追放された最弱ハンター、最強を目指して本気出す〜実は【伝説の魔獣王】と魔法で【融合】してるので無双はじめたら、元仲間が落ちぶれていきました〜

里海慧

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65話 お姉さまたちとハダカのお付き合いをしました

「えっ! ここ!? 待って! ねぇ、まだ心の準備が!」

 クレアとファニーに引きずられるように連れて来られた先には、ひとつの扉があった。リナはなんとか踏ん張ってみるが、ふたり相手では敵わない。

「あはは! 何言ってんの! ただ3人でお風呂に入るだけだよ」

「そー、長旅の疲れを癒してほしくて、用意してたんだよ☆」

「え……お風呂、なの?」

 そ、そっか、お風呂ね! なぁんだ、何されるのかわからなくて焦っちゃった。特務隊の人たちって思ったより優しくてよかった。



     ***



 そう思ったのは湯船に浸かるまでだった。

「でー? カイトとはどんな関係なの?」

 ファニーが凶器とも言えるフワフワの胸を押しつけて、左腕をホールドしてくる。右隣にはクレアがいて、ニヤニヤしながら腕をからめてきて、とても逃げられない。

「どんなって……パーティーメンバーだけど」

「いやいや、だって健康な男女が3ヶ月近くも一緒に暮らしてんのに、何もないわけないでしょ!?」

 クレアがグイグイくる。脱衣所に入ってから根掘り葉掘りきかれて、素直に答えていたらこの状況だ。たしかに、何もなかったわけではないけど……あんな恥ずかしいこと言いたくない。

「そーだよ、よーく見たらまぁまぁイケメンだし、リナもまんざらでもないんでしょ? さっき、私の胸を見てるカイトにヤキモチ妬いてたもんね?」

「ヤッ、ヤキモチなんて妬いてないから!」

 私がカイトにむけた視線まで観察されてたなんて……! は、恥ずかしい!!

「ふふ、素直じゃないなぁ。それで、ふたりはどこまで?」

 クレアが囁くように耳元で尋ねる。
 どこまでした? 何が? 何をしたっていうの?

 そこであの夜……お酒を飲んだ夜の記憶がよみがえってきて、一気に全身が真っ赤にそまる。

「えっ……なに、も……してない」

「リナって隠し事できないタイプだね! アハハ!」

「仕方ない。ファニー、の出番だよ」

「任せて。リナ、こっち見て」

「う……ん……」

 ファニーと目が合った瞬間、瞳の中の六芒星が飛び込んできた。

「魔眼発動、真実をさらせコンフェッション

 そうだ……ファニーは、魔眼の持ち主だった。魔眼と目があったら、その魔法に逆らえない……!!
 いやぁぁ、あんな恥ずかしい出来事なんて話したくないのにっ!!

 私の意思はまったく反映されず、あの夜の出来事を語り始めた。



     ***



 あれは、プロキオンを出立する2日前の夜だった。カイトの家でのんびりできる最後の夜だからと、普段は飲まない酒を買ってきて祝杯をあげていた。

「ふわぁー! このお酒、甘くて美味しい!」

「なんかベリー系のヤツらしくて、女の子に人気だって店員さんが言ってたんだ。リナが好きかなと思って……それにしてよかったよ」

 また、耳を赤くして照れてる。カイトってたまに年上なの? って思うくらい可愛い時あるんだよね。

「カイトありがとう! すっごく美味しい! いくらでもイケる!!」

「はは、飲みすぎるなよ」

 カイトが買ってきてくれたお酒は、程よい甘さにほんのり酸味がきいていて、とても飲みやすかった。私のために選んでくれたのも嬉しくて、どんどん飲んでいた。
 私は浮かれまくって忘れていたんだ。自分がお酒に弱いことを。

 気づいた時には、手遅れだった。


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