8 / 19
第8話 女子会サークルって。やばいやつ?
しおりを挟む「女子会?」
「うんまぁね。ジム仲間たちとちょっと集まってね。でも離婚してから、寂しいでしょって、誘われるようになちゃって、ことわりきれないんだよねぇ。1回だけって言われても誘われちゃうし断れ切れないし。まぁねぇ、正直体はもてあましていたし。なんか最近習慣になちゃって」
「ええっと、それって。……もしかして不倫サークル的な」
「まったく、そう言うところママって弱いんだよねぇ。前に付き合っていた彼氏とも、今じゃ別れちゃっているんでしょ」
「いやぁ――――!! もう、そこまで知ってんのぉ佐奈」
「知ってるも何も、この家でイチャイチャしながらセックスしてたじゃない。それに私にわざとそれとなく会わせた感じにして、何がお仕事関係の人ですか! れっきとした大学生だったじゃない」
「あはは、あの時ははまちゃったんだよねぇ。やっぱ、若いとぐいぐい犯してくれるし」
「ぐいぐいとねぇ。へぇー、そうなんだ。それこそよく妊娠しなかったわよね。ピルでも飲んでたの?」
「ピルねぇ。そうねぇ、初めは飲んでいたけど途中でやめちゃった」
「へぇー、それからコンドームなんていうのはママにはない話だよね」
「あはぁ、そうだよ。だってセックスって妊娠するための行為じゃない。それが妊娠しないことが分かっていてやるのは、なんとなくね」
「なんとなくって何よ! 妊娠してもよかったていうの?」
「多分、そう。妊娠できるからこそ、余計に感じることが出来うんだもん。だから、気持ちいいんじゃない。それに佐奈だって避妊してなかったんでしょ。ほんとよくできなかったわよね。逆に奇跡じゃない?」
「そ、それは……ただ運がよかったというしかないんだけど。でもコンドームは好きじゃない。なんか中途半端っていう感じで、そりゃさ、付けてくれた男の人もいたけど」
「そっかぁ佐奈はまだ、刺激を求めていただけかもしれないね。その人のことを心の中でも受け入れるようになれば、妊娠する確率は高くなるみたいなんだって」
「……も、もしかして出来ちゃってたなんて」
「あら、産んどけばよかったかなぁ。そうしたら佐奈に弟か妹が出来ていたかもね」
「マジ? マジで妊娠してたの?」
「うん正直出来ちゃってたんだ。でも、おろしちゃった」
「あのぉ――、真梨香さん。もしかして離婚の原因ってそれが原因だったとか?」
黙って二人の会話を蚊帳の外状態で聞いていたが、思わず口にしてしまった。
「あら、そんなことじゃないわよ」
にっこりしながら真梨香さんは応えた。
「それじゃ」
「気になる? 女ってねぇとってもずる賢いのよ。たとえほかの人の子を身籠っても、既成事実さえ整っていれば、ある程度はごまかせられるからね。でもね私が離婚した理由はね。正直言うと必要なくなったから」
「はぁ?」
「ほら、一家の主っていう感じで家族を守る様な家庭なら別なのかもしれないけど、うちは佐奈ももう手はかからなくなったし、お互い十分に生活していけるだけの収入もあるしね。何も旦那に頼る必要もなかったから。それに佐奈の収入も旦那以上にあるし。お互い必要ないかなぁって」
「何よ! その言い方だと、離婚したの私のせいみたいに聞こえるじゃない!!」
「あら、そうぉ? 気のせいじゃない? ……もしかして寂しいの?」
「べ、別に。寂しい訳でもないし」
「あら、そうなの。でもだからかなぁ。俊哉をお兄さんにしたのは? 違う?」
「そ、そうなのか佐奈」訴えるように叫んでいた。
「そ、そんなの違うもん!!」
そう言う佐奈の顔は耳まで真っ赤だった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
小さくなって寝ている先輩にキスをしようとしたら、バレて逆にキスをされてしまった話
穂鈴 えい
恋愛
ある日の放課後、部室に入ったわたしは、普段しっかりとした先輩が無防備な姿で眠っているのに気がついた。ひっそりと片思いを抱いている先輩にキスがしたくて縮小薬を飲んで100分の1サイズで近づくのだが、途中で気づかれてしまったわたしは、逆に先輩に弄ばれてしまい……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる