13 / 14
ディモンの過去
13話 神罰のダンジョン 4層 予言の子
しおりを挟む「どけ!邪魔だ!」
「フゴッ!?」
オニキス達の場所から離れたディモンは、出会ったオークを、マジックバックから取り出した予備の剣で、斬り殺しながら、急いでダンジョンの外に向かっていた
「(っ!不味い!魔力が…このままだと、外に出る前に、【身体強化(聖)】が切れる!)」
ダンジョンの外に向かうディモンは、自身の残り魔力が残り少ない事に気付き、【身体強化(聖)】が、あと僅かで切れる事に怯えながら、走るスピードを上げた
「っ、あった!」
「…ふふふ!逃さないよ!」
「なっ!」
外に逃げる為、ダンジョンの中を、猛スピードで走り抜けていたディモンは、3層に続く階段を見付け、嬉しそうに階段に近づいて行ったが、ディモンが階段に着く前に、オニキスがディモンの横を通り過ぎ、階段を塞ぐ様に、ディモンの前に立ち塞がった
「クソっ!どけ!」
階段を塞がれたディモンは、悔しそうにしながら、オニキスに向かって剣を振り下ろした
「ふふふ、遅いよ」
オニキスは、ディモンの剣を横に避け、そのままディモンの腹を剣で突き刺した
「ぐっ…この!」
「おっと、無駄だよ」
腹を剣で刺されたディモンは、オニキスの剣を持つ腕を斬ろうと剣を振ったが、オニキスは腹に刺さった剣を抜きながら、ディモンの剣を避けた
「ゲホッ…クソっ…俺は…こんな所で…終わる気は無いぞ…っ!」
腹に刺さった剣を抜かれたディモンは、口から血を吐き出し、剣を抜かれた場所を手で触り、血がべったり付いた手を見た後、剣を振り被りながら、オニキス向かって動き出した
「アハハハ!そんな怪我じゃ!もうまともに動けないでしょ!!もう終らせてあげる!!【瞬歩】…アハっ!アハッハッハッハッハッ!!」
オニキスは、自身に向かって来るディモンを、馬鹿にした様子で笑った後、【瞬歩】を使ってディモンに近付き、笑いながら剣を振り、ディモンの全身を斬り付け始めた
「ぐぁあ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙!!」
全身を斬り付けられたディモンは、全身を斬られた痛みで叫び声を上げた
「アッハ!死なれたら困るから、このぐらいで終らせてあげる」
ディモンの全身の斬り付けたオニキスは、全身の至る所から血を流すディモンを見て、ディモンを斬り付けるのを止め、剣を鞘に戻した
「…(ハハ…この出血は助からないな…俺は…ここで…死ぬのか…)」
オニキスが、斬るのを止めた瞬間、ディモンは前のめりで地面に倒れ込み、意識を朦朧とさせながら、地面に飛び散った血を見て、自身の死期を感じ取った
「アッハハ、じゃぁ、行こうか」
オニキスは、地面に倒れ込んだディモンの髪を掴み、ディモンを引きずりながら、レオンハルトがいる場所に向かい始めた
「(…母さん…ローナ婆ちゃん…親父…悪い、俺はここまでみたいだ…ごめんな…何もしてやれなくて…親不孝者で本当にごめんなさい…)」
死期を感じ取ったディモンは、オニキスに引きずられながら、心の中で、アルティーナとローナ、ボルドに謝りながら、涙を流した
「アッハハハ!王子!連れてきましたよ!」
レオンハルトの下に戻ったオニキスは、レオンハルトに近付き、ディモンをレオンハルトの前に投げ捨てた
「おお!よくやったオニキス!…ん?っ!フッハッハッハッ!!此奴!泣いているではないか!!何だ!死ぬのが怖いか!?」
レオンハルトは、ディモンを連れてきたオニキスを褒めた後、自身の前に投げ捨てられたディモンに近付き、ディモンが涙を流している事に気付き、馬鹿にした様子で笑いながら、ディモンの顔を覗き込んだ
「うぅ゙…(コイツは…クソ王子か…)ぷっ」
ディモンは薄く目を開け、目の前にいるレオンハルトに気付き、レオンハルトの顔目掛けて、唾を吐いた
「っ~!此奴!この私の顔に!このっ!」
「ぐぁ」
唾を顔に吐かれたレオンハルトは、唾を顔に付けられた事に怒り、ディモンの全身を蹴り始めた
「たかが平民が!」
「ぐぁ」
「この私の!」
「ぐっ」
「顔に!」
「うっ」
「唾を!」
「がっ」
「付けるなど!」
「ぐぁ」
「万死に値する!」
「ぐぁ」
全身を蹴られたディモンは、苦しそうに顔を歪める事しか出来なかった
「ふぅ~ふぅ~ふぅ~…おい!剣を寄越せ!」
ディモンを蹴り終えたレオンハルトは、横にいる騎士に、剣を寄越す様命令した
「は、はい!…どうぞ王子」
レオンハルトに命じられた騎士は、慌てて剣を鞘から抜き、レオンハルトに近付き、剣を手渡した
「うむ…さて、お前に1つ良い事を教えてやろう」
剣を受け立ったレオンハルトは、ディモンの身体を踏み付けた
「ぐっ…な゙ん゙だ…」
身体を踏み付けられたディモンは、苦しそうにしながらも、殺気の籠った目で、レオンハルトを睨み付けた
「っ…ふん、私達がお前を殺そうとする本当の目的はな、お前が予言の子だからだ」
ディモンに、殺気の籠った目で睨み付けられたレオンハルトは、一瞬怯えた様子を見せたが、ディモンの状態を見て、ディモンには何も出来ないと思い、平静を装い、ディモン見ながら、予言の子であることを伝えた
「予言だど…ぞれが俺と…どう関係ずる?」
レオンハルトの話を聞いたディモンは、予言の子の意味がわからず、苦しそうにしながら質問した
「フッハッハッハッ!気になるか?今から約19年前!予言を司る神、アポロン様がある予言をした!…《剣都リューズにて、偽りの王を殺し、正当なる王を生み出す子が生まれる!》と」
ディモンが、苦しそうに質問する様子を見たレオンハルトは、嬉しそうに笑いながらディモンに顔を近づけた後、両手を広げ、上を見ながら、予言を司る神、アポロンが予言した内容を話した
「っ…ぞれが俺だと?」
予言を司る神、アポロンの予言の内容を聞いたディモンは、ショックを受けた表情を浮かべながら、自分がその予言の子なのか質問した
「そうだ!そして、それを聞いた神達は、我ら王家にこう神託を告げた!《その子供を殺せ!》と!」
ディモンに質問されたレオンハルトは、命令を受けた時の事を思い出し、狂った様子の笑みを浮かべた
「な゙ら…何故赤子のゔちに殺ざながった?」
レオンハルトの言葉を聞いたディモンは、苦しそうにしながら、何故赤子の内に殺さなかったのか質問した
「私達王家も、最初はそうするつもりだったさ!だが!アポロン様はそれを禁止し、我らにこう神託を告げ《赤子の内に殺そうとすれば、王家は甚大な被害を被る事になる、故に、生まれた子が大人になった時、その者を罠に嵌めて殺せ!》と…我らに被害が出ぬ様、神託を告げて下さるなんて…なんと慈悲深いお方なのだ…アポロン様、感謝します」
ディモンに質問されたレオンハルトは、苛立った様子で、ディモンを踏み付ける力を強くし、アポロンが話した内部を話した後、ディモンから足を退け、手を胸の前で握り、祈りの姿勢を取りながらアポロンに感謝を捧げた
「フッハハハ!狂信者め゙!…お゙前達が…信仰する神ごそ…偽りの神だろ!」
アポロンに、祈りを捧げるレオンハルトを見たディモンは、馬鹿にした様子で笑い、苦しそうに身体を起こしながら、レオンハルトを睨んだ
「なんだと!もう一度行ってみよ!」
ディモンの言葉を聞いたレオンハルトは、怒った様子でディモンの腹を蹴った
「ぐっ…ごふっ…ふふ…愚かだな…平民の゙…殆どは知ってい゙るぞ…嘗て…偽り゙の神に…封印ざれだ…真なる…神の゙ごとは!」
レオンハルトに蹴られたディモンは、地面に倒れ込み、口から血を吐いた後、レオンハルトを憐れんだ目で見ながら、平民が子供の頃に教わる、真なる神の事を話した
「っ!そんなもの!神を恨む者達が作った!作り話だ!」
ディモンの話しを聞いたレオンハルトは、一瞬顔をしかめたが、直ぐに怒った表情を浮かべ、ディモンの話しを否定した
「ふふ…お゙前達が…信じる神話ごぞ…偽り゙の神が作っだ…作り゙話だ…ごふっ…(ああ…これはもう、駄目だな…)」
話しを否定されたディモンは、レオンハルト達が信じる神を、馬鹿にしながら話した後、口から血を吐き、意識を朦朧とさせながら、自身が吐いた血を見ながら気絶した
「っ~!この!背信者め!」
「ふふふ、この子は殺らせないよ」
「っ!誰だ!」
レオンハルトは、自身が信じる神を馬鹿にされた事に怒り、怒りのままに剣を振り上げた瞬間、何処からか、女性の声が聞こえ、慌てて周りを見渡した
「貴方が知る必要はないわ!」
レオンハルトとオニキス、騎士の3人が周りを見渡していると、もう一度女性の声が聞こえたと同時に、レオンハルト達がいる場所全体に風が吹き、気絶したディモンを風が包み込み、そのままディモンを持ち上げた
「「「「「なっ!」」」」」
「っ!逃がすな!」
「「「「はっ!」」」」
レオンハルトとオニキス、騎士の3人は、いきなり持ち上げられたディモンに驚きの表情を浮かべ、直ぐにレオンハルトが、ディモンを捕まえるよう命令し、オニキスと騎士達は、ディモンに向かって走り出した
「邪魔はさせないわ!」
「「「「くっ」」」」
オニキスと騎士達が、ディモンに向かって走り出しすと、女性の声と共に、地面から何本も土で出来た腕が現れ、オニキスと騎士達を捕まえた
「さぁ、お逃さない」
オニキスと騎士達が捕まると、女性の声の主は、ディモンを包み込んでいる風を操り、巨大な穴を使って、ディモンを逃がそうとし始めた
「っ!逃がさんぞ!」
「お前は引っ込んでなさい!」
ディモンが上に運ばれて行くのを見ていたレオンハルトは、急いでディモンに向かって走り出したが、女性の声の主は、オニキス達を捕まえている、土で出来た腕を操り、レオンハルト殴り飛ばした
「ぐっ…がっ!」
殴り飛ばされたレオンハルトは、壁に激突し、そのまま気を失った
「「「「王子!この!…くっ!」」」」
オニキスと騎士達は、気を失ったレオンハルトの下に行く為に、自身を捕まえている土で出来た腕を壊そうとしたが、何も出来ず、悔しそうに顔を歪めた
「これで…」
「困りますな、その者には死んでもらわないと」
「なっ!」
レオンハルトとオニキス、騎士達を無力化した女性の声の主が、安心した様子で、ディモンを上に運んでいると、男の声がその場に響き、男の声を聞いた女性の声の主は、驚きの声を上げた
20
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
旧校舎の地下室
守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
ブラック国家を制裁する方法は、性癖全開のハーレムを作ることでした。
タカハシヨウ
ファンタジー
ヴァン・スナキアはたった一人で世界を圧倒できる強さを誇り、母国ウィルクトリアを守る使命を背負っていた。
しかし国民たちはヴァンの威を借りて他国から財産を搾取し、その金でろくに働かずに暮らしている害悪ばかり。さらにはその歪んだ体制を維持するためにヴァンの魔力を受け継ぐ後継を求め、ヴァンに一夫多妻制まで用意する始末。
ヴァンは国を叩き直すため、あえてヴァンとは子どもを作れない異種族とばかり八人と結婚した。もし後継が生まれなければウィルクトリアは世界中から報復を受けて滅亡するだろう。生き残りたければ心を入れ替えてまともな国になるしかない。
激しく抵抗する国民を圧倒的な力でギャフンと言わせながら、ヴァンは愛する妻たちと甘々イチャイチャ暮らしていく。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる