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武具大会
決勝ニ回戦第3、4試合
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テュケ君とドワーフさんの試合が始まった。
ドワーフさんは大盾を構えてテュケ君に突進していく。テュケ君は虚を衝かれて、後ろに下がりながら力の入っていない攻撃を繰り出している。当然大盾に防がれてしまう。
このドワーフさんもテュケ君の事をよく見ている。
立ち上がりが慎重というか駆け引きが苦手なんだよね。私も人の事は言えないけど。
このままだと不利だからアクセラレーションで距離をとって仕切り直しだよ!
私が考えたのとほぼ同時にアクセラレーションを使って大きく後ろに下がっていった。
アクセラレーションすごく便利。ウルちゃんと戦った時に覚えたのに、なんで今まで使わなかったんだろう…。
ドワーフさんは大盾を前に構えたままテュケ君に向かっていく。
あれでも走っているんだよね。かなり遅いけど。
これなら体勢を万全にして戦える。
さっきの試合で使っていた技とかどうだろう?
[硬蓋徹衝は硬いものを破壊する為の剣技です。]
ヘルプさんありがとう!
大盾を構えているならぶつけてみるのもアリだよね。ソラちゃんみたいに一撃で真っ二つとかにはならないだろうけど
上手くすれば破壊できるかも。
「いくぞ!《硬蓋徹衝》!」
おお!テュケ君も同じ考えだった。長剣に薄い気を纏わせて大盾に向かって斬り込む。金属の砕ける様な音がして大盾にヒビを入れる事ができた!
流石ステータスオール100。私と同じで必ずクリティカルするのかな?
見た目は大きなダメージが入っている様には見えなかった大盾だけど、ドワーフさんは迷う事なく投げ捨てた。地面に落ちた大盾がバラバラと割れて散らばる。
完全に壊れていたんだね。
あとは手数で押すだけだよ!速さを活かして連撃を使えば…。
「くらえ!《雷閃舞》!!」
アクセラレーションで加速して鋭く踏み込むと長剣を振り下ろす。
いや、振り下ろしていた。
早過ぎて振り下ろしたのが見えなかった。それでもドワーフさんは長剣で攻撃を防いでいた。テュケ君はそのまま剣を横にすると斬り抜けていく。それもギリギリ長剣で防ぐドワーフさん。
…前の試合もそうだけど、技の名前って言わないと使えないのかな?
わざわざ相手に知らせる必要は無いのだから名前を言わずに使った方がいいと思うんだけどなぁ。
[発動条件に音声はありません。テュケの気持ちを代弁するのなら『ロマン』でしょう。]
ロマン…ねぇ?
まぁでも本人がそれで一番上手く戦えるなら口出しするつもりは無いのだけど。
と、ドワーフさんの剣が根本からポッキリ折れた。
テュケ君の放った技の威力…というよりはクリティカルしちゃったんだろうけど、とにかくこれで武具2点破壊勝利だね!
お昼ご飯の時に話していたエリスト組で大会をジャックが現実になりそう。
あとは私だけかぁ。
第4試合、対戦相手はパーティの時に止めに入ってくれたドワーフさん。
「先日はありがとうございました。」
「うむ、気にしなくていい。それよりもこの戦いを楽しもうではないか。」
「はい。宜しくお願いします!」
互いの紹介が始まる。
このドワーフさん、どうやらゼルグランのドワーフではないらしい。所属は無く武具は自作だった。
「お主も自作か。」
「はい。」
私の紹介を聞いて驚いた様に聞いてくる。
そりゃ驚くよね。見た目は鍛治とかできなさそうだし。…実際やったことはないけど。
銅羅が打ち鳴らされて試合開始だ。
初めに私は距離を取る。あの長剣を2つくっつけた様な武器のリーチが分からない。慎重にいった方が良さそう。
と、ドワーフさんが前に出てきた。
さっきのドワーフさんよりもずっと動きが早い。人間と比べても同じ位の速度じゃないかな?
変な武器…名前を知らないから双剣と呼ばせてもらうけど、双剣から次々と繰り出される斬撃を右に左に躱しながら反撃の隙を窺う。
重たそうな武器だけど攻撃速度はかなり速い。アクセラレーションを使って回避と同時に反撃をする。狙うのは右足。
ショートソードで斬りつけると右足の防具が剥がれ落ちる。
「なんだと…。」
ドワーフさんは驚きを隠せないようだ。
「やはりさっきのは偶然ではないということか…。」
クリティカルに気付いたのかな。でも防ぎようは無いのだから、どうしようもないはずだ。
双剣を斜めに振り下ろしてくる。流石にあの重たい武器を迎撃して破壊するのはリスクが大きい。
潜り抜けて懐に入る。そのまま左足の防具を破壊して勝利だ!
踏み込んだ先にあったのはドワーフさんの左拳。鳩尾に突き刺さって一瞬意識が遠くなる。
空気が吐き出されるだけで息ができない。
その場に倒れそうになるけどここで倒れる訳にはいかない。ドワーフさんがこの隙を逃すわけない。
直ぐに追撃が…こない?
何か驚いた様に動きを止めている。狼狽えている様にも見えるけど。
何で…?いや、今はとにかく動かないと!
[対戦相手が不正を行っていると宣言します。]
え?ヘルプさんどういうこと?
動ける様になってきたので再度アクセラレーションを使用して後ろに下がる。
[装備に魔法が付与してあります。先程の左拳から魔力を検出しました。]
そうなの?
私も鑑定で武器、鎧、ガントレットと鑑定してみるけど魔法の付与はない。
[左手のガントレットの下、手袋にオリジナル魔法《パーフェクトディティクト》が付与されています。]
《パーフェクトディティクト》?
[何者かが新たに魔法を創造しています。効果はギフト《鑑定》とほぼ同じです。]
具体的には後で確認するとして、このドワーフさんが何でこんな魔法を付与された手袋を持っているの?
ショートソードを構えて警戒する。
何の為に《パーフェクトディティクト》を?
…じゃなくて今はこの試合に勝たないと!
「すまん。降参だ。」
「そ、それまで!選手棄権のため勝者、ミナ!」
しん、と静まり返る会場。私も唖然としてしまう。
有利なのはそっちなのになんでやめちゃうの?
「さっきの攻撃で右足を痛めたようだ。これ以上は戦えない。」
そう言って出て行くドワーフさん。
私はそれを見送る事しか出来なかったら。
私が戻ると、勝者であるユキさん、ソラちゃん、テュケ君が迎えてくれた。
「やりましたね。」
「ん、おめでとう。」
「やったな!ねーちゃん!」
「うん、ありがと…。」
「さっきのダメージが残っているのですか?」
「うん、それもあるけど…みんなと合流してから話すよ。」
それから明日の準決勝の説明を受けて宿屋に帰る事にした。
ドワーフさんは大盾を構えてテュケ君に突進していく。テュケ君は虚を衝かれて、後ろに下がりながら力の入っていない攻撃を繰り出している。当然大盾に防がれてしまう。
このドワーフさんもテュケ君の事をよく見ている。
立ち上がりが慎重というか駆け引きが苦手なんだよね。私も人の事は言えないけど。
このままだと不利だからアクセラレーションで距離をとって仕切り直しだよ!
私が考えたのとほぼ同時にアクセラレーションを使って大きく後ろに下がっていった。
アクセラレーションすごく便利。ウルちゃんと戦った時に覚えたのに、なんで今まで使わなかったんだろう…。
ドワーフさんは大盾を前に構えたままテュケ君に向かっていく。
あれでも走っているんだよね。かなり遅いけど。
これなら体勢を万全にして戦える。
さっきの試合で使っていた技とかどうだろう?
[硬蓋徹衝は硬いものを破壊する為の剣技です。]
ヘルプさんありがとう!
大盾を構えているならぶつけてみるのもアリだよね。ソラちゃんみたいに一撃で真っ二つとかにはならないだろうけど
上手くすれば破壊できるかも。
「いくぞ!《硬蓋徹衝》!」
おお!テュケ君も同じ考えだった。長剣に薄い気を纏わせて大盾に向かって斬り込む。金属の砕ける様な音がして大盾にヒビを入れる事ができた!
流石ステータスオール100。私と同じで必ずクリティカルするのかな?
見た目は大きなダメージが入っている様には見えなかった大盾だけど、ドワーフさんは迷う事なく投げ捨てた。地面に落ちた大盾がバラバラと割れて散らばる。
完全に壊れていたんだね。
あとは手数で押すだけだよ!速さを活かして連撃を使えば…。
「くらえ!《雷閃舞》!!」
アクセラレーションで加速して鋭く踏み込むと長剣を振り下ろす。
いや、振り下ろしていた。
早過ぎて振り下ろしたのが見えなかった。それでもドワーフさんは長剣で攻撃を防いでいた。テュケ君はそのまま剣を横にすると斬り抜けていく。それもギリギリ長剣で防ぐドワーフさん。
…前の試合もそうだけど、技の名前って言わないと使えないのかな?
わざわざ相手に知らせる必要は無いのだから名前を言わずに使った方がいいと思うんだけどなぁ。
[発動条件に音声はありません。テュケの気持ちを代弁するのなら『ロマン』でしょう。]
ロマン…ねぇ?
まぁでも本人がそれで一番上手く戦えるなら口出しするつもりは無いのだけど。
と、ドワーフさんの剣が根本からポッキリ折れた。
テュケ君の放った技の威力…というよりはクリティカルしちゃったんだろうけど、とにかくこれで武具2点破壊勝利だね!
お昼ご飯の時に話していたエリスト組で大会をジャックが現実になりそう。
あとは私だけかぁ。
第4試合、対戦相手はパーティの時に止めに入ってくれたドワーフさん。
「先日はありがとうございました。」
「うむ、気にしなくていい。それよりもこの戦いを楽しもうではないか。」
「はい。宜しくお願いします!」
互いの紹介が始まる。
このドワーフさん、どうやらゼルグランのドワーフではないらしい。所属は無く武具は自作だった。
「お主も自作か。」
「はい。」
私の紹介を聞いて驚いた様に聞いてくる。
そりゃ驚くよね。見た目は鍛治とかできなさそうだし。…実際やったことはないけど。
銅羅が打ち鳴らされて試合開始だ。
初めに私は距離を取る。あの長剣を2つくっつけた様な武器のリーチが分からない。慎重にいった方が良さそう。
と、ドワーフさんが前に出てきた。
さっきのドワーフさんよりもずっと動きが早い。人間と比べても同じ位の速度じゃないかな?
変な武器…名前を知らないから双剣と呼ばせてもらうけど、双剣から次々と繰り出される斬撃を右に左に躱しながら反撃の隙を窺う。
重たそうな武器だけど攻撃速度はかなり速い。アクセラレーションを使って回避と同時に反撃をする。狙うのは右足。
ショートソードで斬りつけると右足の防具が剥がれ落ちる。
「なんだと…。」
ドワーフさんは驚きを隠せないようだ。
「やはりさっきのは偶然ではないということか…。」
クリティカルに気付いたのかな。でも防ぎようは無いのだから、どうしようもないはずだ。
双剣を斜めに振り下ろしてくる。流石にあの重たい武器を迎撃して破壊するのはリスクが大きい。
潜り抜けて懐に入る。そのまま左足の防具を破壊して勝利だ!
踏み込んだ先にあったのはドワーフさんの左拳。鳩尾に突き刺さって一瞬意識が遠くなる。
空気が吐き出されるだけで息ができない。
その場に倒れそうになるけどここで倒れる訳にはいかない。ドワーフさんがこの隙を逃すわけない。
直ぐに追撃が…こない?
何か驚いた様に動きを止めている。狼狽えている様にも見えるけど。
何で…?いや、今はとにかく動かないと!
[対戦相手が不正を行っていると宣言します。]
え?ヘルプさんどういうこと?
動ける様になってきたので再度アクセラレーションを使用して後ろに下がる。
[装備に魔法が付与してあります。先程の左拳から魔力を検出しました。]
そうなの?
私も鑑定で武器、鎧、ガントレットと鑑定してみるけど魔法の付与はない。
[左手のガントレットの下、手袋にオリジナル魔法《パーフェクトディティクト》が付与されています。]
《パーフェクトディティクト》?
[何者かが新たに魔法を創造しています。効果はギフト《鑑定》とほぼ同じです。]
具体的には後で確認するとして、このドワーフさんが何でこんな魔法を付与された手袋を持っているの?
ショートソードを構えて警戒する。
何の為に《パーフェクトディティクト》を?
…じゃなくて今はこの試合に勝たないと!
「すまん。降参だ。」
「そ、それまで!選手棄権のため勝者、ミナ!」
しん、と静まり返る会場。私も唖然としてしまう。
有利なのはそっちなのになんでやめちゃうの?
「さっきの攻撃で右足を痛めたようだ。これ以上は戦えない。」
そう言って出て行くドワーフさん。
私はそれを見送る事しか出来なかったら。
私が戻ると、勝者であるユキさん、ソラちゃん、テュケ君が迎えてくれた。
「やりましたね。」
「ん、おめでとう。」
「やったな!ねーちゃん!」
「うん、ありがと…。」
「さっきのダメージが残っているのですか?」
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