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三柱の世界
あーれーお代官様~*
しおりを挟むベッドに行こうと口に出す間も無く、私は畳の上に押し倒された。
お、おお腰が、腰の帯がクッションみたいになって意外と快適。
でもこれ型崩れするよなあとは思いつつ、再度ルークスさんと深いキスをした。
「んあ、ん…ふ…ああ…」
着物の合わせ目からルークスさんの手が入ってくる。ゴツイ男の人の手だ…。
それが私の乳房を柔らかく揉みしだく。あんまりボリュームのない乳だけど、手の中にきちんと収まるからルークスさんにとってはこれで良いらしい。
いつもと勝手が違う和服だからルークスさんも手間取るかと思いきや、胸を揉んだり太股を撫でるには、あまり支障がなさそうだ。
合わせ目を崩せばすぐだものね。でも帯は違う。固く腹をガードしてるし、結び目を解くことも和服を初めて見た男の人にゃ無理だろう。
「…この服はどうなってるんだ」
「あ…脱ぎます」
「いや、教えてくれ。脱がせたい」
自分で帯を解こうとして制される。脱がせたいとか欲望そのままなんだけど、悪い気はしないから、ルークスさんの手を取って結び目に導いた。
「この帯留め解いて…そうです。帯揚げも…で、帯ですが…」
と、ここで思いついたのが帯を引っ張ってくるくる回るあの遊びだ。
あーれーお代官様~なやつな。
概要を説明してみて、やってみるかと問えば「やる」と興奮したご様子。
あれ?なんでそんな鼻息荒いんだい?
「そんなに期待されても…多分、一瞬で終わりますよ」
「いい、やる。それが正式な外し方なのだろう」
正式じゃないですが。おもしろ半分でやるには定番ってだけで。
じゃあ…と、立ってから垂れてしまった帯をもう一度腰に巻きつけて、その帯の端を持ってもらう。
いちにのさーんで引っ張ってもらった。
「と、あっ、とと…」
くるくる~~と二・三回転はしてバランスを崩した私はフラフラだ。
意外にも景気よく回った気がするんだけど…おおう。酔いそう。
相変わらず私の三半規管は激弱だ。
「こっちに」
と、腕を掴まれてルークスさんの腕の中へ。
ここなら安心だね。酔いも吹っ飛んだ。
「ありがとうございます」
「ああ。で、これはどうやって外すんだ」
「それは後ろで留めてあるんですよ」
腰に回ったルークスさんの手が、腰板を留めてる箇所を外した。
初見なのによく外せたねえ。伊達締めや腰紐もどんどん外されていく。結び目がよく分からないみたいだけど、概ね教えなくても解いてしまうから、やっぱこの人は器用である。肌襦袢の紐まで解かれて着物の合わせ目がズレたら、前を覆うものが何も無くなってしまった。外気に触れた肌が寒いなと思って、手でもう一度着物を合わせたら、その手を掴まれてしまう。
「え、あ…っ」
視界が下がって体が後ろへ倒れそうになる。
急に体が傾いても慌てていないのは、腰をルークスさんがきちんと支えてくれてるのが分かってるからだ。
頭も、畳に打ち付けないよう器用に支えられたまま、そのまま再度押し倒された。
「すごくいいな…綺麗だ」
押し倒された動きだけで前が完全にはだけて、肌を晒してしまっている。
パンティーやらは肌襦袢も着てるしいらないやと付けてなかった所為で、着物は羽織っているが股間まで裸状態である。
ちなみに三角地帯はお手入れ済みです。私が拒否っても有無を言わさず女官さんに、定期的に剃られてますので。その他のムダ毛処理も完璧である。
あ、足袋は履いてた。でもこれが今何の防御に役立つというのか。
「綺麗って…何が…?」
「君の肌が、すごく綺麗だ。この服の色と肌の色の対比が…なんていうか、そそる」
「ふぁ?!」
いきなり腹部を舐められた。なんで?!鳩尾のへこんでるところから臍まで、ゆっくり丁寧に舐められる。
「くすぐっ、たい…っ」
「綺麗だよハツネ…」
そう言って臍ばっか重点的に舐めるのなんで?!手は胸を弄ってるのに、舌はお臍の穴を掘じってくるって…ほんと器用だねルークスさん。
「んーっ、ひゃうぅ…!」
お臍を舐め楽しんだ後は下へ、下へと舌を這わせていく。お手入れ済みの三角地帯もじっくり丁寧に舐められましたよ。それから陰核をチュパチュパされてしまう。
充血してピンと立った私の弱点を、ルークスさんが舌を使って刺激を送り込んでくる度に、私の頭の中で何かが弾けていく。
「や、もう…イきそう…っ」
何度されてもそこは弱い。腰が震えてゾクゾクする快感がたまらず、何かに縋りつきたいけど手は畳の上にある。ああ、爪が畳の目に食い込んで畳を傷つけちゃう。この快感を逃したいのに…。
「は…ああ…」
「濡れたね…」
イく寸前で口を離されてしまった。潤んだ瞳でルークスさんを見つめる。こういう逃がし方は期待してなかった。できたら一度イっておきたかったのに。
「欲しいのかい?」
聞いてくるなんて意地悪だ。そんなに物欲しそうな顔してるとでも言うのか。
「抱いてくれるって…言いましたよね」
「ああ。君が抱いて欲しいって言ったから…君が私を求めてくれたことが、こんなに嬉しいなんてね…」
言いながら服の前ボタンを開けて、ズボンを下ろしていくルークスさん。
彼の所作をじっと見つめながら、彼の肉体観察も怠らない。何度見ても、ええ体してますわ。あれが私だけのものだと思うと優越感さえ覚える。
「もっとも…言われなくてもシたくてたまらないんだが」
「あ……」
猛った男根の先っぽを割れ目に当てられ、擦られる。
イく寸前に止められた所為で十分に潤ってる私の秘貝はクチュクチュと水音をさせ、擦られてる刺激で更に潤い柔らかさが増していく。
「もう一度言ってくれたら…あげるよ」
陰唇に擦り付けるだけで決して入れようとはしてくれない上で、この要求である。
私を試してるのだろうか。抱いてなんて口走ったから。いつもとは違う私だから…。
「ください…ルークスさんを全部…中、ルークスさんでいっぱいにしたい」
「ハツネ…可愛いことを言ってくれた御礼だ」
「んあっ、ん…!」
ググッと膣の中へルークスさんが入り込んでくる。その衝撃だけで腰が震えて軽くイッたと思う。
「すごい締め付けてくる…」
「っんは…!」
そりゃあ軽くイったからだと思うんだけど、間髪入れず脚を割広げられて更に奥へと腰を進められたから、また背筋がゾクゾクして背が反ってしまう。
こんな…挿れられただけで、こんなに感じたの今までに無かった…。なんでこんなに感じてるんだろ、私…。
「ふは…は…っ、あ」
最初はゆっくり、徐々に早く、良いところに当たるよう突き込まれて、その度に快楽を植えつけられて目の前のルークスさんを愛しく感じる。
彼に縋り付く。腰が浮くほどの前屈み姿勢のまま、ピッタリ嵌まった。
「あっく、ううん、っ」
じんじん、じわじわ、男性の陰茎を受け入れた奥の方が悦ぶ。
最初に突かれた時は痛みしか無かったのに、ここ数ヶ月の性交経験で、それは気持ち良いものだと教え込まれた。
「ルー、クス、さん…ルークス、さん…もっと、して…!」
彼に縋り付くだけじゃ足りなくて、彼の黄金の髪を乱してやる。
髪を縛る組紐に付いてるのは私の色だ。
黒色の、オニキス…掴んで引っ張って結び目を解いた。
サラサラと舞い散る金の髪。綺麗。すごく綺麗だよ。あと、いい匂いだね。
ルークスさんの匂いが私の上に降り注いでる。
私は鼻をヒクヒクさせながらその芳しい香りを堪能する。
「は、ん…んん」
「んっ、ハツ、ネ…んう」
香りを楽しんだ次は唇である。私から口付け、ルークスさんの唇を奪う。
はむはむ喰んだ後にチューと吸って、その唇の甘さに蕩けるような快感を得る。
下で繋がりながらベロチューするのも、ものっすごく気持ちいいね。
「んっ、は!んあああ…っ」
唇に夢中になってるところへ下からの衝撃が加わる。
「あ、ん…いい…いいよう…ひああっ」
いっぱい動かされて私は涎を垂らしながら悦んだ。
容赦なく膣の奥の方を抉られてるのに快感が走ってとまらないのだ。
ルークスさんの首に腕を回して手は彼の背中を叩いたり引っ掻いたり。
首を振って乱れて「もっと」と、おねだりをする。感じ過ぎて怖いくらいだ。
私の膣奥にある子宮は完全に孕もうとしてる。避妊魔法をかけてるから実際に孕むことはないけど、今までにないくらい感じて、ルークスさんが欲しくて、ルークスさんと生きた証が欲しいと心が叫ぶ。
「──出すぞ」
「んあ、ああ、っ、ちょう、だい…ルークスさん、きて…いっぱい出して…」
「あ、ああ…ハツネ…ハツネ──!」
「あああ、あーーーっ、ふ、ふあああーーー!」
頭ん中真っ白。全身が痙攣してどこまでも登ってっちゃうみたいで降りるとこなんて見えない。
いつも以上に感じて絶頂したからか、頭がくらくらする。目を閉じた。
「あはぁ…はぁ…」
「大丈夫か?」
私が荒い息を吐いたまま目を閉じちゃったからだろう。ルークスさんが心配そうに声を掛けてくれる。
目を閉じただけで寝てないよ。ああ、着物ぐしゃぐしゃになっちゃったなあ。
送ってもらったばかりの着物なのにもう汚しちゃった。主に体液で…。
このまま抜かれると色んな液体が膣から溢れて、より汚れる気がする。
「んあ…抜かないでえ」
身動ぎしたルークスさんを羽交い締めだ。
「あ、そんなに締められると…っ」
「出る?まだ出るなら出しちゃって。出し惜しみなんかしたら許さないですよ」
意識して膣を締めるとか、どうやんだ。風俗嬢はできるらしいぞ。私はできん。
できないけどなんとなく内腿に力入れてみた。
「──っく」
「出そう?」
「…誘惑するなんて、いけない子だなあ」
「ふぁうっ…んあ、あー」
再び前後に腰を振る律動を繰り返されて、私は喘いだ。
絶頂を迎えてトロトロに解れた膣内が、再度の刺激に歓喜する。
「ひうあ?!」
横向きにされて、片足をすんごく持ち上げられちゃったんだけど。
この体勢にされても下半身の結合部分外れなかったよ。
変なとこ感心してたらルークスさんがニヤリと笑った。
なんだその意地悪笑顔ーー!ときめいたわ。
「私は特に何もしていない。ハツネ殿のここが、私を咥え込んで放さなかっただけだろう」
「んな…!」
何その具体的な説明…!あ、これが言葉責めというやつですか。
性向を盛り上げる為にちょっと酷いこと言って女性側の羞恥心を煽るというテクニックですね。理解しました。
「そんなこと言わないでよお」
「だが実際に君のここは…こんなにも吸い付いて私を放さない」
「や、うあっ」
腰を動かしつつ、私との結合部を撫でながら、ルークスさんが言う。
嫌でも意識して繋がってる部分を目撃してしまい私は耳まで真っ赤に染めた。
成功してますよ言葉責め。自分の股間見るなんてめっちゃ恥ずかしい行為ですわ。
ルークスさんに動かれる度に、膣の中に一度放たれた精液と私の愛液が混ざり合う淫らな水音がする。
「んは、ん、あああーーー!」
そのまま横向きでまた絶頂。
私はイったばかりで肩で息してるというのに、今度はうつ伏せに。間髪、後ろから突かれてしまった。
「っひ、あ、あ、」
背後から乳房を鷲掴みにされ、腰を振られてる。
まるで犬の性交みたいな体勢にされて羞恥にも喘いでしまう。
「やらあ、これ…や、んあ」
「この辺だろう?」
「ひゃああーーっ」
後ろからでも的確に女の急所を抉ってきやがる。くううー歯軋りして耐えるんだけど、無理だ。角度を変えた律動も刺激的で、私は直ぐに根を上げた。
「あうんん…んう」
「ん…ハツネ…」
肩の辺りにルークスさんの顔があると思ったら勝手にキスを求めてしまってた。
私の催促に気づいたルークスさんが深い口付けをくれる。
舌を絡めて、下半身でも繋がって、乳首を摘まれ引っ張られた時に恐ろしいくらいの快感が背筋を走った。
「んくっ、ん、んんんーーーッ!」
全身を駆け巡るような刺激に震え、膝立ちが難しくなった私は畳の上に突っ伏す。
「ふあう…あうう…」
陸に打ち上げられた魚のように口をパクパクさせて、快感の余韻に酔い痴れる。
もう限界っす。このまま寝たいと脳が睡眠を要求してくるのに、ルークスさんの手が休んでくれなかった。
「私もイきたい…中に出させてくれハツネ」
「ふぁ、ん…!」
最後にひたすら正常位で突きまくられて、宣言通り奥の方へ中出しを食らう。
私の奥…キュンキュンしてアホみたいに悦んでる。
「ふえああーールークスさぁん…!」
好きだーー!とか小っ恥ずかしいこと叫びそうになったけど意識の方が先に閉じた。抜かずに何度も絶頂させられてりゃ限界がアレして天元突破にもなるよ。
寝落ち久しぶり~。
応援ありがとうございます!
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