転生令嬢の密かな楽しみ

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ミハエルの咆哮
「美味しい!衣に味があって それが中のお肉にも しかも噛めば肉汁がじゅわっと
お嬢様美味しいです!初めてのこんな美味しいものを食べました!う~~~っ!」
「泣かないでよ」
ニコリ
「手のあいてる人も食べていいわよ ちょっと数が少ないから 半分に切ってもらって 温かいうちに食べてね」

うぉ~~~!
「お嬢様 いただきます!ほんと これ旨いです!まだ 食べたいよな~」
「俺にもくれよ 凄い食べたこと無いけど 美味しい!作り方教えてもらってるのか?」
「皆 まだあるから 、ほら あぶないわよ!」
「お嬢様 おいしいです~!幸せです~!」

みんな 半分に切ったのに 美味しいって食べてくれてるわ 良かった

「ミハエル こちらの皿の分に埃が入らないように布を掛けてくれる?」
「どちらかにお持ちになるのですか?」
「えぇ お父様にお持ちしようと思うの」
「畏まりました」


お父様に味見をしていただいて お話をしなければ ふう ちょっと緊張するわね


「お嬢様 どうぞ」
「ありがとう もし さっきの材料あれば 作ってみてもいいわよ」
「それは 本当ですか?ありがとうございます!でもお嬢様の秘密にしなくてもよろしいので?」
「みんなが食べれるようになれば幸せでしょ? コストもこれ安いし 広まっても大丈夫よ ではお父様の所に行ってくるわ」

「はい!ありがとうございます!」
「「「「「ありがとうございます!」」」」



コンコン
「お父様 リリアナです」
「お入り」
「失礼致します」



「何か よい匂いがするな 美味しそうな匂い 食欲をそそるな」
「お分かりになりますか?お父様に食べていただこうと思いまして お持ちしました」

「これは 何だい?」
「揚げ物の一つで 唐揚げと申します」
「揚げ物………唐揚げ?というのかい」
「お父様 とりあえず 食べていただきたいのです どうぞ」
「では いただくか」
パク
パク
パク
「美味しいよ 食べたこと無い味だね リリアナが作ったのかい?」
「はい 私が先程作りまして お話に参りましたの」
「これも 関係する話なんだね 聞こうか」
「皆さんは 少し席を外してくださいますか?」
使用人全てがドアから出ていき閉めた

「お父様 ビックリされるかもしれないのですが……」
「リリアナにはいつも ビックリさせられているのだがね!ふふふ」
この声で そんな話し方ではやはり女性の方々はメロメロんでございますわ
「実は 私の記憶に 別の人の記憶 別の人ではないかもしれません  転生と言うらしいのです 生まれ変わる前の記憶が私にありますの」
「ふむ 転生 生まれ変わりか リリアナの記憶と生まれ変わる前の記憶があるということだね   続けて?」

「はい  あれは5歳の時 ある日雨上がりの後に外に出た時です 空には 虹がかかっておりました  すると   (こっちでも虹ってでるんだ)と私が 思ったのです そして涙が溢れてきたのです 虹の存在は知っていたのにですよ するとそこからですわ 色々なこちらの世界に無いものの情報が頭のなかにどんどん出てくるのです!」
「あぁ その事は覚えているよ  セバスチャンが話していたね  リリアナが虹を見て泣いていたと  そう あの時から色々と転生前の情報が出てくると言うんだね   リリアナは怖くはなかったのかい?」

カチャ 紅茶を飲んで 喉を潤すと
「不思議と怖くはないのです 反対に自分の知らない事がこんなにあるのかと 楽しいのです!この揚げ物 唐揚げも 転生前はよく作っていたみたいで  こちらの世界とあちらの世界の材料の違いさえ把握すれば
他にも作れるのです お父様」


「ふむ  転生前はどのような世界か 教えてくれるかな?」

「そうですわね  この世界よりも随分と進んだ世界ですわ  服装もドレスを着ている人は居なくて 女性でも男性の仕事をこなしてますわ  電気と言うもので 色々と動きますし明るくなったりいたします」

「ほう!楽しそうだな!ドレスを着ないのか 電気とは魔法みたいなものかな?でも魔法使いはいないのだね ふむ非常に面白い  リリアナとしてはどんな人間だったのだろうね?」

「そうですわね  名前も覚えておりますわ  きさらぎやよい というのです27歳 ご結婚はされておりませんでした でも その年齢より後に結婚される方も多い様です  会社 商会みたいなものですわ 会社に勤めておられて ある日 眠っているうちに 亡くなられたようです  その方の記憶で虹を見て泣いてしまったようです」


「ふむ 面白い不思議だし  私は変だとは思わないよ 他の者は分からないから 内緒にした方が良いだろうね  奥さんには話しても大丈夫かい?」
「はい お母様とお兄様 あとセバスチャンには伝えた方がよいかと思いますが 」

「そうだね ではそうしよう」
「畏まりました」
「リリアナ よく話してくれた  少し私も考えてみよう」

「セバスチャン!お茶をお願いするわ」
「畏まりました すぐお持ちします」
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