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63 絶望**
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優しくして欲しい。
恭祐の部下になった当初、つい夢見てしまったこと。仕事を頑張った時に優しく労ってもらえたらと。たった一言、それがあればもっと頑張れると思っていた。けれど、そんな馬鹿げた考えは半年もする頃には無くなっていた。
仕事に対する努力は当然のこと。それなのに、優しさという対価を求めるなど烏滸がましい。傍に置き続けてもらうには努力するしかなかったというのに。
それが、こんな状況ではあるけれど優しくしてもらえる。
何の努力もなく、口にすればいいだけで。
かおるは一瞬過ぎった希望を口にしようとした。しかし直ぐに別の思考が浮かぶ。恭祐と肌を重ねたことがある女性が知る優しさはいらないと思ってしまったのだ。だったら、無茶苦茶にされるほうが何倍もいいのではないかと。
それに人は痛みと共に覚えたことは、記憶として深く刻まれると聞いたことがある。体を重ねることが決定事項ならば、たとえ痛みでも恭祐との時間を覚えていたいと思ってしまった。
だから、言うべきことは決まっている。
「優しさは、いりません。」
「では、酷くされたいということだな、無茶苦茶に。ちょうど良かった、お前に優しさを求められても実は出来そうに無かったから。」
かおるが優しさを求めたらどうなっていたのだろう。優しさという名を付けられただけの行為が繰り広げられただけだったのだろうか。しかし、協力という名の要求を飲まなくては為されない優しさは偽物に違いない。
かおるは今直面する絶望の中で、違う絶望の存在を知ってしまった。恭祐には微塵もかおるに対する優しさなどないという。
それは、目の前の恭祐の楽しそうな思案顔からも窺える。かおるにどうやって『酷さ』を味あわせようかと目論む顔から。かおるはこんな時でも恭祐の楽しそうな顔を間近で見れたことに喜んでいる自分に呆れてしまった。
この危機的状況にかおるの心はどうかしてしまったのかもしれない。
「責任など取る気はないオレがたっぷりと中出しするっていうのは、酷いになるだろうな。実弾しか出ないし、必ず当たりがあるとも限らないが恐怖という意味ではロシアンルーレットと同じだ。しかも、出来てないと分かるまで続く恐怖付きの。じゃあ、まずは一発目の引き金を引くか。」
恭祐は皮肉気に笑みながら、わざと残しておいた最後の一枚を手荒く剥ぎ取ると勢いよくかおるの最奥目掛けて肉杭を突き刺した。躊躇なく、一気に。
かおるはその瞬間、痛みや異物にこじ開けられる感覚を覚えた。勢いよくペニスは入ってきたようだが、ずるずると中を引かれるようなそんな感覚。
「どの女よりも締まりだけはいいな。今まで手をつけなかったのが悔やまれる。」
それだけ言うと、息を荒くして恭祐は腰を何度も何度も深く深く打ち付けてきた。
下腹部に走る痛みより、恭祐が自分の中に入ってきた喜びが勝るとはやはり自分はつくづく馬鹿な女だとかおるは思いながらもこの状況は何と言うのだろうかと考えた。
言ってしまえば、セックスなんだろうか。犯されているとも思えない。何の装飾もないシンプルな表現をすれば、かおるは恭祐が好き。好きの先にある男女の行為なら、これが終点。
でも言葉にするならMake loveであって欲しかった。同じ行為を表すなら、愛を成す感じがするこの言葉のほうがいい。
息を荒くして汗を滲ませる恭祐をぼんやりと眺めながら、かおるは自分の体も思考も大きく揺さぶられるのを感じた。
恭祐の呻き声が一際大きくなる。腰を振る速度があがり、経験がなかったかおるにもその時が近づいているのが本能的に理解できた。
そして、恭祐の言った重要なことをこの時になってようやく思い出した。中出しをするという。
「ああ、お願い、止めて、中は、お願い、出して、」
「ようやくオレの見たかった顔をしたな、かおる。ご褒美だ。」
優しくして欲しい。
恭祐の部下になった当初、つい夢見てしまったこと。仕事を頑張った時に優しく労ってもらえたらと。たった一言、それがあればもっと頑張れると思っていた。けれど、そんな馬鹿げた考えは半年もする頃には無くなっていた。
仕事に対する努力は当然のこと。それなのに、優しさという対価を求めるなど烏滸がましい。傍に置き続けてもらうには努力するしかなかったというのに。
それが、こんな状況ではあるけれど優しくしてもらえる。
何の努力もなく、口にすればいいだけで。
かおるは一瞬過ぎった希望を口にしようとした。しかし直ぐに別の思考が浮かぶ。恭祐と肌を重ねたことがある女性が知る優しさはいらないと思ってしまったのだ。だったら、無茶苦茶にされるほうが何倍もいいのではないかと。
それに人は痛みと共に覚えたことは、記憶として深く刻まれると聞いたことがある。体を重ねることが決定事項ならば、たとえ痛みでも恭祐との時間を覚えていたいと思ってしまった。
だから、言うべきことは決まっている。
「優しさは、いりません。」
「では、酷くされたいということだな、無茶苦茶に。ちょうど良かった、お前に優しさを求められても実は出来そうに無かったから。」
かおるが優しさを求めたらどうなっていたのだろう。優しさという名を付けられただけの行為が繰り広げられただけだったのだろうか。しかし、協力という名の要求を飲まなくては為されない優しさは偽物に違いない。
かおるは今直面する絶望の中で、違う絶望の存在を知ってしまった。恭祐には微塵もかおるに対する優しさなどないという。
それは、目の前の恭祐の楽しそうな思案顔からも窺える。かおるにどうやって『酷さ』を味あわせようかと目論む顔から。かおるはこんな時でも恭祐の楽しそうな顔を間近で見れたことに喜んでいる自分に呆れてしまった。
この危機的状況にかおるの心はどうかしてしまったのかもしれない。
「責任など取る気はないオレがたっぷりと中出しするっていうのは、酷いになるだろうな。実弾しか出ないし、必ず当たりがあるとも限らないが恐怖という意味ではロシアンルーレットと同じだ。しかも、出来てないと分かるまで続く恐怖付きの。じゃあ、まずは一発目の引き金を引くか。」
恭祐は皮肉気に笑みながら、わざと残しておいた最後の一枚を手荒く剥ぎ取ると勢いよくかおるの最奥目掛けて肉杭を突き刺した。躊躇なく、一気に。
かおるはその瞬間、痛みや異物にこじ開けられる感覚を覚えた。勢いよくペニスは入ってきたようだが、ずるずると中を引かれるようなそんな感覚。
「どの女よりも締まりだけはいいな。今まで手をつけなかったのが悔やまれる。」
それだけ言うと、息を荒くして恭祐は腰を何度も何度も深く深く打ち付けてきた。
下腹部に走る痛みより、恭祐が自分の中に入ってきた喜びが勝るとはやはり自分はつくづく馬鹿な女だとかおるは思いながらもこの状況は何と言うのだろうかと考えた。
言ってしまえば、セックスなんだろうか。犯されているとも思えない。何の装飾もないシンプルな表現をすれば、かおるは恭祐が好き。好きの先にある男女の行為なら、これが終点。
でも言葉にするならMake loveであって欲しかった。同じ行為を表すなら、愛を成す感じがするこの言葉のほうがいい。
息を荒くして汗を滲ませる恭祐をぼんやりと眺めながら、かおるは自分の体も思考も大きく揺さぶられるのを感じた。
恭祐の呻き声が一際大きくなる。腰を振る速度があがり、経験がなかったかおるにもその時が近づいているのが本能的に理解できた。
そして、恭祐の言った重要なことをこの時になってようやく思い出した。中出しをするという。
「ああ、お願い、止めて、中は、お願い、出して、」
「ようやくオレの見たかった顔をしたな、かおる。ご褒美だ。」
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