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気遣い忍者 (シノブ28)
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シノブは焦る。まずい馬鹿とか言っちゃった。年下の女に馬鹿にされて激昂する中年男! これはやばい……と緊張し身構えると、なぜかアカイの表情から哀しみの色が消え、喜びの色が湧き上がってきているように見えた。
どうして逆なんだろうとシノブには不思議だった。そういうところが、怖いんだよ。なんでこんなにも不可解千万なんだ?
「そんな気は全くなかったんだね……」
「あっ、はい、ないです、ないですよ」
慎重に区切りながら言うとアカイは乾いた笑い声を出した後に背もたれに全体重をかけ呟いた。
「はぁ……良かった」
なにが良くてこんなに安心しているのやら、とシノブもまた乾いた眼差しでこの男を観察する。こんなに不気味で意味が分からない男をクビにして他の男を護衛や荷物運びにする……以前に何度も考えたその案をもう一度取り出してみるも、すぐさま却下し引き出しの奥にしまった。
再考するも即座にこの男の代わりは到底いないと改めて結論が出た。探す時間が惜しいしね。それに……とシノブは不思議がりながらまたいつものことを思う。どうしてか彼は変な意味で信用できる気がする、とも。もっともそれはこいつの狙いが自分の心というよりも身体にあると十分すぎるほど知っているからかもしれない。ある意味で欲望が単純明快。
馬車に揺られながらシノブはさらに考える。思えばこれまでの人生において自分は男のことを知ろうとはあまりしなかった。家族に忍者の同期先輩後輩に上司と様々な男がいた。どれも有能かつストイックな生き方をしている者たちばかり。そんな中に囲まれ私はその者たちには恋愛感情は起こらなかった。
まぁ好かれているというのはあるが彼らは私には一定距離以上は近づかなかった。何故なら私は王子の王妃になる女だと一部を除き信じられていたし、自分自身もそれ以外の生き方が考えにくいということもあった。
一点の非の打ち所のない王子。お慕いしお仕えしたい存在。私の全てを捧げているし伴侶としてもっともっと私を与えたくなる完璧な存在。一方その対極にいる存在がアカイなのだろう。王子とは何ひとつとして似通ったところのない存在。唯一服だけは似ていたがまぁそこは置いておこう。
言うなればこれは弱者男性である。女の眼にあまり入らない男の一種類。普通に生活していたらよく見ないと見えないというよりかは、まるで見えない言うなれば地を這う虫みたいな存在。踏んでも蹴とばしても別に気にされずそのままうち捨てておかれる存在。
まるで興味がないためどういう思考なのかさっぱり分からないままであったが、とりあえずアカイについては分かったことがひとつある。この男はどうしてか異様なほど頼られたいし認められたいという欲求を持っているということ。特にこの私に対して。金とか名誉とかそういったものは一切興味を示さない。それが男の愛とでもいうのだろうか? そんなのはこっちは迷惑だという感情はあるもののこの際は使えるものは使っていかないと王子をお救いすることはできない。
とにかく彼は私の為に何かをしたいという気持ちは分かった。これに応えて関係を深めたくはないが、やむを得ない。あなたが私の荷物を持ってくれないとこちらは疲れてしまうからね、とシノブは我慢し妥協し一歩前に出る。上手いことを言ってやる気を引き出さねばなるまい。操ってやる。
「アカイ、魔力だけが強さではありませんよ」
そう言うとアカイの目が予想通りに光る。期待に満ちたその眼差しに対しシノブは逸らさずに見る。
「そもそも魔力があってもあなたはもとが弱すぎです。人として男としてもう少し強くなった方がいいかと」
「そうだ俺は強くならないといけない!」
おっ期待通りの反応をしたか、これならとシノブは提案する。
「すこし稽古を積んだ方が良いです。これから先は過酷な戦いが待っているのかもしれませんし」
「ああ望むところだ。俺は強くなるよシノブ」
そういうアカイの暑っ苦しい視線に対してはシノブは目を耐え切れず逸らした。君のために強くなりたいという、との視線からのメッセージは受け取りたくはない。こいつ絶対に男としての力を発揮出来たら女が自分に惚れると思い込んでいるよね。あのね、それは一つの要素であってすべてではないというのに。
そもそも本当の私はあなたよりも遥かに強いのだからそうなる見込みは皆無。だがいまは護られる立場という難しい立場。本当の私は強いとか主張なんてできない。ここは素直に受けいれるしかない。それに自分もこのままつっけんどんな態度を取り続けたらマイナスかもしれない。ここは少しサービスを。忍者らしくね。
「あなたは自分が才能のない男だと判断を下してそうですが、私はそう思いません。そんなに簡単に諦めるのは良くないです」
シノブが言うとアカイが息を呑んだ。自分の次の言葉を待っているとのだとシノブは理解しながら言った。そんなに年下の女に励まされたいのかこいつ? 若い女に認められることこそ真実だと錯覚しているのかな? あなたの生き方は私は間違っているとは思えませんとでも言って欲しいのかな? 女の子は誰でも巫女かお姫様教? そういった思考は悪い女に騙される一因になりますよ。まぁ私もそれに少しは含まれますが、でも私で良かったですよ。もっと悪い女はいくらでもいますし、そういうのに引っ掛る前に私に出会ったこともあなたがこちらに感謝してしかるべき理由ですからね?
「あなたは普通でないとあんなにショックを受けていたじゃないですか。ただの普通の人はあそこまで落ち込みません。もしかしたらなにか、あるのかも。一緒に探ってみますか」
言い過ぎたかなとシノブが思うと同時に両手が握られた。あまりにも速い動きにシノブは悲鳴も出ないが肺から口へ空気が漏れた。
「ヒッ!」
「ありがとうありがとう」
頭を下げるアカイがそこにおり薄い頭頂部も見えた。気安く触るな、とも思ったがシノブは我慢した。私は忍者だ、他の女と違って耐えられる! 前向きに考えよう前向きに、と。
「あっすみません。そこのお店に用があるので止めてください。アカイ、降りましょう。さぁ手を離して」
全く以て私は良く気を使うなぁ気遣い忍者だよこりゃ、としみじみと感じながらシノブは武器屋の看板を見た。
どうして逆なんだろうとシノブには不思議だった。そういうところが、怖いんだよ。なんでこんなにも不可解千万なんだ?
「そんな気は全くなかったんだね……」
「あっ、はい、ないです、ないですよ」
慎重に区切りながら言うとアカイは乾いた笑い声を出した後に背もたれに全体重をかけ呟いた。
「はぁ……良かった」
なにが良くてこんなに安心しているのやら、とシノブもまた乾いた眼差しでこの男を観察する。こんなに不気味で意味が分からない男をクビにして他の男を護衛や荷物運びにする……以前に何度も考えたその案をもう一度取り出してみるも、すぐさま却下し引き出しの奥にしまった。
再考するも即座にこの男の代わりは到底いないと改めて結論が出た。探す時間が惜しいしね。それに……とシノブは不思議がりながらまたいつものことを思う。どうしてか彼は変な意味で信用できる気がする、とも。もっともそれはこいつの狙いが自分の心というよりも身体にあると十分すぎるほど知っているからかもしれない。ある意味で欲望が単純明快。
馬車に揺られながらシノブはさらに考える。思えばこれまでの人生において自分は男のことを知ろうとはあまりしなかった。家族に忍者の同期先輩後輩に上司と様々な男がいた。どれも有能かつストイックな生き方をしている者たちばかり。そんな中に囲まれ私はその者たちには恋愛感情は起こらなかった。
まぁ好かれているというのはあるが彼らは私には一定距離以上は近づかなかった。何故なら私は王子の王妃になる女だと一部を除き信じられていたし、自分自身もそれ以外の生き方が考えにくいということもあった。
一点の非の打ち所のない王子。お慕いしお仕えしたい存在。私の全てを捧げているし伴侶としてもっともっと私を与えたくなる完璧な存在。一方その対極にいる存在がアカイなのだろう。王子とは何ひとつとして似通ったところのない存在。唯一服だけは似ていたがまぁそこは置いておこう。
言うなればこれは弱者男性である。女の眼にあまり入らない男の一種類。普通に生活していたらよく見ないと見えないというよりかは、まるで見えない言うなれば地を這う虫みたいな存在。踏んでも蹴とばしても別に気にされずそのままうち捨てておかれる存在。
まるで興味がないためどういう思考なのかさっぱり分からないままであったが、とりあえずアカイについては分かったことがひとつある。この男はどうしてか異様なほど頼られたいし認められたいという欲求を持っているということ。特にこの私に対して。金とか名誉とかそういったものは一切興味を示さない。それが男の愛とでもいうのだろうか? そんなのはこっちは迷惑だという感情はあるもののこの際は使えるものは使っていかないと王子をお救いすることはできない。
とにかく彼は私の為に何かをしたいという気持ちは分かった。これに応えて関係を深めたくはないが、やむを得ない。あなたが私の荷物を持ってくれないとこちらは疲れてしまうからね、とシノブは我慢し妥協し一歩前に出る。上手いことを言ってやる気を引き出さねばなるまい。操ってやる。
「アカイ、魔力だけが強さではありませんよ」
そう言うとアカイの目が予想通りに光る。期待に満ちたその眼差しに対しシノブは逸らさずに見る。
「そもそも魔力があってもあなたはもとが弱すぎです。人として男としてもう少し強くなった方がいいかと」
「そうだ俺は強くならないといけない!」
おっ期待通りの反応をしたか、これならとシノブは提案する。
「すこし稽古を積んだ方が良いです。これから先は過酷な戦いが待っているのかもしれませんし」
「ああ望むところだ。俺は強くなるよシノブ」
そういうアカイの暑っ苦しい視線に対してはシノブは目を耐え切れず逸らした。君のために強くなりたいという、との視線からのメッセージは受け取りたくはない。こいつ絶対に男としての力を発揮出来たら女が自分に惚れると思い込んでいるよね。あのね、それは一つの要素であってすべてではないというのに。
そもそも本当の私はあなたよりも遥かに強いのだからそうなる見込みは皆無。だがいまは護られる立場という難しい立場。本当の私は強いとか主張なんてできない。ここは素直に受けいれるしかない。それに自分もこのままつっけんどんな態度を取り続けたらマイナスかもしれない。ここは少しサービスを。忍者らしくね。
「あなたは自分が才能のない男だと判断を下してそうですが、私はそう思いません。そんなに簡単に諦めるのは良くないです」
シノブが言うとアカイが息を呑んだ。自分の次の言葉を待っているとのだとシノブは理解しながら言った。そんなに年下の女に励まされたいのかこいつ? 若い女に認められることこそ真実だと錯覚しているのかな? あなたの生き方は私は間違っているとは思えませんとでも言って欲しいのかな? 女の子は誰でも巫女かお姫様教? そういった思考は悪い女に騙される一因になりますよ。まぁ私もそれに少しは含まれますが、でも私で良かったですよ。もっと悪い女はいくらでもいますし、そういうのに引っ掛る前に私に出会ったこともあなたがこちらに感謝してしかるべき理由ですからね?
「あなたは普通でないとあんなにショックを受けていたじゃないですか。ただの普通の人はあそこまで落ち込みません。もしかしたらなにか、あるのかも。一緒に探ってみますか」
言い過ぎたかなとシノブが思うと同時に両手が握られた。あまりにも速い動きにシノブは悲鳴も出ないが肺から口へ空気が漏れた。
「ヒッ!」
「ありがとうありがとう」
頭を下げるアカイがそこにおり薄い頭頂部も見えた。気安く触るな、とも思ったがシノブは我慢した。私は忍者だ、他の女と違って耐えられる! 前向きに考えよう前向きに、と。
「あっすみません。そこのお店に用があるので止めてください。アカイ、降りましょう。さぁ手を離して」
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