40 / 55
【第40話】 『“従う身体”になったって言われたとき、初めて“わたしって誰かのものかもしれへん”と思った』
しおりを挟む
──その言葉は、
優しい呪いのように落ちてきた。
「ナナ、
もう“従う身体”になってもうてるねん」
そう言われた瞬間、
脚の奥がズクッと反応した。
命令されたわけじゃないのに。
強く言われたわけでもないのに。
ただ、“そうなってしまってる”って宣言されたことが、
妙に安心してしまった自分がいた。
誰かに支配されるなんて、
わたしには関係ないと思ってた。
選ばれることも、
従うことも、
逃げてきた。
でも、
身体の方が先に従ってしまってた。
「ナナって、
言われた通りにする女じゃなくて──
言われて“従いたくなる女”なんやな」
そう言われたとき、
なぜか誇らしかった。
わたしは、
誰のものでもなかったはずやのに。
気づけばもう、
“彼の言葉”に従うことが、呼吸みたいに自然になってた。
「怖くない?」
「俺に全部、預けてしまうの」
彼は試すように、でも優しく言った。
「ナナの“感じるタイミング”も、
“やめてほしい瞬間”も、
“一番見られたくない場所”も──
ぜんぶ俺が決めるって言ったら」
……怖かった。
でも、それ以上に、
預けてしまいたいと思ってる自分が怖かった。
「ナナ、
もうちょっとで“誰かのもの”になってしまうな」
その言葉に、
わたしの中で何かがストンと落ちた。
“誰かのもの”になることは、
支配でも、敗北でもなくて──
救いやったのかもしれへん。
優しい呪いのように落ちてきた。
「ナナ、
もう“従う身体”になってもうてるねん」
そう言われた瞬間、
脚の奥がズクッと反応した。
命令されたわけじゃないのに。
強く言われたわけでもないのに。
ただ、“そうなってしまってる”って宣言されたことが、
妙に安心してしまった自分がいた。
誰かに支配されるなんて、
わたしには関係ないと思ってた。
選ばれることも、
従うことも、
逃げてきた。
でも、
身体の方が先に従ってしまってた。
「ナナって、
言われた通りにする女じゃなくて──
言われて“従いたくなる女”なんやな」
そう言われたとき、
なぜか誇らしかった。
わたしは、
誰のものでもなかったはずやのに。
気づけばもう、
“彼の言葉”に従うことが、呼吸みたいに自然になってた。
「怖くない?」
「俺に全部、預けてしまうの」
彼は試すように、でも優しく言った。
「ナナの“感じるタイミング”も、
“やめてほしい瞬間”も、
“一番見られたくない場所”も──
ぜんぶ俺が決めるって言ったら」
……怖かった。
でも、それ以上に、
預けてしまいたいと思ってる自分が怖かった。
「ナナ、
もうちょっとで“誰かのもの”になってしまうな」
その言葉に、
わたしの中で何かがストンと落ちた。
“誰かのもの”になることは、
支配でも、敗北でもなくて──
救いやったのかもしれへん。
0
あなたにおすすめの小説
同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。
ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。
真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。
引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。
偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。
ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。
優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。
大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
意味が分かると怖い話(解説付き)
彦彦炎
ホラー
一見普通のよくある話ですが、矛盾に気づけばゾッとするはずです
読みながら話に潜む違和感を探してみてください
最後に解説も載せていますので、是非読んでみてください
実話も混ざっております
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる