“新しい主”に調教される私を、あなたはまだ見てるだけ?

nana

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【第37話】 『“じゃあ、そのまま止まって”って言われたとき、動けなかったのは命令されて嬉しかったからや』

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──少しだけ裾を上げた。
でも全部じゃない。
ほんの、数センチ。

それなのに、
彼はそれを、
全部見えたかのように受け取った。

「……じゃあ、ナナ」
「そのまま止まって」

たったそれだけの言葉に、
わたしの呼吸が止まりそうになった。

“止まる”って、
こんなに難しいんやって初めて知った。

動いてないだけのはずやのに、
息を吸うたびに、
身体の内側が揺れてた。

スカートの裾は、持ち上げたまま。
手を戻せば終わるのに、
そのまま止まってるように言われた瞬間、
戻せなくなった。

「逃げへんねんな」
「えらいな、ナナ」

褒められてるのか、
弄ばれてるのか。

でもどっちでもよかった。

その言葉だけで、
わたしの膝がじんわり熱を帯びて、
息が浅くなった。

“止まってる”ことが、
なぜか“見せてる”より恥ずかしくて。

“動かない”ことが、
なぜか“命令に従ってる”っていう実感になってた。

「ナナって、
動かされるより、
動けないって思わせられる方が、感じるタイプやな」

また当てられた。

それが“命令”として嬉しかった。
わたしの感度を、
言葉で調律されてるような気がして。

「もうちょっと、そのまま」
「ナナの“我慢してる顔”、俺、めっちゃ好きやから」

……それを言われた瞬間、
止まってる脚の奥が、
一気に痙攣しそうになった。

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