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第一章
1話
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…世の中には優秀すぎるが故に憎まれる対象になることもよくある。
…かくゆう俺もそういうやつなのだろう。成績優秀、容姿端麗、運動神経抜群。誰もが喉から手をだしても欲しそうなものを全て持っている。だが、みんなは知らない。
…俺が容姿以外は全て努力して身につけたことを。
…天才なんかではないただの努力家だということを。
…だが、それでも優秀であって天才ではなかった。
…圧倒的な才能はなかった。
…そういうものにとても憧れていたが、俺にはなかった。
「……ふぁぁ。なんか変な夢を見たな。」
「おはよう。黎。」
「おはよう。姉さん。」
…俺は御堂財閥の跡取り息子だ。だからこそ努力してその名に恥じない人間になってきたつもりだ。
「それじゃあ行ってくる。」
「行ってらっしゃいませ。」
…俺が通っているのは四葉高校という名門の学校だ。日本で1番頭が良く、なんでも揃っているため、天才の集結する場所としても名高い。幼稚園から大学院まであるが、内部受験があり、上に上がるためには上位30%に入らないといけない。だが、もうそれは勉強しなくても点が取れるような天才ばかりなので一見すると風景はそこまで変わらない。
…物思いにふけってしまっていたらいつのまにか帰りの車の中だった。今日は何かおかしいようながする。嫌な予感がした次の瞬間、今までに感じたこともないようなものすごい地震が起きた。
ゴゴゴゴォォォォォォ!
「坊っちゃま!大丈夫ですか!?」
「ああ。なんとか。すぐに家まで戻るぞ。」
「承知いたしました。」
…道路が混乱する前に猛スピードで家まで帰ってきた。
「一体何があったんだ?」
「今調べています。」
…今の揺れはなんなんだ?何が起きたんだ?
「わかりました。世界各地で大地震が発生。場所関係なく地震が起き、沿岸部は総じて津波の被害が起き、各国で雷、竜巻、台風、洪水、などが起きています。さらに隕石が大量に降ってくるとNASAから連絡が入っております。」
「姉さんは帰ってきているか?もう1分ほどで来る予定です。当主夫妻はすでに核シェルターに入りました。」
「そうか。家のものは全員1時入るように。俺は姉さんが来たら一緒に行く。」
「わかりました。」
…それからは大変だった。避難が完了してからそこで災害などが収まるのを待っていたが、俺は情報収集に徹することにした。父さんはオンラインで各国の首脳を集めて会談していたようで、母さんは家にいた使用人やメイド、執事なんかの人数確認とシェルター内の掃除なんかを一緒にやっていた。姉さんも手伝っているようだ。
…自動的に必要な情報を集める機能が完成したので一時仮眠を取ることにした。
「すまない。少しだけ眠る。お前も適当に休んでくれ。」
「承知いたしました。」
…なんだ?ここは?俺は眠っていたはずじゃなかったか?
ー私はあなたを成長させる。プログラムです。始まる前にこれを読んでください。
…どういうことだ?
御堂 黎という名の少年へ
これをお前が呼んでいるということは俺はすでにいないだろう。
押し付けてしまうようですまないんだが、役立つと思うから俺の力をやる。
ただ、今のお前には俺の力に耐えられないから少しずつ渡していこうと思う。
力と一緒に俺の記憶も渡す。
俺がどういう人物であったかを知りたければ、頑張ってくれ。
力は原則お前が成長すれば渡されるレベルアップ方式だ。
成長プログラムはそれのことだ。
それじゃああとは頼んだぞ。
…一体なんだこれは?
ーそれでは成長プログラムがインストールされます。よって、ナビは終了いたします。
…俺はどうすればいいんだ?
「うーん。」
…いったいあの夢はなんだったのだろうか?心なしか体が軽いようだ。情報を見ていく。これを見る限り、ものすごいことになっていそうだな。外は。
…それにしてもだいぶ収まったようだから良かった。復興費用がすごいことになりそうだが、まあなんとかなるだろう?ん?なんだこれは?こんなことはあり得るのか?
「起きてるか?」
「はい。」
「たった今入った情報だ。これを見てくれ。」
世界各国にダンジョンのようなものが出現。
全部で100個の大穴が隕石によって開いたが、全てまるでゲームのダンジョンのような作りになっている。そのほかにも様々な場所でゲートのようなものが出現。そのほか急に常識を超える力を持つ人が現れている。
「これは…」
「事実のようだ。一刻も早く父さんに伝えなければ。」
「会議に参加した方が早いでしょう。」
「ああ。緊急事態だ。仕方がない。」
ピロン
…軽快な音とともに会議に入る。
「失礼します。」
「誰だ?」
「御堂 雷蔵の息子黎と申します。緊急事態のため入らせていただきました。」
「俺はこのグループを教えた覚えはないぞ。」
「今ハッキングして入りました。そんなことより、大変です。これをご覧ください。これはインターネットから膨大な情報を確認し、A I が事実を確認、最適化し、見やすくしたものになっています。」
「本当なのか?」
「ええ。こんな嘘をつく意味がわかりません。それでは後はお願いします。」
ピロン
…会議のメンバーはそうそうたる面々だったな。何が起きているのか調査してもらわないと。
「全ての軍のデータベースにアクセスできるようにしてくれ。状況を確認したい。」
「わかりました。たしかバックドアが仕込んであったと思うのでそれを使ってアクセスします。」
「わかった。頼んだぞ。」
…もしかしたらさっきの夢は現実なのかもしれない。調べる必要があるな。
ー今日の雑談ー
ゆー「ども。ゆーです。なんかこれだ!って思うものを感じられたら是非お気に入り登録をしていってください。」
…かくゆう俺もそういうやつなのだろう。成績優秀、容姿端麗、運動神経抜群。誰もが喉から手をだしても欲しそうなものを全て持っている。だが、みんなは知らない。
…俺が容姿以外は全て努力して身につけたことを。
…天才なんかではないただの努力家だということを。
…だが、それでも優秀であって天才ではなかった。
…圧倒的な才能はなかった。
…そういうものにとても憧れていたが、俺にはなかった。
「……ふぁぁ。なんか変な夢を見たな。」
「おはよう。黎。」
「おはよう。姉さん。」
…俺は御堂財閥の跡取り息子だ。だからこそ努力してその名に恥じない人間になってきたつもりだ。
「それじゃあ行ってくる。」
「行ってらっしゃいませ。」
…俺が通っているのは四葉高校という名門の学校だ。日本で1番頭が良く、なんでも揃っているため、天才の集結する場所としても名高い。幼稚園から大学院まであるが、内部受験があり、上に上がるためには上位30%に入らないといけない。だが、もうそれは勉強しなくても点が取れるような天才ばかりなので一見すると風景はそこまで変わらない。
…物思いにふけってしまっていたらいつのまにか帰りの車の中だった。今日は何かおかしいようながする。嫌な予感がした次の瞬間、今までに感じたこともないようなものすごい地震が起きた。
ゴゴゴゴォォォォォォ!
「坊っちゃま!大丈夫ですか!?」
「ああ。なんとか。すぐに家まで戻るぞ。」
「承知いたしました。」
…道路が混乱する前に猛スピードで家まで帰ってきた。
「一体何があったんだ?」
「今調べています。」
…今の揺れはなんなんだ?何が起きたんだ?
「わかりました。世界各地で大地震が発生。場所関係なく地震が起き、沿岸部は総じて津波の被害が起き、各国で雷、竜巻、台風、洪水、などが起きています。さらに隕石が大量に降ってくるとNASAから連絡が入っております。」
「姉さんは帰ってきているか?もう1分ほどで来る予定です。当主夫妻はすでに核シェルターに入りました。」
「そうか。家のものは全員1時入るように。俺は姉さんが来たら一緒に行く。」
「わかりました。」
…それからは大変だった。避難が完了してからそこで災害などが収まるのを待っていたが、俺は情報収集に徹することにした。父さんはオンラインで各国の首脳を集めて会談していたようで、母さんは家にいた使用人やメイド、執事なんかの人数確認とシェルター内の掃除なんかを一緒にやっていた。姉さんも手伝っているようだ。
…自動的に必要な情報を集める機能が完成したので一時仮眠を取ることにした。
「すまない。少しだけ眠る。お前も適当に休んでくれ。」
「承知いたしました。」
…なんだ?ここは?俺は眠っていたはずじゃなかったか?
ー私はあなたを成長させる。プログラムです。始まる前にこれを読んでください。
…どういうことだ?
御堂 黎という名の少年へ
これをお前が呼んでいるということは俺はすでにいないだろう。
押し付けてしまうようですまないんだが、役立つと思うから俺の力をやる。
ただ、今のお前には俺の力に耐えられないから少しずつ渡していこうと思う。
力と一緒に俺の記憶も渡す。
俺がどういう人物であったかを知りたければ、頑張ってくれ。
力は原則お前が成長すれば渡されるレベルアップ方式だ。
成長プログラムはそれのことだ。
それじゃああとは頼んだぞ。
…一体なんだこれは?
ーそれでは成長プログラムがインストールされます。よって、ナビは終了いたします。
…俺はどうすればいいんだ?
「うーん。」
…いったいあの夢はなんだったのだろうか?心なしか体が軽いようだ。情報を見ていく。これを見る限り、ものすごいことになっていそうだな。外は。
…それにしてもだいぶ収まったようだから良かった。復興費用がすごいことになりそうだが、まあなんとかなるだろう?ん?なんだこれは?こんなことはあり得るのか?
「起きてるか?」
「はい。」
「たった今入った情報だ。これを見てくれ。」
世界各国にダンジョンのようなものが出現。
全部で100個の大穴が隕石によって開いたが、全てまるでゲームのダンジョンのような作りになっている。そのほかにも様々な場所でゲートのようなものが出現。そのほか急に常識を超える力を持つ人が現れている。
「これは…」
「事実のようだ。一刻も早く父さんに伝えなければ。」
「会議に参加した方が早いでしょう。」
「ああ。緊急事態だ。仕方がない。」
ピロン
…軽快な音とともに会議に入る。
「失礼します。」
「誰だ?」
「御堂 雷蔵の息子黎と申します。緊急事態のため入らせていただきました。」
「俺はこのグループを教えた覚えはないぞ。」
「今ハッキングして入りました。そんなことより、大変です。これをご覧ください。これはインターネットから膨大な情報を確認し、A I が事実を確認、最適化し、見やすくしたものになっています。」
「本当なのか?」
「ええ。こんな嘘をつく意味がわかりません。それでは後はお願いします。」
ピロン
…会議のメンバーはそうそうたる面々だったな。何が起きているのか調査してもらわないと。
「全ての軍のデータベースにアクセスできるようにしてくれ。状況を確認したい。」
「わかりました。たしかバックドアが仕込んであったと思うのでそれを使ってアクセスします。」
「わかった。頼んだぞ。」
…もしかしたらさっきの夢は現実なのかもしれない。調べる必要があるな。
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