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リアード王国
解放
「やめんか!騒々しい!」
その大声で全員の動きが止まる。見れば随分と体格の良い男性が立っていた。あの人は族長だろうか?
「若い連中が失礼をしたな。俺は獅子人族の族長アサドレアだ。人族の娘達がこの村に何の様だ?」
「私達はリリエンタの解放を知らせに来ました。リアード王国の行いについては決して許される事ではないと思いますけど、今後の為にもまずは理性的に話し合いをしてもらいたいと思います。」
「なんだそんな事か。確かに奴らの事は許す事はできん。だが、そうだとしても我々はリアードに報復に行ったりはせんよ。」
おや…?意外と普通に対応してくれた。
「我々は今後の事を考えて各部族の繁栄の為に子供を増やさねばならんのだ。戦に負けた我々は一番頼りになる戦士達を失い、女達は連れて行かれた。このままでは一族が絶えてしまうからな。」
えぇ……。
何か変な方向にポジティブだよ…。
「連れて行かれた女性達が帰って来るかもしれないじゃない。」
「それはそれだ。お前達、我らの部族の子孫繁栄に協力してもらうぞ。」
…強引過ぎる。こんな所で好きでもない人の子供を産まされるのは絶対嫌だ。
やっぱり制圧しようか。
「申し訳ありません。こちら側の3部族は強い者に従わせる風習があるのです。それは男女であっても同じ事で、女性は無理矢理ものにしてしまおうとするのです。」
そうなんだ…。それにしてはお嫁さんに~とか付き合って~とか物凄く強引という訳じゃなかった気がするけど。
「戦士がやられてへタレの若者ばかり残ってしまったってトコかしらね?」
なるほど。リオさんの言葉に悔しそうにしている一同。
「同じ獣人族でなくて良いのですか?普通は同種族と結ばれるものではないのですか?」
「居ないし俺達に拘りはねぇ!」
ユキさんの問いかけにすぐに返事が返ってくる。
拘りはなくてもソラちゃんに言い寄るのはどうかと思うよ?
「俺と一騎討ちをしろ。俺が勝ったらお前達はこの村でずっと暮らせ。まずは全員俺の子を産んでもらう。」
「そんな~好きでもない人の子を産むなんてできないわ~。」
「オッサン、キモい。帰って。」
「冗談で言ってるだけだって。それなら俺がやろうか。お嬢さん方をエスコートするのが俺の役目なんでね。」
「いえ、私達全員の未来を賭けるのには力不足です。ここは私がやりましょう。」
ユキさんもウェスターさんに意外と厳しい。まあ、負けたらここで暮らさなくちゃならなくなるんだもんね。
「そもそもなんで私達が一騎討ちなんてやらなくちゃいけないのよ?種の繁栄なんて知ったこっちゃないわ。今すぐ制圧よ。」
リオさんの言う通りだと思う。
「面白そう。私がやる。」
え、ソラちゃん…?
「ちょっと!何考えてるのよ!こんな馬鹿にわざわざ付き合う必要ないのよ!」
「でも、納得させた方が言う事を聞くと思う。だからどっちが上か分からせる。」
ソラちゃんの言いたい事も分かる。でもだからと言ってする必要の無い一騎討ちなんて…。
「よし!そこのチビが相手か!言っておくが手加減はせんぞ!!」
「死んでも恨みっこ無し。私が勝ったら全員言う事を聞く。」
「がははは!言うでは無いか!これを見ても同じことが言えるか!」
アサドレアさんが見る見るうちにライオンの姿に変わっていく。地球のライオンよりも一回り大きい。吼える姿は百獣の王そのものだ。ソラちゃんはハルバードをインベントリにしまって石を2つ取り出した。
「御託はいいから始めよう?」
「この姿を見て臆さぬとは大した子供よ!」
その姿でも喋れるんだね。
アサドレアさんは低い姿勢から一気に加速して真っ直ぐソラちゃんに突っ込んでいく。対するソラちゃんはほぼ真上に石を一つ放り投げた。巨大な獅子がソラちゃんに襲い掛かる。もう片方の石を前に突き出すと、結界が形成されてアサドレアさんの突進を受け止めた。
「ぐぅっ…!小癪な!!こんな結界引き裂いてやる!」
そう言って爪で結界を引っ掻いている。
と、先程上に投げた石が落ちて来て背中に当たる。
次の瞬間アサドレアさんの背中にはソラちゃんが跨っていた。初めに投げたのは転移石だったんだ。
「な、何!?」
「ライオンさん、フカフカ~。」
ソラちゃんが首に腕を回すと力無く倒れ伏すアサドレアさん。一瞬の出来事だった。
「嘘だろ…アサドレアが負けた…?」
「何をした?何が起こった?」
これには獣人族たちも驚いている。
「ちょっと、あの男って族長なんでしょ?呼び捨てでいの?」
「あ、ああ。元の族長が全員死んで、生き残った俺達の中から一番強い奴を族長にしただけなんだ。」
リオさんが聞いたら側にいた半獣人が素直に教えてくれた。
正式な族長じゃなかったんだ…。
「くそっ!諦められるか!こんな美人と可愛い子達を諦めてたまるか!」
ちょ、ちょっと…!まさか暴徒化するの?
「やめんか見苦しい!」
地響きの様な声で制したのは竜の姿に戻ったオル君だった。
「仮とはいえお前達が選んだ族長が負けたのだ。潔くソラ様に従え!それが出来ぬのなら今すぐ我が喰ってやろう!」
全員跪いて伏せている。降参の仕草なのだろうか。みんな同じ格好をしたまま動かない。
「ライオン起きる。」
ソラちゃんが獣化形態のままのアサドレアさんを揺り起こす。
「うっ……俺は…負けたのか…?」
「約束守る。」
「ああ。お前は俺より強い。全てお前に従おう。」
人の姿に戻りソラちゃんに跪いて首を垂れるアサドレアさん。
「うん。じゃあ、説明はミナに任せた。」
「はい。」
ソラちゃんからバトンタッチされて、村に来た主旨をもう一度全員に説明する。
連れて行かれた同胞についても無事だった人達はもうすぐ帰ってくるということも合わせて伝えておいた。
「分かった。俺達は元通りに暮らせるように復興を全力でやっていく。」
素直に言う事を聞いてくれた。力の上下関係がはっきりしたからかな。話は済んだので村を去ろうとすると、まだ言い寄ってくる人が居て帰る時もちょっと大変だった。
その大声で全員の動きが止まる。見れば随分と体格の良い男性が立っていた。あの人は族長だろうか?
「若い連中が失礼をしたな。俺は獅子人族の族長アサドレアだ。人族の娘達がこの村に何の様だ?」
「私達はリリエンタの解放を知らせに来ました。リアード王国の行いについては決して許される事ではないと思いますけど、今後の為にもまずは理性的に話し合いをしてもらいたいと思います。」
「なんだそんな事か。確かに奴らの事は許す事はできん。だが、そうだとしても我々はリアードに報復に行ったりはせんよ。」
おや…?意外と普通に対応してくれた。
「我々は今後の事を考えて各部族の繁栄の為に子供を増やさねばならんのだ。戦に負けた我々は一番頼りになる戦士達を失い、女達は連れて行かれた。このままでは一族が絶えてしまうからな。」
えぇ……。
何か変な方向にポジティブだよ…。
「連れて行かれた女性達が帰って来るかもしれないじゃない。」
「それはそれだ。お前達、我らの部族の子孫繁栄に協力してもらうぞ。」
…強引過ぎる。こんな所で好きでもない人の子供を産まされるのは絶対嫌だ。
やっぱり制圧しようか。
「申し訳ありません。こちら側の3部族は強い者に従わせる風習があるのです。それは男女であっても同じ事で、女性は無理矢理ものにしてしまおうとするのです。」
そうなんだ…。それにしてはお嫁さんに~とか付き合って~とか物凄く強引という訳じゃなかった気がするけど。
「戦士がやられてへタレの若者ばかり残ってしまったってトコかしらね?」
なるほど。リオさんの言葉に悔しそうにしている一同。
「同じ獣人族でなくて良いのですか?普通は同種族と結ばれるものではないのですか?」
「居ないし俺達に拘りはねぇ!」
ユキさんの問いかけにすぐに返事が返ってくる。
拘りはなくてもソラちゃんに言い寄るのはどうかと思うよ?
「俺と一騎討ちをしろ。俺が勝ったらお前達はこの村でずっと暮らせ。まずは全員俺の子を産んでもらう。」
「そんな~好きでもない人の子を産むなんてできないわ~。」
「オッサン、キモい。帰って。」
「冗談で言ってるだけだって。それなら俺がやろうか。お嬢さん方をエスコートするのが俺の役目なんでね。」
「いえ、私達全員の未来を賭けるのには力不足です。ここは私がやりましょう。」
ユキさんもウェスターさんに意外と厳しい。まあ、負けたらここで暮らさなくちゃならなくなるんだもんね。
「そもそもなんで私達が一騎討ちなんてやらなくちゃいけないのよ?種の繁栄なんて知ったこっちゃないわ。今すぐ制圧よ。」
リオさんの言う通りだと思う。
「面白そう。私がやる。」
え、ソラちゃん…?
「ちょっと!何考えてるのよ!こんな馬鹿にわざわざ付き合う必要ないのよ!」
「でも、納得させた方が言う事を聞くと思う。だからどっちが上か分からせる。」
ソラちゃんの言いたい事も分かる。でもだからと言ってする必要の無い一騎討ちなんて…。
「よし!そこのチビが相手か!言っておくが手加減はせんぞ!!」
「死んでも恨みっこ無し。私が勝ったら全員言う事を聞く。」
「がははは!言うでは無いか!これを見ても同じことが言えるか!」
アサドレアさんが見る見るうちにライオンの姿に変わっていく。地球のライオンよりも一回り大きい。吼える姿は百獣の王そのものだ。ソラちゃんはハルバードをインベントリにしまって石を2つ取り出した。
「御託はいいから始めよう?」
「この姿を見て臆さぬとは大した子供よ!」
その姿でも喋れるんだね。
アサドレアさんは低い姿勢から一気に加速して真っ直ぐソラちゃんに突っ込んでいく。対するソラちゃんはほぼ真上に石を一つ放り投げた。巨大な獅子がソラちゃんに襲い掛かる。もう片方の石を前に突き出すと、結界が形成されてアサドレアさんの突進を受け止めた。
「ぐぅっ…!小癪な!!こんな結界引き裂いてやる!」
そう言って爪で結界を引っ掻いている。
と、先程上に投げた石が落ちて来て背中に当たる。
次の瞬間アサドレアさんの背中にはソラちゃんが跨っていた。初めに投げたのは転移石だったんだ。
「な、何!?」
「ライオンさん、フカフカ~。」
ソラちゃんが首に腕を回すと力無く倒れ伏すアサドレアさん。一瞬の出来事だった。
「嘘だろ…アサドレアが負けた…?」
「何をした?何が起こった?」
これには獣人族たちも驚いている。
「ちょっと、あの男って族長なんでしょ?呼び捨てでいの?」
「あ、ああ。元の族長が全員死んで、生き残った俺達の中から一番強い奴を族長にしただけなんだ。」
リオさんが聞いたら側にいた半獣人が素直に教えてくれた。
正式な族長じゃなかったんだ…。
「くそっ!諦められるか!こんな美人と可愛い子達を諦めてたまるか!」
ちょ、ちょっと…!まさか暴徒化するの?
「やめんか見苦しい!」
地響きの様な声で制したのは竜の姿に戻ったオル君だった。
「仮とはいえお前達が選んだ族長が負けたのだ。潔くソラ様に従え!それが出来ぬのなら今すぐ我が喰ってやろう!」
全員跪いて伏せている。降参の仕草なのだろうか。みんな同じ格好をしたまま動かない。
「ライオン起きる。」
ソラちゃんが獣化形態のままのアサドレアさんを揺り起こす。
「うっ……俺は…負けたのか…?」
「約束守る。」
「ああ。お前は俺より強い。全てお前に従おう。」
人の姿に戻りソラちゃんに跪いて首を垂れるアサドレアさん。
「うん。じゃあ、説明はミナに任せた。」
「はい。」
ソラちゃんからバトンタッチされて、村に来た主旨をもう一度全員に説明する。
連れて行かれた同胞についても無事だった人達はもうすぐ帰ってくるということも合わせて伝えておいた。
「分かった。俺達は元通りに暮らせるように復興を全力でやっていく。」
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