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第三章 悪魔の儀式
第1話 睡魔
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霧の中を、ひとり歩いていた。数メートル先が見通せないほど、深い霧に覆われている。
一歩踏み出すごとに開けていく視界の中、うしろを振り返ることもなくただひたすら歩いていた。
まったく見知らぬ土地だった。しかし、その状況を疑問に思ってさえいなかった。何かそうしないといけない、使命感のようなものにつき動かされていた。
何かを探し求めているのかもしれない。しかし、何を探し求めているのか思い出せない。
クリスタルエレメントだろうか?
いや、クリスタルエレメント“アクア”は、とっくに手に入れている。セテオス中央部で大切に保管されているはずだ。
じゃあ、何だろう?
「ちょっと、困るなぁ」
どこからか、女性の声がした。どこかで聞き覚えのある声だった。いったい誰の声だっただろうかと、クリスは一生懸命記憶を探った。
クレアでもなければ、紗奈でもない。もっと大人っぽい声だ。かといってエランドラでもない。一向に思い出せそうになかった。クリスは諦め、とにかく聞いてみることにした。
「いったい何が困るの?」
どっと笑い声が轟いた。がばっと顔を上げたクリスの前には、田川先生が立っていた。
腰に手を当て、呆れ顔で見下ろしている。クリスは慌てて姿勢を正した。クラス中の生徒が、笑いながら注目している。
「クリスー。そこは聞き返したら先生がかわいそうだぞー。何に困ってるのか察してやらないと」
タケシが茶化すと、みんなさらに笑い声を上げた。タケシとは、中学に入っても同じクラスだった。ヨウヘイともだ。もはやくされ縁だった。
一番前の席に座る紗奈も、呆れるようにクリスを見ていた。
クリスと目が合うと紗奈はため息交じりに首を振り、前に向き直った。
小学校4年生のとき以来、紗奈とこうしてまた同じクラスになれたのはクリスにとっては喜ばしいことだった。
しかしその反面、言動に注意を払わないといけないという緊張感もある。
クリスはうつむき、小さく頭を下げた。そこでチャイムが鳴った。
「まあ、いいわ」
ため息をついて、先生が言った。
「上村君、放課後職員室に来なさい」
うつむいたまま、クリスはまた頭を下げた。
「寝不足?」
「いえ、そういうわけじゃないんですけど・・・」と、答えながらクリスは視線をそらした。
放課後の職員室は、教師もまばらだった。ほとんどの教師が、部活動の顧問を受け持っているからだ。
「部活の顧問なんて、ほとんどボランティアなんだって。給料なんて無いに等しいんだってお姉ちゃん言ってた。それなのに、うちの先生ってみんな真面目に熱血指導をよくやるよね」と言っていた紗奈の言葉を思い出した。
「その点、バスケ部の顧問は“生徒の自主性を重んじる”らしいから、楽なんだって」
だからバスケ部に入ろうと紗奈に誘われるまま、クリスはバスケ部に入部していた。
そしてその日もやはり、バスケ部顧問の山田先生は体育館へは行かずに職員室に残っていた。
クリスに気づくこともなく、他の職員と笑い話をしている。
ぼーっとその光景を見ていたクリスに、「上村君?」と田川先生が声をかけた。
「あ、はい」と我に返ったクリスを見て、先生はため息をついた。
「来週には期末テストがあるっていうのに。他の先生方もおっしゃっていたけど、最近授業にあまり集中できていないみたいじゃない。中学生になった自覚はありますか?」
「はい、すみません」と言ってうつむくクリスに、先生はまた肩で大きく息をした。それから組んでいた足を外し、クリスの顔をのぞき込んだ。
「何か心配事でもあるの?先生が相談に乗るよ?」
クリスは顔を上げ、先生のグレーの瞳を見つめ返した。
田川先生は、イギリス人とのハーフだった。自己紹介の時にそう言っていた。そのため、全体的に色素が薄い。
本名はエイリーン・タガワ。クリスのように、日本人なのにカタカナ名をつけられているのとは訳が違う。正真正銘、横文字が相応しい異国の血が流れている。
「先生は新米教師だから頼りないかもしれないけど、でも生徒を思う気持ちは他の先生方には負けないつもりです。だから、何でも相談してね?」
心配事は何もないですとクリスが返事をすると、先生は身を乗り出してそう言った。
「すみません」と、クリスは頭を下げた。「これからは、気をつけます」と。
そして深々とお辞儀してから、クリスは職員室を後にした。
廊下を歩きながら、クリスはぼーっとする頭を叩いた。ここ最近、頻繁にその症状に見舞われた。突如、急激な睡魔に襲われるのだ。
ズーンと頭が重くなり、気づいたら意識が飛んでしまう。
毎晩しっかりと眠っているから、寝不足ということはないだろう。原因不明だった。
ふらふらっと、おぼつかない足取りでクリスは部活へ向かった。
一歩踏み出すごとに開けていく視界の中、うしろを振り返ることもなくただひたすら歩いていた。
まったく見知らぬ土地だった。しかし、その状況を疑問に思ってさえいなかった。何かそうしないといけない、使命感のようなものにつき動かされていた。
何かを探し求めているのかもしれない。しかし、何を探し求めているのか思い出せない。
クリスタルエレメントだろうか?
いや、クリスタルエレメント“アクア”は、とっくに手に入れている。セテオス中央部で大切に保管されているはずだ。
じゃあ、何だろう?
「ちょっと、困るなぁ」
どこからか、女性の声がした。どこかで聞き覚えのある声だった。いったい誰の声だっただろうかと、クリスは一生懸命記憶を探った。
クレアでもなければ、紗奈でもない。もっと大人っぽい声だ。かといってエランドラでもない。一向に思い出せそうになかった。クリスは諦め、とにかく聞いてみることにした。
「いったい何が困るの?」
どっと笑い声が轟いた。がばっと顔を上げたクリスの前には、田川先生が立っていた。
腰に手を当て、呆れ顔で見下ろしている。クリスは慌てて姿勢を正した。クラス中の生徒が、笑いながら注目している。
「クリスー。そこは聞き返したら先生がかわいそうだぞー。何に困ってるのか察してやらないと」
タケシが茶化すと、みんなさらに笑い声を上げた。タケシとは、中学に入っても同じクラスだった。ヨウヘイともだ。もはやくされ縁だった。
一番前の席に座る紗奈も、呆れるようにクリスを見ていた。
クリスと目が合うと紗奈はため息交じりに首を振り、前に向き直った。
小学校4年生のとき以来、紗奈とこうしてまた同じクラスになれたのはクリスにとっては喜ばしいことだった。
しかしその反面、言動に注意を払わないといけないという緊張感もある。
クリスはうつむき、小さく頭を下げた。そこでチャイムが鳴った。
「まあ、いいわ」
ため息をついて、先生が言った。
「上村君、放課後職員室に来なさい」
うつむいたまま、クリスはまた頭を下げた。
「寝不足?」
「いえ、そういうわけじゃないんですけど・・・」と、答えながらクリスは視線をそらした。
放課後の職員室は、教師もまばらだった。ほとんどの教師が、部活動の顧問を受け持っているからだ。
「部活の顧問なんて、ほとんどボランティアなんだって。給料なんて無いに等しいんだってお姉ちゃん言ってた。それなのに、うちの先生ってみんな真面目に熱血指導をよくやるよね」と言っていた紗奈の言葉を思い出した。
「その点、バスケ部の顧問は“生徒の自主性を重んじる”らしいから、楽なんだって」
だからバスケ部に入ろうと紗奈に誘われるまま、クリスはバスケ部に入部していた。
そしてその日もやはり、バスケ部顧問の山田先生は体育館へは行かずに職員室に残っていた。
クリスに気づくこともなく、他の職員と笑い話をしている。
ぼーっとその光景を見ていたクリスに、「上村君?」と田川先生が声をかけた。
「あ、はい」と我に返ったクリスを見て、先生はため息をついた。
「来週には期末テストがあるっていうのに。他の先生方もおっしゃっていたけど、最近授業にあまり集中できていないみたいじゃない。中学生になった自覚はありますか?」
「はい、すみません」と言ってうつむくクリスに、先生はまた肩で大きく息をした。それから組んでいた足を外し、クリスの顔をのぞき込んだ。
「何か心配事でもあるの?先生が相談に乗るよ?」
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田川先生は、イギリス人とのハーフだった。自己紹介の時にそう言っていた。そのため、全体的に色素が薄い。
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そして深々とお辞儀してから、クリスは職員室を後にした。
廊下を歩きながら、クリスはぼーっとする頭を叩いた。ここ最近、頻繁にその症状に見舞われた。突如、急激な睡魔に襲われるのだ。
ズーンと頭が重くなり、気づいたら意識が飛んでしまう。
毎晩しっかりと眠っているから、寝不足ということはないだろう。原因不明だった。
ふらふらっと、おぼつかない足取りでクリスは部活へ向かった。
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