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魔王
トラウマ
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「また来るからね。みんな先生の言う事をちゃんと聞いてね。」
3日も一緒にいるとみんな慣れてくれて、本当の兄弟姉妹みたいに溶け込むことができた。
あったかくて幸せだった。
それから各ダンジョンマスターにも挨拶をしておく。リオさんの提案でそれぞれのダンジョンにリソース補充を掛けておく事になった。
ゼルグランのダンジョンマスター、リュミエさんはみんなと仲良くやれているかな?
「うん、すごく楽しい。感謝してる。」
「馴染めたみたいで良かったです。」
孤児達とも仲良くできているみたいなので安心した。
「そういえばフィオレさんが居ないみたいだけど。サナトスさんも。」
「2人ならティナと一緒に外に出てるわよ。」
ルサルカさんが教えてくれたけど、あの2人とティナちゃんって大丈夫…?
「すぐに行って捕まえておきたい人がいるとか言っていたけど。」
ティグルさんがティナちゃんに聞いた事を話してくれた。今後必ず役に立つ人材になるとか…。捕まえるって、荒事ならティナちゃんが危ないよ!
「何か大丈夫って言い切っていたんですよ。戦闘にはならないって。」
今度はキュリオさん。うーん…本当に大丈夫かな?念話で聞いてみよう。
(はーい!丁度良かった、今連絡しようと思ってたトコだったよ。)
(フィオレさん、ティナちゃんと外に出ているって聞いたんですけど大丈夫ですか?)
(全然大丈夫だよ!それより有用な人材を確保したから今からそっちに連れていっていい?)
(はい。お願いします。)
念話を終わるとほぼ同時にフィオレさん、サナトスさん、ティナちゃんと知らない男性が転移してきた。
「あなたは!」「シン!」
リオさんとソラちゃんが同時に声を上げる。この人が聖国でリオさんとソラちゃんを奴隷にした転生者?
「や、やあ…2人とも元気そうで。」
「やあじゃないわよ!アンタのせいで私達は死ぬ思いをしたのよ!」
「すまなかった…あの時の私は気が動転していた。兎に角あの場を離れようと必死で、お前達やカオリの事を構っていられなかったんだ。」
シンさんは跪いてリオさん達に説明をしている。リオさんは彼を見下ろしながらティナちゃんに聞く。
「それで、コイツの《未来視》が役に立つから連れてきたの?」
「ちがうの。シンお兄さんはまだギフトをもってるの。」
「私のもう一つのギフトは《教戒》だ。対象と会話する事で行動や思考を誘導する事ができる。」
それって使い方によってはかなり危険なんじゃ…。
「シンお兄さんは味方にいた方がいいと思うの。」
敵として現れるととてつもなく厄介な事になりそうだけど味方なら心強い。
「それがあるならカオリを味方にしなくても自分で何でもできたんじゃないの?」
「会話ができる相手ならな。例えば私はゴブリンと会話はできない。或いは暴走状態のウルディザスターに《教戒》を仕掛けるのは不可能だろう。」
リオさんの問い掛けに分かりやすく答えるシンさん。
「私がリオとソラにした事は許される事では無いかも知れない。だが償いをさせてほしい。」
「じゃあドS部屋で。」
段々と呼称が適当になっているけど、その名前を聞いて中に私がいたら勘違いされそう…。
いや、今はそれはどうでもいいね。
「協力者になるなら許す。」
「ソラ、本当にいいの?」
「うん。リオはダメ?」
リオさんは少し考えてシンさんを冷たく見下ろして言う。
「ティナについて来たのは私達への償いが目的?」
「それもあるが、その子に説得されたのだ。」
シンさんはティナちゃんに言われた事を教えてくれた。
シンさんは今もかなりの頻度で《未来視》が使えない状況で、その不安から逃げる様に各地を転々としていたらしい。
そこにやって来たのがティナちゃんと老人姿のサナトスさん。
ティナちゃんはシンさんと同じギフトを持っている事を伝え、《未来視》が使えないのは私に敵対しているからだと説いた。
…本当に?
[幸運による不確定要素が未来を固定化出来なくしているのかも知れません。ティナの言っている事は間違いではありません。]
「ミナおねーちゃんに悪いことをしようとすると未来が見えなくなるの。」
「ティナちゃんも試したの?」
「うん。」
どうやらティナちゃんは《未来視》の使い方をよく理解しているみたい。何でと聞いてみたらタチアナさんが能力の検証から使い方までアドバイスをしていたらしい。
ティナちゃんを鑑定したら《未来視》のレベルが20になっていた。
え…前は4だったよね?
タチアナさんを呼び出して聞いてみたら、「毎日未来を見たりコントロールする練習をしていました」と教えてくれた。
訓練でレベルが上がった…?
[偶然だと思います。或いは元々才能があったからでしょう。]
「私はミナに協力する。未来が見えないのが恐ろしいのだ。そして、見えなくなる直前に見えるのは自分が死んでいる姿。ミナに敵対したら死の未来が待っていると言われている様なものだ。奴隷紋で縛ってくれて構わない。協力させてほしい。」
「私はいいと思いますけど…」
リオさんの方を見る。
「はぁ…分かったわ。じゃあ早速一仕事してもらいましょうか。」
「何でもやろう。」
リオさんとシンさんが何やら打ち合わせを始めた。
私も最後に一つだけ役割があるみたい。
ーーーー
あの貴族達のお仕置き期間が終わったのでリアード国王都アルスティルトに送って帰す。暗殺者は拘束してエスペランサに返した。略式で裁判が行われてから奴隷に落とすらしい。
リアードに行くのは私とユキさん、リオさん、ソラちゃん、シンさん、ウルちゃん、オル君だ。
私達は王城に行き王様と話をする。貴族達も一緒だ。
「こ、この者達は私達を拐って恐ろしい事をしました。」
私達が話すより先に貴族達が騒ぎ出す。
「特にそこのミナ殿は…ミナ殿は…」
言葉に詰まって大粒の涙を流している貴族の1人。
うん、何かごめんなさい。
「まあまあお待ち下さい。私はシンと申します。順を追って説明していきましょう。」
シンさんが前に出て王様達に自己紹介をする。そのまま今回の事の経緯を説明し始める。
そして貴族達の犯した罪や迷惑行為を一つずつ丁寧に説明していく。私達が迷惑し、怒っていることも伝えてくれた。
貴族達は言葉に詰まりながらも反論しているけど、シンさんが悠々と説き伏せていって最後は殆ど反論もしなくなっていた。
「最後にエスペランサの代表にして、今回の1番の被害者であるミナ様から一言だけあるそうです。」
あ、ここであれを言うの?
「今度はもっと沢山遊びましょうね?」
ニコリと笑ってこれを言うだけ。
今の話の件だと私の台詞おかしくない?
暫く貴族達は固まっていたけどブルブルと震え出して、1人は泣き叫びながら逃げ出していき、1人はその場に崩れ落ちて放心している。もう1人は卒倒してしまった。
えぇ……。
3日も一緒にいるとみんな慣れてくれて、本当の兄弟姉妹みたいに溶け込むことができた。
あったかくて幸せだった。
それから各ダンジョンマスターにも挨拶をしておく。リオさんの提案でそれぞれのダンジョンにリソース補充を掛けておく事になった。
ゼルグランのダンジョンマスター、リュミエさんはみんなと仲良くやれているかな?
「うん、すごく楽しい。感謝してる。」
「馴染めたみたいで良かったです。」
孤児達とも仲良くできているみたいなので安心した。
「そういえばフィオレさんが居ないみたいだけど。サナトスさんも。」
「2人ならティナと一緒に外に出てるわよ。」
ルサルカさんが教えてくれたけど、あの2人とティナちゃんって大丈夫…?
「すぐに行って捕まえておきたい人がいるとか言っていたけど。」
ティグルさんがティナちゃんに聞いた事を話してくれた。今後必ず役に立つ人材になるとか…。捕まえるって、荒事ならティナちゃんが危ないよ!
「何か大丈夫って言い切っていたんですよ。戦闘にはならないって。」
今度はキュリオさん。うーん…本当に大丈夫かな?念話で聞いてみよう。
(はーい!丁度良かった、今連絡しようと思ってたトコだったよ。)
(フィオレさん、ティナちゃんと外に出ているって聞いたんですけど大丈夫ですか?)
(全然大丈夫だよ!それより有用な人材を確保したから今からそっちに連れていっていい?)
(はい。お願いします。)
念話を終わるとほぼ同時にフィオレさん、サナトスさん、ティナちゃんと知らない男性が転移してきた。
「あなたは!」「シン!」
リオさんとソラちゃんが同時に声を上げる。この人が聖国でリオさんとソラちゃんを奴隷にした転生者?
「や、やあ…2人とも元気そうで。」
「やあじゃないわよ!アンタのせいで私達は死ぬ思いをしたのよ!」
「すまなかった…あの時の私は気が動転していた。兎に角あの場を離れようと必死で、お前達やカオリの事を構っていられなかったんだ。」
シンさんは跪いてリオさん達に説明をしている。リオさんは彼を見下ろしながらティナちゃんに聞く。
「それで、コイツの《未来視》が役に立つから連れてきたの?」
「ちがうの。シンお兄さんはまだギフトをもってるの。」
「私のもう一つのギフトは《教戒》だ。対象と会話する事で行動や思考を誘導する事ができる。」
それって使い方によってはかなり危険なんじゃ…。
「シンお兄さんは味方にいた方がいいと思うの。」
敵として現れるととてつもなく厄介な事になりそうだけど味方なら心強い。
「それがあるならカオリを味方にしなくても自分で何でもできたんじゃないの?」
「会話ができる相手ならな。例えば私はゴブリンと会話はできない。或いは暴走状態のウルディザスターに《教戒》を仕掛けるのは不可能だろう。」
リオさんの問い掛けに分かりやすく答えるシンさん。
「私がリオとソラにした事は許される事では無いかも知れない。だが償いをさせてほしい。」
「じゃあドS部屋で。」
段々と呼称が適当になっているけど、その名前を聞いて中に私がいたら勘違いされそう…。
いや、今はそれはどうでもいいね。
「協力者になるなら許す。」
「ソラ、本当にいいの?」
「うん。リオはダメ?」
リオさんは少し考えてシンさんを冷たく見下ろして言う。
「ティナについて来たのは私達への償いが目的?」
「それもあるが、その子に説得されたのだ。」
シンさんはティナちゃんに言われた事を教えてくれた。
シンさんは今もかなりの頻度で《未来視》が使えない状況で、その不安から逃げる様に各地を転々としていたらしい。
そこにやって来たのがティナちゃんと老人姿のサナトスさん。
ティナちゃんはシンさんと同じギフトを持っている事を伝え、《未来視》が使えないのは私に敵対しているからだと説いた。
…本当に?
[幸運による不確定要素が未来を固定化出来なくしているのかも知れません。ティナの言っている事は間違いではありません。]
「ミナおねーちゃんに悪いことをしようとすると未来が見えなくなるの。」
「ティナちゃんも試したの?」
「うん。」
どうやらティナちゃんは《未来視》の使い方をよく理解しているみたい。何でと聞いてみたらタチアナさんが能力の検証から使い方までアドバイスをしていたらしい。
ティナちゃんを鑑定したら《未来視》のレベルが20になっていた。
え…前は4だったよね?
タチアナさんを呼び出して聞いてみたら、「毎日未来を見たりコントロールする練習をしていました」と教えてくれた。
訓練でレベルが上がった…?
[偶然だと思います。或いは元々才能があったからでしょう。]
「私はミナに協力する。未来が見えないのが恐ろしいのだ。そして、見えなくなる直前に見えるのは自分が死んでいる姿。ミナに敵対したら死の未来が待っていると言われている様なものだ。奴隷紋で縛ってくれて構わない。協力させてほしい。」
「私はいいと思いますけど…」
リオさんの方を見る。
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リオさんとシンさんが何やら打ち合わせを始めた。
私も最後に一つだけ役割があるみたい。
ーーーー
あの貴族達のお仕置き期間が終わったのでリアード国王都アルスティルトに送って帰す。暗殺者は拘束してエスペランサに返した。略式で裁判が行われてから奴隷に落とすらしい。
リアードに行くのは私とユキさん、リオさん、ソラちゃん、シンさん、ウルちゃん、オル君だ。
私達は王城に行き王様と話をする。貴族達も一緒だ。
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私達が話すより先に貴族達が騒ぎ出す。
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言葉に詰まって大粒の涙を流している貴族の1人。
うん、何かごめんなさい。
「まあまあお待ち下さい。私はシンと申します。順を追って説明していきましょう。」
シンさんが前に出て王様達に自己紹介をする。そのまま今回の事の経緯を説明し始める。
そして貴族達の犯した罪や迷惑行為を一つずつ丁寧に説明していく。私達が迷惑し、怒っていることも伝えてくれた。
貴族達は言葉に詰まりながらも反論しているけど、シンさんが悠々と説き伏せていって最後は殆ど反論もしなくなっていた。
「最後にエスペランサの代表にして、今回の1番の被害者であるミナ様から一言だけあるそうです。」
あ、ここであれを言うの?
「今度はもっと沢山遊びましょうね?」
ニコリと笑ってこれを言うだけ。
今の話の件だと私の台詞おかしくない?
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えぇ……。
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