魔族界の婚活パーティー

風巻ユウ

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婚活10 (R18)

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 私たちは熱く抱擁を交わしつつ、キスもしつつ、お互いの服を搔き乱し、感じるところをまさぐり合って、二人の世界に入ってしまいます。

「んちゅ……ん、んう……、はふ…………あぅん、っ」

 敏感な剥き出し乳首を爪で弾かれ、私は思わず嬌声を響かせました。

 この頃になると周りには既に人の気配はなく、私は大っぴらに感じたまま声を上げてしまいます。
 おそらく、空気読んで退出してくださったのだろう友人たちには感謝しかありません。

「ひぅんんっ……っ、っ、ぁー……っ」

 スカートの隙間から入り込んでいたニールの手は、お尻から前へ、更に敏感なところばかりを責めてきます。
 具体的にいうとお股ですね。お股の割れ目に指を這わせ、クリッとしたお豆ちゃんを虐めてくるのです。

「いいよアイリス……もっと乱れて」
「あ、あっ、同時は、ダメですわ」
「綺麗な色……んちゅ……おいしい……」

 乳首咥えられました。服の釦は外され前が大きく開いてますから、ブラを下げればパクっと一直線ですね。
 チュパチュパ吸ったり舐めたり、舌で転がされ続けて、私の乳首はコリッコリに硬くなり、色づきます。

 同時進行だった下半身への攻撃も止みません。
 ずっと肉芽をいじられていたので、そこも乳首同様コリッコリに。

「ゃあぁー……!」

 程なくしてイかされてしまった私はニールに感じ過ぎです。
 ニールとこうなるのはまだ二回目だというのに、こんなに感じちゃうなんて私ったらなんてチョロインなのかしら。

 ニールとの一回目こと初体験は、ラブッとくっついたその日に致しました。
 月明かりに照らされた青姦だったことを除けば、概ね気持ち良く素晴らしい体験日和となったことを、ここにご報告致します。

 告白して体繋げて、乗りに乗っちゃった私は、ニールと一緒に住めるようあれこれ工作して、忙しい日々を送っておりましたから、実はあまり会えてません。
 今回、久しぶりにのんびり会えて~の、二回目なのです。

「ぁぁっっ、そんなとこ舐めっ、あヒ……いっ」

 ……もしかしたら、ちょっとニールを放っておき過ぎましたかね私。
 めっさ股間舐めてきますよこの竜人……。

 ぺろぺろ ぺちゃぺちゃ ちゅっちゅ ちゅー

「やん……あ……やー……」

 はむっ ちゅるっ ちゅばちゅば……

「あや?! ややっ、あーん……っっ」

 説明することもできない卑猥なことをされております。
 舌を巧みに動かして犬のように興奮した様子で舐めてくる様は、わざと水音立ててませんか?!と疑いたくなるくらいいやらしい行為ですわ。
 言葉に出来ない恥ずかしさ。
 私の頬はどんどん林檎のようになっていってることでしょう。

 ぺっちゃぺちゃと私のお股を堪能したニールが顔を上げました。
 顔中、濡れてます。愛液まみれです。
 折角の男前が台無しですわとハンカチで拭いてあげようとしましたのに、「勿体ない」と舌で口回り舐めるのやめてください。本当にワンコみたいですわよ。

 竜なのにワンコ属性とはこれ如何に。

 私に甘えてくるのも上手ですし、褒めて褒めてーて顔で見られると胸キュンしてしまいますから、私も大分毒されてるといったら毒されてますわよね。
 だって可愛いんですもん。

 ニールの黒髪頭をなでなでしながら思います。

 この竜人、図体でかいくせに心は幼子のように純粋です。そしてお人好しです。
 私が告白したからって、故郷出てまでついてこなくてもよいと思いますのに、この方は裸一貫で私の元に婿入りして下さいました。

 私は魔王種です。将来は魔王を継ぐ身です。
 普通に考えて結婚のリスクは高い方です。色んな意味で。

 ニールだって竜王です。竜の中の竜ですわね。
 竜種にとって王をいただくことは、あまり意味無いみたいですが、王と付けば、それなりに結婚条件とか厳しいんじゃないでしょうか。

 私も王。ニールも王。
 大きな力を持つもの同士、反発も大きいと思いますのに……。

 それでもきっと、ニールはデメリットなんか考えてないんです。
 今回のことも直感で行動したのでしょう。それが良い直感ならいいのですが、私からしたら良くても、ニールにとったら本当に良いことなのかはわかりません。

 ただ、私と一緒になったということで、後悔だけはして欲しくありませんの。
 私はニールを幸せにするために、これからも猛烈に頑張る所存です。

 さしずめ今は、ニールが満足するまで、性的に仲良く致しましょう。というところですわ。

「あっふ……ン、あぁ……ニールぅ」

 体を貫く熱い杭に翻弄されながら、私はニールを求めて彼の首へと両腕を回して、縋り付きました。
 これをすると、彼の男前な顔を間近に見れて、いいですわね。
 米神から顎まで伝う汗も発見。よく見れば彼も息を乱して玉の汗を浮かべてるじゃありませんか。
 私で興奮してくださってるのですね。女冥利に尽きますわ。

「アイリス……」

 こういう時、おしゃべりな男はどうかと思いますけれど、ニールは寡黙な方なので、たまに名前なんか呼ばれてしまうと、つい下半身が反応して内腿が引き締まりますわね。

「────っ、アイリス」

 締まりましたか? 感じちゃいました?
 可愛いですわね、この竜王様は。

 にこっと私も愛らしく微笑んだつもりでしたのに、ニールは「この小悪魔め……」と、果敢に腰を振って攻めてきました。
 ああん、やっぱり私の重圧プレッシャーなんか効かないんですのね。

「んっ、あー、あ、ああんっ、あ──っ!」

 随分と潤んで蕩けていたそこは十分に悦んでいて、竜王様の逞しいものをいただいちゃってます。
 小刻みな律動も、大きなスイングも、理性を失ったかのようにガッツンガッツン衝かれても、気持ちいいです。彼を放したくなどありません。

 より一層に、ぎゅっと抱きついて、気づけば絶頂を迎えてました。
 それでも彼の腰がまだ動きます。

「ひゃぁ! ぁ、ぁぁん……あーああーあーっあ、ああぁ……」

 奥まで突き込まれるともう駄目。
 視界はとうに生理的な涙で幕を張っているし、口なんか開けっ放し。涎だらだらでしょう。
 そんな酷い状態の顔面さらしてる私の脚を抱えて、ニールは尚深く、私を求めてくれます。

「んふぇ……えあ……、あぁ、ニールぅ~好きぃ……大好きですわ」

 ぷちゅっとニールからのキスが降ってきて、感情のままに舌を絡め、お互いの口内を貪り合います。
 繋がった下半身からも、にちゃにちゃ淫音が響いて頭の中が溶けそうです。

 本当に溶けるなんてことはないでしょうけど、オーバーヒートした私の全身は熱く滾っていて、ニールのことを愛しているということしか考えられなくなっております。

 好きなだけキスを重ねて、彼の手の愛撫で胸がふるふる震え、腰が揺れて、彼を求めてやまない女の部分が、彼のものを愛しい愛しいと受け止め続け────。

 やがて、ニールが私を思いっきり抱き締めたまま、果てました。

 魔王の卵子と竜王の子種が出会うと、どうなるんでしょう。
 王とつく種は繁殖能力が低いそうですけど、これだけ愛し合ってる私たちですもの、きっと遠からず授かることができると、希望の光を胸に灯して、私は力を抜きました。

 ところで今夜は夜会がありますけども、そろそろ支度の時間じゃないですかねえ。
 そんなことを頭の片隅で思い出しましたけれど、眠さに抗えず目を閉じました。

 私がちょっと休んでる間にもニールはせっせと動いていたようで、起きた時には、胸にお腹に太腿にと赤い吸い付き痕が散っていたのには大変驚きましたわ。
 ドレスで隠れなかったらどうするんですか。

 このエロエロ竜王様は────自重してください!
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