生産系スキルが戦闘系スキルより強いのだが

風花景

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第一楽章 憑依

第二十話 新武装

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 まずは剣を作っていこうと思う。
 さっきの戦いでかなり刃こぼれしてしまった。
 まず蜥蜴鱗に可能な限り魔力を加え、硬度を高めていく。
 そして今まで使っていた鉄の剣と1つにしていく。
 一種類の鉱石でつくるより、何種類か混ぜ合わした方が強くなるからだ。
 それに俺は少ししか使っていないが、この剣に愛着がある。
 二つの鉱石を液体化し、混ぜ合わせる。
 そして剣の形に仕上げていく。
 いや、刀にしよう。
 剣よりも刀の方が、斬ることに関しては上だ。
 それに、この蜥蜴鱗はかなり硬い。
 俺は刀の形に整えていく。
 密度を高めて、薄く伸ばしていく。

 ………………。

 …………。

 ……ふう。
 出来たぜ。
 刀身が紅色で、刃の部分は光沢があった。
 刃渡りはだいたい100センチメートル前後だ。
 少し大きいが、リーチがあってかなりいい感じに出来た。
 自分でもなかなかの腕前だと思う。

「おっ、なかなかの出来じゃねぇか」

 ……ああ、ウォードか。
 余りにも喋ってなくて忘れてたな。

「お前、俺のこと忘れてただろ」
「ソンナコトナイデスヨー」
「……まぁいいさ」

 あっ、そうだ。
 ウォードの魔術で時間を止めて、性能の良い防具を作れば良くないか?

「なぁウォード、お前の魔術で時間を止めてくれないか? そうすれば、助けに行ける確率が高くなるんだ」
「それは無理な相談だ。あの魔術はかなりのマナを使う。その分負担が大きいんだ。力になれなくてすまねぇな」
「いや、そんなことない。この力をくれたのもウォードだしな」

 なら、早く防具を作らないとな。
 まず今履いている靴の裏に、数ミリメートルの蜥蜴鱗をつける。
 これで地面が悪くても進むことが出来る。
 次は脛当てだな。
 これは脛に合うように錬成で調整する。
 ここで蹴ってもかなりの威力がある。
 あとはプレートアーマーを作る。
 これは、胸の周りだけにする。
 そうすることで心臓を守ることが出来るし、かなり動きやすくなる。
 余った蜥蜴鱗は、両腕に巻く。
 これでいつでも使えるので、かなり便利だ。
 あと蜥蜴逆鱗はまだ手をつけていない。
 使い道が決まっていないのだ。

「よし、行くか」

 俺達は下に向かった。

 ▶▶▶▶▶

 軽く今作ったものの性能を確かめよう。
 おっ、都合よく大型の蛇が現れてくれた。
 地球で言うとアナコンダみたいなものだ。
 大きさは倍ぐらい違うがな。
 まずは刀を使おう。
 俺は接近して、刀をふり下ろした。
 すると簡単に半分に斬ることが出来た。
 これ斬れ味良すぎるな。
 やっぱり限界まで魔力を加えただけある。
 次は脛当ての強度だな。
 これはそこら辺にあった大きな岩を蹴ってみる。
 結果、岩が粉々になった。
 俺のスキルと元魔王の力が合わさるとえげつないな。
 これならあの女に勝てるかもしれない。
 俺は剣術とスキルを練習しながら下に向かった。
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