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御堂夫人と同行②
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夫人との同行で、日々成長し、なぎさはビジネスマナーを身につけていった。
女王様、なぎさ。
その立ち振る舞いも板につき、女帝、御堂夫人との最強ペアが出来上がる。
威圧感抜群、道を歩けば人が避ける。
その光景を御堂夫人とそのメイド達は、頼もしく思っていた。
(御堂グループ総帥夫人 御堂 環奈 MtF)
成長したわね、なぎさちゃん。
(御堂夫人専属メイド:なぎさ担当 十文字 凪沙 FtM)
はい、最初の雰囲気とは大違いです。奥様。
なぎさが近づいてきた。
(北条寺なぎさ MtF)
お母様、海外での振る舞いは理解したのですが、
国内ではどうすれば良いのですか?
(御堂グループ総帥夫人 御堂 環奈 MtF)
同じよ。
お仕事とプライベートは分けなさい。
(北条寺なぎさ MtF)
では、プライベートでの訪問はフレンドリーに、
お仕事での訪問は女王様で、ですか?
(御堂グループ総帥夫人 御堂 環奈 MtF)
そうよ。
でも、プライベートで訪問なんてあるかしら?
(北条寺なぎさ MtF)
小規模、零細企業なんかをプライベートで訪問する時などです。
その下請けがあるから、大企業も動けることが出来るのではないか?
と考えました。
お仕事、女王様では話しにくいことなどを聞き、相談に乗る時には必要かと。
膝を突き合わせて話をする場面も出てくるのではないか?
気になるところには足を運ぶのが、橋渡し役の仕事かもと思ったからです。
専門的な交渉、契約は中の方に任せて、私の仕事のメインはそれではないかと。
(御堂グループ総帥夫人 御堂 環奈 MtF)
流石なぎさちゃん、この短時間でそこまで理解したのね。
ただし、ひとつだけ注意すると、あまり肩入れしてはダメ。
肩入れしすぎると、甘えてくる。
出来ることも、出来ないと言ってくる。
それになにより、切り捨てなければいけない時に情に流され判断を間違える。
そうなると、他の企業、会社から、不公平だと不満が上がる。
これは絶対避けないといけないからね。
将来を考えると、不公平と不満を抱えるより、切り捨てて恨まれる方が良いわ。
(北条寺なぎさ MtF)
なるほど。
分かりました、お母様。
ヨーロッパ、北アメリカ、アフリカ、中央アジアに東南アジア、オセアニアに南アメリカ、
色んな国の関係部署を回った。
最後の地域、中東の石油プラントを視察した時に悲劇が起こった。
武装ゲリラの襲撃である。
即車に避難し、離脱するんだが……
(北条寺なぎさ MtF)
危ない!!
パパパパパパーン!!
夫人をつき飛ばすと同時に銃声が響く。
突き飛ばされた夫人が見たものは……
(御堂グループ総帥夫人 御堂 環奈 MtF)
なぎさちゃん!!(絶叫)
両足、左手をマシンガンで撃たれながら、身体を引きずって車に近づこうとするなぎさだった。
(御堂グループ総帥夫人 御堂 環奈 MtF)
何やってるの!貴方達!!(大激怒)
(北条寺なぎさ MtF)
来ちゃダメだ!
パパパパパパン!
(北条寺なぎさ MtF)
ぎゃん!!
更に両太腿を撃たれる。
そこに手榴弾が飛んできた、最悪である。
(北条寺なぎさ MtF)
死ねえぇぇぇっ!!!
その手榴弾を掴み投げ返した。
ドカーン!ズドーン!!ドッカーン!!!
投げ返した手榴弾は相手に届き、更にそこに乗りつけていた車の下に入った為、
周りにいた武装ゲリラと共に、車に積んでいた弾薬、ミサイルランチャーごと吹き飛ばした。
慌てて撤退する、残りの武装ゲリラ達。
(北条寺なぎさ MtF)
や、やった……うっ!
(御堂グループ総帥夫人 御堂 環奈 MtF)
なぎさちゃん!
慌てて車の影から飛び出そうとする御堂夫人を、SPが引き止める。
(北条寺なぎさ MtF)
待って!狙撃兵が居るかも!!
パーン!
(北条寺なぎさ MtF)
ぎゃっ!
狙撃担当がやはり居た。
なぎさは仰向けから、うつ伏せに転がったため、左肩を撃たれるだけで済んだ。
動いてなければ、頭を撃ち抜かれていただろう。
被弾覚悟のSP車両がリムジンとなぎさの間に突っ込んできた。
なぎさはSP車両に回収され、一斉に現場を離脱する。
(御堂グループ総帥夫人 御堂 環奈 MtF)
なぎさちゃん!なぎさちゃん!なぎさちゃん!(滝涙)
御堂夫人は気が気でない。
(御堂グループ総帥夫人 御堂 環奈 MtF)
貴方達!一体なにをしていたの!(大激怒)
私のなぎさちゃんが撃たれたじゃないの!!(大激怒)
(御堂夫人専属メイド 財前 鳴海 MtF)
も、申し訳ございません!(大涙)
(御堂夫人専属メイド:なぎさ担当 十文字 凪沙 FtM)
か、身体が……動きませんでした(大泣)
(御堂グループ総帥夫人 御堂 環奈 MtF)
なぎさちゃんに万が一のことがあれば、覚悟しておくことね!!(大激怒)
(専属同行メイド達)
申し訳ございませんでした(真っ青)
なぎさに万が一のことがあれば……生きて日本の地は踏めないと覚悟したメイド達。
現地法人、御堂グループの病院に運び込まれたなぎさ。
しかし、日本ほど充実はしていない。
機材も薬も足りない。
なぎさの出血は酷い。
即、処置が施されるが、現地の医師が下した決断は……
両足、左腕切断。
ここで出来るのはそこまでだと。
もし、日本まで命が持てば、最先端医療でそれ以外の選択肢はある可能性がある。
しかし、繋いだままでは腐る。
腐敗を避ける為、一旦切り落として、冷凍して運ぶのはどうか?
という事だった。
あと、ここまで骨が粉砕された左肩は、人工関節にするしかないのでは?と。
(御堂グループ総帥夫人 御堂 環奈 MtF)
なぎさちゃん!!(絶叫)
(北条寺なぎさ MtF)
お母様……私は……御堂グループを……信頼して……います。
切断して……運んでください……御堂病院の……技術に……かけます……
そう言い残して意識を失った。
大手術が行われる。
両足、左腕を切断するのだ。
病院中の名医が集められる。
そして、手術は無事終わる。
そこからは時間との闘い。
早急に緊急車両に乗せ、空港に向かう。
途中から軍の車両が先導する為、邪魔な車両は弾き飛ばす。
この国の国王も真っ青だ。
国の経済の半分以上を支えている、御堂グループの御息女が武装ゲリラにより襲撃された。
当国の医療技術では手に負えない為に、両足、左腕を切断、冷凍して日本に運ぶ。
左肩はもはや絶望的で、人工関節やむなしの状況だと聞かされて。
警戒体制を引き、武装ゲリラの殲滅を指示した。
手段は選んでいられない。
御堂グループが撤退したら、この国は立ち行かない。
日本大使館に駆け込み、政府にも電報を打ち、受け入れ体制を懇願した。
この事は、御堂グループはもちろん、北条寺グループ以下、関連各社に一報が入り、
一斉に報復措置が取られる。
こうなれば、当該国は瀕死の状態だ。
石油の採掘権や石油輸出の無償提供など、ありとあらゆる条件を出し、繋ぎ止めるのに必死になる。
最優先でプライベートジェットが離陸し、領空内は空軍機の護衛が付いた。
念の為、空軍からは給油機が飛び立ち、空中給油も可能な体制が敷かれる。
その為、御堂病院に最も近い空港まで、ノンストップで飛んで来れた。
空港には渚、司他、関係者が駆けつけていた。
プライベートジェットに救急車が横付けされ、
切断された両足や左腕が入ったクーラーボックスが運び込まれる。
早急に御堂病院に向け発車した後、もう一台の救急車が横付けされ、
そこへ両足と左腕が無くなり、左肩が粉砕されたなぎさが意識不明のまま運び込まれる。
(北条寺 司 MtF)
なぎさぁ~!!!
(バスケ部員 御堂 哲司 FtM)
嘘だろ!嘘だと言ってくれ!!
特殊車両を先頭に、救急車の後を渚達の車列が追いかける。
周りは当然護衛車両が固めている為、一般車両は慌てて道を開ける。
病院に着くと、手術室に運ばれ、緊急手術が行われた。
(御堂グループ総帥夫人 御堂 環奈 MtF)
なぎさちゃん、なぎさちゃん、なぎさちゃん、なぎさちゃん……
真っ青になり、ガタガタ震えながら、祈りまくる御堂夫人。
(北条寺グループ総帥:司の父 北条寺 渚 FtM)
大体のことは聞いた。
説明してくれ。
(御堂グループ総帥夫人 御堂 環奈 MtF)
なぎさちゃんは、私を守ってマシンガンで撃たれたのよ!!
私を無視して車に乗り込めば、こんな事にはならなかった!!
投げ込まれた手榴弾を、投げ返してまで武装ゲリラ共を追い払ったのよ!!
左肩は狙撃よ、私が駆けつけるのを静止して狙撃されたのよ!!!(泣叫ぶ)
(北条寺グループ総帥:司の父 北条寺 渚 FtM)
・・・なぎさ、お前……
(バスケ部員 御堂 哲司 FtM)
馬鹿野郎!!(大激怒)
哲司は近くに居た付き添いのSPとメイド達をぶん殴った。
(バスケ部員 御堂 哲司 FtM)
お前ら一体、何してたんだよ!!(大激怒)
(SP&専属同行メイド達)
申し訳ございません!
18時間に及ぶ大手術が終わった。
(主治医 男装)
なんとか繋ぎましたが、動くかどうかは経過次第です。
左肩は絶望です。
人工関節を入れる準備をします。
もつかどうかはここ3日が勝負です。
10日経っても意識が戻らない場合は、目覚めるのは絶望的かと。
(御堂グループ総帥夫人 御堂 環奈 MtF)
あ”あ”ぁ”ぁ”ぁ”ぁ”っ!!!
発狂して泣き崩れる御堂夫人。
看護師が駆けつけ、鎮静剤を打ち病室に運ぶ。
(御堂グループ総帥 御堂 勝 FtM)
北条寺さん、話がしたいのだが。
(北条寺グループ総帥:司の父 北条寺 渚 FtM)
あゝ、私もだ。
渚と勝が今後のことを話し合う。
司達も集まり、話をした。
(バスケ部員 御堂 哲司 FtM)
俺は何があっても、なぎさちゃんを支えるぞ!
この恩は一生かけても返しきれない!
(愛部《RUBBER部》部長 龍崎 大和 FtM)
俺も同じだ、何があってもなぎさちゃんを見捨てたりはしない!
(剣道部部長 剣城 舞 男装)
マシンガンや手榴弾に立ち向かうなんて……もはや鬼神!
私はこの命尽きるまで、なぎさを支えるぞ!
ここに集まった者の心はひとつ、"何が何でもなぎさを支える"だ。
(北条寺 司 MtF)
皆んなありがとう。よろしくお願いします。
(チアリーダー部部長 琴音 玲 MtF)
なによ、元々、終身支える約束はしたじゃない。
(競技カルタ部部長 壇之浦 雫 FtM)
そうだ、私達が支えるのは、なぎさちゃんだけだ。
その頃。
(御堂グループ総帥 御堂 勝 FtM)
何を言われても、言えることはない。
ただただ、申し訳ないとしか言葉が見つからない。
(北条寺グループ総帥:司の父 北条寺 渚 FtM)
・・・。
なぎさはああいう娘だ。
だから周りが気をつけないといけない。
信頼した相手には、命を張ってまで守ろうとする。
司のことを知っているだろ。
なんの躊躇もなく、間に飛び込んだ。
そういう娘なんだよ(涙目)
(御堂グループ総帥 御堂 勝 FtM)
敵わないな、私たちが出来るような事じゃない。
いくら慕ってくれても、所詮は他人。
自分を守るのかと思えば、私の妻を守った。
マシンガンと手榴弾を前にすれば、私に出来たか?
と言われれば、答えはNOだ(涙目)
(北条寺グループ総帥:司の父 北条寺 渚 FtM)
あゝ、敵わないよ。あの子には。
自慢の娘だ。
この先の話だが、話は無かったことにはしない。
(御堂グループ総帥 御堂 勝 FtM)
あゝ、これだけの事が起こったんだ。
話は無かった……えっ?
(北条寺グループ総帥:司の父 北条寺 渚 FtM)
あの子がそこまでして守ったんだ。
成し遂げなければ、会わせる顔が無い。
(御堂グループ総帥 御堂 勝 FtM)
そう、だな、分かった、成し遂げよう。
これからも頼む。
(北条寺グループ総帥:司の父 北条寺 渚 FtM)
司から話を聞いたが、同じく終身支えたい者が居るそうだが。
(御堂グループ総帥 御堂 勝 FtM)
あゝ、私も哲司から聞いた。
話からすると、加えても良いと思うが。
(北条寺グループ総帥:司の父 北条寺 渚 FtM)
そうか、私もそう思う。
(御堂グループ総帥 御堂 勝 FtM)
なら。
(北条寺グループ総帥:司の父 北条寺 渚 FtM)
許可を出そう。
異論は?
(御堂グループ総帥 御堂 勝 FtM)
無い。
新たに
上田株式会社創業家、次期代表取締役、上田 伸二 FtM
山中研究所、次期所長、山中 詩織 MtF
二階堂グループ次期総帥、二階堂 恋 男装
龍崎財閥次期総帥、龍崎 大和 FtM
不知火財団次期総帥、不知火 誠 FtM
新崎商会創業家、次期代表取締役、新崎 麗音 MtF
神宮寺財閥次期総帥、神宮寺 聖 男装
千堂自動車株式会社創業家、次期代表取締役、千堂 薫 男装
西園寺財閥次期総帥、西園寺 レイラ 男装
華蓮財閥次期総帥、華蓮 哲 男装
神藤自動車株式会社創業家、次期代表取締役、神藤 蓮 FtM
龍宮寺財閥次期総帥、龍宮寺 真那 男装
が加わる事が決定した。
早速、司と哲司に伝えられ、
その場に居た全員に話すと、
二言返事で誓いを立て、新たに仲間に加わった。
女王様、なぎさ。
その立ち振る舞いも板につき、女帝、御堂夫人との最強ペアが出来上がる。
威圧感抜群、道を歩けば人が避ける。
その光景を御堂夫人とそのメイド達は、頼もしく思っていた。
(御堂グループ総帥夫人 御堂 環奈 MtF)
成長したわね、なぎさちゃん。
(御堂夫人専属メイド:なぎさ担当 十文字 凪沙 FtM)
はい、最初の雰囲気とは大違いです。奥様。
なぎさが近づいてきた。
(北条寺なぎさ MtF)
お母様、海外での振る舞いは理解したのですが、
国内ではどうすれば良いのですか?
(御堂グループ総帥夫人 御堂 環奈 MtF)
同じよ。
お仕事とプライベートは分けなさい。
(北条寺なぎさ MtF)
では、プライベートでの訪問はフレンドリーに、
お仕事での訪問は女王様で、ですか?
(御堂グループ総帥夫人 御堂 環奈 MtF)
そうよ。
でも、プライベートで訪問なんてあるかしら?
(北条寺なぎさ MtF)
小規模、零細企業なんかをプライベートで訪問する時などです。
その下請けがあるから、大企業も動けることが出来るのではないか?
と考えました。
お仕事、女王様では話しにくいことなどを聞き、相談に乗る時には必要かと。
膝を突き合わせて話をする場面も出てくるのではないか?
気になるところには足を運ぶのが、橋渡し役の仕事かもと思ったからです。
専門的な交渉、契約は中の方に任せて、私の仕事のメインはそれではないかと。
(御堂グループ総帥夫人 御堂 環奈 MtF)
流石なぎさちゃん、この短時間でそこまで理解したのね。
ただし、ひとつだけ注意すると、あまり肩入れしてはダメ。
肩入れしすぎると、甘えてくる。
出来ることも、出来ないと言ってくる。
それになにより、切り捨てなければいけない時に情に流され判断を間違える。
そうなると、他の企業、会社から、不公平だと不満が上がる。
これは絶対避けないといけないからね。
将来を考えると、不公平と不満を抱えるより、切り捨てて恨まれる方が良いわ。
(北条寺なぎさ MtF)
なるほど。
分かりました、お母様。
ヨーロッパ、北アメリカ、アフリカ、中央アジアに東南アジア、オセアニアに南アメリカ、
色んな国の関係部署を回った。
最後の地域、中東の石油プラントを視察した時に悲劇が起こった。
武装ゲリラの襲撃である。
即車に避難し、離脱するんだが……
(北条寺なぎさ MtF)
危ない!!
パパパパパパーン!!
夫人をつき飛ばすと同時に銃声が響く。
突き飛ばされた夫人が見たものは……
(御堂グループ総帥夫人 御堂 環奈 MtF)
なぎさちゃん!!(絶叫)
両足、左手をマシンガンで撃たれながら、身体を引きずって車に近づこうとするなぎさだった。
(御堂グループ総帥夫人 御堂 環奈 MtF)
何やってるの!貴方達!!(大激怒)
(北条寺なぎさ MtF)
来ちゃダメだ!
パパパパパパン!
(北条寺なぎさ MtF)
ぎゃん!!
更に両太腿を撃たれる。
そこに手榴弾が飛んできた、最悪である。
(北条寺なぎさ MtF)
死ねえぇぇぇっ!!!
その手榴弾を掴み投げ返した。
ドカーン!ズドーン!!ドッカーン!!!
投げ返した手榴弾は相手に届き、更にそこに乗りつけていた車の下に入った為、
周りにいた武装ゲリラと共に、車に積んでいた弾薬、ミサイルランチャーごと吹き飛ばした。
慌てて撤退する、残りの武装ゲリラ達。
(北条寺なぎさ MtF)
や、やった……うっ!
(御堂グループ総帥夫人 御堂 環奈 MtF)
なぎさちゃん!
慌てて車の影から飛び出そうとする御堂夫人を、SPが引き止める。
(北条寺なぎさ MtF)
待って!狙撃兵が居るかも!!
パーン!
(北条寺なぎさ MtF)
ぎゃっ!
狙撃担当がやはり居た。
なぎさは仰向けから、うつ伏せに転がったため、左肩を撃たれるだけで済んだ。
動いてなければ、頭を撃ち抜かれていただろう。
被弾覚悟のSP車両がリムジンとなぎさの間に突っ込んできた。
なぎさはSP車両に回収され、一斉に現場を離脱する。
(御堂グループ総帥夫人 御堂 環奈 MtF)
なぎさちゃん!なぎさちゃん!なぎさちゃん!(滝涙)
御堂夫人は気が気でない。
(御堂グループ総帥夫人 御堂 環奈 MtF)
貴方達!一体なにをしていたの!(大激怒)
私のなぎさちゃんが撃たれたじゃないの!!(大激怒)
(御堂夫人専属メイド 財前 鳴海 MtF)
も、申し訳ございません!(大涙)
(御堂夫人専属メイド:なぎさ担当 十文字 凪沙 FtM)
か、身体が……動きませんでした(大泣)
(御堂グループ総帥夫人 御堂 環奈 MtF)
なぎさちゃんに万が一のことがあれば、覚悟しておくことね!!(大激怒)
(専属同行メイド達)
申し訳ございませんでした(真っ青)
なぎさに万が一のことがあれば……生きて日本の地は踏めないと覚悟したメイド達。
現地法人、御堂グループの病院に運び込まれたなぎさ。
しかし、日本ほど充実はしていない。
機材も薬も足りない。
なぎさの出血は酷い。
即、処置が施されるが、現地の医師が下した決断は……
両足、左腕切断。
ここで出来るのはそこまでだと。
もし、日本まで命が持てば、最先端医療でそれ以外の選択肢はある可能性がある。
しかし、繋いだままでは腐る。
腐敗を避ける為、一旦切り落として、冷凍して運ぶのはどうか?
という事だった。
あと、ここまで骨が粉砕された左肩は、人工関節にするしかないのでは?と。
(御堂グループ総帥夫人 御堂 環奈 MtF)
なぎさちゃん!!(絶叫)
(北条寺なぎさ MtF)
お母様……私は……御堂グループを……信頼して……います。
切断して……運んでください……御堂病院の……技術に……かけます……
そう言い残して意識を失った。
大手術が行われる。
両足、左腕を切断するのだ。
病院中の名医が集められる。
そして、手術は無事終わる。
そこからは時間との闘い。
早急に緊急車両に乗せ、空港に向かう。
途中から軍の車両が先導する為、邪魔な車両は弾き飛ばす。
この国の国王も真っ青だ。
国の経済の半分以上を支えている、御堂グループの御息女が武装ゲリラにより襲撃された。
当国の医療技術では手に負えない為に、両足、左腕を切断、冷凍して日本に運ぶ。
左肩はもはや絶望的で、人工関節やむなしの状況だと聞かされて。
警戒体制を引き、武装ゲリラの殲滅を指示した。
手段は選んでいられない。
御堂グループが撤退したら、この国は立ち行かない。
日本大使館に駆け込み、政府にも電報を打ち、受け入れ体制を懇願した。
この事は、御堂グループはもちろん、北条寺グループ以下、関連各社に一報が入り、
一斉に報復措置が取られる。
こうなれば、当該国は瀕死の状態だ。
石油の採掘権や石油輸出の無償提供など、ありとあらゆる条件を出し、繋ぎ止めるのに必死になる。
最優先でプライベートジェットが離陸し、領空内は空軍機の護衛が付いた。
念の為、空軍からは給油機が飛び立ち、空中給油も可能な体制が敷かれる。
その為、御堂病院に最も近い空港まで、ノンストップで飛んで来れた。
空港には渚、司他、関係者が駆けつけていた。
プライベートジェットに救急車が横付けされ、
切断された両足や左腕が入ったクーラーボックスが運び込まれる。
早急に御堂病院に向け発車した後、もう一台の救急車が横付けされ、
そこへ両足と左腕が無くなり、左肩が粉砕されたなぎさが意識不明のまま運び込まれる。
(北条寺 司 MtF)
なぎさぁ~!!!
(バスケ部員 御堂 哲司 FtM)
嘘だろ!嘘だと言ってくれ!!
特殊車両を先頭に、救急車の後を渚達の車列が追いかける。
周りは当然護衛車両が固めている為、一般車両は慌てて道を開ける。
病院に着くと、手術室に運ばれ、緊急手術が行われた。
(御堂グループ総帥夫人 御堂 環奈 MtF)
なぎさちゃん、なぎさちゃん、なぎさちゃん、なぎさちゃん……
真っ青になり、ガタガタ震えながら、祈りまくる御堂夫人。
(北条寺グループ総帥:司の父 北条寺 渚 FtM)
大体のことは聞いた。
説明してくれ。
(御堂グループ総帥夫人 御堂 環奈 MtF)
なぎさちゃんは、私を守ってマシンガンで撃たれたのよ!!
私を無視して車に乗り込めば、こんな事にはならなかった!!
投げ込まれた手榴弾を、投げ返してまで武装ゲリラ共を追い払ったのよ!!
左肩は狙撃よ、私が駆けつけるのを静止して狙撃されたのよ!!!(泣叫ぶ)
(北条寺グループ総帥:司の父 北条寺 渚 FtM)
・・・なぎさ、お前……
(バスケ部員 御堂 哲司 FtM)
馬鹿野郎!!(大激怒)
哲司は近くに居た付き添いのSPとメイド達をぶん殴った。
(バスケ部員 御堂 哲司 FtM)
お前ら一体、何してたんだよ!!(大激怒)
(SP&専属同行メイド達)
申し訳ございません!
18時間に及ぶ大手術が終わった。
(主治医 男装)
なんとか繋ぎましたが、動くかどうかは経過次第です。
左肩は絶望です。
人工関節を入れる準備をします。
もつかどうかはここ3日が勝負です。
10日経っても意識が戻らない場合は、目覚めるのは絶望的かと。
(御堂グループ総帥夫人 御堂 環奈 MtF)
あ”あ”ぁ”ぁ”ぁ”ぁ”っ!!!
発狂して泣き崩れる御堂夫人。
看護師が駆けつけ、鎮静剤を打ち病室に運ぶ。
(御堂グループ総帥 御堂 勝 FtM)
北条寺さん、話がしたいのだが。
(北条寺グループ総帥:司の父 北条寺 渚 FtM)
あゝ、私もだ。
渚と勝が今後のことを話し合う。
司達も集まり、話をした。
(バスケ部員 御堂 哲司 FtM)
俺は何があっても、なぎさちゃんを支えるぞ!
この恩は一生かけても返しきれない!
(愛部《RUBBER部》部長 龍崎 大和 FtM)
俺も同じだ、何があってもなぎさちゃんを見捨てたりはしない!
(剣道部部長 剣城 舞 男装)
マシンガンや手榴弾に立ち向かうなんて……もはや鬼神!
私はこの命尽きるまで、なぎさを支えるぞ!
ここに集まった者の心はひとつ、"何が何でもなぎさを支える"だ。
(北条寺 司 MtF)
皆んなありがとう。よろしくお願いします。
(チアリーダー部部長 琴音 玲 MtF)
なによ、元々、終身支える約束はしたじゃない。
(競技カルタ部部長 壇之浦 雫 FtM)
そうだ、私達が支えるのは、なぎさちゃんだけだ。
その頃。
(御堂グループ総帥 御堂 勝 FtM)
何を言われても、言えることはない。
ただただ、申し訳ないとしか言葉が見つからない。
(北条寺グループ総帥:司の父 北条寺 渚 FtM)
・・・。
なぎさはああいう娘だ。
だから周りが気をつけないといけない。
信頼した相手には、命を張ってまで守ろうとする。
司のことを知っているだろ。
なんの躊躇もなく、間に飛び込んだ。
そういう娘なんだよ(涙目)
(御堂グループ総帥 御堂 勝 FtM)
敵わないな、私たちが出来るような事じゃない。
いくら慕ってくれても、所詮は他人。
自分を守るのかと思えば、私の妻を守った。
マシンガンと手榴弾を前にすれば、私に出来たか?
と言われれば、答えはNOだ(涙目)
(北条寺グループ総帥:司の父 北条寺 渚 FtM)
あゝ、敵わないよ。あの子には。
自慢の娘だ。
この先の話だが、話は無かったことにはしない。
(御堂グループ総帥 御堂 勝 FtM)
あゝ、これだけの事が起こったんだ。
話は無かった……えっ?
(北条寺グループ総帥:司の父 北条寺 渚 FtM)
あの子がそこまでして守ったんだ。
成し遂げなければ、会わせる顔が無い。
(御堂グループ総帥 御堂 勝 FtM)
そう、だな、分かった、成し遂げよう。
これからも頼む。
(北条寺グループ総帥:司の父 北条寺 渚 FtM)
司から話を聞いたが、同じく終身支えたい者が居るそうだが。
(御堂グループ総帥 御堂 勝 FtM)
あゝ、私も哲司から聞いた。
話からすると、加えても良いと思うが。
(北条寺グループ総帥:司の父 北条寺 渚 FtM)
そうか、私もそう思う。
(御堂グループ総帥 御堂 勝 FtM)
なら。
(北条寺グループ総帥:司の父 北条寺 渚 FtM)
許可を出そう。
異論は?
(御堂グループ総帥 御堂 勝 FtM)
無い。
新たに
上田株式会社創業家、次期代表取締役、上田 伸二 FtM
山中研究所、次期所長、山中 詩織 MtF
二階堂グループ次期総帥、二階堂 恋 男装
龍崎財閥次期総帥、龍崎 大和 FtM
不知火財団次期総帥、不知火 誠 FtM
新崎商会創業家、次期代表取締役、新崎 麗音 MtF
神宮寺財閥次期総帥、神宮寺 聖 男装
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西園寺財閥次期総帥、西園寺 レイラ 男装
華蓮財閥次期総帥、華蓮 哲 男装
神藤自動車株式会社創業家、次期代表取締役、神藤 蓮 FtM
龍宮寺財閥次期総帥、龍宮寺 真那 男装
が加わる事が決定した。
早速、司と哲司に伝えられ、
その場に居た全員に話すと、
二言返事で誓いを立て、新たに仲間に加わった。
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しかし、この物語の核心は、単なる過去の告白にはありません。むしろ、その行為に「気づいていたはず」の母親が、なぜ一言も問い詰めず、誰にも告げず、ただ静かに見守り続けたのか——という問いにこそあります。そこには、親子という関係を超えた、深い人間理解と、言葉にされない優しさが横たわっています。
センシティブな題材を、露骨な描写や扇情的な表現に頼ることなく、あくまで颯真の内省的な視点から丁寧に紡ぎ出しています。読者は、主人公の痛みと恥ずかしさを共有しながら、同時に、彼を破綻から救った「沈黙の救済」の重みと温かさを感じ取ることでしょう。
これは、一つの過ちと、その赦しについての物語です。また、成長とは時に恥ずかしい過去を背負いながら、他者の無償の寛容さによって初めて前を向けるようになる過程であること、そして家族の愛が最も深く現れるのは、時に何も言わない瞬間であることを、静かにしかし確かに伝える物語です。
どうか、登場人物たちの静かなる心の襞に寄り添いながら、ページをめくってください。
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