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それぞれの道
第2騎士団の朝
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第2騎士団の朝はちょっと遅かった。
城下にある第2騎士団の宿舎は第2騎士団の本部がある所まで距離はあったが、第一騎士団よりかは規則が厳しくなく楽々と朝食を取ってから来ても大丈夫だった。
基本的に第2騎士団の仕事は城下の警備になり、それも交代制なので時間さえ守っていれば咎められることはない。
「新人にも良くしてくれる第2騎士団はいいな!」
そう言うのは、ジャスだった。
貴族ながら3男のジャスはだいぶお気楽な性格で楽でいいと言っているようだ。
そんなジャスを見て、スカイは声を落として言う。
「おい、ジャス。これは任務中だ。気を抜くな。」
ジャスとスカイ、オーヴァとノーマは4人一緒に食卓について朝ごはん中だ。
「でもよ~、実際ここには何かの仕事を頼まれてるにしても何かをしろって言われてもいないのにどんな態度でしてたらいいんだよ。」
たしかにハルからは細かな指示は出ていない。
ただ、第3騎士団所属ではあるが第2騎士団に出向し動向を探れとだけ聞いている。
しかも、第3騎士団の存在と目的は知られてはいけないと・・・。
4人がう~んとそれぞれに頭を抱えていると
「おいおい、しけてんな。」
頭上から急に声がかかる。
周りはちょっとざわついている。
そこにはガルドが立っていたからだ。
「今日からだったな!しっかりとやれよ。」
颯爽に去っていくガルドの後ろ姿を4人は見送るだけだった。
「急に来て、声かけていって去っていった・・・。嵐みてぇ。」
思わず呟くノーマ。瞬きをするだけのオーヴァ。口が開いたままのスカイ。何が起きたのかわからず、周りを見るだけのジャス。
4人共に別々の行動を取っていたことに4人も笑う。
「面白いな、俺たち。」
ケラケラと笑いながら、朝食を食べ終え宿舎を出発し第2騎士団の本部へ向かう。
その姿を上空の遥か上からリィーが見ていた。
第2騎士団の本部はいつも人が動いていて、休むときは無い。
今日から第2騎士団に入団する新人は本部の中にある地下施設に通された。
そこには新人が集まっていて、それぞれに固まって上官が来るのを待っていた。
中には入団テストでハルに突っかかった男もいた。
ガハガハと仲間たちと笑っている姿をスカイ達が目にする。
「あいつ、ハル様に楯突いたやつだな。」
オーヴァは小声で話す、周りに聞こえないように。
「あぁ、でもハル様は事を大きくしないように言っていたから見逃すしか無い。」
実は、第3騎士団の皆で集まっていたときにハルから聞かされていた。
「入団テストで私に敵意を向けたものが居るが、それは流しておいてほしい。のちのち処理をする。」
そう言ってハルは皆に注意をするように言われた。
さらに第2騎士団に行く者に追加で注意をされた。
「私だけでなく、お前たちも布を貰わなかったものとして軽視してくるから注意をしておくように。」
4人は気を引き締めてこの第2騎士団で過ごさないといけない。
新人が集まったのか、この地下施設に入ってくる者は居なくなった。
そこへガルドとその部下のクランが入室してきた。
「第2騎士団へようこそ新人。数人でのグループに別れてここでの仕事になれてもらう。」
ガルドはざっくり説明すると、横に居るクランにため息をつかれつつちょっとはじに追いやる。
「大体はそうなんですけど、グループわけをしてその中でリーダーを決めます。そのリーダーを中心に活動をしますがそのリーダーをまとめるのが私になりますので、何かあれば言ってください。」
クランは集まった新人たちに言い放つ。
リーダーはガルドから順番に言い渡された。
その中にハルに突っかかった男、バリルもリーダーに任命された。
第3騎士団所属の4人は誰もリーダーに任命されなかった。
何故かと言うと、ハルの采配だった。
あえてのリーダーに任命せず、リーダーの部下として探るようだ。
その後に、リーダーを中心にグループが組まれた。
バリルのグループにノーマとスカイが入っていた。
ジャスとオーヴァはそれぞれ違うグループに入った。
グループ分けされたので、別々に別れるとお互いに自己紹介をして、グループ別にその場で待機した。
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城下にある第2騎士団の宿舎は第2騎士団の本部がある所まで距離はあったが、第一騎士団よりかは規則が厳しくなく楽々と朝食を取ってから来ても大丈夫だった。
基本的に第2騎士団の仕事は城下の警備になり、それも交代制なので時間さえ守っていれば咎められることはない。
「新人にも良くしてくれる第2騎士団はいいな!」
そう言うのは、ジャスだった。
貴族ながら3男のジャスはだいぶお気楽な性格で楽でいいと言っているようだ。
そんなジャスを見て、スカイは声を落として言う。
「おい、ジャス。これは任務中だ。気を抜くな。」
ジャスとスカイ、オーヴァとノーマは4人一緒に食卓について朝ごはん中だ。
「でもよ~、実際ここには何かの仕事を頼まれてるにしても何かをしろって言われてもいないのにどんな態度でしてたらいいんだよ。」
たしかにハルからは細かな指示は出ていない。
ただ、第3騎士団所属ではあるが第2騎士団に出向し動向を探れとだけ聞いている。
しかも、第3騎士団の存在と目的は知られてはいけないと・・・。
4人がう~んとそれぞれに頭を抱えていると
「おいおい、しけてんな。」
頭上から急に声がかかる。
周りはちょっとざわついている。
そこにはガルドが立っていたからだ。
「今日からだったな!しっかりとやれよ。」
颯爽に去っていくガルドの後ろ姿を4人は見送るだけだった。
「急に来て、声かけていって去っていった・・・。嵐みてぇ。」
思わず呟くノーマ。瞬きをするだけのオーヴァ。口が開いたままのスカイ。何が起きたのかわからず、周りを見るだけのジャス。
4人共に別々の行動を取っていたことに4人も笑う。
「面白いな、俺たち。」
ケラケラと笑いながら、朝食を食べ終え宿舎を出発し第2騎士団の本部へ向かう。
その姿を上空の遥か上からリィーが見ていた。
第2騎士団の本部はいつも人が動いていて、休むときは無い。
今日から第2騎士団に入団する新人は本部の中にある地下施設に通された。
そこには新人が集まっていて、それぞれに固まって上官が来るのを待っていた。
中には入団テストでハルに突っかかった男もいた。
ガハガハと仲間たちと笑っている姿をスカイ達が目にする。
「あいつ、ハル様に楯突いたやつだな。」
オーヴァは小声で話す、周りに聞こえないように。
「あぁ、でもハル様は事を大きくしないように言っていたから見逃すしか無い。」
実は、第3騎士団の皆で集まっていたときにハルから聞かされていた。
「入団テストで私に敵意を向けたものが居るが、それは流しておいてほしい。のちのち処理をする。」
そう言ってハルは皆に注意をするように言われた。
さらに第2騎士団に行く者に追加で注意をされた。
「私だけでなく、お前たちも布を貰わなかったものとして軽視してくるから注意をしておくように。」
4人は気を引き締めてこの第2騎士団で過ごさないといけない。
新人が集まったのか、この地下施設に入ってくる者は居なくなった。
そこへガルドとその部下のクランが入室してきた。
「第2騎士団へようこそ新人。数人でのグループに別れてここでの仕事になれてもらう。」
ガルドはざっくり説明すると、横に居るクランにため息をつかれつつちょっとはじに追いやる。
「大体はそうなんですけど、グループわけをしてその中でリーダーを決めます。そのリーダーを中心に活動をしますがそのリーダーをまとめるのが私になりますので、何かあれば言ってください。」
クランは集まった新人たちに言い放つ。
リーダーはガルドから順番に言い渡された。
その中にハルに突っかかった男、バリルもリーダーに任命された。
第3騎士団所属の4人は誰もリーダーに任命されなかった。
何故かと言うと、ハルの采配だった。
あえてのリーダーに任命せず、リーダーの部下として探るようだ。
その後に、リーダーを中心にグループが組まれた。
バリルのグループにノーマとスカイが入っていた。
ジャスとオーヴァはそれぞれ違うグループに入った。
グループ分けされたので、別々に別れるとお互いに自己紹介をして、グループ別にその場で待機した。
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