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ディモンの過去
14話 神罰のダンジョン 4層 ディモン死す
しおりを挟む「「「「おお!ゼウス様!」」」」
「何故お前が!!」
男の声を聞いたオニキスと騎士達は、感動した様子で上を見上げ、女性の声の主は、怒気を帯びた声を上げた
「フッハッハッハッ!お久しぶりですね母上!」
女性の怒気を帯びた声を聞いたゼウスは、愉快そうに笑い、女性の声の主を母上と呼んだ
「よくも私を母と呼べたな!」
母上と呼ばれた女性の声の主は、怒りから声を荒げた
「フッハッハッハッ!私を生み出したのは貴方なのですから、母上と呼んでも可笑しくないでしょう?」
「ふざけるな!裏切り者の分際で!」
ゼウスは、愉快そうに笑いながら話し、ゼウスの話しを聞いた女性の声の主は、怒気を帯びた声で怒鳴った
「私が裏切り者ですか?」
女性の声の主の言葉を聞いたゼウスは、不思議そうに質問した
「ウラヌスに唆され!私を封印し!人を操る事に夢中になり!世界の管理を怠った!そんなお前を!裏切り者と呼ばず!他に何と言う!」
女性の声の主は、ゼウスの態度に、より一層怒りを増幅させ、ゼウスを怒鳴り付けた
「ん?世界の管理?母上はいったい何を言っているのですか?」
女性の声の主に怒鳴られたゼウスは、女性の声の主が話した内容が理解出来ず、不思議そうに質問した
「っ…そんな事も分からず神を名乗っているのか…愚かな子…」
ゼウスが、話しを理解出来ていない事に気付いた女性の声の主は、失望した様子で話した後、憐れんだ声でゼウスを愚かな子と言った
「っ!私が愚かだと!いくら母上だろうと!言って良い事と悪い事がある!」
女性の声の主に、愚かな子と言われたゼウスは、怒気を帯びた声で怒鳴った
「ふふ、お前は昔からそうだ、自分が気に食わないと、直ぐに感情的になる…憐れな子」
ゼウスと怒鳴られた女性の声の主は、ゼウスの態度に笑い、憐れんだ声でゼウスを憐れんだ
「このっ!…っ、ふぅ~…もう良いです、何百年振りだからと、母上と話した私が間違えていました」
女性の声の主に憐れまれたゼウスは、怒りを覚え、怒鳴り散らそうとしたが、本来の目的を思い出し、怒りを鎮めるため、深呼吸をした後、女性の声の主との話を切り上げた
「(不味い!)【母神の抱擁】!」
女性の声の主は、ゼウスが冷静になった事に気付き、慌ててディモンを守る為に、【女神の抱擁】を使った
女性の声の主が、ディモンに向かって【女神の抱擁】を使うと、ディモンの身体は、土、火、風、水の、4層の膜に覆われた
【女神の抱擁】は、神力を使い、対象を神力で出来た膜で保護する御業
【女神の抱擁】の効果は、使う女神が司る物によって変わる
神族の女性だけが使う事が出来る
「フッハッハッハッ!無意味な事を!【雷霆の罰(ケラウノス・ハマルティア)】!」
ディモンの身体が、土、火、風、水の、4層の膜に覆われた瞬間、ゼウスは女性の声の主を嘲笑いながら、【雷霆の罰(ケラウノス・ハマルティア)】を、ディモン目掛けて放った
【雷霆の罰(ケラウノス・ハマルティア)】は、ゼウスの持つ、神器ケラウノスに雷を纏わせ、纏った雷を相手に向かって放ち、相手の身体を破壊する御業
ゼウスが使う御業の中でも、トップクラスの威力を持つ御業
ゼウスが放った【雷霆の罰(ケラウノス・ハマルティア)】は、ディモンを護っている膜を全て壊し、ディモンの身体に直撃した
「ぐぁあ゙あ゙あ゙あ゙あ゙!!」
【雷霆の罰(ケラウノス・ハマルティア)】が直撃したディモンは、雷に身体を破壊され始め、大声で叫び声を上げた
「っ、死なせはしません!【女神の…
「やらせませんよ【雷の槍(ブロンテー・ドリ)】!」
女性の声の主は、ディモンを助ける為、御業を使おうとしたが、ゼウスは【雷の槍(ブロンテー・ドリ)】を放ち、女性の声の主の邪魔をした
【雷の槍(ブロンテー・ドリ)】は、雷を槍の形に変え、相手に向かって放つ御業
「くっ!邪魔をするなゼウス!【女神の…
「母上、諦めてください【雷の槍(ブロンテー・ドリ)】」
邪魔をされた女性の声の主は、悔しそうにしながら、もう一度ディモンを助ける為に御業を使おうとしたが、ゼウスはもう一度【雷の槍(ブロンテー・ドリ)】を放ち、女性の声の主の邪魔をした
「っ!ゼウス!!!」
また邪魔をされた女性の声の主は、怒気を帯びた声で怒鳴った
「あ゙あ゙あ゙あ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙っ…」
女性の声の主が怒鳴り声を上げた瞬間、叫び声を上げていたディモンは、【雷霆の罰(ケラウノス・ハマルティア)】が終わると同時に力尽き絶命した
「あぁ…なんて事…」
「フッハッハッハッ!これで我らを脅かす者は消えた!!フッハッハッハッ!」
ディモンが絶命すると、女性の声の主は悲しみの声を出し、ゼウスは喜びの声を上げた
絶命したディモンの亡骸は、全身から血を流しながら、巨大な穴に落ちていった
「フッハッハッハッ!母上!これで貴方が解放される事も無くなりましたね!」
ゼウスは、巨大な穴に落ちていくディモンを見て、笑いながら女性の声の主に話しかけた
「このっ!愚か者が!お前は何も分かってない!お前が今した事は!世界を滅ぼす引き金を!引く事なのよ!…あぁ、もうお終いよ」
女性の声の主は、何も分かっていないゼウスに怒りを抱き、ゼウスを怒鳴り付けた後、絶望した声を出した
「っ、母上はいったい何を言っているのです?たかが人間1人の死が、世界を滅ぼす事に成るわけ無いじゃないですか?」
ゼウスは、女性の声の主が怒る理由と絶望する理由が分からず、不思議そうに質問した
「愚かな…ゼウス、もう貴方に会うことは無いでしょう」
女性の声の主は、失望した声でゼウスに別れを告げ、そのままその場から消えて行った
「消えたか…さて、悪いがお前達には死んでもらう」
女性の声の主が居なくなった後、ゼウスは、黙って話を聞いていたオニキスと騎士達に意識を向けた
「「「「っ!」」」」
ゼウスの言葉を聞いたオニキスと騎士達は、直ぐに逃げ出そうとした
「無意味な…【雷の槍(ブロンテー・ドリ)】!」
ゼウスは、逃げ始めたオニキスと騎士達に向かって、【雷の槍(ブロンテー・ドリ)】を放った
「「「「ぐぁあ゙あ゙あ゙あ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙っ…」」」」
ゼウスの放った【雷の槍(ブロンテー・ドリ)】は、逃げていたオニキスと騎士達に直撃し、そのまま感電死させた
「(やはり殺したか…ゼウス、貴方は何処まで愚かなの)」
女性の声の主は、少し離れた場所から、ゼウスがオニキス達を殺す瞬間を見ていた
「レオンハルトが気絶していた事は良かったな」
オニキスと騎士達が死んだのを確認したゼウスは、気絶しているレオンハルトを神力で包み込み、レオンハルトを運びながら、その場から離れて行った
「さて、あの子を助けなくてわ」
女性の声の主は、ゼウスが居なくなった後、ディモンを助ける為に動き始めた
「…居たわ!」
女性の声の主は、巨大な穴を落ちて行っているディモンの亡骸を見付け、神力でディモンを包み込んだ
「さぁ、私の下にいらしゃい」
女性の声の主は、神力で包み込んだディモンを、そのまま巨大な穴を通らせ、神罰のダンジョンの奥深くまで運び始めた
「ふふふ、ゼウスは馬鹿ね、私が封印されている神罰のダンジョンで殺しても、無意味なのに」
女性の声の主は、ディモンを運びながら、嬉しそうに笑った
「ふふふ…ああ、やっとよ…やっと、運命の子が…私の下に…さぁ、生き返りなさい…【死者蘇生】!」
女性の声の主は、ディモンの亡骸を自身の本体の前まで運び、感動した様子でディモンの亡骸に手を置きながら、【死者蘇生】を使った
【死者蘇生】は、亡骸の一部さえ有れば蘇らせることが出来る御業
聖神の称号を持つと覚える事が出来る御業
【死者蘇生】を受けたディモン身体は、神聖な光が包み込み、地面から浮かび上がらせ、ボロボロになった身体を治し始めた
「…この子が生き返るまでに、色々準備しなくちゃ!」
女性の声の主は、ディモンの身体が治っていくのを見た後、嬉しそうにディモンが生き返った後に必要な物を準備し始めた
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