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15 Best Friend (結人視点)
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暁夜と出会ったのは小学三年生になる直前だった。ちょうどこっちに引っ越してきたばかりで家族でマンションの周辺を歩いていたら、暁夜一家がうちの隣のマンションへ向かっていた。
そこでは親が軽く挨拶をしただけで俺らはやり取りしなかったけどパッと見で大人しそうな子だなと思った。それが俺と暁夜2人の最初の出会い。
新学期、学校が始まるとすぐに沢山友達ができたけど暁夜は教室の隅で静かに本を読んでいて人を寄せ付けない雰囲気がありすぐには仲良くならなかった。
でもなんか暁夜の事が気になって何度か話しかけるうちに自然と仲良くなった。
俺が「木登りする!」と言ったら暁夜も着いてくるけど俺が1人で木に登って暁夜は地面に座って本を読んでいるという、きっと周りから見たら不思議な関係性で。
俺らは押し付け合わないしまだ幼いながら互いを尊重する事ができていたんだと思う。だから性格は違うけど居心地が良かった。
遊ぼうと暁夜を家に誘ってゲームをやったら、ゲームを初めてやった暁夜もハマったみたいでそれから暁夜はゲームにのめり込み、あっという間に俺のプレイ時間を越していった。
そんな感じで2人きりで遊ぶ様になって気がつけば親友になっていた。
小学校と中学校もずっと同じクラスでずっと一緒に連んでいて、暁夜は俺以外の友達はいない様だった。
妬まれる事も憧れられる事もあるし暁夜自体騒がしいのが嫌いだから友達は別に要らないって言ってたけど正直ちょっと心配というか暁夜にとって本当にこのままでいいのかなって気がかりではあった。
だからって俺が何か助言とかするのは違うし…と思いながら時は過ぎていって。
俺と暁夜じゃ偏差値が違うから違う高校に進む事になる。
分かってた事だけどいざその時が来ると思うと結構寂しくて、あと心配もしてたんだけど…急に「志望校を変える」って言われた時はびっくりした。
なんで?と理由を尋ねてもなかなか言わないから気になってもっと質問したら「探してる奴がいる」だなんて言うから余計に驚いて、でも暁夜に新たな友達?ができるのかもしれないと思うと良かったなと思った。
結局同じ高校行く事になって嬉しかったんだけど、俺も暁夜が探してるって言う子のことが気になって仕方なかった。
だってどんな子にも興味を示さなかった暁夜がわざわざ優秀な志望校を変えてまで探した子なんだ、そんなの気になりすぎるでしょ!
聞いても教えてくれないから何度も暁夜の視線の先を見てたら段々と分かってきた。
それが高一の終わり頃。おそらく隣のクラスの大人しそうな子、パッと見何か変わってるところがあるかと言われたらない。
その時は大人しそうだから気が合うのか?なんて思ったりしてたな。
学年が変わると同じクラスになって「あの子だ!」ってなった。
同じクラスになっても仲良くしてる素振りがないから謎に思いつつも口出しせずにいつも通り過ごしていた。
俺と暁夜は仲良いけど口出しする境界線みたいなのがあって、たぶん暁夜側もあるんだと思う。
だから言えなくてぼんやりと暁夜と芦川を観察してたらある日を境にめちゃくちゃ避けられてた。
何をしたんだ?ってめっちゃ気になったよ流石に。
どんな子にも興味を示さなかった暁夜が強い関心を持ってる子に嫌われてるって親友的にはちょっと残念だなとってのと、芦川がどんな子かってのも知るためにも探りを入れてみた。
すると暁夜にグサグサ言うから面白くて、今まで暁夜にこんなに本音をぶつけてくる子なんていなかったから。
でもグサッと言った後に我に返って俺に謝ってくる姿見るとなんとなく性格も分かった。
実はちょっと前に暁夜のカバンで首輪らしきものを遠目に見たから暁夜がやらかしてる感じはなんとなく分かった。
暁夜、常識的だけどたまにネジが外れてることあるからな。
芦川についても地味な子って印象だったけど話してみて面白い奴だなってイメージも変わったのもあってこれは俺が一肌脱がなきゃなと使命感を感じた。一肌どころか何肌でも脱ぐつもりで。
俺が思うに暁夜と芦川は雰囲気的に気が合うと思うし共通の趣味だってあるしなんて言うか…運命的なものを感じる。
2人の関係性の名前がどうなるかは分からないけど巡り会わずにはいられない、そんな感じがする。
だから取り敢えず何したかは分からないけど暁夜が悪そうだから謝罪させて2人で出かけるチャンスを作った。
これで少しでも2人の関係が変わったらなって思って。芦川は暁夜を嫌ってるけど暁夜の良いところも沢山あるから知って欲しくて。
ある日を境に避けられ出したけど、暁夜自身は前に比べて楽しそうに見えた。
少なくとも中学生の時より今の方が生き生きしてる気がする。知らない間にお見舞いに行ったり仲良く?なってるし。
去年と今年の一学期、暁夜を見ていて分かった事がある。暁夜は芦川陽平という1人の人間にとても執着している、そしてそのことに気がついていない。
その事に暁夜がいつ気がつくかは分からないけど、いつか来るその時には2人が仲良くしていて欲しいと思ってしまうんだ。
俺と暁夜は親友でとても仲が良い、でもだからこそ干渉できない一線がある。
でも芦川ならその一線も越えられそうな気がする。暁夜を包む殻も破る事ができそうだ。
暁夜は何でもできるから器用に見えるけど本当はすごい不器用だから、俺にできる事があれば協力したい。
今は暁夜、そして芦川2人の友達として2人に笑っていて欲しい。でも献身的ってわけじゃなくて2人の笑顔は俺の笑顔に繋がるわけだし。自分のためでもある。
「よっしゃぁぁ!ざまぁ!」
「一回勝っただけでしょ」
3人で遊びたいなと思って夏休みに2人を誘ってゲーム大会を開いたんだけど…芦川がゲームでやっと暁夜に勝って吠えている。
暁夜にこんなこと言う奴まじでいないから、ほんと面白い。それに対してあくまで冷静に対応する暁夜、それもまた面白い。
「ぷはっっ」
「何笑ってんだよ」
「何笑ってるの?」
「いや~仲良いなってさ」
「どこがだよっ!」
「はぁ…」
暁夜はいつ自分の執着心に気がつくんだろうな~。芦川もそれを知ったらどう思うのか。
気になるな~。この距離感の2人も好きだけど未知数な未来が楽しみだ。って俺も想像以上に高校生活楽しんでるみたいだ。
そこでは親が軽く挨拶をしただけで俺らはやり取りしなかったけどパッと見で大人しそうな子だなと思った。それが俺と暁夜2人の最初の出会い。
新学期、学校が始まるとすぐに沢山友達ができたけど暁夜は教室の隅で静かに本を読んでいて人を寄せ付けない雰囲気がありすぐには仲良くならなかった。
でもなんか暁夜の事が気になって何度か話しかけるうちに自然と仲良くなった。
俺が「木登りする!」と言ったら暁夜も着いてくるけど俺が1人で木に登って暁夜は地面に座って本を読んでいるという、きっと周りから見たら不思議な関係性で。
俺らは押し付け合わないしまだ幼いながら互いを尊重する事ができていたんだと思う。だから性格は違うけど居心地が良かった。
遊ぼうと暁夜を家に誘ってゲームをやったら、ゲームを初めてやった暁夜もハマったみたいでそれから暁夜はゲームにのめり込み、あっという間に俺のプレイ時間を越していった。
そんな感じで2人きりで遊ぶ様になって気がつけば親友になっていた。
小学校と中学校もずっと同じクラスでずっと一緒に連んでいて、暁夜は俺以外の友達はいない様だった。
妬まれる事も憧れられる事もあるし暁夜自体騒がしいのが嫌いだから友達は別に要らないって言ってたけど正直ちょっと心配というか暁夜にとって本当にこのままでいいのかなって気がかりではあった。
だからって俺が何か助言とかするのは違うし…と思いながら時は過ぎていって。
俺と暁夜じゃ偏差値が違うから違う高校に進む事になる。
分かってた事だけどいざその時が来ると思うと結構寂しくて、あと心配もしてたんだけど…急に「志望校を変える」って言われた時はびっくりした。
なんで?と理由を尋ねてもなかなか言わないから気になってもっと質問したら「探してる奴がいる」だなんて言うから余計に驚いて、でも暁夜に新たな友達?ができるのかもしれないと思うと良かったなと思った。
結局同じ高校行く事になって嬉しかったんだけど、俺も暁夜が探してるって言う子のことが気になって仕方なかった。
だってどんな子にも興味を示さなかった暁夜がわざわざ優秀な志望校を変えてまで探した子なんだ、そんなの気になりすぎるでしょ!
聞いても教えてくれないから何度も暁夜の視線の先を見てたら段々と分かってきた。
それが高一の終わり頃。おそらく隣のクラスの大人しそうな子、パッと見何か変わってるところがあるかと言われたらない。
その時は大人しそうだから気が合うのか?なんて思ったりしてたな。
学年が変わると同じクラスになって「あの子だ!」ってなった。
同じクラスになっても仲良くしてる素振りがないから謎に思いつつも口出しせずにいつも通り過ごしていた。
俺と暁夜は仲良いけど口出しする境界線みたいなのがあって、たぶん暁夜側もあるんだと思う。
だから言えなくてぼんやりと暁夜と芦川を観察してたらある日を境にめちゃくちゃ避けられてた。
何をしたんだ?ってめっちゃ気になったよ流石に。
どんな子にも興味を示さなかった暁夜が強い関心を持ってる子に嫌われてるって親友的にはちょっと残念だなとってのと、芦川がどんな子かってのも知るためにも探りを入れてみた。
すると暁夜にグサグサ言うから面白くて、今まで暁夜にこんなに本音をぶつけてくる子なんていなかったから。
でもグサッと言った後に我に返って俺に謝ってくる姿見るとなんとなく性格も分かった。
実はちょっと前に暁夜のカバンで首輪らしきものを遠目に見たから暁夜がやらかしてる感じはなんとなく分かった。
暁夜、常識的だけどたまにネジが外れてることあるからな。
芦川についても地味な子って印象だったけど話してみて面白い奴だなってイメージも変わったのもあってこれは俺が一肌脱がなきゃなと使命感を感じた。一肌どころか何肌でも脱ぐつもりで。
俺が思うに暁夜と芦川は雰囲気的に気が合うと思うし共通の趣味だってあるしなんて言うか…運命的なものを感じる。
2人の関係性の名前がどうなるかは分からないけど巡り会わずにはいられない、そんな感じがする。
だから取り敢えず何したかは分からないけど暁夜が悪そうだから謝罪させて2人で出かけるチャンスを作った。
これで少しでも2人の関係が変わったらなって思って。芦川は暁夜を嫌ってるけど暁夜の良いところも沢山あるから知って欲しくて。
ある日を境に避けられ出したけど、暁夜自身は前に比べて楽しそうに見えた。
少なくとも中学生の時より今の方が生き生きしてる気がする。知らない間にお見舞いに行ったり仲良く?なってるし。
去年と今年の一学期、暁夜を見ていて分かった事がある。暁夜は芦川陽平という1人の人間にとても執着している、そしてそのことに気がついていない。
その事に暁夜がいつ気がつくかは分からないけど、いつか来るその時には2人が仲良くしていて欲しいと思ってしまうんだ。
俺と暁夜は親友でとても仲が良い、でもだからこそ干渉できない一線がある。
でも芦川ならその一線も越えられそうな気がする。暁夜を包む殻も破る事ができそうだ。
暁夜は何でもできるから器用に見えるけど本当はすごい不器用だから、俺にできる事があれば協力したい。
今は暁夜、そして芦川2人の友達として2人に笑っていて欲しい。でも献身的ってわけじゃなくて2人の笑顔は俺の笑顔に繋がるわけだし。自分のためでもある。
「よっしゃぁぁ!ざまぁ!」
「一回勝っただけでしょ」
3人で遊びたいなと思って夏休みに2人を誘ってゲーム大会を開いたんだけど…芦川がゲームでやっと暁夜に勝って吠えている。
暁夜にこんなこと言う奴まじでいないから、ほんと面白い。それに対してあくまで冷静に対応する暁夜、それもまた面白い。
「ぷはっっ」
「何笑ってんだよ」
「何笑ってるの?」
「いや~仲良いなってさ」
「どこがだよっ!」
「はぁ…」
暁夜はいつ自分の執着心に気がつくんだろうな~。芦川もそれを知ったらどう思うのか。
気になるな~。この距離感の2人も好きだけど未知数な未来が楽しみだ。って俺も想像以上に高校生活楽しんでるみたいだ。
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