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しおりを挟むズボンのゴム紐の隙間から、彼の手が入ってきて、直に触れられ腰が震える。咄嗟に嫌だと訴えようと彼を見ようとするが、やんわりと頭を手で押さえられていて、その手は手のひらでボクの耳を塞いでいて、反対側の耳にセージが軽く息を吹きかける。
「ユキは、耳も弱いのかな、イくまで、いじってあげるからね」
言い終わるとセージは、ボクの耳をパクっと口に含む。
「ひんっ、あっ、ああ!」
セージはゆっくりボクの性器を扱いて、耳をくちゅくちゅと音を立てながら、口の中で弄ぶ。
「ぁひ……くぅ、っ!あぁ」
「ン、……はは。……かわいい」
水音の隙間に、セージの熱っぽい声がして、体がびくっと反応し、ゆるく与えられる快感に打ち震える。腰を引いて彼の手から逃げたいのに、扉が邪魔をしてこれ以上後ろに下がれない。
「ひっ、あ~……、く、うぅ」
耳の隅々までなめ回されて、耳の穴を舌先でつぽつぽされるとそのたびに嬌声を漏らし、涙をこぼして体を震わせる。
たまに、ほんの少し痛いぐらいかまれたり、かと思えば、触れるだけの優しいキスばっかりされたりして、セージに簡単に翻弄されて、それらは全部気持ちいいばっかりで、まったく、不快感がない。従順に感覚を受け取っていれば、頭が悪くなりそうなほどボクに都合のいい快楽だった。
「気持ちいいね、ユキ。……ふ、ン」
「はー、……っ。ぁ、……」
「いいこ、かわいい」
なんでか褒められて、無性にうれしくて、耳元で言われたせいでがくっと腰が抜けた。
ボクの状態を察していたのか、セージはボクの肩を抑えて、足と足の間に、膝を置いて崩れ落ちないようにする。もはや自分の力では体を支えることができなくて、セージの膝に体重がかかる。腰がゾクゾクして、思わずセージに助けを求めるように、彼にすがって、セージのスエットをつかんで、体を小さく丸めた。
「っつ。」
「イこうね。ユキ」
その言葉と同時に、ボクの張りつめた性器の先も、竿も手のひらに包み込まれて、こちゅこちゅと刺激される。ローションなんかなくてもすでに、先走りでボクのはぐちゃぐちゃで、ぬるぬるしていて滑る指の感覚が、すぐにボクを絶頂まで押し上げる。
「いっ、くっ。はぁっ」
精を吐き出して、余韻に浸る。腰がじわじわと気持ちよくて、セージがゆっくりとボクの背を摩ってくれるのがすごく安心する。
「上手にイけて偉いね。ユキ。かわいい」
耳触りのいい声が振ってきて、ボクを褒めてくれる。やっぱりそれが嬉しくて、セージの胸板に頭をこすりつけた。
しばらく脱力していると、ふいに体が持ち上がる。それから、ベットにおろされて、ふかふかのマットレスに沈み込む。サラサラのシーツが心地よくて眠ってしまいそうだったが、そうはいかない。
ボクがイかされただけでまだ、何も終わってはいないし、むしろ始まってすらいないような気さえする。けれども欲というのは薄情なもので、一度、イってしまうと、気持ちいいことをしたい気持ちより、疲れの方が前に出てきてしまう。
そんなわけで、なんとなくボクは、ベットに突っ伏した。そうするとセージは、そんなボクの心を察してか、そうじゃないのかわからないが、ボクを仰向けにして、息を荒くして暴き立てるのではなく、うつぶせのままボクのズボンと下着をまとめて脱がせて、それから、ゆっくりと裏腿を撫でる。
「……すこし、疲れちゃった?」
「……大丈夫」
聞かれて、うんと言うのはなんだか申し訳なくてそう返すと、セージは、あはは、と笑って「無理しなくていいよ」と言う。どうやら、ボクのことなどお見通しらしい。
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