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「あのね、乎雪くん。清司さんったら、本当はすごく寂しがりなのよ」
「いただきます。……はい」
「あれは高校のときね。まだ、清司さんといる男の子の事お友達だと、思っていたころの話よ」
そう言ってサオリさんは、スマホを取り出し、ボクに写真を見せながら、色々な事を語りだした。大まかにはセージの恋愛遍歴だったのだが、たまに姉としての意見が入るのが面白い。
ちなみにサオリさんはしばらく出張の予定があるそうなのだ。それで、せっかくなら、全部話してしまおうと思い立ったらしい。それは別に構わないのだが、少し惜しむ気持ちがあったのに台無しである。
そんなことを考えながら、話を聞いて、ついでに高校の時のセージの写真をもらうために連絡先を交換して、サオリさんは「いつでも、連絡してね」と言葉を残し去っていった。
リクから教えてもらう予定の二人が別れることになった理由もサオリさんの話の中にはあったが、その部分についてあまり詳しくは聞かなかった。
なんせ、リクとは前回バーに行ったときに連絡先を交換してあり、約束の話をするからという名目でまたバーに呼び出されているのだ。
それが、偶然にも今日で珍しいこともあるものだと思う。しかし、先程の話を聞き、普段の言動から考えてみると、答えは大方わかっているような気もする。それでも当人に話を聞くに越したことは無い。
ボクはサオリさんを見送ってから、今日の夜の分まで沢山、描いてしまおうと、気合いを入れて、机にむかった。
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