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【第7話】 『「じゃあ今度は、ナナの声で命令してみて?」って言われた』
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──「ナナは命令される側でいたいの?」
そう問われたとき、
一瞬だけ、背筋が伸びた。
「それとも、命令“できる側”になってみたい?」
彼から届いたそのメッセージは、
これまでのような指示でも評価でもなかった。
ただ、問いかけるような、
挑発するような、
でもどこか“試されてる”ような空気だった。
私が彼の声に反応してしまったことは、
きっともう、隠しようがない。
でも──
命令する側になれば、
少しはバランスを取り戻せる気がした。
“従うだけの女”から、“誘導できる女”へ。
それなら、少しは悔しくない。
試しに、録音した。
たった一言。
「……動いてみて?」
自分の声なのに、
なんだか他人のものみたいだった。
震えが混じっていた。
甘さと、躊躇と、
そして、期待。
こんな声に、彼が従うのか?
従わせたいと思っているのは、誰?
──送信した瞬間、心臓が跳ねた。
彼からの返信は、思ったより早かった。
「ナナの声、いいやん。
思わず、動いてしまいそうになった。
……でも、“従わせるつもり”で言った?」
画面を見つめたまま、
息を詰めた。
従わせたかったのか?
試したかっただけか?
それとも、“従われることで、何かを確かめたかった”だけなのか?
そのどれもが、あった気がする。
でも──言葉にできなかった。
そして、続けて届いたメッセージ。
「命令って、気持ちええやろ。
でもそれって、“自分が責任持つ”ってことやからな」
責任。
言葉を出す側の重み。
そしてそれが、相手の反応に直結することの快感と恐怖。
私はその夜、
自分の声を何度も録音しては消し、
再生しては黙った。
誰にも触れられてないのに、
喉の奥が熱くなり、
身体が反応していた。
──自分で命令して、
自分で濡れるなんて。
それって結局、
誰の支配からも逃げられてないってことなんかもしれん。
そう問われたとき、
一瞬だけ、背筋が伸びた。
「それとも、命令“できる側”になってみたい?」
彼から届いたそのメッセージは、
これまでのような指示でも評価でもなかった。
ただ、問いかけるような、
挑発するような、
でもどこか“試されてる”ような空気だった。
私が彼の声に反応してしまったことは、
きっともう、隠しようがない。
でも──
命令する側になれば、
少しはバランスを取り戻せる気がした。
“従うだけの女”から、“誘導できる女”へ。
それなら、少しは悔しくない。
試しに、録音した。
たった一言。
「……動いてみて?」
自分の声なのに、
なんだか他人のものみたいだった。
震えが混じっていた。
甘さと、躊躇と、
そして、期待。
こんな声に、彼が従うのか?
従わせたいと思っているのは、誰?
──送信した瞬間、心臓が跳ねた。
彼からの返信は、思ったより早かった。
「ナナの声、いいやん。
思わず、動いてしまいそうになった。
……でも、“従わせるつもり”で言った?」
画面を見つめたまま、
息を詰めた。
従わせたかったのか?
試したかっただけか?
それとも、“従われることで、何かを確かめたかった”だけなのか?
そのどれもが、あった気がする。
でも──言葉にできなかった。
そして、続けて届いたメッセージ。
「命令って、気持ちええやろ。
でもそれって、“自分が責任持つ”ってことやからな」
責任。
言葉を出す側の重み。
そしてそれが、相手の反応に直結することの快感と恐怖。
私はその夜、
自分の声を何度も録音しては消し、
再生しては黙った。
誰にも触れられてないのに、
喉の奥が熱くなり、
身体が反応していた。
──自分で命令して、
自分で濡れるなんて。
それって結局、
誰の支配からも逃げられてないってことなんかもしれん。
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