転生少女、運の良さだけで生き抜きます!

足助右禄

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武具大会

解呪

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「そんな事が本当にできるのか?」
「確証はありませんけど、ハナちゃんにあげた装備の前例がありますからもしかしたら出来るかもって。」
「それが本当に出来るのなら魔王の力を超えた力を持っている事になる。ミナには魔王になってほしくないな。討伐なんて出来そうにない。」

苦笑いを浮かべるマサキさん。

「もしもの時のためです。それより解呪が可能だとして、本当にやってしまっても良いのでしょうか?」
「どういう意味だい?」
「家族3人で静かに暮らしているのに、それを邪魔してしまうのではないかと…。」

言っておいてアレだけど、折角何もかもを捨てて自由に生きているのに、また戦いに引っ張り出すのは申し訳ない気がする。

「それなら気にしなくていいよ。今以上に大変になる事なんてないさ。もし治るならミナに協力させてもらうよ。」
「私はミナの友達なんだから、困った時は助けるのが当たり前だと思っている。遠慮するな。」
「娘の友達なのだし恩人なのだから助けるつもりよ。だから気にしないで。」

3人とも同意してくれた。

「解呪の魔法ってありますよね?私がブーストを掛けるから使ってみてもらえますか?」
「そういう事なら使って見せるから自分でやってみた方がいいんじゃない?ブーストを掛けてもらって私がやるのとミナだけでやるのとでは違うかもしれないし。」

リオさんがそう言うので魔法を教わってから私だけでやってみる事にした。

「いくわよ。《リムーヴカース》!」

短い詠唱から魔法を作動させる。対象は選ばず、ただ私に見せてくれる形だ。

「ありがとうございます。やってみますね。」

オーバーブーストを掛けて《リムーヴカース》を使う。対象はマサキさん。

「……おお?」
「どうでしょうか?」
「よく分からないが何だか体が軽くなった気がする。」
「呪いが解除されても技能取得不可が解除されるだけだから変化がないんじゃない?」
「確かに。ちょっと技能取ってくる!」

そう言って母屋を飛び出して行くマサキさん。
技能って簡単に取れるのかな?

「ただいま!」
「早っ!」
「悪いけど《鑑定》で見てもらえるかい?自分で確認する方法がないんだ。」
「はい。」

マサキさんのステータスを確認したら、農作業LV1と伐採LV1というスキルが増えていた。

「スキルが取れる!呪いが解けた!」

大喜びのマサキさん。

「ギフトは元に戻らないのね。」
「まあそれはしょうがない。スキルが取れるならミナの望みは叶えてやれるかも知れないな。だけどあくまで最終手段としてだからな。簡単に魔王になったりしないでくれよ?」
「努力します。」

その後、ネネさんとハナちゃんもオーバーブースト《リムーヴカース》で呪いを解く事が出来た。

「ありがとう。これで不自由な生活から解放されるわ。」
「私はステータスが増えるようになっただろうから、これからレベルを上げてステータスを増やすよ。」

ネネさんは全ての魔法を暗記しているらしく、魔法欄に無い状態からでも自力で魔法を使えるようにできるみたい。
ハナちゃんはちょっと大変かも。

「俺達が一緒にレベル上げするから大丈夫だ。すぐに一般人位にはなるだろ。」
「パワーレベリングね。」
「そうそれだ!」

何かアッサリと解呪できてしまった。
こんな事ならもっと早くにやってあげれば良かったね。

「ミナがもしも魔王になる事があったら、私達は魔王軍の幹部とかになるのかしらね?」
「いや、討伐してくださいよ!」

リオさんは何を言っているのかな?

「ミナさんと戦うなんてできません!」
「ユキさん…嬉しいけど私が魔王になった時点で死んだものと思ってください。」

「魔王の側近なら四天王とか?私とリオとユキと…テュケ。それでテュケが一番先にやられて『奴は我々の中で最弱』とか言ってみたい。」

ソラちゃんまで…テュケ君はヤラレ役なんだね。

「そりゃ、ちょっと勝てないかもね。私もそっちに加わろうか。」
「ルーまでそっち側なら俺だって戦いたくないぞ。」
「ルーティアさんマサキさん、シャレにならないです!」
「まあつまりだ…確定ではないにしろ、簡単に魔王にはなるなって事だ。」
「そうですけど…。」

冗談で言っているのか本気なのかよく分からないけど、心配してくれているのは間違いない。
もし魔王になってしまうのが確定してしまったなら、迷惑を掛けないように自分で終わらせる事も考えないと。

「今日は泊まっていくでしょ?」

ネネさんが笑顔で聞いてくる。呪いも解けたし、家族水入らずで過ごした方が良いんじゃないかと思ったけど、「」を強調して来たので断れそうになかった。

「はい。でもこんなに大所帯で良いんですか?」
「大丈夫よ。スキルが解禁されたのだもの。家事のスキルを網羅してみせるわ!」
「私も手伝おう。」
「ええ!お願いね。娘と一緒に料理を作るの夢だったのよ。」
「なら尚更私達は邪魔なんじゃ…。」
「もてなしをする相手がいないんじゃ作り甲斐がない。付き合ってくれ。」

ハナちゃんもやる気満々だ。
今日はここに泊めてもらう事になった。

ーーーー

食事も出来上がってご馳走になる。私達もお皿を並べたり位は手伝ったけど、料理は完全にネネさんの独壇場だった。ハナちゃんは簡単な手伝いしかやらせてもらえず少し不満そうだったけど、スキルが取得できるようになった事が余程嬉しいのか、ネネさんは生き生きと料理をしていた。

テーブル一杯にならぶ料理。全てここで取れたものばかりだ。鮮やかな色のサラダ、猪肉のステーキに鹿肉の串焼き。魚の塩釜蒸しにコーンスープ、パンは焼きたてのフカフカだ。

みんなで「いただきます」をして食べる。

何これ!前に食べた鍋よりもずっと美味しい!

「やっぱりスキルがあると全然違うわね。」
「今までの食事も充分美味しかったが、これはまた格別だな…。」

ハナちゃんも驚いている。

「むしろ驚くべきはスキル無しであれだけの味を出していた事じゃないかしら?」

確かに前に来た時にご馳走になった熊鍋は食べやすく美味しかった。考えてみればそう、以前の料理をスキル無しで作っていたのだからネネさんはトンデモない人なんじゃないかな?

「スキルに頼らなくても美味しいものは作れるのよ。大切なのは気持ちだと思うわ。」

愛情の隠し味かな?
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