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一章
第10話 全裸の奴隷に服を配る
しおりを挟むさて、確認にはもう少し時間が掛かるだろうし、どうするかな……。
俺は奴隷達に目を向ける。皆信じられない程に可愛い。
それもその筈、この子達は全員顔で選んだ。この売場にいる女奴隷の容姿にランキングを付けて上から可愛い順に買っていった。
これからこの子達をたっぷり調教して命じれば喜んで股を開く俺好みの雌に育て上げるわけだ。
まぁそれは半分冗談として、性格は付き合ってみないとわからないから顔で選ぶしかなかったというのが本音だ。
この売場は奴隷を全裸で売っているから女達は服を着ていない。俺は子供の体を見ても全く何も感じないが、相手は別で、普通見られたくないよな?話すにしても目のやり場に困る。
あ、そうだ。空間収納に俺の着替えとか買いだめしたシャツがあったはずだ。全部日本で買った安物だけど何も着ていないよりはましだろう。
俺は少女達に歩み寄り空間魔法を発動させた。そして異次元倉庫からTシャツやワイシャツを10着取り出す。
「悪いがもう少し時間が掛かりそうなんだ。とりあえずこれを着てくれないか?はい、どうぞ」
「……」
一番手前にいた猫の獣族の子に黄色いTシャツを渡すと無言で受け取った。灰色のストレートヘアに白いメッシュが入っているのが特徴的でパッチリした大きな目が可愛らしい。肌は色白。
彼女は肺炎と熱で一週間以上寝込み食事を食べていなかったようだ。そろそろ死ぬと店員のおっちゃんに言われた。値段も1500グランと安かった。
魔法で病気は治したが体は骨と皮だけで病的にガリガリ、顔もコケている。
力が出ないようで渡した服を気怠そうに着ようとするが、うまく着れない様子だ。
「両手は上げられるか?」
そう聞くと無言で首を振った。
病気は治ったし爛れていた肌も綺麗になった。胃腸などの炎症も治っているはずだ。単純に何も食べていないから体力がないのだろう。
こりゃ先に何か飲み食いさせてやった方が良いかもな。
俺は黄色いTシャツを取り上げて、代わりにボタンを外したワイシャツを背中から掛けてあげた。
「まだ待たされると思うから、とりあず簡単な物を作るよ。良かったら食べてくれ」
異次元倉庫からキャンプ用のガスコンロと中鍋を取り出す。そこに牛乳3リットルを入れて火を点ける。牛乳は我が家の牧場のホルスタインから絞ったものだ。
異次元倉庫の中は時間が止まっている。食品は収納した時の状態で保存できるから腐ることが無くて便利だ。
さて、牛乳が沸騰するまで少し時間が掛かる。先にシャツを配るか。
「はいこれ。君はこれね。そっちの子はこれでいいかな……」
青髪の人族3人に服を配る。青髪はアズダール人の特徴で、アズダール王国はグラントランド王国に隣接する国。
戦争でもあったのか、この売場で青髪のアズダール人をたくさん見かけた。
そのたくさいるアズダール人の中でも目の前に3人並んで座る子達の真ん中にいる青髪ボブヘアの少女は群を抜いて可愛かったので購入を決めた。
彼女達は11歳前後。おそらく酷い拷問を受けたであろう状態だった。
一番可愛い子1人だけを買う予定だったのだが、3人は友達なのか、買う予定だったボブヘアの子に2人と離れたくないと呟かれ、なんだか可哀想になってしまい3人まとめて買ってしまった。他2人もなかなか可愛いからよしとしている。
彼女達は欠損奴隷で3人で15万グランだった。
「ありがとうございます。奴隷の身分でこのような高価な服を着させてもらってもよろしいのでしょうか?」
最初に買おうとした青髪ボブヘアの子に言われた。クール系美人なのにあどけないロリフェイスでとにかく可愛い。
つか、この子達3人は子供なのに姿勢が良いというか佇まいが洗練されていて言葉遣いも上品だ。何故奴隷になったのかはわからないが貴族や金持ちの子供と見て間違いないだろう。
「気にしないで着て。サイズは合わないと思うけど」
この世界の文明は地球の12世紀頃と同じで、服は糸作りから全て手作業で行われている。だから生地の厚い仕立の良い服は1着100万グランくらいが普通でかなり高い。庶民の女性は2着服を持っていれば幸せだと言われているし、田舎では服を買えず藁を編んだ物や毛皮を着ている者も多い。
この子に渡したシャツは日本で1500円の安物だが、こっちでは80万グランくらいで売れるだろう。地球の商品を売ったことはないけど。
「私達、体も汚れておりますし、服を汚してしまうと思うのですが……」
「そんなの気にするなよ。とにかく着てくれ」
そんなことより裸でいられる方が困るんだよな。目のやり場に。
そんな感じで服を配り終えると、先程火に掛けた牛乳が沸騰した。
そこに異次元倉庫から食パン一斤を取り出し、ちぎって入れる。更に砂糖を大さじ5杯くらいでいいか。入れると。
気付けば奴隷の女の子全員が俺と鍋を囲うように集まっていて、甘いミルクの香り漂う鍋の中を覗いていた。
鍋を煮込んでいる間に、今度はリンゴを取り出して包丁で剥く。
リンゴを剥きながら土魔法を発動させ、人数分の皿とスプーンを用意してパン粥とリンゴを盛り付ける。
更にパン粥にハチミツを垂らす。
「よし、できた!」
「「「「「 ごくり! 」」」」」
パン粥とリンゴ。消化の良い食べ物だ。
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