催眠アプリで美少女を彼女にしました

黒須

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第41話 取っ組み合いの喧嘩

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《砂月紫陽花―視点》

 7月28日 日曜日――。

 今日有間さんは家の掃除や洗濯、用事を済ませると言って朝アパートに帰った。私も手伝うと言ったけど断られた。でも夕方になれば私の家に来るからまた直ぐに会える。

 10時前に池袋に着いた私はランジェリーショップへ向かった。今日は可愛い下着を買うのだ!

 下着はいつも地元のお店で買っていたけど、今日は有間さんが好きな紐パンティを買う。地元だとショップの店員さんの顔を知っているし知り合いに会う可能性もあるから、わざわざ池袋まできた。
 紐パンを買うだけでも恥ずかしいのに知り合いに見られて、砂月ってこんなパンツ履くんだwwwなんて思われたらもう生きていけない。

 デパートの下着売り場を回って、可愛くてきわどい下着を探す。

 そして、手に取ったのは殆ど紐の黒のTバック。それを広げて私は戦慄する。

「こ、これ……アソコしか隠れない」

 でも紐の部分とか可愛いし値段は……安い!有間さんが好きなのって横で結ぶタイプだよね?うーん、でもこれも紐パンツだし安いし黒のブラなら何でも合わせられるから買っていこうかな……。

 私は会計を済ませようとレジに向かって歩き――、レジ直前で足を止めた。

 うわぁあああああ!お会計するの恥ずかしすぎる!どどどどうしよう……。
 それで一旦レジから離れ買い物を続ける振りをした。
 無理無理……恥ずかしくてお会計無理。マスクとサングラス持ってくれば良かった……余計怪しいか。やっぱり買うのやめようかな?いやいや、恥ずかしいから池袋まで来たんじゃん!有間さんに喜んでもらうために頑張らないと!

 私は顔を真っ赤にしてさっき手に取ったTバックをレジに置いた。

 デパートを回っても可愛くてきわどいエッチな下着で気に入るものはなかった。
 でもネットで色々調べた私には池袋にもう一つ目的地がある。

 よし!ちょっと歩くけど行ってみよう!





 今日の目的地、駅から少し離れたところにあるセクシーランジェリー専門店へ到着すると私はコソコソと中へ入る。

 しゅ……しゅごい。エッチな下着がたーくさん……。これなんてチクビとアソコ隠れていし……。こっちはアソコの部分に布がなくて真珠みたいなビーズなんだけど……下着なの?下着って言えるの!?

 それから暫く店内を見て回っているとフリルやレースの可愛くてちょっとエッチな下着が結構あった。他のお客さんも若い子が多いし、こういうの買うの私だけじゃないって思うと少し安心する。

 私は気に入ったのを何点か試着した。

 うーん……。見た目は可愛くても安いのはちゃっちいのよね……ちょっと高いけどこれにしようかな。エッチなのに作りや装飾がしっかりしててお嬢様っぽい感じが可愛い。

 かなり悩んだ末、私はブラジャーと上下セットの白の紐パンを買った。

 お会計を済ませて外に出る。

 くうううう!買っちゃった!こんな可愛いの私に似合うかな?有間さん逆に引いたらどうしよう。でも有間さんといるときに着てみたい。

 用事も済んだし家に帰ろうと駅に向かって歩いていると声を掛けられた。

「砂月?」

 振り向くとそこには先日私に告った西君がいた。
 うわ、一番会いたくない人に会っちゃった。

「なになに?買い物?」
「そうだよ。もう帰るところだから」

 西君は私の横を歩き付いてくる。

「何買ったの?」
「秘密」

 エッチな下着なんて言えるわけないじゃん!

「ねぇー教えてよ。何買ったの?紫陽花ちゃーん」

 名前呼ばないでよ。キモいな……。ああ面倒くさい。

「西君は何してるの?」

 これ以上、買物の中身に触れられたくない。別の話で誤魔化そう。

「俺は仕事中だよ」
「はぁ?仕事中に何でふらふらしてるのよ?」
「スカウトの仕事だからさ」
「何それ?風俗とかキャバとか?」
「そうそう、ナンパして仲良くなって仕事紹介する感じ」

 うわ、この人最悪だ。だからスーパーのバイト週1にしたんだね。昔は週5くらい出てたのに。

「ふーん。そっか、頑張って。女の子捕まるといいね」

 私が歩くスピードを上げると。

「よっ!」

 西君にレジで貰った紙袋をひったくられた。紙袋の中にはさっき買った下着と、デパートで買ったTバックが入っている。

「ちょっと!返してよ!」
「中、見ちゃおうかな?」
「絶対だめ!返して!」

 私は逃げる西君を追いかけた。腕を掴んでも振りほどかれる。ほんとムカつく!なんなのこの人!

「じゃぁもう少しだけ散歩に付き合ってくれたら返すよ」
「ふざけないでよ」

 あぁ、もう。私の力じゃ取り返せない。
 私にスタンド能力があれば……。

 ついて行くと西君は建物の中に入っていった。私は紙袋の中身が見られないか心配で、彼と紙袋しか見ていなかったからそのままついて行った。

 ビルの中に入ると広いロビーで誰もいない。隅には部屋が映ったパネルが並んでいて、料金が書いてある。休憩とか宿泊とか……。

「なにここ?……ラブホ?」

「どの部屋がいい?」
「バッカじゃないのっ!?入るわけないでしょッ!!」

 私は大声で叫んだ。

「え?俺バカだけど?w部屋に入ったら返してやるよ?」

 ほんとこの人おかしいよ。
 私はロビーの壁に寄り掛かって座る。

「もう許さない!早く返して!」

 座っている私を上から見下ろす西君を睨みつけながら言った。

「だから部屋に入ったら返すって」
「今返して」

「なぁ入ろうぜ。無理矢理連れて行くよ?」
「そんなことしたら誰か来るでしょ?」
「こういうところは無人が多いんだよ。いても清掃だけとかな。誰も気にしないよ」
「あっそ、じゃあ今すぐ返して」

 そこから暫く同じようなやり取りが続いた。そして。

「つか、これ何が入ってるの?見ちゃお♪」
「やめてよ!」

 怒った私は西君に飛び掛かって紙袋を取り返そうとした。
 殴られはしなかったけど、それで少し取っ組み合いになった。

「この!くっ!返せ!」
「おっと!なぁこれ部屋で、裸でやろうぜ、はっはっはっはっ」
「ふざけんな、くっ」

 一度離れると私のスマホが鳴った。有間さんだ。

「あぁもう面倒くせーな、返いしてやるよ」

 西君が返すって言ってるけど、無視して私は直ぐに電話に出た。

『もしもし』

「その代わり乳くらい揉ませろ」

 西君が通話中の私に抱き着いてきた

「んぁッ… 有間さん…はぁ いま… ちょッ…嫌ッ いま取り込んでて、やめて……ま、またかけますね……はぁ はぁ」

『今何してるの?』

「一人で、ちょッ…買物ですよ……あッ」

 ――プッ!

 西君にスマホを取り上げられて勝手に切られた。
 その時――。
 ラブホの奥から警察が二人入ってきて西君を取り押さえた。

「放せよ!民事に警察は介入できない筈だろ!ふざけんな」

 ふざけてるのはお前だよッ!

「君、怪我はない?」警官

「大丈夫です。その紙袋とスマホ、私のです。返してください」

 私はようやくエッチな下着が入った紙袋を返してもらうことができた。





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