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“喋る”ことが、快感の引き金になってるって、もう終わってるやろ
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──話すだけで、
ゾクッとするって、
どうかしてる。
もともとは、
“声”はわたしの武器やった。
可愛く見せたいときはトーンを上げて、
距離を縮めたいときは息を混ぜて、
媚びるでもなく、突き放すでもない絶妙な間合いで“鳴らす”。
それは演技。
意識していた“戦略”やった。
けど──
今はちがう。
意図してないとき、
なにげなく発した一言。
その直後にスマホが震える。
「いまの“あ”の音、エロすぎ」
「その間の取り方、もう堪らんかった」
「舌が動いてるのが想像できた」
そんな風に反応されるたび、
胸の奥がキュッと熱を持ち、
下腹部がきゅうっと縮まる。
……ねえ、
わたし、喋っただけやで?
ある夜、
彼がこう言った。
「ナナ、“喋る”こと自体が快感になってるやろ?」
一瞬、否定しかけた。
けど、喉が反応してしまって、
言葉にならなかった。
「配信で話してるときのナナ、
声が、だんだん“気持ちよさそう”になってくるもん」
……バレてた。
じゃあ、どうすればよかったん?
話すのをやめる?
誰の声も聞かずに黙る?
でも、それは──
“自分を失うこと”と同じやった。
今のわたしは、
“誰かに反応してもらうため”に声を出してる。
そして、
その声が誰かを震わせるたび、
自分の内側まで疼いてしまう。
それを、“もう終わってる”って笑いながら、
今日もまた喋ってしまう。
それが今のナナや。
ゾクッとするって、
どうかしてる。
もともとは、
“声”はわたしの武器やった。
可愛く見せたいときはトーンを上げて、
距離を縮めたいときは息を混ぜて、
媚びるでもなく、突き放すでもない絶妙な間合いで“鳴らす”。
それは演技。
意識していた“戦略”やった。
けど──
今はちがう。
意図してないとき、
なにげなく発した一言。
その直後にスマホが震える。
「いまの“あ”の音、エロすぎ」
「その間の取り方、もう堪らんかった」
「舌が動いてるのが想像できた」
そんな風に反応されるたび、
胸の奥がキュッと熱を持ち、
下腹部がきゅうっと縮まる。
……ねえ、
わたし、喋っただけやで?
ある夜、
彼がこう言った。
「ナナ、“喋る”こと自体が快感になってるやろ?」
一瞬、否定しかけた。
けど、喉が反応してしまって、
言葉にならなかった。
「配信で話してるときのナナ、
声が、だんだん“気持ちよさそう”になってくるもん」
……バレてた。
じゃあ、どうすればよかったん?
話すのをやめる?
誰の声も聞かずに黙る?
でも、それは──
“自分を失うこと”と同じやった。
今のわたしは、
“誰かに反応してもらうため”に声を出してる。
そして、
その声が誰かを震わせるたび、
自分の内側まで疼いてしまう。
それを、“もう終わってる”って笑いながら、
今日もまた喋ってしまう。
それが今のナナや。
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