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神様の人形
2層目攻略
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「お前の毛が欲しい。」
「はっ!え?」
ソラちゃんそれじゃ何か変だよ。伝わらない。火竜王さんも困惑している。
「防寒装備を作りたいんです。お力を貸して頂けますか?」
「そうでしたか!それならばこのアリファーンの鬣が役に立ちましょう!」
火竜王…アリファーンさんはウルちゃんみたいに鬣を大量に貯めていてくれていたので、それを分けてもらって全員分のアウターを作る。
「すごくあったかい。」
「これはいいな。」
マントを装備している人はマント。ローブの人はローブという感じで人に合わせて装備を作った。その他の人はコートだ。色はアリファーンさんの鬣と同じ燃えるような赤色でフードも付けておいた。
「俺もお供させていただきたいのですが、どうやらここは勝手が違う様です。」
「というと?」
「はい。我らの様な召喚者に対して制限がかかる様になっております。私は竜王故にこの姿を保っていられますが、戦闘力は通常時の10分の1程度になっております。生半可な召喚物ではこの場に召喚される事もできないでしょう。」
アリファーンさんの説明だとダンジョンマスター達も召喚は難しいのかな。
試しに念話で聞いてみたけど、私のいる所に転移はできないとフィオレさんが教えてくれた。
つまりダンジョンマスターからの物資供給は出来ないと。
『たまにいるんだよね。転移阻害をダンジョンに掛けてるマスターが。ミナ、私達は助けに行けないから気をつけてね。』
『はい。無理はしない様に気を付けます。』
フィオレさんと念話を終えてアリファーンさんにお礼を言うと彼も帰っていった。
「準備も整ったし探索に出よう。吹雪の中を大人数で動く時に気を付けなければならないのは遭難だ。3~4人で1チームとして互いの存在に気を配って行動してくれ。この単位で分かれて探索する訳じゃないからな。あくまで遭難対策だ。」
ルーティアさんの号令でのチームを作っていく。
私、ユキさん、リオさん、ソラちゃん。
ダキアさん、アリソンさん、クロウさん、ミルドレッドさん。
兎人族4姉妹。
エルさん、レミさん、ウェスターさん、ハトゥールさん。
ルーティアさん、クラースさん、テュケ君。
マサキさん、ネネさん、ハナちゃん。
「万が一はぐれた場合、無闇に動き回るのではなく、その場で雪洞を掘るなどして身を守ってくれ。」
全員が頷く。
シェルターから出て前進を開始する。
魔法で保温されているのとアリファーンさんの鬣で作ったアウターのお陰で凍える事は無くなったけど吹雪のせいで視界が悪く、すぐそばにいる人ですら見失ってしまいそうだ。
言われた通り4人は見失わない様に手を繋いで進んでいく。
索敵を行ってみるけどこちらも吹雪のせいかいつもより範囲が狭く感じる。
歩くのにも一苦労で、一歩進むたびに足が深く沈み込んでしまい進行速度も随分と遅くなっている。
この吹雪ってずっと吹いているのかな?
暫く進んでいると、索敵に引っ掛かるものがあった。正面から何かがこちらに来ている。
「正面から何が向かってきています!」
現れたのは3メートル近い人型の生き物が3体。全身真っ白な毛に覆われた猿の様な生き物だ。手には巨大な棍棒を持っている。
「第一村人発見?」
「会話出来ると思うなら話してくる?」
「んー無理。」
「雪男?」
「イエティ?」
「ヒバゴンってのもいたような。」
この際何でもいいか。私達以外でここにいるのはモンスターだけなのだから。
ここなら黒魔法も使えるので一気に片付けさせてもらおう。
「新しく覚えた魔法を試します。」
「《ルインブレイザー》?」
「いえ、あれは詠唱と集中に時間が掛かるみたいなので…。」
もう一つの攻撃魔法を選択する。オーバーブーストを掛けて詠唱に入る。
「いきます!《レイブラスター》!」
巨大な光線が三体を飲み込んだ。
「……。」
「これは……。」
残ったのは直線状に赤熱化して露出した地面とモウモウと立ち昇る蒸気だった。
雪男っぽいモンスターは跡形もなく消滅している。それどころか吹雪まで吹き飛ばしてしまったようだ。
とんでもない威力に全員が唖然としていた。
「今のはこの世界の魔法なのか…?」
「私の知らない魔法だから異世界の魔法である事は間違いないわ。」
ルーティアさんの問い掛けにリオさんが答えている。
「メテオマッシャーより威力がありそうですね。」
「撃つ前になぎはらえーって言いたい。」
ユキさんは冷静な評価でソラちゃんの言うそれは何かのセリフかな?
「しかし吹雪が無くなったのは良い事だ。目的地もハッキリした。」
ルーティアさんが指し示す方向には光の柱の様なものが見える。
「あてもなく永遠と吹雪の中を歩かされると思っていたから助かったぜ。」
ウェスターさんは嬉しそうだ。
地面が出ている所はすぐに冷えるだろうし、そこを歩けば早くたどり着けるだろう。視界も良くなったし随分と楽になった。
「よし、またいつ吹雪くか分からないからさっきのチームを意識しながら地面の露出部分を進むぞ。今の騒ぎでモンスターも寄ってくるかも知れん。気を付けて行こう。」
ルーティアさんの号令で前進を再開する。
歩いていると索敵で無数のモンスターがこちらに向かってきているのが分かった。全員に伝えるとほぼ同時に積もった雪の上からモンスターが飛び出してきた。
氷で出来た狼だ。何十匹と飛び掛かってくる。
「各個撃破だ。乱戦になるぞ!味方の位置に気を付けろ!」
全員が散開して襲い来る狼の迎撃を始める。
鑑定で見たらキンビアバラフィという名前で生命力は1万5千。電気ウナギよりは弱いけど動きが速くて数が多い。
氷の狼の猛攻に防戦一方のチームがおおい。
「強えぇ…。」
「そっち行ったぞ!気を付けろウェスター!」
「マジかよ!一度に2匹は無理だぜ!」
すぐ近くでエルさん達のチームが苦戦している。
「ユキさん!援護してあげてください!」
「はい!」
「ウルちゃんオル君も自由に動いてみんなを守って!」
「「分かりました!」」
「なんだウェスター?これ位でへばるなんて老化か?」
マサキさんが飛び込んできて氷の狼を2匹纏めて弾き飛ばした。
流石は勇者。基礎性能で圧倒している。
「師匠、助かります。ちょっと休憩したいんでこのまま代わってもらっていいっスか?」
「馬鹿言え。妻と娘を放っておけるか。助けるのはこれっきりだから何とか生き残れよ!」
そう言うと目の前の狼を薙ぎ倒しながら戻っていった。
「ウェスターさん!援護します!」
ユキさんが駆けつけてくれてエルさん達のチームも持ち直すことができた。
「はっ!え?」
ソラちゃんそれじゃ何か変だよ。伝わらない。火竜王さんも困惑している。
「防寒装備を作りたいんです。お力を貸して頂けますか?」
「そうでしたか!それならばこのアリファーンの鬣が役に立ちましょう!」
火竜王…アリファーンさんはウルちゃんみたいに鬣を大量に貯めていてくれていたので、それを分けてもらって全員分のアウターを作る。
「すごくあったかい。」
「これはいいな。」
マントを装備している人はマント。ローブの人はローブという感じで人に合わせて装備を作った。その他の人はコートだ。色はアリファーンさんの鬣と同じ燃えるような赤色でフードも付けておいた。
「俺もお供させていただきたいのですが、どうやらここは勝手が違う様です。」
「というと?」
「はい。我らの様な召喚者に対して制限がかかる様になっております。私は竜王故にこの姿を保っていられますが、戦闘力は通常時の10分の1程度になっております。生半可な召喚物ではこの場に召喚される事もできないでしょう。」
アリファーンさんの説明だとダンジョンマスター達も召喚は難しいのかな。
試しに念話で聞いてみたけど、私のいる所に転移はできないとフィオレさんが教えてくれた。
つまりダンジョンマスターからの物資供給は出来ないと。
『たまにいるんだよね。転移阻害をダンジョンに掛けてるマスターが。ミナ、私達は助けに行けないから気をつけてね。』
『はい。無理はしない様に気を付けます。』
フィオレさんと念話を終えてアリファーンさんにお礼を言うと彼も帰っていった。
「準備も整ったし探索に出よう。吹雪の中を大人数で動く時に気を付けなければならないのは遭難だ。3~4人で1チームとして互いの存在に気を配って行動してくれ。この単位で分かれて探索する訳じゃないからな。あくまで遭難対策だ。」
ルーティアさんの号令でのチームを作っていく。
私、ユキさん、リオさん、ソラちゃん。
ダキアさん、アリソンさん、クロウさん、ミルドレッドさん。
兎人族4姉妹。
エルさん、レミさん、ウェスターさん、ハトゥールさん。
ルーティアさん、クラースさん、テュケ君。
マサキさん、ネネさん、ハナちゃん。
「万が一はぐれた場合、無闇に動き回るのではなく、その場で雪洞を掘るなどして身を守ってくれ。」
全員が頷く。
シェルターから出て前進を開始する。
魔法で保温されているのとアリファーンさんの鬣で作ったアウターのお陰で凍える事は無くなったけど吹雪のせいで視界が悪く、すぐそばにいる人ですら見失ってしまいそうだ。
言われた通り4人は見失わない様に手を繋いで進んでいく。
索敵を行ってみるけどこちらも吹雪のせいかいつもより範囲が狭く感じる。
歩くのにも一苦労で、一歩進むたびに足が深く沈み込んでしまい進行速度も随分と遅くなっている。
この吹雪ってずっと吹いているのかな?
暫く進んでいると、索敵に引っ掛かるものがあった。正面から何かがこちらに来ている。
「正面から何が向かってきています!」
現れたのは3メートル近い人型の生き物が3体。全身真っ白な毛に覆われた猿の様な生き物だ。手には巨大な棍棒を持っている。
「第一村人発見?」
「会話出来ると思うなら話してくる?」
「んー無理。」
「雪男?」
「イエティ?」
「ヒバゴンってのもいたような。」
この際何でもいいか。私達以外でここにいるのはモンスターだけなのだから。
ここなら黒魔法も使えるので一気に片付けさせてもらおう。
「新しく覚えた魔法を試します。」
「《ルインブレイザー》?」
「いえ、あれは詠唱と集中に時間が掛かるみたいなので…。」
もう一つの攻撃魔法を選択する。オーバーブーストを掛けて詠唱に入る。
「いきます!《レイブラスター》!」
巨大な光線が三体を飲み込んだ。
「……。」
「これは……。」
残ったのは直線状に赤熱化して露出した地面とモウモウと立ち昇る蒸気だった。
雪男っぽいモンスターは跡形もなく消滅している。それどころか吹雪まで吹き飛ばしてしまったようだ。
とんでもない威力に全員が唖然としていた。
「今のはこの世界の魔法なのか…?」
「私の知らない魔法だから異世界の魔法である事は間違いないわ。」
ルーティアさんの問い掛けにリオさんが答えている。
「メテオマッシャーより威力がありそうですね。」
「撃つ前になぎはらえーって言いたい。」
ユキさんは冷静な評価でソラちゃんの言うそれは何かのセリフかな?
「しかし吹雪が無くなったのは良い事だ。目的地もハッキリした。」
ルーティアさんが指し示す方向には光の柱の様なものが見える。
「あてもなく永遠と吹雪の中を歩かされると思っていたから助かったぜ。」
ウェスターさんは嬉しそうだ。
地面が出ている所はすぐに冷えるだろうし、そこを歩けば早くたどり着けるだろう。視界も良くなったし随分と楽になった。
「よし、またいつ吹雪くか分からないからさっきのチームを意識しながら地面の露出部分を進むぞ。今の騒ぎでモンスターも寄ってくるかも知れん。気を付けて行こう。」
ルーティアさんの号令で前進を再開する。
歩いていると索敵で無数のモンスターがこちらに向かってきているのが分かった。全員に伝えるとほぼ同時に積もった雪の上からモンスターが飛び出してきた。
氷で出来た狼だ。何十匹と飛び掛かってくる。
「各個撃破だ。乱戦になるぞ!味方の位置に気を付けろ!」
全員が散開して襲い来る狼の迎撃を始める。
鑑定で見たらキンビアバラフィという名前で生命力は1万5千。電気ウナギよりは弱いけど動きが速くて数が多い。
氷の狼の猛攻に防戦一方のチームがおおい。
「強えぇ…。」
「そっち行ったぞ!気を付けろウェスター!」
「マジかよ!一度に2匹は無理だぜ!」
すぐ近くでエルさん達のチームが苦戦している。
「ユキさん!援護してあげてください!」
「はい!」
「ウルちゃんオル君も自由に動いてみんなを守って!」
「「分かりました!」」
「なんだウェスター?これ位でへばるなんて老化か?」
マサキさんが飛び込んできて氷の狼を2匹纏めて弾き飛ばした。
流石は勇者。基礎性能で圧倒している。
「師匠、助かります。ちょっと休憩したいんでこのまま代わってもらっていいっスか?」
「馬鹿言え。妻と娘を放っておけるか。助けるのはこれっきりだから何とか生き残れよ!」
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