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学園での日常②
しおりを挟むある日。
森の中♪熊さんに♪出会った♪
ではない!決して森の中ではなく、熊が居るわけでもない。
普通の学園の中である。
(北条寺 司 MtF)
あっ!
司は持っていた書類を廊下にぶち撒けた。
(神流なぎさ MtF)
ありゃりゃ。
ちょうど通りかかったなぎさが書類を集めるのを手伝って渡した。
(北条寺 司 MtF)
あ、ありがとう。
(神流なぎさ MtF)
いえいえ、困った時はお互い様ですよ。
たくさんありますね。
よかったら、運ぶのを手伝いますよ?
(北条寺 司 MtF)
そ、そう?助かるわ。
じゃあ、半分持ってくれる?
(神流なぎさ MtF)
はい、任せてください。
この出会いが後々なぎさの運命を変えるとは、思いもしないなぎさだった。
翌日。
(北条寺 司 MtF)
昨日の子は誰なんだろう。
この辺りで出会ったという事は、高校在学生ね。
しばらく居ると、また会えるかしら。
そう言うと、窓から外を眺めるフリをして、しばらく張り込んでみる。
するとそこになぎさがやってきた。
(渋谷 翔 FtM)
おぉ~なぎさ!ヤってるかぁ~?(笑)
(神流なぎさ MtF)
ヤってる、ヤってるぅ~!って何がだよ!(笑)
(大間 晶 MtF)
そりぁ~まぁ~ねぇ~(照)
(神流なぎさ MtF)
やだぁ~。お姉様ったらぁ~(照)
(渋谷 翔 FtM)
お前ら、今日も絶好調だな(笑)
(神流なぎさ MtF)
ボケとツッコミが冴える日は。
(大間 晶 MtF)
今日も良い日と決まっている。
(渋谷 翔 FtM)
たしかにな(ニヤリ)
(北条寺 司 MtF)
な、なかなかやりますわね(ボソっ)
(渋谷 翔 FtM)
でさぁ、昨日遅かったけど、ナニしてたんだ?
(大間 晶 MtF)
部活の見学?言ってくれたら付き合うのに。
(神流なぎさ MtF)
違うよ。
確かこの辺りで書類を落とした人が居て、それを集めて運ぶのを手伝ってたんだ。
(渋谷 翔 FtM)
またまたぁ~。なぎさはお人好しだなぁ。
もうちょっと自分を大切にしろよ。
今まで色々大変だったんだ、ここに来た以上、もっと自由にしたら良いじゃん。
あと、ナニってところはスルーしないでください、お願いします(涙目)
(神流なぎさ MtF)
まぁ、でも、それがあったから、此処に来れた。
皆んなにも出会えたし、今は幸せだよ。
で、なんかツッコむところ、あったっけ?
(大間 晶 MtF)
いや、無かったよ。
(渋谷 翔 FtM)
泣くよ(半泣)
(大間 晶 MtF)
で、部活なんだけど……何かやろうよ、せっかくなんだし。
(神流なぎさ MtF)
うーん。2人は何かやってるん?
(大間 晶 MtF)
やってない。でも探し中。なんかやりたい。
(渋谷 翔 FtM)
前も言ったけど、部費はたんまりある。
だから費用はかからないよ?
必要なもんは、全て支給される。
家庭の事情で諦めなくて良いように配慮されているからな。
(神流なぎさ MtF)
それは手厚くて良いと思うよ?
色々チャレンジ出来て、意外な才能が見つかるかもしれないから。
でもなぁ……何がしたいかわからないんだよ。
なんか人生に疲れたっていうか、なんというか……
(大間 晶 MtF)
それは皆んな一緒だよ。
なんだかんだで法整備されるまでは、クソ共に色々されているからね。
(渋谷 翔 FtM)
っていうか、中学までカムしてなかったから、
クズ教師や鈍い親の為に散々な目に合わさたもんな。
もう心配しなくて良い。
ここじゃあ皆んな仲間だ、縦横の繋がりも固い、もうそんな目には遭わねぇ~よ。
(大間 晶 MtF)
まぁ、今年から転入して来たんだから、傷が癒えたら希望しか見えなくなるから大丈夫だよ。
(渋谷 翔 FtM)
俺たちも居る、頼ってこいよ(笑顔)
(神流なぎさ MtF)
ありがとう、そうするよ。
(大間 晶 MtF)
その為にも部活だね。
良い気分転換になる。
いつ入部して、いつ退部しても良いんだから、気楽に考えて入ろうよ。
(神流なぎさ MtF)
うーん、そうかぁ~。
(渋谷 翔 FtM)
色々渡り歩いて"広く浅く"楽しんで経験する奴も居るんだからさ。
(大間 晶 MtF)
極めなくても、やった事あると無いとじゃ違うからね。
引き出しは多いにこしたことないよ。
それに退部したからって、二度と入部できないわけじゃないんだから、
自分探しに入退部を繰り返す人も居るよ。
(神流なぎさ MtF)
なるほどねぇ~。前向きに考えてみるよ。
(大間 晶 MtF)
じゃあ、私と部活巡りしない?
面白そうじゃない。
(渋谷 翔 FtM)
俺も付き合うぜ。1人ぐらい男が居た方が良いだろ。
(大間 晶 MtF)
何寝言、言ってんの?
アンタ、運動部絡みの助っ人で、7つも掛け持ちしてるじゃない。
(渋谷 翔 FtM)
良いじゃねぇ~か。
助っ人だから、いつも居なくて良いんだよ。
必要な時に声が掛かるから、それからで間に合うんだよ。
(北条寺 司 MtF)
あのう、なぎささんって言うんですね。
昨日はありがとうございました。
私、司って言います。
よろしくお願いします。
お礼によろしければ、私も部活巡りのお手伝いをさせていただいても良いですか?
(神流なぎさ MtF)
そ、そんな、お礼だなんて……
気にしないでください、やりたくてした事ですから。
司さんって言うんですね。
こちらこそよろしくお願いします。
(北条寺 司 MtF)
では、早速、1つ2つ見て回りましょう。
(神流なぎさ MtF)
えっ?
(北条寺 司 MtF)
善は急げ、ですよ。
貴方達もご一緒しませんか?
(大間 晶 MtF)
は、はい、行きます。
(渋谷 翔 FtM)
お、俺も行くぞ。
(北条寺 司 MtF)
そうですねぇ、まずは運動部から行きますか。
(神流なぎさ MtF)
は、はぁ……
(大間 晶 MtF)
ねぇ、司さんって、生徒会長の北条寺 司さんじゃないよね?(ボソっ)
(渋谷 翔 FtM)
まさか、理事長のお嬢様だぜ?そんなハズは……(ボソっ)
今日からなぎさ達の部活巡りが始まった。
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