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14話目 生還と事情
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「まったく、しぶとい人たちですね」
目覚めて最初に聞いたのは、苦笑交じりな絹川の皮肉だった。
「あぁ…絹川、無事だったのか」
彼の話を聞くに、あれから二日以上が経過しているらしい。
病院にしては閑散とした雰囲気だった。
自分たち以外に人の気配がしないし、何より経年劣化で壁や天井がひび割れている。
恐らく正規の病院ではないのだろう。
隣のベッドでは、カイトがスヤスヤ寝息を立てて寝ている。
出血も多かったし死んだかと思ったが、まさかの二人とも生き延びられたのだ。
「…おや、どうしましたか?」
急に目元を隠す藤村に、絹川のニヒルな笑みがにちゃりと刺さる。
「抜けたまつげが目に入った」
「ふふっ、そうですか」
絹川の顔はまだ少し赤く腫れていたが、そこまでの重症ではなかったのだろう。
これみよがしにニヨニヨしている絹川の視線が気持ち悪い。
病衣の裾でまつげを拭って、改めて絹川の方を向いた。
「あの後、佐島たちはどうなった。他にも色々、訊きたいことがあるんだけど」
「カイトに関することなら、目覚めた本人に訊いてください。それ以外になら、何でも答えましょう」
話を聞いてみると、事情は色々と複雑だった。
まずすべての始まりは、刑事だった絹川が『佐倉井』という偽名で裏組織・橘組に潜入したことだったらしい。
潜入期間中、組員の白瓜芳次が息子、白瓜海斗に殺される事件が起きた。
絹川がカイトと知り合ったのは、白瓜家へ押し入った時のことだった。
「自分で殺したくせに、カイトは父親の死体の前でギャン泣きしてたんですよ。未成年で殺人二人。母親は死後数週間経ってましたが、父親はつい数時間前まで生きていたようです」
「ヨシツグってのは、父親の名前だったのか」
絹川が人差し指を唇に当てたので、それ以上は聞かなかった。
「それで、俺らはなんで生きてるんだ」
「私が警察を呼んだんですよ。佐島率いる橘組は我々の獲物です。私とカイトが脱退したことで橘組に追われ、その橘組を、私の叔父が所属する組対が追う、という構図を今日まで保っていました」
「じゃあ、灰崎は捜査官じゃなくて、逆の立場だったわけか」
「その通り。ちなみに藤村さんの耳に付けられた盗聴器は外しておきました。微小な針を耳に刺して固定するタイプで、なかなか外れないうえに見つかりにくい。まったく、面白いものを仕掛けてくれます」
「…ちなみに、俺を研究所まで拉致ったのは?」
「私です」
「じゃあ、俺の住んでるアパートに治験のチラシ入れたのは?」
「私の叔父が、藤村さんの上司である青柳警部と親しくさせてもらってまして。そのツテで『ダメもとでどうだ』と、チラシを入れたらまんまと釣れてくれましたよね。しかも奇跡的にカイトの好みだったので、カイトの押し付け先……もとい生涯の伴侶も見つかりまして。こちらとしては一石二鳥…いや、結果的に一石三鳥でした。うまうま」
「うまうまじゃねぇよ!んな絶望的なピタゴラスイッチ、あってたまるかボケェ!!」
「いいじゃないですか。藤村さんも収入が得られて、さらには性欲も過去のトラウマも解消できて、そのうえボディガードも手に入る。いやぁ~これを仕組んだ人は天才だ。崇め奉っていただきたい」
「お前、元々そんなキャラだったか?なんか急に調子乗ってないか」
「こちとら、十年越しの捕り物を終えて解放感に満ち溢れてるんですよ。あの研究所での仕事も悪くはなかったですが、いつ、どこで居場所がばれて襲撃されるか、気が気じゃなかったですからね」
「灰崎がずっと潜伏してたのは何故だ」
「私たちがいると聞いて治験に応募したけれど、一度も出会えなかったからでしょうね。私とカイトはずっと、どの部署からも隔離された中央棟で裏方の仕事に徹していましたから」
「俺が接触したせいで、二人の居場所が向こうにばれたってことか?」
「逆です。むしろ、キミを泳がせていました。シェルターや隠し扉など、迎え撃つための準備は万全でしたからね。藤村さんにつけられた盗聴器も電波で感知していましたし、あえて外させなかったのは、相手にわざと襲撃させやすいタイミングを教えるためです」
「ボコられてたのも、計画のうちか?」
茶化すようにいうと、絹川はバツの悪そうな顔でこめかみを押さえた。
「そこは想定外でした。真っすぐに実験室へ向かうと思っていたのに、勘のいい組員が偶然開けた扉の先に私がいたんです。二人のプレイが始まると大半がそっちへ行ってくれたので、何とか助かりました」
「そういえば、カイトが大事な報告ができるかもって言ってたけど。あれは一体何だったんだ」
「あぁ、それは……」
「ボクの…誕生日だったんだ」
声がまだ弱弱しいが、カイトが目を開けてこちらを見ていた。
銃で撃たれた時のことや、シェルターで大量の出血をするカイトの姿がフラッシュバックして、藤村の目から熱い液体がこぼれた。
「カイト…無事で、よかった…」
「ユーサクさんも…生きてて嬉しい。ボク、ひとりぼっちじゃない」
「じゃあ私は後始末に戻りますので、これで」
やれやれと言った様子で眼鏡の位置を調整し、絹川は静かに病室を出ていった。
「それで、大事な報告ってなんだったんだよ」
もう、少しも時間を無駄にしたくなかった。身を乗り出して尋ねると、カイトはゆっくりと上体を起こして藤村の方を向いた。
「ボクの誕生日ってことと、刑期が終わる日だったんだ」
「カイトの誕生日は、七夕だったんだな」
「うん。七月七日が、ボクの誕生日だよ」
「そんで刑期ってのは、親を殺したことへのか」
「なんでユーサクさん、知ってるの?」
「さっき絹川から、少しだけ聞いた」
怒るかと思ったが、カイトの反応は案外あっさりしていた。
「ま、絹川ならいいや。……そう、ボクはパパが好きだったけど、ママはパパが好きなボクを嫌っていた。だからつい、パパを取り合いになって、殺しちゃった」
「前に行ってた『ヨシツグ』ってのは、そのパパのことだったんだな」
「うん。ヤクザの人たちは、自分たちに警察の目が向くと厄介だから、パパの死を隠ぺいした。だけど絹川は警察からのスパイだったから、組から抜けるときに一緒にボクも拾ってくれて、あの研究所で働くことになったんだよ」
話したことで安心したのか、カイトの表情がこころなしか穏やかに見えた。
一呼吸置いて、今度はカイトから、いつになく真剣なまなざしをこちらに向けてくる。
「ねぇ、ユーサクさん。……この話を聞いてもボクと、一緒にいてくれますか?」
少し考えてから、藤村はゆっくり口を開いた。
「あー……質問に質問を返して悪い。だが、もし俺がカイトから逃げたら、お前は俺を追ってくるか?」
「その時は、ボクはユーサクさんに近づけないことになってる。規則でね。……けど、ボクは衝動を抑えるブレーキが、きっと生まれた時から壊れちゃってる。だからある日、突然我慢できなくなって、ユーサクさんに会いに行っちゃうかもしれない」
これまでのことを思うに、『ブレーキが壊れてる』というのは決して比喩ではなく、カイトにとっては本当にそういう精神構造なのだろう。
「『好き』になったら、何が何でも手に入れる性分なんだな」
「うん。子供の頃のボクは、自分の怪力に気づかなかったから、好きな人を壊しちゃった。でも次は絶対、壊さないから」
カイトの言葉に、藤村は思わず吹き出した。
(カイトは狂ってる。だが、この言葉を熱烈な愛の告白だと感じる自分も、どこかしら狂ってるんだろうな)
「え、なに笑ってんの?ヒトが真剣に言ってるのに!」
「お前、変なところで真面目だな。…ま、カイトがいなけりゃ俺は死んでたし。借りいちってことで、もうしばらく一緒にいてやるよ」
「うわぁ~い!」
無邪気に喜ぶカイトを横目に、ふっと笑みを漏らす。
実はすでに、カイトが互いの名前入りの結婚指輪(という名の性器ピアス)を準備していたことを、この時の藤村は知る由もない。
目覚めて最初に聞いたのは、苦笑交じりな絹川の皮肉だった。
「あぁ…絹川、無事だったのか」
彼の話を聞くに、あれから二日以上が経過しているらしい。
病院にしては閑散とした雰囲気だった。
自分たち以外に人の気配がしないし、何より経年劣化で壁や天井がひび割れている。
恐らく正規の病院ではないのだろう。
隣のベッドでは、カイトがスヤスヤ寝息を立てて寝ている。
出血も多かったし死んだかと思ったが、まさかの二人とも生き延びられたのだ。
「…おや、どうしましたか?」
急に目元を隠す藤村に、絹川のニヒルな笑みがにちゃりと刺さる。
「抜けたまつげが目に入った」
「ふふっ、そうですか」
絹川の顔はまだ少し赤く腫れていたが、そこまでの重症ではなかったのだろう。
これみよがしにニヨニヨしている絹川の視線が気持ち悪い。
病衣の裾でまつげを拭って、改めて絹川の方を向いた。
「あの後、佐島たちはどうなった。他にも色々、訊きたいことがあるんだけど」
「カイトに関することなら、目覚めた本人に訊いてください。それ以外になら、何でも答えましょう」
話を聞いてみると、事情は色々と複雑だった。
まずすべての始まりは、刑事だった絹川が『佐倉井』という偽名で裏組織・橘組に潜入したことだったらしい。
潜入期間中、組員の白瓜芳次が息子、白瓜海斗に殺される事件が起きた。
絹川がカイトと知り合ったのは、白瓜家へ押し入った時のことだった。
「自分で殺したくせに、カイトは父親の死体の前でギャン泣きしてたんですよ。未成年で殺人二人。母親は死後数週間経ってましたが、父親はつい数時間前まで生きていたようです」
「ヨシツグってのは、父親の名前だったのか」
絹川が人差し指を唇に当てたので、それ以上は聞かなかった。
「それで、俺らはなんで生きてるんだ」
「私が警察を呼んだんですよ。佐島率いる橘組は我々の獲物です。私とカイトが脱退したことで橘組に追われ、その橘組を、私の叔父が所属する組対が追う、という構図を今日まで保っていました」
「じゃあ、灰崎は捜査官じゃなくて、逆の立場だったわけか」
「その通り。ちなみに藤村さんの耳に付けられた盗聴器は外しておきました。微小な針を耳に刺して固定するタイプで、なかなか外れないうえに見つかりにくい。まったく、面白いものを仕掛けてくれます」
「…ちなみに、俺を研究所まで拉致ったのは?」
「私です」
「じゃあ、俺の住んでるアパートに治験のチラシ入れたのは?」
「私の叔父が、藤村さんの上司である青柳警部と親しくさせてもらってまして。そのツテで『ダメもとでどうだ』と、チラシを入れたらまんまと釣れてくれましたよね。しかも奇跡的にカイトの好みだったので、カイトの押し付け先……もとい生涯の伴侶も見つかりまして。こちらとしては一石二鳥…いや、結果的に一石三鳥でした。うまうま」
「うまうまじゃねぇよ!んな絶望的なピタゴラスイッチ、あってたまるかボケェ!!」
「いいじゃないですか。藤村さんも収入が得られて、さらには性欲も過去のトラウマも解消できて、そのうえボディガードも手に入る。いやぁ~これを仕組んだ人は天才だ。崇め奉っていただきたい」
「お前、元々そんなキャラだったか?なんか急に調子乗ってないか」
「こちとら、十年越しの捕り物を終えて解放感に満ち溢れてるんですよ。あの研究所での仕事も悪くはなかったですが、いつ、どこで居場所がばれて襲撃されるか、気が気じゃなかったですからね」
「灰崎がずっと潜伏してたのは何故だ」
「私たちがいると聞いて治験に応募したけれど、一度も出会えなかったからでしょうね。私とカイトはずっと、どの部署からも隔離された中央棟で裏方の仕事に徹していましたから」
「俺が接触したせいで、二人の居場所が向こうにばれたってことか?」
「逆です。むしろ、キミを泳がせていました。シェルターや隠し扉など、迎え撃つための準備は万全でしたからね。藤村さんにつけられた盗聴器も電波で感知していましたし、あえて外させなかったのは、相手にわざと襲撃させやすいタイミングを教えるためです」
「ボコられてたのも、計画のうちか?」
茶化すようにいうと、絹川はバツの悪そうな顔でこめかみを押さえた。
「そこは想定外でした。真っすぐに実験室へ向かうと思っていたのに、勘のいい組員が偶然開けた扉の先に私がいたんです。二人のプレイが始まると大半がそっちへ行ってくれたので、何とか助かりました」
「そういえば、カイトが大事な報告ができるかもって言ってたけど。あれは一体何だったんだ」
「あぁ、それは……」
「ボクの…誕生日だったんだ」
声がまだ弱弱しいが、カイトが目を開けてこちらを見ていた。
銃で撃たれた時のことや、シェルターで大量の出血をするカイトの姿がフラッシュバックして、藤村の目から熱い液体がこぼれた。
「カイト…無事で、よかった…」
「ユーサクさんも…生きてて嬉しい。ボク、ひとりぼっちじゃない」
「じゃあ私は後始末に戻りますので、これで」
やれやれと言った様子で眼鏡の位置を調整し、絹川は静かに病室を出ていった。
「それで、大事な報告ってなんだったんだよ」
もう、少しも時間を無駄にしたくなかった。身を乗り出して尋ねると、カイトはゆっくりと上体を起こして藤村の方を向いた。
「ボクの誕生日ってことと、刑期が終わる日だったんだ」
「カイトの誕生日は、七夕だったんだな」
「うん。七月七日が、ボクの誕生日だよ」
「そんで刑期ってのは、親を殺したことへのか」
「なんでユーサクさん、知ってるの?」
「さっき絹川から、少しだけ聞いた」
怒るかと思ったが、カイトの反応は案外あっさりしていた。
「ま、絹川ならいいや。……そう、ボクはパパが好きだったけど、ママはパパが好きなボクを嫌っていた。だからつい、パパを取り合いになって、殺しちゃった」
「前に行ってた『ヨシツグ』ってのは、そのパパのことだったんだな」
「うん。ヤクザの人たちは、自分たちに警察の目が向くと厄介だから、パパの死を隠ぺいした。だけど絹川は警察からのスパイだったから、組から抜けるときに一緒にボクも拾ってくれて、あの研究所で働くことになったんだよ」
話したことで安心したのか、カイトの表情がこころなしか穏やかに見えた。
一呼吸置いて、今度はカイトから、いつになく真剣なまなざしをこちらに向けてくる。
「ねぇ、ユーサクさん。……この話を聞いてもボクと、一緒にいてくれますか?」
少し考えてから、藤村はゆっくり口を開いた。
「あー……質問に質問を返して悪い。だが、もし俺がカイトから逃げたら、お前は俺を追ってくるか?」
「その時は、ボクはユーサクさんに近づけないことになってる。規則でね。……けど、ボクは衝動を抑えるブレーキが、きっと生まれた時から壊れちゃってる。だからある日、突然我慢できなくなって、ユーサクさんに会いに行っちゃうかもしれない」
これまでのことを思うに、『ブレーキが壊れてる』というのは決して比喩ではなく、カイトにとっては本当にそういう精神構造なのだろう。
「『好き』になったら、何が何でも手に入れる性分なんだな」
「うん。子供の頃のボクは、自分の怪力に気づかなかったから、好きな人を壊しちゃった。でも次は絶対、壊さないから」
カイトの言葉に、藤村は思わず吹き出した。
(カイトは狂ってる。だが、この言葉を熱烈な愛の告白だと感じる自分も、どこかしら狂ってるんだろうな)
「え、なに笑ってんの?ヒトが真剣に言ってるのに!」
「お前、変なところで真面目だな。…ま、カイトがいなけりゃ俺は死んでたし。借りいちってことで、もうしばらく一緒にいてやるよ」
「うわぁ~い!」
無邪気に喜ぶカイトを横目に、ふっと笑みを漏らす。
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