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奇跡も魔法もありますよ
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「結局のところ、自分がそれに気がつくかどうかって話なんですよね」
そんな言葉が出てきたのは、とある日の配信で寄せられた、それ自体に特に話題性はないような、素朴な質問に答えている時だった。
「例えばがっしりしてるね、って言われたら貴方はどう思いますか? 多分なんですけど、多少鍛えたりしてる人ならちょっとは嬉しかったり納得すると思うんです。でもガリガリの人とかだと多分馬鹿にされてると思うんですよ。まあ、個人差はあると思うんですけど」
言いたいことはなんとなくわかった。
詰まるところ、意識しているかいないか問うことだと思う。
相手から自分がどう思われているか、そのことについて考える主体が常に自分である以上、問題は大抵の場合自意識にに集約される。
「だから、自分に向けられる何かだったり、幸せとか不幸っていうのはある種自分の考え方だけで増減させられるっていう考えですってお話でした」
そんな風に締めくくった後も、ヒロユウは寄せられる質問にすらすらと答えていく。
そんな中で、こんなハイチャが目に止まった。
「魔法少女をしているのですが、奇跡や魔法はあると思いますか?』
いや、本人が思いっきり体現してると思いますけどね。
と、思わず突っ込んでしまったのは他の視聴者も同じだったと信じてやまない。
「信じてないですけどあるかもしれないな、と思います」
いや、魔法少女って言ってるじゃん、めっちゃ魔法あるじゃん。
「いや、たしかにあなた自身が魔法少女って事らしいですけど。僕あなたのこと存じ上げないですからね。本当に魔法少女かどうかってどうやってわかるんですか?」
そう告げた直後だった。轟音とともに、画面がホワイトアウトする。
思わず付けていたイヤホンを耳から引き抜き、驚きながら画面を見ているとやがて画面が回復し、片手を空に(天井ではなく、空に)突き上げるヒロユウがいた。
「いやー偶然魔法攻撃みたいなの来ましたけど、そーいうこともあるんすね。なんですかね、今日別にそういう天気予報でもなかったと思うんですけど」
よく見るとヒロユウが居る場所はどこかの家の一室だったはずなのに、今では何もない更地に変貌していた。
その威力でそのテンションはおかしいだろ。
「まあ、魔法攻撃だったかどうかはわかんないですけど、多分流れ弾だと思いますし、そういうこともありますよね。ようは魔法と奇跡も偶然とか上手く科学で説明つかないことへの一時的な呼び名だと思うんですよね。多分歴史が進めば科学になると思います。なので、僕は信じてはないですけど、言葉として向けられる事象はあると思いますって感じです」
なんかもう、なんでもありだなこの人……。
まあ確かに、過ぎた科学は魔法と似たようなものっていうニュアンスの言葉をどこかで見た気もする。
そういうことなのかもしれない。
そんな風に頭の中を埋め尽くす疑問符を無理やり押し込めた。
『よく分からない地球外生命体が言ってて信じようか迷ってましたけど、信じないことにしました! ありがとうございました!』
質問者の方でも、なんだかよく分からないけれど解決したようだった。
そんな言葉が出てきたのは、とある日の配信で寄せられた、それ自体に特に話題性はないような、素朴な質問に答えている時だった。
「例えばがっしりしてるね、って言われたら貴方はどう思いますか? 多分なんですけど、多少鍛えたりしてる人ならちょっとは嬉しかったり納得すると思うんです。でもガリガリの人とかだと多分馬鹿にされてると思うんですよ。まあ、個人差はあると思うんですけど」
言いたいことはなんとなくわかった。
詰まるところ、意識しているかいないか問うことだと思う。
相手から自分がどう思われているか、そのことについて考える主体が常に自分である以上、問題は大抵の場合自意識にに集約される。
「だから、自分に向けられる何かだったり、幸せとか不幸っていうのはある種自分の考え方だけで増減させられるっていう考えですってお話でした」
そんな風に締めくくった後も、ヒロユウは寄せられる質問にすらすらと答えていく。
そんな中で、こんなハイチャが目に止まった。
「魔法少女をしているのですが、奇跡や魔法はあると思いますか?』
いや、本人が思いっきり体現してると思いますけどね。
と、思わず突っ込んでしまったのは他の視聴者も同じだったと信じてやまない。
「信じてないですけどあるかもしれないな、と思います」
いや、魔法少女って言ってるじゃん、めっちゃ魔法あるじゃん。
「いや、たしかにあなた自身が魔法少女って事らしいですけど。僕あなたのこと存じ上げないですからね。本当に魔法少女かどうかってどうやってわかるんですか?」
そう告げた直後だった。轟音とともに、画面がホワイトアウトする。
思わず付けていたイヤホンを耳から引き抜き、驚きながら画面を見ているとやがて画面が回復し、片手を空に(天井ではなく、空に)突き上げるヒロユウがいた。
「いやー偶然魔法攻撃みたいなの来ましたけど、そーいうこともあるんすね。なんですかね、今日別にそういう天気予報でもなかったと思うんですけど」
よく見るとヒロユウが居る場所はどこかの家の一室だったはずなのに、今では何もない更地に変貌していた。
その威力でそのテンションはおかしいだろ。
「まあ、魔法攻撃だったかどうかはわかんないですけど、多分流れ弾だと思いますし、そういうこともありますよね。ようは魔法と奇跡も偶然とか上手く科学で説明つかないことへの一時的な呼び名だと思うんですよね。多分歴史が進めば科学になると思います。なので、僕は信じてはないですけど、言葉として向けられる事象はあると思いますって感じです」
なんかもう、なんでもありだなこの人……。
まあ確かに、過ぎた科学は魔法と似たようなものっていうニュアンスの言葉をどこかで見た気もする。
そういうことなのかもしれない。
そんな風に頭の中を埋め尽くす疑問符を無理やり押し込めた。
『よく分からない地球外生命体が言ってて信じようか迷ってましたけど、信じないことにしました! ありがとうございました!』
質問者の方でも、なんだかよく分からないけれど解決したようだった。
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