1 / 2
莉紗の話
呼び捨て
しおりを挟む
あれから私はテスト期間に入り、約2週間ほどバイトに行けない日が続いた。
「莉紗ー今回のテスト期間は休み取った?」
HR中、担任がみんなの前で聞いてくる。
「ちゃんと2週間取りましたー」
「お、じゃあ期待できるね」
前回はテスト期間なのにも関わらず、いつも通り週4でバイトを入れてしまったから思った様な点が取れず、次のテストではしっかり勉強をする為に休みを取ろうと考えていたのだ。
そしてついにテストが全て終わり、
今日からアルバイトを再開する。
たった2週間だけなのに、パン屋さんのグループLINEではいくつかの新商品が出たという話がまわっていた。
また増えるんだ。と思うと少しめんどくさくなった。
学校とパン屋さんはかなり離れていて、
(家とパン屋さんは近い)
学校帰りにバイトとなると大体18~21時の3時間程度になってしまう。
「今日のシフトは、、、」
今日は誰がいるんだろう。そう思ってスマホでシフトを確認する。
「あ、」
今日は18時から水野さんと2人なのか。
がんばろう。少し気合いを入れてパン屋さんにむかった。
「おはようございます~」
着替えと手洗いを済ませて、製造や事務所にいる人達に挨拶をして表にまわる。
「おはようございます」
水野さんにも挨拶をするとしっかり返してくれた。
やっぱいつ見ても身長高いな、、
「今日松本さんレジですか?」
「はい!品出しはあまり向いてないので笑」
そう言うと水野さんがほんの少し、笑った気がした。
レジに移動してパネルを確認すると、
いくつかの見たことない名前が登録されていた。
新商品かな??
パンの見た目と名前を一致させるため、お客さんがいないのをいい事にパンを見て歩いた。
「アップルカスタード、、」
独り言を呟いたつもりだったのに、
「美味そうっすよね」
いつの間にか隣で同じようにパンを見ていた水野さん。
「びっくりした」
「すいません」
2週間という期間で少し慣れてきたのか、
前より喋るようになっているのかもしれない。
「慣れてきました?」
「はい、ここ楽しいですね」
ここでのバイトを楽しんでくれてるみたいで、
なぜか私が嬉しくなった。
お客さんがいないうちにパンの名前と特徴を覚えるために、私は水野さんにパンの説明をしていった。
水野さんはテキパキしていて覚えが早くて、
教えているこちらにもストレスが全くかからなかった。
閉店間近でたまに来るお客さんを接客して、
いつもこの位のお客さんの数だといいのにな。
と思った。
すると店内のBGMが閉店を告げるものにかわる。
急いで扉の鍵をしめて、カーテンをおろす。
ちらっと水野さんを確認するともうレジに残ったパンを打ち込んでいて、感心した。
「打ち終わりました!」
「じゃあ好きなパン取っちゃおー!」
ビニール袋を用意して、持って帰りたいパンを1つずつ入れていく。
「松本さん的にはどのパンが美味しいですか?」
「んーっと、このピザのやつ美味しいです!」
「じゃあ持って帰ります笑」
「あと私の方が年下なので、敬語とさん付け辞めてくださいよ、なんか変な感じです」
基本的にここではみんな私の事を莉紗、とか
りー、と呼ぶから、名字で呼ばれたり敬語を使われると違和感がある。
「あ、じゃあ松本、、はおかしいか、
莉紗ちゃん??」
「ちゃん付けかぁ」
「あ、じゃあ莉紗、、で」
イマイチだったのを察したのか、
すぐに言い直す水野さん。
「だったら俺も名字呼び辞めてみてよ」
「瞬さん?」
「そうそう」
お互いの呼び名を変えただけなのに、
ほんの少し距離が縮まった様な感じがした。
「莉紗ー今回のテスト期間は休み取った?」
HR中、担任がみんなの前で聞いてくる。
「ちゃんと2週間取りましたー」
「お、じゃあ期待できるね」
前回はテスト期間なのにも関わらず、いつも通り週4でバイトを入れてしまったから思った様な点が取れず、次のテストではしっかり勉強をする為に休みを取ろうと考えていたのだ。
そしてついにテストが全て終わり、
今日からアルバイトを再開する。
たった2週間だけなのに、パン屋さんのグループLINEではいくつかの新商品が出たという話がまわっていた。
また増えるんだ。と思うと少しめんどくさくなった。
学校とパン屋さんはかなり離れていて、
(家とパン屋さんは近い)
学校帰りにバイトとなると大体18~21時の3時間程度になってしまう。
「今日のシフトは、、、」
今日は誰がいるんだろう。そう思ってスマホでシフトを確認する。
「あ、」
今日は18時から水野さんと2人なのか。
がんばろう。少し気合いを入れてパン屋さんにむかった。
「おはようございます~」
着替えと手洗いを済ませて、製造や事務所にいる人達に挨拶をして表にまわる。
「おはようございます」
水野さんにも挨拶をするとしっかり返してくれた。
やっぱいつ見ても身長高いな、、
「今日松本さんレジですか?」
「はい!品出しはあまり向いてないので笑」
そう言うと水野さんがほんの少し、笑った気がした。
レジに移動してパネルを確認すると、
いくつかの見たことない名前が登録されていた。
新商品かな??
パンの見た目と名前を一致させるため、お客さんがいないのをいい事にパンを見て歩いた。
「アップルカスタード、、」
独り言を呟いたつもりだったのに、
「美味そうっすよね」
いつの間にか隣で同じようにパンを見ていた水野さん。
「びっくりした」
「すいません」
2週間という期間で少し慣れてきたのか、
前より喋るようになっているのかもしれない。
「慣れてきました?」
「はい、ここ楽しいですね」
ここでのバイトを楽しんでくれてるみたいで、
なぜか私が嬉しくなった。
お客さんがいないうちにパンの名前と特徴を覚えるために、私は水野さんにパンの説明をしていった。
水野さんはテキパキしていて覚えが早くて、
教えているこちらにもストレスが全くかからなかった。
閉店間近でたまに来るお客さんを接客して、
いつもこの位のお客さんの数だといいのにな。
と思った。
すると店内のBGMが閉店を告げるものにかわる。
急いで扉の鍵をしめて、カーテンをおろす。
ちらっと水野さんを確認するともうレジに残ったパンを打ち込んでいて、感心した。
「打ち終わりました!」
「じゃあ好きなパン取っちゃおー!」
ビニール袋を用意して、持って帰りたいパンを1つずつ入れていく。
「松本さん的にはどのパンが美味しいですか?」
「んーっと、このピザのやつ美味しいです!」
「じゃあ持って帰ります笑」
「あと私の方が年下なので、敬語とさん付け辞めてくださいよ、なんか変な感じです」
基本的にここではみんな私の事を莉紗、とか
りー、と呼ぶから、名字で呼ばれたり敬語を使われると違和感がある。
「あ、じゃあ松本、、はおかしいか、
莉紗ちゃん??」
「ちゃん付けかぁ」
「あ、じゃあ莉紗、、で」
イマイチだったのを察したのか、
すぐに言い直す水野さん。
「だったら俺も名字呼び辞めてみてよ」
「瞬さん?」
「そうそう」
お互いの呼び名を変えただけなのに、
ほんの少し距離が縮まった様な感じがした。
0
あなたにおすすめの小説
溺愛ダーリンと逆シークレットベビー
吉野葉月
恋愛
同棲している婚約者のモラハラに悩む優月は、ある日、通院している病院で大学時代の同級生の頼久と再会する。
立派な社会人となっていた彼に見惚れる優月だったが、彼は一児の父になっていた。しかも優月との子どもを一人で育てるシングルファザー。
優月はモラハラから抜け出すことができるのか、そして子どもっていったいどういうことなのか!?
『愛が切なくて』- すれ違うほど哀しくて
設楽理沙
恋愛
砂央里と斎藤、こじれてしまった糸(すれ違い)がほどけていく様子を描いています。
◆都合上、[言う、云う]混合しています。うっかりミスではありません。
ご了承ください。
斉藤准一 税理士事務所勤務35才
斎藤紀子 娘 7才
毒妻: 斉藤淳子 専業主婦 33才 金遣いが荒い
高橋砂央里 会社員 27才
山本隆行 オートバックス社員 25才
西野秀行 薬剤師 22才
岡田とま子 主婦 54才
深田睦子 見合い相手 22才
―――――――――――――――――――――――
❧イラストはAI生成画像自作
2025.3.3 再☑済み😇
私の大好きな彼氏はみんなに優しい
hayama_25
恋愛
柊先輩は私の自慢の彼氏だ。
柊先輩の好きなところは、誰にでも優しく出来るところ。
そして…
柊先輩の嫌いなところは、誰にでも優しくするところ。
遠回りな恋〜私の恋心を弄ぶ悪い男〜
小田恒子
恋愛
瀬川真冬は、高校時代の同級生である一ノ瀬玲央が好きだった。
でも玲央の彼女となる女の子は、いつだって真冬の友人で、真冬は選ばれない。
就活で内定を決めた本命の会社を蹴って、最終的には玲央の父が経営する会社へ就職をする。
そこには玲央がいる。
それなのに、私は玲央に選ばれない……
そんなある日、玲央の出張に付き合うことになり、二人の恋が動き出す。
瀬川真冬 25歳
一ノ瀬玲央 25歳
ベリーズカフェからの作品転載分を若干修正しております。
表紙は簡単表紙メーカーにて作成。
アルファポリス公開日 2024/10/21
作品の無断転載はご遠慮ください。
嘘をつく唇に優しいキスを
松本ユミ
恋愛
いつだって私は本音を隠して嘘をつくーーー。
桜井麻里奈は優しい同期の新庄湊に恋をした。
だけど、湊には学生時代から付き合っている彼女がいることを知りショックを受ける。
麻里奈はこの恋心が叶わないなら自分の気持ちに嘘をつくからせめて同期として隣で笑い合うことだけは許してほしいと密かに思っていた。
そんなある日、湊が『結婚する』という話を聞いてしまい……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる