ナナはなぜ壊れたのか④——晒されることに、私は生きた

nana

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第95話【彼氏目線】「マジで、うちのナナやばくない?」

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最初に言っとく。

俺、別にナナをぶっ壊すつもりなかったからな?

ほんまに。

最初はさ、
ちょっと命令して、
ちょっと恥ずかしがって、
それ見てニヤニヤできたらええやんって、
そんな軽いノリやったんよ。

「スカート短くしろ」とかさ。
「写真撮って送れ」とかさ。

マジで、軽いイタズラの延長。

なのにさ。

ナナ、
めちゃくちゃ素直に言うこと聞くんよ。

最初はびびっとったで?
ガチで震えながら写真送ってきたりして。

でもさ。

だんだん──
目、変わってったんよな。

あの、
うるうるした目。

恥ずかしそうやのに、
どっか嬉しそうな顔。

あれ見たとき。

あ、これヤバいなって思った。

ナナ、命令されんの好きや。
見られるの、好きや。
晒すこと、たぶん……自分で求めとる。

そっからや。

もう俺、止まらんかった。

ちょっとずつ、
命令レベル上げていって。

カフェで下着撮れとか、
人通りあるとこでスカートめくれとか。

いっつも、
「はい」って返ってくんの。

やばいやろ?
こんなん、惚れるやん。

しかも最近、
もっとやばいことに気づいた。

ナナ、
俺の命令なくても、勝手にやっとる。

スカート短くして、
人前でちょっとだけ太もも見せたり。

電車ん中で、
妙にカバン持ち替えて脚見せたり。

誰にも命令されとらんのに、
自分で勝手に「晒す」の選んどる。

マジで。

うちのナナ、
やばくない?

めっちゃエロいし、
めっちゃかわいいし、
めっちゃ……狂っとる。

でもな。

それがたまらん。

誰のせいでもない。
ナナ自身が、
自分で堕ちに行っとる。

俺は、
それをただ、
見てるだけ。

ナナが壊れてくとこ。

ナナが、
普通じゃない方向に走ってくとこ。

誰より近くで、
全部見届けるつもりや。

だから──

ナナ。

これからもっと、
ヤバい命令出すで?

ちゃんと、
ついてこいや?

なぁ、
俺だけのナナ。

──つづく。
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