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武具大会

ギフトについて

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「実際、食材から調味料まで正確な分量で正しく調理すれば美味しく出来る筈だ。」
「ハナちゃんそこはお母さんの愛情で美味しくなったって言ってあげなきゃだよ。」
「む、そうなのか。」

みんなで楽しく美味しいご飯をいただいた。

「ミナ、今回ギフトを大量に手に入れただろう?どんなものなんだい?」
「そうですね…。」

片付けも済んで、お茶を飲みながらまったりしていたらルーティアさんが話を振ってきた。
そういえば確認していなかったね。
一つずつ見ていこう。

ステルス 五感による探知、気配、鑑定や探査に掛かる事がなくなる。

これはユタカさんが使っていたからよく知ってる。レベル40で使ったら誰にも気付かれないんだろうなぁ。

アサシネイション 相手に気付かれる事なく攻撃が成立した場合ダメージを追加する。LV1につき10%+300%の追加付与。

これもなかなかすごい。レベル最大なら7倍ダメージが当てられる。オーバーブーストを掛けて不意打ちに成功したら凄いダメージになる。

グリード 取得したものをインベントリに入れると2つになる。取得不可能なものでも無理矢理取得することができる。

うん…?なんかバグみたいなギフトだ。もしかしてこれで私の《????》を無理矢理奪ったから2つに増えたのかな?

オーバードスピード 敏捷によるボーナスを得る。LV1につき10%。

最後のはラッキーシュートと変わらない感じかな?私は敏捷特化じゃないからあまり意味がないかも。

「いや……とんでもないギフトばかりじゃないか。」
「そうなんでしょうか?」
「どれも使い方でチートになる。」
「そうなの?」

ソラちゃんまで言うけどオーバーブーストがある限りオーバードスピードの出番は無いと思う。

「オーバーブーストを敏捷に付与してからオーバードスピードを使う。」
「あっ…。」

確かにそれなら相当な敏捷になるね。

「そしてミナは『また世界を縮めてしまった』という。」
「ごめん、それは分からない。」

改めて思うけどギフトってなんだろうね。神様がくれる特殊な力。転生者じゃない人にもある訳だし、アロンソさんなら知ってるかな?

それから《????》がまだある事も伝えておいた。

「《黒い魂》が2つになるのか?」
「それ以外のものになる可能性はないだろうか?」

マサキさんとルーティアさんがそれぞれの推測を話す。

悪い方向にならなければいいのだけど。

「マサキさん達に連絡手段を渡しておきますね。」

ビジョンリングを渡しておく。

「これはミナが?」
「はい。これからは離れていても連絡が取れた方がいいと思いますので。」
「ありがとう。少し修行すればルー達と肩を並べて戦える位にはなると思うからな!待っていてくれ!」
「私も魔法の習熟が終われば何かと役に立つと思いますよ。」
「私だってレベルを上げればミナ達の手伝いが出来る様になる。待っていてくれ。」
「ありがとうございますマサキさん、ネネさん。ハナちゃんもありがとう。」

心強い味方ができた。

と、私の持っているビジョンリングが淡く光を放つ。誰かが通信をしてきているみたい。

「ちょっとすみません。通信がきました。」
「使い方を覚えたいから見ていていいかい?」
「はい。」

マサキさん達には隠し事は不要だろう。私に何かあった時に最後の切り札になってもらうのだから。

ビジョンリングを作動させる。
目の前に映し出されたのはリアード国王の側近で現在はリリエンタ国境に造った町の代官をしてもらっているメリッサさんだった。

『ミナ様。緊急でご相談したいことがございます。』
『はい。なんでしょう?』
『町にダンジョンが出現しました。』

えぇ…!?

『既に周辺に住んでいる者は避難させ、立ち入りを禁止しております。リアード国の通例では直ちに冒険者ギルドに派遣を要請し、探索をしてそのままギルドに管理を委託しております。如何なさいますか?』
『国境の町はリアード国内ですのでその様にしていただいて問題ありません。明日私達もそちらに行きます。』
『分かりました。宜しくお願い致します。』

《ビジョン》を終了する。

「おーそれが《ビジョン》か!相手の姿も見れるのはいいな!」
「マサキ達は《ビジョン》使えないのね。」
「ええ。《ルートフォン》しか使えなかったわ。」

既に失伝した魔法だったね。

「ダンジョンか。あの街の価値がまた上がったわね。」
「私達も冒険者。探索する。」

リオさんとソラちゃんは嬉しそう。

「そうだね。ところでダンジョンって突然発生するものなんですか?」
「発生した現場に立ち会った事は無いけど、依頼を受けて探索に入った事はあるぞ。」
「過去に何回か聞いた事があるわね。」

マサキさんとネネさんが教えてくれる。

「つまりダンジョンマスターが生まれたって事でしょうか?」
「生まれて直ぐにダンジョンが出来るとは思えないが、そうなんじゃないか?」

ルーティアさんもそうだと思っているみたい。

「どうするの?リソースを枯渇させて交渉する?」
「ダンジョン次第ですね。危険なダンジョンだったら強行するかもです。」

リオさんは強行手段が良いと思っているみたいだけど、ダンジョンマスターの機嫌を損ねるのも危険かもしれない。なるべく穏便に済ませたい。

「ルーティアさんはどうしますか?」
「そうさね、あんな事があったばかりだし今回は一緒に行こうかね。」
「いいんですか?」
「良いもなにも今は私も一介の冒険者だからね。ダンジョン探索は仕事の一つさ。」

それは心強い。ルーティアさんと同じパーティは初めてだ。ちょっと楽しみかも。

「いいなあ~ハナのレベリングが済んだら俺達も行くか!」
「そうね。でもここを空けるわけにもいかないわよ?」
「農作業なら適任がおります。宜しければ任せていただけませんか?」

羨ましがるマサキさんを諫めるネネさん。そこにオル君が提案をする。
オル君の家族の地竜達にお願いするらしい。ハナちゃんがダンジョンに入れるだけのステータスになったら連絡してくれると言う事になった。

あと、マサキさんから提案。

「ウェスターにも声を掛けてやってくれないか?大喜びでついてくる筈だ。」
「まあ、知らない人よりは良いかもね。」
「ツンデレ?」
「違うわよ!」

ソラちゃんの言葉を否定するリオさん。
仲良さそうだったし、いいんじゃないかな。
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