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第一騎士団
一日目
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第一騎士団の一日は剣の稽古から始まる。
宿舎から走って移動をして、稽古場でペアと打ち合いから始める。
ペアは宿舎はもちろん同室、一緒に行動しバディを組む。
第一騎士団の宿舎は城内の一角の所にあって、稽古場がある所まではかなり距離がある。
クラジスとペアのラズドルは寝坊がちでクラジスが起こすことが日課になりつつある。
「いいかげん起きろよ!こんなんで第一騎士団ってなっていけるもんなのか!?」
支度をして起きる時間を過ぎないように、クラジスが起こそうとするがなかなか目が開かない。
「・・・・・んぁ~・・・・・・。クラジスは・・・・朝・・・起きれてすごいなぁ・・・。」
うつらうつら目を開けつつあるラズドルは上半身を起こしながら、目を擦っている。
その時、コンコンと部屋をノックする音がした。
そこには侍女が居た。
「おはようございます。身支度は終わりましたか?」
基本的に騎士の支度を侍女はやらないが、何故ここに侍女がいるのかと言うと部屋の掃除だった。
「・・・あぁ。今、終わらせた。よろしく頼む。」
そう言うと、クラジスはラズドルを引きずりながら部屋を出た。
その後ろ姿を静かに見る侍女は目線を戻して、部屋に入っていく。
「あ~・・・。ねむてぇ~。」
頭を掻きながら、ラズドルが小走りに走り出す。
横で身支度を手伝いながら、並走するクラジス。
その前方を走るニゼスとテイルはしっかりと身支度を済ませていて稽古場に向かっていた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
その頃のラズドルとクラジスの部屋で掃除をする侍女。
テキパキとこなす仕事ぶりは侍女何人分かと思うくらいすごかった。
「・・・・・。」
ふいに侍女が手を止める。
クラジスの私物の入っている鞄の前で止まるとポケットから手紙を出す。
それをクラジスの荷物に紛れ込ませると、部屋を退室する。
怪しい動きの侍女は変装したハルだった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
朝の稽古を終えて、朝食を済ませて自室に戻るクラジス。
ラズドルは副団長のトヴァルに呼ばれて離席中で怒られている。
一人で部屋に戻ってきて、静かな部屋に侍女が綺麗にした室内に満足していたクラジスは自分の荷物の変化に気づいた。
とても些細な変化だった。
荷物の中に手紙が入っていた。
手紙を開くと、そこには今後の動きと進め方・・・連絡方法など書いてあり、読み進めると文面の最後に『ハル』と書いてあった。
「ハル様だ!いつの間にいらっしゃったんだ!?」
嬉しい感情と関心を抱きながらも、今後の動きについて連絡があって喜んでいた。
その手紙を持ってニゼスとテイルの所に向かうために部屋を飛び出す。
3人が集まると、さっきの手紙を見せて顔を合わせ合う。
「いつの間にかハル様の手紙が入っていたんだ。それによれば、各々行動を開始した方がいいらしい。」
ニゼスとテイルは黙って頷きあう。
「そろそろかなぁ~とは思ったが案外早い所で変化だ。」
「あぁ、何をしてらいいか分からなかったが書いてくれてる通りにやろう。」
部屋の中で第3騎士団の団員としての仕事を振られ、決意を新たにする。
その部屋の扉にもたれるように一人の団員が居たが3人の団結した答えを聞き動き出した。
「ま、あいつらにしてはやってくれそうだな。難点は声を潜めることか・・・。」
第一騎士団の団員らしき人物は歩き出すと先に居た別の人物がいて話しかけられる。
「よ!元気か?」
「まぁな。ここにいるってことは任務?」
「そ。今は・・・監視?」
「違う、あいつらまだ新人だし警護?」
話しながらも周りには警戒を怠らないようにして歩く二人。
「少しだけ任務を与えた。それの報告次第で加速すると思う。」
ちらりと3人の居る部屋に目をやる。
「いや~・・・団長ともなると守ってくれちゃうわけね?俺も入りた~い。」
「お前はいらん。」
3人が思う存分話が出来るように扉の前で見張っていたのは第一騎士団の団員に変装したハル。
その変装した姿に気づいている・・・こちらも団員の格好をした別の裏の人間。
一見、団員同士が話しているように見えるが、一方が女だとは思うことがないくらい違和感がない。
口調も男そのものではた目からは分からない。
.
宿舎から走って移動をして、稽古場でペアと打ち合いから始める。
ペアは宿舎はもちろん同室、一緒に行動しバディを組む。
第一騎士団の宿舎は城内の一角の所にあって、稽古場がある所まではかなり距離がある。
クラジスとペアのラズドルは寝坊がちでクラジスが起こすことが日課になりつつある。
「いいかげん起きろよ!こんなんで第一騎士団ってなっていけるもんなのか!?」
支度をして起きる時間を過ぎないように、クラジスが起こそうとするがなかなか目が開かない。
「・・・・・んぁ~・・・・・・。クラジスは・・・・朝・・・起きれてすごいなぁ・・・。」
うつらうつら目を開けつつあるラズドルは上半身を起こしながら、目を擦っている。
その時、コンコンと部屋をノックする音がした。
そこには侍女が居た。
「おはようございます。身支度は終わりましたか?」
基本的に騎士の支度を侍女はやらないが、何故ここに侍女がいるのかと言うと部屋の掃除だった。
「・・・あぁ。今、終わらせた。よろしく頼む。」
そう言うと、クラジスはラズドルを引きずりながら部屋を出た。
その後ろ姿を静かに見る侍女は目線を戻して、部屋に入っていく。
「あ~・・・。ねむてぇ~。」
頭を掻きながら、ラズドルが小走りに走り出す。
横で身支度を手伝いながら、並走するクラジス。
その前方を走るニゼスとテイルはしっかりと身支度を済ませていて稽古場に向かっていた。
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その頃のラズドルとクラジスの部屋で掃除をする侍女。
テキパキとこなす仕事ぶりは侍女何人分かと思うくらいすごかった。
「・・・・・。」
ふいに侍女が手を止める。
クラジスの私物の入っている鞄の前で止まるとポケットから手紙を出す。
それをクラジスの荷物に紛れ込ませると、部屋を退室する。
怪しい動きの侍女は変装したハルだった。
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朝の稽古を終えて、朝食を済ませて自室に戻るクラジス。
ラズドルは副団長のトヴァルに呼ばれて離席中で怒られている。
一人で部屋に戻ってきて、静かな部屋に侍女が綺麗にした室内に満足していたクラジスは自分の荷物の変化に気づいた。
とても些細な変化だった。
荷物の中に手紙が入っていた。
手紙を開くと、そこには今後の動きと進め方・・・連絡方法など書いてあり、読み進めると文面の最後に『ハル』と書いてあった。
「ハル様だ!いつの間にいらっしゃったんだ!?」
嬉しい感情と関心を抱きながらも、今後の動きについて連絡があって喜んでいた。
その手紙を持ってニゼスとテイルの所に向かうために部屋を飛び出す。
3人が集まると、さっきの手紙を見せて顔を合わせ合う。
「いつの間にかハル様の手紙が入っていたんだ。それによれば、各々行動を開始した方がいいらしい。」
ニゼスとテイルは黙って頷きあう。
「そろそろかなぁ~とは思ったが案外早い所で変化だ。」
「あぁ、何をしてらいいか分からなかったが書いてくれてる通りにやろう。」
部屋の中で第3騎士団の団員としての仕事を振られ、決意を新たにする。
その部屋の扉にもたれるように一人の団員が居たが3人の団結した答えを聞き動き出した。
「ま、あいつらにしてはやってくれそうだな。難点は声を潜めることか・・・。」
第一騎士団の団員らしき人物は歩き出すと先に居た別の人物がいて話しかけられる。
「よ!元気か?」
「まぁな。ここにいるってことは任務?」
「そ。今は・・・監視?」
「違う、あいつらまだ新人だし警護?」
話しながらも周りには警戒を怠らないようにして歩く二人。
「少しだけ任務を与えた。それの報告次第で加速すると思う。」
ちらりと3人の居る部屋に目をやる。
「いや~・・・団長ともなると守ってくれちゃうわけね?俺も入りた~い。」
「お前はいらん。」
3人が思う存分話が出来るように扉の前で見張っていたのは第一騎士団の団員に変装したハル。
その変装した姿に気づいている・・・こちらも団員の格好をした別の裏の人間。
一見、団員同士が話しているように見えるが、一方が女だとは思うことがないくらい違和感がない。
口調も男そのものではた目からは分からない。
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