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弾む双球 (アカイ23)
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なんという素晴らしい旅であり全てが順調とはまさにこのこと! 俺は上機嫌で天を見上げた。歌ってもいいかな? 駄目? アハハッ参ったね。空は青くどこまでも広い。俺の心にいつもかかっていた黒雲がどこかに行ってしまったようにだ。不安なんてどこにもない。
前を向くとシノブの後姿が目に入った。文句の付け所が無く若くて美しくて可愛い。小さい頭に黒く艶のある髪が揺れ、細身の背中が揺れ、尻が動いている。大満足である。これで何もかもを許せる。世界は救うに足る。滅びなくていいぞ。
そうだ旅とはこういうこと。将来の伴侶と苦楽を共にし仲を深めていく。そして着実に仲は深まっている。シノブには他に男がいる気配はいまのところないし、あったとしても俺との旅の経験よりも深まっているはずもない。俺達は使命のため共に身体を張り苦難の旅をしている。
時には相争ったりしたが、今はこうしてなにごともなく旅をしている。彼女は俺を頼り、俺はそれを喜んで享受する。問題なし。無問題極まりなし。何か問題とかあると思う? 無いよね?
「アカイ。休んだ分を取り戻したいから次の休憩を短めにしていい?」
シノブに尋ねられ、俺はもちろんと言いたいところだが逆に聞いた。
「俺は良いがシノブは良いのか?」
「私の方が良いから言っているんだけど。じゃあ良いってことね。このまま行きましょう」
苛々を押し止めるような疲労を滲ませる声で以って答えるとシノブはそのまま無言で歩き続ける。俺も黙って従った。当然反感はない。彼女には崇高なる使命がある。世界平和のための旅路。そこに俺は付いて行く。その理由はまだ完全に明らかにはされていないがそこもまた構いはしない。それが世界の危機であるのは確かであり、そしてこの俺が他ならぬ救い主であることは確定的事実であるのだから。
「助けてえええええ!」
街道前方の林からいきなり女の悲鳴が聞こえ誰かが走ってきた。胸を揺らした婦人である。着物のなかの双球が激しく弾んでいる。悲鳴はそこから聞こえてくるように、それがお宝であり狙われているように、上下運動していた。
「まてやごらああああ」
そのすぐ後にいかにもな悪党が現れ走ってきた。髭面のむさくるしい風体の男だ。あらゆる角度から見るまでもなくそのまんまな悪党。生きた標本みたいなやつ。こやつは間違いなくこの巨乳の婦人を慰み者にするために追いかけているのだろう。何とも分かりやすい。おーこういうのが本当にあるんだと変な感動すら覚えてしまうぐらいだ。こういったものを最後に見たのはいつだったかな? リアルにあるはずがないからテレビとかだろうけど、考えてみるとこれだというものがパッとは思い出せない。あるよね? 悪党に追われる美女とか観たこと、あるよね? エロとピンチの象徴的シーン。そう多くはないはずなのに記憶に強く刻まれているってことはもしかして人間の危機に関する原初の記憶によるとかかな? こういう時に男は最もアドレナリンが出て暴力的になるものでさ。やっぱり女子供を守る時にこそ男は原始人に戻って敵の部族なんかを相手にして……。
「たいへん! アカイ助けましょう」
シノブの声に俺は妄想から醒め俯瞰的な視点による状況観察はやめた。そうだ俺は助けなければならない! こちらに向かってくる夫人の胸を見つめながら俺の気は高ぶる。俺が助けなければこの双球はあの男のものとなる。俺以外の男がそんな楽しい思いをするのは許せん!
「そんなことさせるかああ!」
あの日のように身体中が熱くなるのを感じているとシノブが叫んだ。
「アカイ! あの炎は駄目! 目立ったりしたら面倒になるからここは木刀で戦って」
そうだ! と俺はシノブの声にしょっちゅう見失いがちな我を取り戻し木刀を握った。落ち着け俺。あの二つのおっぱいは俺のものじゃないし俺のものはいま隣にいるじゃないか。比較してはならない控えめなものだが自分のものがなによりも大切だ。ここで炎を使ったら浮気そのものであり、シノブを嫁にする資格を失ってしまうかもしれない。そうだ俺の炎はシノブのためにしか使うことは許されない。神聖にして不可侵な俺ルールだ。破ったら使用不可能になる恐れがある! なんかそういうルールとかありそうだもんね。
そう落ち着け……落ち着いてことを解決……だが、近づいてくる双球の揺れが目に入ると俺はもう我慢できなくなった。できるわけないだろ! 俺を誰だと思ってんだ! 居ても立っても居られない、早くお近づきになりたい!
「きぇえええええ悪党! ぶっころしてやる!」
全力で駆けだすと悪党は足を止め、一瞬ニヤリと笑ったような気がするもすぐさま恐怖に駆られたのか、足を一度滑らせたあとに逃げ出した。これまた見事なまでの這う這うの体の去って行った。
「えっ! うわあああ助けてくれえええ」
「なんだあいつ」
俺が言うとシノブが返した。
「そら怖がるわよ」
「えっ? なんで」
俺は聞き返すと不意討気味に身体に衝撃が来て腹部に二つの柔らかな毬が当たってきた。
「ああ怖かった。ありがとうございます」
見下すと見知らぬ女の紫の髪から立ち込める新鮮な良い香り。これは女の頭頂部、するとこの腹に当たっているこれは……まさか。
前を向くとシノブの後姿が目に入った。文句の付け所が無く若くて美しくて可愛い。小さい頭に黒く艶のある髪が揺れ、細身の背中が揺れ、尻が動いている。大満足である。これで何もかもを許せる。世界は救うに足る。滅びなくていいぞ。
そうだ旅とはこういうこと。将来の伴侶と苦楽を共にし仲を深めていく。そして着実に仲は深まっている。シノブには他に男がいる気配はいまのところないし、あったとしても俺との旅の経験よりも深まっているはずもない。俺達は使命のため共に身体を張り苦難の旅をしている。
時には相争ったりしたが、今はこうしてなにごともなく旅をしている。彼女は俺を頼り、俺はそれを喜んで享受する。問題なし。無問題極まりなし。何か問題とかあると思う? 無いよね?
「アカイ。休んだ分を取り戻したいから次の休憩を短めにしていい?」
シノブに尋ねられ、俺はもちろんと言いたいところだが逆に聞いた。
「俺は良いがシノブは良いのか?」
「私の方が良いから言っているんだけど。じゃあ良いってことね。このまま行きましょう」
苛々を押し止めるような疲労を滲ませる声で以って答えるとシノブはそのまま無言で歩き続ける。俺も黙って従った。当然反感はない。彼女には崇高なる使命がある。世界平和のための旅路。そこに俺は付いて行く。その理由はまだ完全に明らかにはされていないがそこもまた構いはしない。それが世界の危機であるのは確かであり、そしてこの俺が他ならぬ救い主であることは確定的事実であるのだから。
「助けてえええええ!」
街道前方の林からいきなり女の悲鳴が聞こえ誰かが走ってきた。胸を揺らした婦人である。着物のなかの双球が激しく弾んでいる。悲鳴はそこから聞こえてくるように、それがお宝であり狙われているように、上下運動していた。
「まてやごらああああ」
そのすぐ後にいかにもな悪党が現れ走ってきた。髭面のむさくるしい風体の男だ。あらゆる角度から見るまでもなくそのまんまな悪党。生きた標本みたいなやつ。こやつは間違いなくこの巨乳の婦人を慰み者にするために追いかけているのだろう。何とも分かりやすい。おーこういうのが本当にあるんだと変な感動すら覚えてしまうぐらいだ。こういったものを最後に見たのはいつだったかな? リアルにあるはずがないからテレビとかだろうけど、考えてみるとこれだというものがパッとは思い出せない。あるよね? 悪党に追われる美女とか観たこと、あるよね? エロとピンチの象徴的シーン。そう多くはないはずなのに記憶に強く刻まれているってことはもしかして人間の危機に関する原初の記憶によるとかかな? こういう時に男は最もアドレナリンが出て暴力的になるものでさ。やっぱり女子供を守る時にこそ男は原始人に戻って敵の部族なんかを相手にして……。
「たいへん! アカイ助けましょう」
シノブの声に俺は妄想から醒め俯瞰的な視点による状況観察はやめた。そうだ俺は助けなければならない! こちらに向かってくる夫人の胸を見つめながら俺の気は高ぶる。俺が助けなければこの双球はあの男のものとなる。俺以外の男がそんな楽しい思いをするのは許せん!
「そんなことさせるかああ!」
あの日のように身体中が熱くなるのを感じているとシノブが叫んだ。
「アカイ! あの炎は駄目! 目立ったりしたら面倒になるからここは木刀で戦って」
そうだ! と俺はシノブの声にしょっちゅう見失いがちな我を取り戻し木刀を握った。落ち着け俺。あの二つのおっぱいは俺のものじゃないし俺のものはいま隣にいるじゃないか。比較してはならない控えめなものだが自分のものがなによりも大切だ。ここで炎を使ったら浮気そのものであり、シノブを嫁にする資格を失ってしまうかもしれない。そうだ俺の炎はシノブのためにしか使うことは許されない。神聖にして不可侵な俺ルールだ。破ったら使用不可能になる恐れがある! なんかそういうルールとかありそうだもんね。
そう落ち着け……落ち着いてことを解決……だが、近づいてくる双球の揺れが目に入ると俺はもう我慢できなくなった。できるわけないだろ! 俺を誰だと思ってんだ! 居ても立っても居られない、早くお近づきになりたい!
「きぇえええええ悪党! ぶっころしてやる!」
全力で駆けだすと悪党は足を止め、一瞬ニヤリと笑ったような気がするもすぐさま恐怖に駆られたのか、足を一度滑らせたあとに逃げ出した。これまた見事なまでの這う這うの体の去って行った。
「えっ! うわあああ助けてくれえええ」
「なんだあいつ」
俺が言うとシノブが返した。
「そら怖がるわよ」
「えっ? なんで」
俺は聞き返すと不意討気味に身体に衝撃が来て腹部に二つの柔らかな毬が当たってきた。
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