スペースワールド・宇宙(そら)の世界

蜂鳥 タイト

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武界

6話、新たな力を求めて

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「カンパーイ!」皆が食堂に集まっている「大和お姉ちゃん!」信濃が抱き締める「信濃…武蔵…心配かけたな」大和から涙が零れる「それはそうとよ!なんで急に戦艦になったんだ?」武蔵が聞いてくる「あの実は美香音という人間の子に」大和が周りを見渡すがその姿が見当たらない「あぁ…その人間ならさっき1人を追いかけて行ったぞ」武蔵が後ろのドアを指さす「まぁまぁ武蔵さん話聞きましょ」信濃が椅子を持ってくる。

「……とまぁこういうことがあったんです」武蔵と信濃が黙って聞いている「あの吹雪さんが…」信濃も驚いている「つーかそもそも戦艦姿で闘うことが私おかしいと思うんだわ」武蔵が言う「と言いますと?」信濃が聞く「戦艦にならずしも戦艦のような強さがあればどうだ?」武蔵が大和に聞く「そんな方法なんてあるんですか?」金剛が歩いてくる「ふふん私の情報力を舐めないでよね!」武蔵が手で4角を描きモニターを表示させる「天聖樹の麓にそう言う修行の場所がある」周りからはどよめきが起こる「戦艦にならずしも戦艦の力…つまり拳一発が主砲並の威力って事ですよね?」信濃が武蔵の方を向く「あぁ…レーザーとかも出せるようになると聞いた事があるぞ」武蔵が腕を組む「分かりました、では1週間後にその場所に行きましょう」大和が言うと武蔵が笑う「よし決まりだな!さて問題は誰が行くか」金剛が歩いてくる「武蔵さん、信濃さん、大和さん、真美さん、美香音さんで行ってください」金剛が笑顔で言った。

「真美さん!待ってください!」美香音が走る「どうしてどこか行っちゃうんですか?」美香音が聞くと真美は手の上に折れた戦艦を乗せ「私には吹雪しかいない、吹雪が居なくなった今、私がここに居る必要は無い」とさらに暗い森の中に歩いていく「そんなことは無いです!」美香音が叫ぶ「真美はいつも私の先にいた!私より強…」「あんたに何がわかるって言うのよ!大和さんをあんな物置に閉じ込めてた人が!」美香音は目を見開いた「…私にとって吹雪は家族…そのものだった…なのになんで…なんで…あんたが居なければ庇って死ぬ事なんて無かったのに!」美香音には何も言う言葉が無かった。

「それは違うと思いますよ」奥から1人が歩いてきた「あなたは…」真美が前を見ると緑の服を着た女性が歩いてきた「どうも、私は天界の天聖樹の守護をしております、第4天使の1天使ガブリエルと申します」美香音と真美は驚きで目を丸くした「あなた達は魔界族を追い払った美香音さんと真美さんですね?」「はい…」2人は頷く「あの!本物ですか?」真美が聞くとガブリエルが笑いながら背中の羽根を見せる「本当は私達も闘いには参加すべきでしたが時間等が合わずこのような形になりましたが」ガブリエルは軽くお辞儀をすると2人も慌てて頭を下げる「今の話聞いていましたが…真美さん…あなたの言う事ももちろん分かりますが…」ガブリエルがゆっくりと真美の手を見る「見せてくれませんか?」ガブリエルが聞くと真美が手を引く「大丈夫ですよ私は味方です」ガブリエルが笑顔で言うとゆっくり真美が手を開く「なるほど…」ガブリエルが手を前に出すと真美の上にあった折れた戦艦が緑色に輝き宙に浮きあがる「吹雪さん!」真美が叫ぶと美香音が手を掴む。

「今は黙ってた方が良いかもね」真美が軽く美香音を睨むも黙って見ていた「勇敢なる戦艦吹雪…あなたを助けます。天使の名のもとに今此処に返り咲きなさい」見ていた2人はまた大きく目を開いた、なんと折れていた戦艦が徐々に戻っていくのだ。

しばらく待っていると戦艦が本当の戦艦の姿切れ目1つ無く戻っていた。ガブリエルはそれをゆっくりと真美に手渡した「私からの些細な御礼です。ですが…この事は特別です皆さんには私から報告しますのでご安心を、さぁ呼び出しなさい」ガブリエルが後ろに下がる。

真美は恐る恐る手を上に上げる「吹雪さん!」真美が叫んだ瞬間戦艦が白く光り輝く「まさか」美香音が呟くとそのまま人の姿が見えたとき真美が走り出した「真美!」その姿は正しく吹雪そのものだった「吹雪さーん!うわぁぁぁん!」真美が吹雪を抱き締めた「美香音さんも…あれ…?私死んだんじゃ…」吹雪が周りを見渡す「あの天使が助けてくれたの」真美が後ろに立っているガブリエルを指さす「天使様…誠に…ありがとうございます」吹雪が膝を着く「いえいえ、私は何もしておりませんよ」ガブリエルは笑いながら言う「それではあなた達の基地まで案内して頂いてもよろしいでしょうか?」ガブリエルが軽く頭を下げる「分かりました」吹雪が笑いながら真美と歩き始めた。

美香音は邪魔にならないよう後をつけて歩いている「美香音さん」ガブリエルが小声で話しかける「はい?なんでしょうか?」美香音も小さな声で答える「あの時…大和さんを目覚めさせたのはあなたですよね?」ガブリエルが軽く笑う「いえ…私はただ…皆さんを守りたいただそれだけで…自分には…」「力がありません…ですか?」ガブリエルが聞くと美香音は軽く頷く「力には色んな力いわゆる能力があります、例えば変身して闘う能力。力を操作する能力、コピー能力など沢山あります」美香音は軽く頷いている「大和さんは二度と戦艦になれるはずが無かったんです」美香音は驚いた目で見る「私がここに来たのはお礼も勿論ですが大和さんにかけられていた呪いを解放した人に会いたかったんです」美香音が首を傾げる「大和さんなら言わないでしょうね…実は魔界族から巨大な呪いをかけられていたんです。あまりにも大和さんが強すぎたためにね」美香音は1つの疑問が生まれた。

「ではあの吹雪さんを間違えて打ったというのは…」ガブリエルが軽く頷く「それは本当の話です。ですが大和さんはそのような事で戦艦になるのを辞めるはずがありません」美香音が確かに、と言った顔をする「私達にも解けない強大な呪いをあなたは解いたんです」「私達にも?何回か来たことあるんですか?」ガブリエルは頷く「あの時私達が呪いを解こうとして結局解けなかった。解けるのは大和さんと同等レベルもしくはそれ以上の者」「それが私?」ガブリエルが大きく頷く「はい、そういう事です。あなたには自分で気付いていない強力な能力を持っています。それが例え力ではなくても必ず実感する日が来ます」「着きました!」吹雪が目の前の扉を開く「皆さんは食堂に居ると思います」4人は笑いながら食堂に向かって歩いていった。

「美香音!真美!おかえりー!」大和が食堂に帰ってくる2人を見る「あれ?皆さんどうしたんですか?」美香音と真美の前には大和、武蔵、信濃が集まっていた「いや実はな…」大和が先程話していたことを伝える「なるほどそれでそのメンバーなんですね、ここで1つ私達からサプライズがあります」美香音が真美と目を合わせる「この人も一緒に連れていってくださいね」真美がドアを見る「誰だ?」皆がザワつくとドアが開いていく「おっおい…嘘だろ」大和から涙がこぼれる「お待たせしてしまいました!」吹雪が笑いながら歩いてくる「何故生きているんだよ!心配させやがって!」大和が吹雪を抱き締め背中を叩く「大和さん痛い痛い!私は助けてくれんです!」とドアの方を指さす「ん?」皆がドアの方を見ると緑色の1個の羽根が落ちてくる「なんだこれ…」大和が拾うとその羽根が羽ばたきそのまま渦を描く「なんだ!?」皆が慌てているとその渦の中からガブリエルが現れた。

「貴方は…第四天使ガブリエルさん…」大和が呟く「天使!?」会ったことの無い皆は驚いている「お久しぶりです!大和さん、武蔵さん、信濃さん、吹雪さん、お元気でしたか?」ガブリエルが頭を下げる「今の話聞いていました。天聖樹に行きたいんですね、今は警備が厳しいので私と一緒に向かいましょう。ワープしますので準備ができ次第行きますね」ガブリエルが笑う「ガブリエルさん!」大和が叫ぶ「はい?なんでしょう?」「吹雪を…助けていただきありがとうございます」大和が涙をこらえながら話す「天使ですから」ガブリエルが大和の頭を撫でる「よっしゃぁ!皆行くよ!」武蔵が気合を入れる「おう!」「あっ!1つ」ガブリエルが思い出したように叫ぶ「その…今回魔界族を追っ払ってくれたのには感謝しますが…今回はあなた達ではなく他の所でも暴れています。私がここに来たのはあなた達に天界に来ていただき私達を助けて欲しいのです。戦いにはなりますので無理ならば大丈夫ですが…どうかお願いいたします」ガブリエルが頭を下げた。

「ったくよー」武蔵が歩いてくる「天使様直々のお願いだ受け入れない事なんてないよな!吹雪の恩人だ」武蔵は皆の方を見る「行く人は手を挙げろ!」武蔵が手を挙げると皆が手を挙げた「という事だガブリエルさん」武蔵が笑顔で言う「はい!ありがとうございます!では行く覚悟決まったということで円に並んでください」皆がガブリエルを囲むように並ぶ「では参ります!天聖樹へ!」ガブリエルが言った時、緑色の光に皆が包まれそのまま消えた。

残ったのはヒラヒラ落ちていく天使の羽根だった。
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