追放された最弱ハンター、最強を目指して本気出す〜実は【伝説の魔獣王】と魔法で【融合】してるので無双はじめたら、元仲間が落ちぶれていきました〜

里海慧

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76話 ウラノスも適性検査を受けました

 オレとレモニーさんはギルド長の執務室にきて、ウラノスに関する報告をしていた。隣国の聖獣ともなると扱いが難しい。下手をすると戦争の火種になってしまう。

「なんだと! 聖獣なのに魔獣を呼び寄せる餌にしていたのか!? そんな奴らはハンターではない!!」

 ああ、ルクシーンさんもエルナトさんと同じ熱いタイプの人だ。ギルド長になる条件なんだろうか。何にしても人選に間違いがなくて助かる。

「それでそのハンターたちが、蛇のマークが付いたバンダナを身に着けていたと、ウラノスが話していたんですが、何か知ってますか?」

「それは隣国のハンター組織スネークシャドーの奴らだな」

「カイトは知らないかな。隣国のカーネルハーンはギルドではなく、ハンターは個々で組織を組んでいるんだ。その中でも悪名高いのがそこさ。他の組織には入れないような犯罪者が集まってて、金を払えばなんでもやるって聞いたよ」


 レモニーさんが丁寧に教えてくれた。
 へぇ、国が変わればハンターの所属も変わるんだな。でも犯罪者が集まるって……それは危険な組織なんじゃないか? 少なくともウラノスにしたことを、オレは許せないけどな。……潰すか、そんな組織。
 オレが不穏なことを考えていると、ルクシーンさんが口を開いた。


「何にしても、隣国も絡んでくるならギルド本部と国王陛下にも報告しないといかんなぁ。カイトも特務隊の方に報告するよな?」

「はい。まずはウラノスのこともありますし、今回の経緯を隊長に報告します。なのでルクシーンさんは、隣国の情報をメインに報告してもらえると助かります」

「そうだな、それでいこうか。レモニー、他のSランクの奴らも集めてくれ。最新の情報を精査したい」

「了解しました! カイト、またあとでな!」

 レモニーさんはさっそうと執務室から出て行った。オレも続こうとしてルクシーンさんに呼び止められる。

「カイト、よかったら聖獣の適性チェックしていかないか? そして、その情報を俺にも見せてほしい」

「はい、いいですけど……ふたりが戻ってきたらギルドの受付に声かけます」

 むしろルクシーンさんが見てみたいんだろうな。聖獣の適性チェックなんてする機会ないもんな。ここではよくしてもらったし、恩返しの意味もこめてやっていこうか。



     ***



「リナ! ……と、ウラノスだよな?」

 リナと一緒にギルドにやってきたのは、燃えるような紅い瞳に、黄色から赤へグラデーションがかかった髪をなびかせる美女だった。リナの服を着せてもらったのか、ふわりと舞う白いワンピースがよく似合っている。見た目の年齢はリナより少し下くらいだ。

「カイトさん、これならお邪魔にはなりませんか? 私がついて行っても大丈夫でしょうか……?」

「うん、問題ないよ。もしダメって言われても、オレが何とかする」

「はぁぁ! よかった! リナさん、ありがとうございます! ちゃんと人間に見えるように、着飾ってくださったおかげです!」

「ふふふ、ウラノスの洋服を選ぶの楽しかったよ!」

「よし、じゃぁ、ウラノスはこのまま適性チェック受けよう」

「適性チェック……? 何ですかそれ?」

「魔力量とか使える魔法とか調べるんだよ。ついでにハンター登録とパーティー申請もしていこう」

「はい! よろしくお願いします!!」



     ***



 ————————————————
 

 ウラノス・ニックス female 18

 魔力量 測定不能(SSS)
 

 ————————————————
 


 うん、聖獣だもんな。そうだよな。オレの補正も入って倍になってるしな、納得の結果だ。ちなみに姓はなかったので、適当に登録しておいた。



 ————————————————


 ウラノス・ニックス female 18
 
 適性検査結果 
 聖魔法 炎魔法
 聖属性超強化 炎属性超強化

 特殊:聖獣不死鳥 聖獣の加護 
    幸運の女神


 ————————————————



 聖獣って意外とスキルは多くないけど、強化がハンパない。超強化って初めてみたな。種類は多くないけどひとつひとつが強力ってことか。
 幸運の女神って……ああ、だから毎回魔獣から逃げ切れたのか。


「これは……お役に立てますか?」

「えー! 全然大丈夫だよ! 聖属性の回復魔法って強力なんだよ。ウラノスはすごいね!」

「うん、充分だよ。ほらギルド長の面談にいこう」

「はい!」


 こうしてルクシーンさんの面談を受けて、ウラノスは無事オレのパーティーメンバーになった。そしてアトリアへと戻り報告をしたのだが、そのあと国王に呼び出されることになる。


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