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神様の人形
氷の世界
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トニトルスアングイラもアイテムをドロップしていた。腕輪が14個。短剣が1本。
腕輪がサージリングで攻撃を受けたときにごく稀に雷撃で反撃をするらしい。
短剣はミルトゥエルノという名前で、精神力を消耗する事で巨大な雷撃を放つ事ができるそう。
これもまた攻撃力は私の作った短剣より攻撃力が低かったけど、追加効果がいいので誰かに持っていてもらおう。
「ウナギのレアドロップって事だよな。」
「ん。蒲焼にはならなかった。」
マサキさんとソラちゃんが残念そうに話をしている。
そんなにウナギが食べたかったのかな?
でもあれだけのモンスターを倒して蒲焼をドロップしたら多分怒ると思うよ。
「海の中で食料をドロップされてもちょっとね。真空パックにでも入ってればいいだろうけど。」
ネネさん、多分そういう事じゃないと思う。
それからキングクラーケンのドロップは動物会話のチョーカーというものだった。これを着けていれば動物と会話が出来るらしい。
リヴァイアサンのドロップはヴァハトラーミナという大剣。
カリュブディスのドロップはグラトニーシールドという大盾。
…残念ながらオリハルコングレードソードの方が攻撃力は上で盾も同様。
「思ったんだけどさ、インベントリの中で強化改造とか出来ないの?オリハルコンとか追加してさ。」
「え…そういえばやった事なかったですね。」
インベントリの中で試してみる…って、軒並みドロップ品は2倍に増えている。
確か始めに取得した物だったはず。
「クラースさんやソラちゃんが先に手に入れているのだから増えるのはおかしくない?」
「私はミナに渡すために運んだだけ。」
「はい。私もミナ様にお渡しするために運んでいただけです。」
そういう解釈でいいんだ。まあ、増えて困る事もないしいいか。
で、改造は出来るか試してみたら出来てしまった。
今日したヴァハトラーミナの攻撃力が3500、オリハルコンの大剣は3000だからこれで使えるよね。
「ヤベぇなこの大剣は…驚くほど軽くて鋭い。」
重量軽減が付いていて水流による砲撃?が出来るらしい。
これはダキアさんが使うって事でいいよね。
ミルトゥエルノも2本あるのでどちらも強化した。
オリハルコンの短剣の攻撃力が2300の所強化済みミルトゥエルノは2500。
これはアリソンさんに2本とも使ってもらおう。
グラトニーシールドも強化、防御力2600が3500まで上がってオリハルコンの大盾を大幅に上回ったのでユキさんに持ってもらう事になった。
グラトニーシールドの効果は重量軽減とダメージ蓄積。受けたダメージを盾の中に吸収して、任意で使用者に回復手段として還元する事ができるそう。
ユキさんの要塞化が止まらない。
フィンスターニスも強化できてしまった。攻撃力が3000になったのでこれも主戦級の武器になる。こちらはクロウさんとテュケ君に使ってもらう事になった。
「主戦力として考えるならウェスターに持たせたほうがいいのだろうが…」
「いやいや、そんな伝説の剣持たせないでくださいよ。頭がおかしくなりそうだ。それにテュケ少年はミナの側近なんだろ?彼が持っていた方がいい。あと、指輪は趣味じゃない。」
ルーティアさんの提案にウェスターさんが拒否をしてテュケ君が使う事になった。
「まるで神の領域の武具ですね。」
「非常識にも程がある。」
クラースさんは感心した様に頷いていて、ハナちゃんは呆れ果てている。
え、非常識って私の事?
「それ以外に何がある?」
今に始まった事じゃないもんね。あはは……
ヒドイ…。
「非常識なのはここのダンジョンも同じさね。」
「毒をもって毒を制す?」
「私は毒なの…?」
「魔王候補として考えるなら毒だな。」
ルーティアさん、ソラちゃん、マサキさんに口々に言われる。
そうだよ。魔王になっちゃったら無効化系ギフトとかマズいよ。
これ以上強奪しない方がいいんじゃ…。
「ミナは細かい事を気にしなくていいのよ。もしもの時は私達が何とかするから。」
「はい。」
リオさんに励まされて気を取り直し、ゲートをくぐる。
出た先は吹雪いていた。
「ちょっ…ヤバイ。みんな集まって!《建設》!」
リオさんが慌ててシェルターを用意する。そこにみんなで駆け込んだ。
ネネさんが炎を出して室内を暖かくしてくれた。
『火精よ…我らを護る熱となれ…《ヒートリテンション》』
ルーティアさんが僅かな火の精霊力から魔法をおこして私にかけてくれた。
「体温低下を防ぐ魔法だ。みんなにかけてやってくれ。」
[《ヒートリテンション》は対象一名の精霊魔法ですが、オーバーブーストを範囲拡大に意識して使用してください。]
そんなことができるんだ!すぐに使おう!
『火の精霊さん力を貸して!みんなを寒さから護ってください!《ヒートリテンション》!』
「おお……!」
「し、死ぬかと思った…。」
「絶対殺しに来てるいるな。」
「流石、本人をしてクソゲーと言うだけのことはあるわね。」
「…悪意しか感じませんね。」
リオさんの作ってくれたシェルターの中に《建設》で衝立を作って着替えをする事に。インベントリから全員の衣服と装備を出して渡していく。
「流石に防寒装備は持ってきてないわね。」
「作るにしてもウルちゃんの鬣位しか…。」
着替えながらリオさんと相談する。
「いい事を思いついた。全身に毛生え薬を塗ればウルみたいにフワフワモコモコに…」
「なるわけないでしょ!」
「毛は生えるでしょうけど、あとが大変そうです。」
「ムダ毛の処理なんてレベルじゃないねー。」
ソラちゃんの提案にリオさん、ユキさん、アリソンさんが反応する。
窮地を脱して少し余裕が出来たのか笑いながら着替える。
「真面目な話《ヒートリテンション》に頼って進むのもいいけど、もしもの時の為に対策をしておきたいわね。」
着替えが終わってから話の続きをする。
リオさんの言う通り精霊力不足から火の精霊魔法が使えなくなったら困るし、移動中に分断されて保温魔法が使えなかったら凍死しちゃう。
「火竜王をお呼びください。あれならばお役にたてる事でしょう。」
オル君が衝立の向こうから言ってくる。
早速呼んでみた。
「ミナ様!お呼び頂き光栄にございます!」
赤髪の青年が現れて跪いて挨拶をしてきた。
腕輪がサージリングで攻撃を受けたときにごく稀に雷撃で反撃をするらしい。
短剣はミルトゥエルノという名前で、精神力を消耗する事で巨大な雷撃を放つ事ができるそう。
これもまた攻撃力は私の作った短剣より攻撃力が低かったけど、追加効果がいいので誰かに持っていてもらおう。
「ウナギのレアドロップって事だよな。」
「ん。蒲焼にはならなかった。」
マサキさんとソラちゃんが残念そうに話をしている。
そんなにウナギが食べたかったのかな?
でもあれだけのモンスターを倒して蒲焼をドロップしたら多分怒ると思うよ。
「海の中で食料をドロップされてもちょっとね。真空パックにでも入ってればいいだろうけど。」
ネネさん、多分そういう事じゃないと思う。
それからキングクラーケンのドロップは動物会話のチョーカーというものだった。これを着けていれば動物と会話が出来るらしい。
リヴァイアサンのドロップはヴァハトラーミナという大剣。
カリュブディスのドロップはグラトニーシールドという大盾。
…残念ながらオリハルコングレードソードの方が攻撃力は上で盾も同様。
「思ったんだけどさ、インベントリの中で強化改造とか出来ないの?オリハルコンとか追加してさ。」
「え…そういえばやった事なかったですね。」
インベントリの中で試してみる…って、軒並みドロップ品は2倍に増えている。
確か始めに取得した物だったはず。
「クラースさんやソラちゃんが先に手に入れているのだから増えるのはおかしくない?」
「私はミナに渡すために運んだだけ。」
「はい。私もミナ様にお渡しするために運んでいただけです。」
そういう解釈でいいんだ。まあ、増えて困る事もないしいいか。
で、改造は出来るか試してみたら出来てしまった。
今日したヴァハトラーミナの攻撃力が3500、オリハルコンの大剣は3000だからこれで使えるよね。
「ヤベぇなこの大剣は…驚くほど軽くて鋭い。」
重量軽減が付いていて水流による砲撃?が出来るらしい。
これはダキアさんが使うって事でいいよね。
ミルトゥエルノも2本あるのでどちらも強化した。
オリハルコンの短剣の攻撃力が2300の所強化済みミルトゥエルノは2500。
これはアリソンさんに2本とも使ってもらおう。
グラトニーシールドも強化、防御力2600が3500まで上がってオリハルコンの大盾を大幅に上回ったのでユキさんに持ってもらう事になった。
グラトニーシールドの効果は重量軽減とダメージ蓄積。受けたダメージを盾の中に吸収して、任意で使用者に回復手段として還元する事ができるそう。
ユキさんの要塞化が止まらない。
フィンスターニスも強化できてしまった。攻撃力が3000になったのでこれも主戦級の武器になる。こちらはクロウさんとテュケ君に使ってもらう事になった。
「主戦力として考えるならウェスターに持たせたほうがいいのだろうが…」
「いやいや、そんな伝説の剣持たせないでくださいよ。頭がおかしくなりそうだ。それにテュケ少年はミナの側近なんだろ?彼が持っていた方がいい。あと、指輪は趣味じゃない。」
ルーティアさんの提案にウェスターさんが拒否をしてテュケ君が使う事になった。
「まるで神の領域の武具ですね。」
「非常識にも程がある。」
クラースさんは感心した様に頷いていて、ハナちゃんは呆れ果てている。
え、非常識って私の事?
「それ以外に何がある?」
今に始まった事じゃないもんね。あはは……
ヒドイ…。
「非常識なのはここのダンジョンも同じさね。」
「毒をもって毒を制す?」
「私は毒なの…?」
「魔王候補として考えるなら毒だな。」
ルーティアさん、ソラちゃん、マサキさんに口々に言われる。
そうだよ。魔王になっちゃったら無効化系ギフトとかマズいよ。
これ以上強奪しない方がいいんじゃ…。
「ミナは細かい事を気にしなくていいのよ。もしもの時は私達が何とかするから。」
「はい。」
リオさんに励まされて気を取り直し、ゲートをくぐる。
出た先は吹雪いていた。
「ちょっ…ヤバイ。みんな集まって!《建設》!」
リオさんが慌ててシェルターを用意する。そこにみんなで駆け込んだ。
ネネさんが炎を出して室内を暖かくしてくれた。
『火精よ…我らを護る熱となれ…《ヒートリテンション》』
ルーティアさんが僅かな火の精霊力から魔法をおこして私にかけてくれた。
「体温低下を防ぐ魔法だ。みんなにかけてやってくれ。」
[《ヒートリテンション》は対象一名の精霊魔法ですが、オーバーブーストを範囲拡大に意識して使用してください。]
そんなことができるんだ!すぐに使おう!
『火の精霊さん力を貸して!みんなを寒さから護ってください!《ヒートリテンション》!』
「おお……!」
「し、死ぬかと思った…。」
「絶対殺しに来てるいるな。」
「流石、本人をしてクソゲーと言うだけのことはあるわね。」
「…悪意しか感じませんね。」
リオさんの作ってくれたシェルターの中に《建設》で衝立を作って着替えをする事に。インベントリから全員の衣服と装備を出して渡していく。
「流石に防寒装備は持ってきてないわね。」
「作るにしてもウルちゃんの鬣位しか…。」
着替えながらリオさんと相談する。
「いい事を思いついた。全身に毛生え薬を塗ればウルみたいにフワフワモコモコに…」
「なるわけないでしょ!」
「毛は生えるでしょうけど、あとが大変そうです。」
「ムダ毛の処理なんてレベルじゃないねー。」
ソラちゃんの提案にリオさん、ユキさん、アリソンさんが反応する。
窮地を脱して少し余裕が出来たのか笑いながら着替える。
「真面目な話《ヒートリテンション》に頼って進むのもいいけど、もしもの時の為に対策をしておきたいわね。」
着替えが終わってから話の続きをする。
リオさんの言う通り精霊力不足から火の精霊魔法が使えなくなったら困るし、移動中に分断されて保温魔法が使えなかったら凍死しちゃう。
「火竜王をお呼びください。あれならばお役にたてる事でしょう。」
オル君が衝立の向こうから言ってくる。
早速呼んでみた。
「ミナ様!お呼び頂き光栄にございます!」
赤髪の青年が現れて跪いて挨拶をしてきた。
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