転生少女、運の良さだけで生き抜きます!

足助右禄

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聖国

対話

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ウルちゃんは私に反撃をして欲しいと言ってきた。

「思い切りやってしまってください。もし生かしておいてくだされば私が説得いたしましょう。」
「うん、分かった。」

オーバーブーストで魔法を撃つのが一番いいよね。
私が使える魔法で一番強いのは多分アブソリュートゼロだ。早速準備に入る。

「ミナ、アブソリュートゼロはやめておきな。」
「へ?」

ルーティアさんに止められた。

「オーバーブーストでそんなもの放ったら、辺り一帯凍り付いて何も住めない死の大地になるし、海は凍って数十年は溶けないよ。」

[そのとおりです。]

おおっと…危ない。じゃあ何を使ったらいいのだろう?

[多少の被害は出ますが、ライトニングボルトを推奨します。]

了解!オーバーブーストライトニングボルトで大きな竜の翼付近を狙って、発射!

凄まじい轟音と共にさっき飛んできた光線の4、5倍の太さの雷撃が一直線に飛んでいく。
大きな竜の右翼を消し飛ばした。
バランスを崩して墜落していく。周りの小さい竜が支えようと下に回り込んで押し上げようとするもサイズが違い過ぎる。そのまま近くの島に着地した。

「流石はミナ様。お見事です。」

そう言いながら堕とした竜の元へと飛んでいく。
すぐにたどり着いた。ウルちゃんと同じ位の大きさの真っ黒な竜。周りにはその4分の1位のサイズの赤、青、黄、白色の竜が護る様に控えている。

『久しいですね、オルフェリキタス。』
『おのれ…ウルディザスター…!』
『父よ!ここは我らが!』
『やめよ!お前達が敵う相手ではない。』

赤い竜が翼を広げて私達を威嚇するけど大きな竜に静止された。
竜語はユキさんと私しか分からないからヘルプさんのリンクで同時通訳をしてもらおう。

『先ほどの攻撃は私のブレスではありませんよ。』
『では何だというのだ?』
『我が主、ミナ様の魔法です。』
『出まかせを!』
『あの…。』
『人ごときが我らの話の邪魔をするでない!』

黄色の竜に怒られた…。

『ミナ様に対して何たる無礼か!今すぐ消し炭にしてやる!』
『ちょっと!ウルちゃん待って!』
『しかしミナ様…。』
『いいから!』
『出過ぎた真似を致しました。』

攻撃態勢だったウルちゃんは頭を下げて止めてくれた。

『その娘がウルディザスターの主人なのか?』
『その通りです。』
『初めまして、ミナといいます。』
『うむ、我は聖竜オルフェリキタス。』
『聖竜とは片腹痛いですね。』
『だまれ!』
『まあまあ…ところで先程は失礼しました。翼を治そうと思うのですが宜しいですか?』
『娘よ。人の魔法で治せる程我らの体は弱くはない。自己再生の方が速いだろう。』
『大丈夫だと思いますよ。』

オルフェリキタスさんが何か言うより早くオーバーブーストでヒーリングライトを使う。みるみるうちに翼が再生していった。

『なんと…!?』

オルフェリキタスさんは驚きを隠せない様だ。オーバーブーストのヒーリングライトでオルフェリキタスさんの右翼はあっという間に元通りになった。

『なんと言う事だ…。お主、本当に人間か?』

また言われた…。

『ミナ様は正真正銘人間で、私を倒す程の力の持ち主です。』

ここにいるみんなで戦ったので私だけの力じゃないけどね。

『どうやら本当の様だ…。』
『先程の攻撃もミナ様のお慈悲によって直撃を免れたのです。感謝しなさい。』
『…ありがとうございます。』
『…いいえ!乱暴なやり方でごめんなさい。』
『いや…いえ、我の方こそ申し訳なかった。』

敵対の意思はなくなったかな?

『ミナ様、此奴はまだミナ様の力を理解できておりません。一つ力を見せてやってはいただけませんか?』

え?もう攻撃はしないよ?

『あの雨雲を消し飛ばしてやってはいただけませんか?』

ウルちゃんが見た方向には今も大雨を降らせている真っ黒な雨雲が見える。
私にそんな力はないよ?

[上空に向けてオーバーブーストクリムゾンフレアを放てば雨雲を消滅させられるでしょう。]

なるほど、それをやればいいんだね。雨が止めば避難している人達の助けにもなるかもしれない。

『分かったよ。やってみるね。』

オーバーブーストを掛けてクリムゾンフレアを上空に向けて放つ。炎は放射状に空へ広がっていき雲をかき消していく。
空が一面炎で埋め尽くされた。それはまるで地獄の様な光景だった。

『なんだこの膨大な魔力は…!!』
『恐ろしい…これが1人の人間の持つ魔力であるはずが無い…。』
『流石と言うべきか…ウルディザスター様を従えるだけの事はある。』
『我らの魔力量を遥かに超えている。敵うはずがない…。』

赤、青、黄、白の竜達が口々に言っている。
竜に人外認定されちゃったよ…。

「相変わらず常識外れな事をするねぇ。」

ルーティアさんにまで呆れられた…。

『ミナ様。貴女のお力はよく理解致しました。今までの非礼をどうかお許しください。』

オルフェリキタスさんが頭を地につけて謝罪の言葉を述べる。

『気にしないでください。それよりも、なんでウルちゃんに攻撃を加えたんですか?』
『我…私はウルディザスターの復活を察知して、恐怖を感じました。私を凌ぐ力を持つ者はウルディザスターのみです。いずれ私を滅ぼしに来るのではないかと…。』

ウルちゃんはそんな事しないよね?

『オルフェリキタス、私は貴方の親たる存在です。滅ぼす事などあり得ません。』
『ウルディザスターの心が変われば私はいつでも滅ぼせるのだ。私はそれが恐ろしい。』

うーん。それって自分より強い者がいるのが怖いって事だよね。強者故の悩みって事かな?

『私の心変わりが起こらない方法が一つありますよ。』
『それは…なんだ?』
『貴方もミナ様の従者になれば良いのです。そうすれば私と貴方は同列。同じ従者を襲う様な真似は致しませんよ。』

ウルちゃん突然何を言っているのかな!?

『それは良いな。ミナ様は私よりも遥かにお強い。付き従うにはこれ以上のお方はおらんだろう。』

オルフェリキタスさんも乗り気!?

『ミナ様、私も貴女の従者に加えてはいただけませんか?』
『えぇ…突然言われても…。』
『私からもお願いします。従者としての教育は致しますので。』

オルフェリキタスさんにそう言われても、神竜なんていわれている竜を従えてしまっていいのだろうか?ウルちゃんも後押しをしているけれど…。
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