203 / 313
第3部 私達でなければならない
選ばないといけないのか?
しおりを挟む
心当たりと言われても、とジーナはこれまでのハイネとの日々を思い出した。その多くのことがあり過ぎた日々。
「……たくさんあって分からない」
「それもそうですね。でも何が一番の原因かひとつ挙げられませんか?」
ひとつ? 原因と言われてもハイネはいったいなにで怒ってるんだ? とジーナには分かりにくかった。
「しょっちゅう泣くが」
「私はあなた以外の人の前では泣きませんよ」
しまった口に出てしまった。
「そう言うのなら私はハイネ以外の人を泣かせたりはしない」
「じゃあここを土台としましょう。私はどうしてあなたによく泣かされるのでしょうか?」
「殴ったり叩いたりはしていないのだけど……」
「違う意味ではそれをやっているのですけどね。いつもしょっちゅう」
分からない。いくらこうやって促され静かに待たれ赤い瞳で見つめられても、分からないものは分からない。
だがここまで言われるのはそれはきっと簡単なものなのだろう、とジーナは掴んではいないものの掴む場所がわかった気がした。
誰にでも具わっているもの、だけど私にはないもの……それは、そうであるから。
「……何かが足りないのだろうな」
大きなハイネの瞳が、膨らんだ。
「もしくは欠けている。そのせいでそこがハイネに引っ掛って叩いている形になってしまう」
赤い瞳は光も帯びてきているように見えた。
「まぁこんなことは言っている私でさえ分からないのにハイネには分かるはずもないだろうが」
そう言うとハイネは苦笑いし一歩下がる。
「いや、そういうことを聞いたわけじゃないんですが、いいです。分からないなりによく考えていると感じられたので、一応合格とします」
何に対して合格なのかと不明ななか、ジーナは容量が半分以上になった花壇の中に土袋を入れて空け、また戻ろうとすると呼び止められる。
「休憩をしましょう、ここへどうぞ」
ハイネが差し示した場所は龍の間の中央の机でそれは正式なものである。
「座っていいのかこれ? 関係者以外は駄目なような気も」
「こんなときだけ常識人の振りをしないでくださいよ非常識人。龍身用の椅子にさえ座らなければ構いませんよ」
指差されているのは当然ハイネの隣であった。席を離してくれないのなら休憩には、ならない。
きっと休憩時間中もまた奇妙な問答で苦しめられるのか、とそんな予感しかしないもののジーナは座るしかなかった。
その冷たい椅子。休めなさそう。
「どうぞお茶です」
不安になる茶、変なやさしさ。何を狙っている。
「ありがとう。冷えた身体が温まるよ」
「今日は温かいしあなたは肉体労働をして身体が温まっているはずなのに、いったいなにのせいで冷えたのですか?」
ハイネのせいだよと心の中で呟くと当の本人が口真似をする。
「ハイネのせいだよ、どうです似てますか」
「おぉ似ているな。よくそんな低い声が出せるもんだ」
「あの、反応するのはそこだけですかぁ?」
「どうせ心は読まれているし、そこはまぁ」
「なにがそこはまぁですか本当にあなたは。そういえばさっき関係者以外とか口ごたえしていましたが、あなたは関係者ですよね。バルツ将軍から聞きましたよ。龍の護衛に復帰したいらしいですね」
驚いて右を向くとハイネは珍しく顔を背けていた。珍しい、こういう時は絶対に顔と目を見ているというのに。
「そうだ。承認されればの話だが」
「承認されるに、決まっているじゃないですか」
なぜ? と思うよりもその言葉の調子にジーナは混乱した。明らかに怒りを滲ませたその響き。ハイネは護衛復帰に反対なのか?
「ハイネは反対なのか?」
「私はそんなこと言っていませんけど」
では違うのか。だが言ってはいないがそう聞こえ尋ね否定された場合、こちらの勘違いで済むことなのか?
「じゃあ賛成してくれるのか?」
「……その前に聞きたいことがありますがいいですよね? 一度強引に辞めたというのに龍の護衛に戻るのは……いやいいです前の話は。改めましてこうです。あなたは龍の護衛にそんなになりたいのはなんでです?」
それだけは言うことはできない、とジーナは心の声すら黙らせた。嘘も言えなかった。ハイネにはきっと見抜かれると。
完全に口を閉ざしたままハイネも微動だにせずにあっちを向いていた。その方向には何も無いのに、いったいに何を見ているのか。
「……にいたいから、ですよね」
消え入りそうな声が聞こえてきた。漏れ出した心の声みたいに掠れた小声が、救いを求める声のようでありジーナは消える前に拾った。
「いまなんと言ったんだ」
「ハイネさんと一緒にいたいから、ですよね」
そんなことは、あ……ジーナは頭の中が真っ白となり、言葉がなにも浮かばない。
否定も肯定という感情も現れず感じるのは白い空白による欠落感。
それは言葉となって口から出ることができずにいるも、ハイネは聞きかえさずに勝手に話を進める。
「はい違いますよね。分かっていました。じゃあ、あの、あのですね、その……」
つっかえながら転びながら震えながら、とハイネには珍しい口調で呼吸と言葉を交互にしながら言い、沈黙。
表情が見えないこの空間からは分かるものは何も無く、考えるものもなにもないなかでジーナは次の言葉を停止した状態の頭で待ち続けると、また声がした。
した、気がした。聞こえた、気がした。
文章が壊れ途切れ千切れたように、単語が散らばりジーナは手に取れるものだけを消える前に手に乗せ、読み、すぐにわかった。
「ヘイム様と一緒にいたいな、ですよね」
本当にそう言ったのか? とジーナは確かめようとして聞こうとするがハイネは間を置かずにもう一歩踏み込んできた。
どっちですか?
そこに声があったのか宙に撒かれたような言葉は掴めず拾えないままジーナは答えた。
選ばないといけないのか?
ハイネの後頭部が反応し振り返りそうになるも、戻り首を振った。何かが戻ったようにジーナは息をつき意識は椅子に戻った。
戻った? 自分が立ち上がってハイネのもとに近づいたことにジーナは座った時に気が付いた。いつの間に? そしていったい何をしようとしたのか?
疑問が起こるも顔をあげると、ハイネがこちらを向いていた。そこには疲労しきった顔があった。
髪をかき上げ息を吐く姿を見ると長らく顔を見ていないどころか会ってもいないようにも感じた。遠くに行ったような、この距離感は?
「明日はちょっと用事がありましてここ休みますね」
「それは突然だな。何かあるのか?」
聞くとハイネは妙な笑顔をしてから答えた。
「デートです」
瞳の色はいつも通りだなとジーナはハイネの眼を見て感じた。
「それは良い話だな」
「そうですよね。前々から誘われていまして。そういうのは久しぶりなので楽しみです」
「久しぶり?」
どうしてかジーナの腹はすこし熱く痛くなった。
「そうですよ久しぶりに私は男の人とデートをするのです」
ハイネはさっきまでとは大きく違い一言一言はっきりとゆっくり、相手に伝わるように言っているとジーナには感じられた。
「それは楽しそうだ。でも街はまだ復旧中だし買い物をするのは難しいのでは」
なんでこんな余計なことを言う、とジーナは自分の口が勝手に動いた後に苛立った。
「デートというのは別にそういう目的があってするのではないのですよ。会いたいから、会う。これが根本にあってあとは正直なんでもよくて成り行きで構わないのです」
なんだかこれ以上話したくないなとジーナは思った。足が変に縦に揺れる。
「まぁ頑張って楽しんでくればいいんじゃないのか」
なんて不必要な返事。
「はい。明日が楽しみです」
もう返事はしない、と茶を飲もうとするも、いつの間に茶が無くなっていることにジーナは気づいた。
いつ呑んだ? たしかにさっきから口はつけていたが、こんなに早くなくなるなんて……
「さっきから空のコップをなんども口に運んでいましたが、どうしました?」
いまではない、のか? しかも気付かれそのうえ見られていた。
「なにか考え事でも? 聞きますよ」
「いや考えてはいないよ」
「上の空でしたよ。私が見る限りずっと」
放心? そんなことあるわけないし、私は何も、焦ってなんていない。
「誰って聞かないのですか?」
「えっ?」
突拍子もない言葉がジーナの額に当たった。
「デートの相手は誰なのか、気にならないのですか? 普通は聞きますよ」
「ハイネの例の取り巻きたちだろ」
「取り巻き? 昔からの友達ですよ。悪意のある言い方ですね。彼はとても良い人なのですからね」
聞くやいなや何かが切れた反動でか、ジーナはその場で立ち上がった。
「帰ります。じゃあ明後日にお願いします……ハイネさん」
ジーナはハイネの顔をジッと見たもののその表情は変えずに微笑んだ。
「お疲れ様でしたジーナさん」
「……たくさんあって分からない」
「それもそうですね。でも何が一番の原因かひとつ挙げられませんか?」
ひとつ? 原因と言われてもハイネはいったいなにで怒ってるんだ? とジーナには分かりにくかった。
「しょっちゅう泣くが」
「私はあなた以外の人の前では泣きませんよ」
しまった口に出てしまった。
「そう言うのなら私はハイネ以外の人を泣かせたりはしない」
「じゃあここを土台としましょう。私はどうしてあなたによく泣かされるのでしょうか?」
「殴ったり叩いたりはしていないのだけど……」
「違う意味ではそれをやっているのですけどね。いつもしょっちゅう」
分からない。いくらこうやって促され静かに待たれ赤い瞳で見つめられても、分からないものは分からない。
だがここまで言われるのはそれはきっと簡単なものなのだろう、とジーナは掴んではいないものの掴む場所がわかった気がした。
誰にでも具わっているもの、だけど私にはないもの……それは、そうであるから。
「……何かが足りないのだろうな」
大きなハイネの瞳が、膨らんだ。
「もしくは欠けている。そのせいでそこがハイネに引っ掛って叩いている形になってしまう」
赤い瞳は光も帯びてきているように見えた。
「まぁこんなことは言っている私でさえ分からないのにハイネには分かるはずもないだろうが」
そう言うとハイネは苦笑いし一歩下がる。
「いや、そういうことを聞いたわけじゃないんですが、いいです。分からないなりによく考えていると感じられたので、一応合格とします」
何に対して合格なのかと不明ななか、ジーナは容量が半分以上になった花壇の中に土袋を入れて空け、また戻ろうとすると呼び止められる。
「休憩をしましょう、ここへどうぞ」
ハイネが差し示した場所は龍の間の中央の机でそれは正式なものである。
「座っていいのかこれ? 関係者以外は駄目なような気も」
「こんなときだけ常識人の振りをしないでくださいよ非常識人。龍身用の椅子にさえ座らなければ構いませんよ」
指差されているのは当然ハイネの隣であった。席を離してくれないのなら休憩には、ならない。
きっと休憩時間中もまた奇妙な問答で苦しめられるのか、とそんな予感しかしないもののジーナは座るしかなかった。
その冷たい椅子。休めなさそう。
「どうぞお茶です」
不安になる茶、変なやさしさ。何を狙っている。
「ありがとう。冷えた身体が温まるよ」
「今日は温かいしあなたは肉体労働をして身体が温まっているはずなのに、いったいなにのせいで冷えたのですか?」
ハイネのせいだよと心の中で呟くと当の本人が口真似をする。
「ハイネのせいだよ、どうです似てますか」
「おぉ似ているな。よくそんな低い声が出せるもんだ」
「あの、反応するのはそこだけですかぁ?」
「どうせ心は読まれているし、そこはまぁ」
「なにがそこはまぁですか本当にあなたは。そういえばさっき関係者以外とか口ごたえしていましたが、あなたは関係者ですよね。バルツ将軍から聞きましたよ。龍の護衛に復帰したいらしいですね」
驚いて右を向くとハイネは珍しく顔を背けていた。珍しい、こういう時は絶対に顔と目を見ているというのに。
「そうだ。承認されればの話だが」
「承認されるに、決まっているじゃないですか」
なぜ? と思うよりもその言葉の調子にジーナは混乱した。明らかに怒りを滲ませたその響き。ハイネは護衛復帰に反対なのか?
「ハイネは反対なのか?」
「私はそんなこと言っていませんけど」
では違うのか。だが言ってはいないがそう聞こえ尋ね否定された場合、こちらの勘違いで済むことなのか?
「じゃあ賛成してくれるのか?」
「……その前に聞きたいことがありますがいいですよね? 一度強引に辞めたというのに龍の護衛に戻るのは……いやいいです前の話は。改めましてこうです。あなたは龍の護衛にそんなになりたいのはなんでです?」
それだけは言うことはできない、とジーナは心の声すら黙らせた。嘘も言えなかった。ハイネにはきっと見抜かれると。
完全に口を閉ざしたままハイネも微動だにせずにあっちを向いていた。その方向には何も無いのに、いったいに何を見ているのか。
「……にいたいから、ですよね」
消え入りそうな声が聞こえてきた。漏れ出した心の声みたいに掠れた小声が、救いを求める声のようでありジーナは消える前に拾った。
「いまなんと言ったんだ」
「ハイネさんと一緒にいたいから、ですよね」
そんなことは、あ……ジーナは頭の中が真っ白となり、言葉がなにも浮かばない。
否定も肯定という感情も現れず感じるのは白い空白による欠落感。
それは言葉となって口から出ることができずにいるも、ハイネは聞きかえさずに勝手に話を進める。
「はい違いますよね。分かっていました。じゃあ、あの、あのですね、その……」
つっかえながら転びながら震えながら、とハイネには珍しい口調で呼吸と言葉を交互にしながら言い、沈黙。
表情が見えないこの空間からは分かるものは何も無く、考えるものもなにもないなかでジーナは次の言葉を停止した状態の頭で待ち続けると、また声がした。
した、気がした。聞こえた、気がした。
文章が壊れ途切れ千切れたように、単語が散らばりジーナは手に取れるものだけを消える前に手に乗せ、読み、すぐにわかった。
「ヘイム様と一緒にいたいな、ですよね」
本当にそう言ったのか? とジーナは確かめようとして聞こうとするがハイネは間を置かずにもう一歩踏み込んできた。
どっちですか?
そこに声があったのか宙に撒かれたような言葉は掴めず拾えないままジーナは答えた。
選ばないといけないのか?
ハイネの後頭部が反応し振り返りそうになるも、戻り首を振った。何かが戻ったようにジーナは息をつき意識は椅子に戻った。
戻った? 自分が立ち上がってハイネのもとに近づいたことにジーナは座った時に気が付いた。いつの間に? そしていったい何をしようとしたのか?
疑問が起こるも顔をあげると、ハイネがこちらを向いていた。そこには疲労しきった顔があった。
髪をかき上げ息を吐く姿を見ると長らく顔を見ていないどころか会ってもいないようにも感じた。遠くに行ったような、この距離感は?
「明日はちょっと用事がありましてここ休みますね」
「それは突然だな。何かあるのか?」
聞くとハイネは妙な笑顔をしてから答えた。
「デートです」
瞳の色はいつも通りだなとジーナはハイネの眼を見て感じた。
「それは良い話だな」
「そうですよね。前々から誘われていまして。そういうのは久しぶりなので楽しみです」
「久しぶり?」
どうしてかジーナの腹はすこし熱く痛くなった。
「そうですよ久しぶりに私は男の人とデートをするのです」
ハイネはさっきまでとは大きく違い一言一言はっきりとゆっくり、相手に伝わるように言っているとジーナには感じられた。
「それは楽しそうだ。でも街はまだ復旧中だし買い物をするのは難しいのでは」
なんでこんな余計なことを言う、とジーナは自分の口が勝手に動いた後に苛立った。
「デートというのは別にそういう目的があってするのではないのですよ。会いたいから、会う。これが根本にあってあとは正直なんでもよくて成り行きで構わないのです」
なんだかこれ以上話したくないなとジーナは思った。足が変に縦に揺れる。
「まぁ頑張って楽しんでくればいいんじゃないのか」
なんて不必要な返事。
「はい。明日が楽しみです」
もう返事はしない、と茶を飲もうとするも、いつの間に茶が無くなっていることにジーナは気づいた。
いつ呑んだ? たしかにさっきから口はつけていたが、こんなに早くなくなるなんて……
「さっきから空のコップをなんども口に運んでいましたが、どうしました?」
いまではない、のか? しかも気付かれそのうえ見られていた。
「なにか考え事でも? 聞きますよ」
「いや考えてはいないよ」
「上の空でしたよ。私が見る限りずっと」
放心? そんなことあるわけないし、私は何も、焦ってなんていない。
「誰って聞かないのですか?」
「えっ?」
突拍子もない言葉がジーナの額に当たった。
「デートの相手は誰なのか、気にならないのですか? 普通は聞きますよ」
「ハイネの例の取り巻きたちだろ」
「取り巻き? 昔からの友達ですよ。悪意のある言い方ですね。彼はとても良い人なのですからね」
聞くやいなや何かが切れた反動でか、ジーナはその場で立ち上がった。
「帰ります。じゃあ明後日にお願いします……ハイネさん」
ジーナはハイネの顔をジッと見たもののその表情は変えずに微笑んだ。
「お疲れ様でしたジーナさん」
0
あなたにおすすめの小説
「がっかりです」——その一言で終わる夫婦が、王宮にはある
柴田はつみ
恋愛
妃の席を踏みにじったのは令嬢——けれど妃の心を折ったのは、夫のたった一言だった
王太子妃リディアの唯一の安らぎは、王太子アーヴィンと交わす午後の茶会。だが新しく王宮に出入りする伯爵令嬢ミレーユは、妃の席に先に座り、殿下を私的に呼び、距離感のない振る舞いを重ねる。
リディアは王宮の礼節としてその場で正す——正しいはずだった。けれど夫は「リディア、そこまで言わなくても……」と、妃を止めた。
「わかりました。あなたには、がっかりです」
微笑んで去ったその日から、夫婦の茶会は終わる。沈黙の王宮で、言葉を失った王太子は、初めて“追う”ことを選ぶが——遅すぎた。
そのご寵愛、理由が分かりません
秋月真鳥
恋愛
貧乏子爵家の長女、レイシーは刺繍で家計を支える庶民派令嬢。
幼いころから前世の夢を見ていて、その技術を活かして地道に慎ましく生きていくつもりだったのに——
「君との婚約はなかったことに」
卒業パーティーで、婚約者が突然の裏切り!
え? 政略結婚しなくていいの? ラッキー!
領地に帰ってスローライフしよう!
そう思っていたのに、皇帝陛下が現れて——
「婚約破棄されたのなら、わたしが求婚してもいいよね?」
……は???
お金持ちどころか、国ごと背負ってる人が、なんでわたくしに!?
刺繍を褒められ、皇宮に連れて行かれ、気づけば妃教育まで始まり——
気高く冷静な陛下が、なぜかわたくしにだけ甘い。
でもその瞳、どこか昔、夢で見た“あの少年”に似ていて……?
夢と現実が交差する、とんでもスピード婚約ラブストーリー!
理由は分からないけど——わたくし、寵愛されてます。
※毎朝6時、夕方18時更新!
※他のサイトにも掲載しています。
結婚初夜、「何故彼女が死んでお前が生きているんだ」と夫に言われました
ましゅぺちーの
恋愛
侯爵令嬢のアリサは婚約者だった王太子テオドールと結婚した。
ちょうどその半年前、アリサの腹違いの妹のシアは不慮の事故で帰らぬ人となっていた。
王太子が婚約者の妹のシアを愛していたのは周知の事実だった。
そんな彼は、結婚初夜、アリサに冷たく言い放った。
「何故彼女が死んでお前が生きているんだ」と。
捨てられた王妃は情熱王子に攫われて
きぬがやあきら
恋愛
厳しい外交、敵対勢力の鎮圧――あなたと共に歩む未来の為に手を取り頑張って来て、やっと王位継承をしたと思ったら、祝賀の夜に他の女の元へ通うフィリップを目撃するエミリア。
貴方と共に国の繁栄を願って来たのに。即位が叶ったらポイなのですか?
猛烈な抗議と共に実家へ帰ると啖呵を切った直後、エミリアは隣国ヴァルデリアの王子に攫われてしまう。ヴァルデリア王子の、エドワードは影のある容姿に似合わず、強い情熱を秘めていた。私を愛しているって、本当ですか? でも、もうわたくしは誰の愛も信じたくないのです。
疑心暗鬼のエミリアに、エドワードは誠心誠意向に向き合い、愛を得ようと少しずつ寄り添う。一方でエミリアの失踪により国政が立ち行かなくなるヴォルティア王国。フィリップは自分の功績がエミリアの内助であると思い知り――
ざまあ系の物語です。
田舎暮らしの貧乏令嬢、幽閉王子のお世話係になりました〜七年後の殿下が甘すぎるのですが!〜
侑子
恋愛
「リーシャ。僕がどれだけ君に会いたかったかわかる? 一人前と認められるまで魔塔から出られないのは知っていたけど、まさか七年もかかるなんて思っていなくて、リーシャに会いたくて死ぬかと思ったよ」
十五歳の時、父が作った借金のために、いつ魔力暴走を起こすかわからない危険な第二王子のお世話係をしていたリーシャ。
弟と同じ四つ年下の彼は、とても賢くて優しく、可愛らしい王子様だった。
お世話をする内に仲良くなれたと思っていたのに、彼はある日突然、世界最高の魔法使いたちが集うという魔塔へと旅立ってしまう。
七年後、二十二歳になったリーシャの前に現れたのは、成長し、十八歳になって成人した彼だった!
以前とは全く違う姿に戸惑うリーシャ。
その上、七年も音沙汰がなかったのに、彼は昔のことを忘れていないどころか、とんでもなく甘々な態度で接してくる。
一方、自分の息子ではない第二王子を疎んで幽閉状態に追い込んでいた王妃は、戻ってきた彼のことが気に入らないようで……。
皇帝陛下の寵愛は、身に余りすぎて重すぎる
若松だんご
恋愛
――喜べ、エナ! お前にも縁談が来たぞ!
数年前の戦で父を、病で母を亡くしたエナ。
跡継ぎである幼い弟と二人、後見人(と言う名の乗っ取り)の叔父によりずっと塔に幽閉されていたエナ。
両親の不在、後見人の暴虐。弟を守らねばと、一生懸命だったあまりに、婚期を逃していたエナに、叔父が(お金目当ての)縁談を持ちかけてくるけれど。
――すまないが、その縁談は無効にさせてもらう!
エナを救ってくれたのは、幼馴染のリアハルト皇子……ではなく、今は皇帝となったリアハルト陛下。
彼は先帝の第一皇子だったけれど、父帝とその愛妾により、都から放逐され、エナの父のもとに身を寄せ、エナとともに育った人物。
――結婚の約束、しただろう?
昔と違って、堂々と王者らしい風格を備えたリアハルト。驚くエナに妻になってくれと結婚を申し込むけれど。
(わたし、いつの間に、結婚の約束なんてしてたのっ!?)
記憶がない。記憶にない。
姉弟のように育ったけど。彼との別れに彼の無事を願ってハンカチを渡したけれど! それだけしかしてない!
都会の洗練された娘でもない。ずっと幽閉されてきた身。
若くもない、リアハルトより三つも年上。婚期を逃した身。
後ろ盾となる両親もいない。幼い弟を守らなきゃいけない身。
(そんなわたしが? リアハルト陛下の妻? 皇后?)
ずっとエナを慕っていたというリアハルト。弟の後見人にもなってくれるというリアハルト。
エナの父は、彼が即位するため起こした戦争で亡くなっている。
だから。
この求婚は、その罪滅ぼし? 昔世話になった者への恩返し?
弟の後見になってくれるのはうれしいけれど。なんの取り柄もないわたしに求婚する理由はなに?
ずっと好きだった彼女を手に入れたかったリアハルトと、彼の熱愛に、ありがたいけれど戸惑いしかないエナの物語。
王女の中身は元自衛官だったので、継母に追放されたけど思い通りになりません
きぬがやあきら
恋愛
「妻はお妃様一人とお約束されたそうですが、今でもまだ同じことが言えますか?」
「正直なところ、不安を感じている」
久方ぶりに招かれた故郷、セレンティア城の月光満ちる庭園で、アシュレイは信じ難い光景を目撃するーー
激闘の末、王座に就いたアルダシールと結ばれた、元セレンティア王国の王女アシュレイ。
アラウァリア国では、新政権を勝ち取ったアシュレイを国母と崇めてくれる国民も多い。だが、結婚から2年、未だ後継ぎに恵まれないアルダシールに側室を推す声も上がり始める。そんな頃、弟シュナイゼルから結婚式の招待が舞い込んだ。
第2幕、連載開始しました!
お気に入り登録してくださった皆様、ありがとうございます! 心より御礼申し上げます。
以下、1章のあらすじです。
アシュレイは前世の記憶を持つ、セレンティア王国の皇女だった。後ろ盾もなく、継母である王妃に体よく追い出されてしまう。
表向きは外交の駒として、アラウァリア王国へ嫁ぐ形だが、国王は御年50歳で既に18人もの妃を持っている。
常に不遇の扱いを受けて、我慢の限界だったアシュレイは、大胆な計画を企てた。
それは輿入れの道中を、自ら雇った盗賊に襲撃させるもの。
サバイバルの知識もあるし、宝飾品を処分して生き抜けば、残りの人生を自由に謳歌できると踏んでいた。
しかし、輿入れ当日アシュレイを攫い出したのは、アラウァリアの第一王子・アルダシール。
盗賊団と共謀し、晴れて自由の身を望んでいたのに、アルダシールはアシュレイを手放してはくれず……。
アシュレイは自由と幸福を手に入れられるのか?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる