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平穏
手がかり
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「あの旦那、今度はウサギの娘が欲しいらしい。」
「拗れてますねぇ。」
「あの3人を毎晩抱いてるんですかねぇ?ありゃ相当なお方だ。」
笑いながら奴隷商の3人の男が話をしている。
「しかしあの貴族娘売れねぇな。」
「やはり値が高すぎるんじゃないすか?幾らなんでも1000万は吹っ掛け過ぎでさぁ。」
「いくら付加価値を付けても貴族潰しにやられた家の娘を買い取るのはリスクがあるからでは?」
「さっきの何も知らない旦那になら売れると思ったんだがなぁ。」
「あの旦那は…」
「特殊な性癖でもあるんだろう。」
楽しそうに3人が会話をしている。
ええと…あの女の人、リオさんの潰した家の娘さんって事?
それは……よくない。
でも国内で定められた法律に則って奴隷にされているのなら力で助け出す訳にはいかないし。
うん…よし、買おう。
そうと決まれば一度ここから出て買いに来たという形にしないと。
扉をそっと開けて見るけど3人とも気付かない。
外に出て《ステルス》を解除して扉を開けて中に入る。
「なんだ?お嬢ちゃん、ここは子供の来る所じゃあないぜ。」
「ええと、私は冒険者です。奴隷を買いに来ました。」
3人は顔を見合わせてニヤリと笑った。
「そうかそうか…それで、欲しいのは戦闘奴隷かな?この町に仲間になってくれる仲の良い人はいないのかい?」
商売相手だと認識してくれたみたい。出来るだけ素性は分からない様に適当に返事をしてあの人を売ってもらおう。
「いません。でも欲しいのは戦闘奴隷じゃありません。」
「そうなのかい?それじゃあまさか愛玩奴隷を?君、家族はいないのか?」
「いません。」
あの人は愛玩奴隷っていう分類なのかな?
「分かった。案内するからついておいで。」
「お願いします。」
ダキアさんに話しかけてきたおじさんが私を案内してくれる。さっき入った部屋の方だ。2人の男の人もついてくる。
良かった。話が通じたみたい。
お金は随分と貯まっているし、1000万くらいすぐに払える。解放した後はどうしようか…。一度孤児院に保護しようか?いや、元とはいえ貴族のお嬢様を連れて行く所じゃないか。メリッサさんに相談してみようかな。
考えながらついて行く。
「捕まえた!」
「ひゃあっ!?」
突然後ろから抱きつかれた!
「ここはお嬢ちゃんみたいな子が来る所じゃないんだよ~。こんなところに来ると売り物にされ…っふげっ!!?」
両腕でガッチリと抱きつかれていたので足を絡めて払うと、もう片方の足で下腹部を蹴りながら後ろに倒れる。
「ほぁごっ!うげぇ……」
打ち所が悪かったのかそのまま動かなくなる男。
ヤバっ…やり過ぎた…?
「お前…なんて事を……」
もう一人の男は私に縄を掛けようと準備をしていたらしいけど、倒れた様子を見て青くなって固まっていた。
私は倒した男の人の股間を踏んでいた。
「そ、そっちが悪いんですからね!私はただ貴族のお嬢様を買いに来ただけなのに!」
「ムスコの仇は必ず討ってやるからな!」
「捕まえろ!」
まさかの家族経営!?
じゃなくて、仇って仕掛けてきたのはそっちじゃない!
勢いよく突進して来るけど動きはまるで素人だ。これなら簡単に制圧できる。
縄を持ったまま襲い掛かってくる男の人は足を払って転倒させたら気絶して、おじさんは鳩尾に一発拳を入れたら動かなくなった。
はぁ…どうしよう…取引の現場を押さえるつもりだったのに…。
絶対みんなに怒られる…。
これを挽回するには力技しかない。
《アドラステア》を発動させて《レナータ》を使って3人を回復させる。
「起きてください。あなた達には聞きたい事があります。」
「うぅ…」
「な、にぃ…?天使…?」
「傷は癒しました。私の質問に正直に答えてください。」
「ほ、本当だ!治ってる!」
ズボンの中を確認する男の人。
いや、お願い話を聞いて……。
「もう一度言います。質問に正直に答えてください。さもないと…」
うーん…どうしよう。そうだ!
「あなた達を奴隷に落とします。」
「喜んで!」
「お願いします!」
「宜しくお願いします!」
「は?えぇ!?」
ダメだ…私この人達と分かり合える気がしない…。
誰か助けて……。
ーーーー
「まったく、次から次へとやらかして…面白かったけど。」
程なくしてリオさん達がやって来た。
《クレアボイアンス》で様子を見ていたらしい。
「見てたなら助けに来てくださいよ。」
「何か出て行くタイミングを逃しちゃって…ごめん。」
笑いながら言うリオさん。
助けにくる気なかったですよね?
「それで、コイツらはどうするんだ?ミナを襲ったのは変わりないが。」
3人まとめて縄で縛り終えたダキアさんが聞いてくる。
「私達はミナ様の奴隷です!何でもします!」
えぇ…何でだろうこの人達に名前を呼ばれると鳥肌がたってしまう。
この人達の反応って《アドラステア》の効果じゃないよね…?
[違います。]
「奴隷になるのは結構ですので、教えてください。」
違法取引を扱っている組織について聞くと、簡単に教えてくれた。
「それと、ここにいる犯罪奴隷以外の人を、男女問わず全て私が買い取ります。」
「お金など要りません。全てミナ様に差し上げます。」
何を言っているのかな…?
「私どもは同業者を売ってしまった。これ以上奴隷商人はやれません。廃業して国を出ます。」
「それなら尚の事お金が要りますよね?受け取ってください。」
無理矢理に精算してもらって、多めに渡しておく。
買い取った人達の値段を記録してある資料も受け取っておく。
奴隷紋の手続きを終えたらこの人達とはお別れだ。
もう関わり合いたくないのでこれっきりにしてもらおう。
奴隷の中には片腕が無かったり、もっと酷い状態の人が沢山いた。
アウラさんにお願いしてアブレスの人達が使っていた街を使えるように準備してもらっておく。
「皆さんを全員買い取らせていただきました。ミナといいます。」
何も言わずにこちらを見る人、見ようともしない人、反応は様々だ。
「まずは全員移動します。」
部屋単位でダンジョンの街に送り込んでいく。街の中央広場に集まってもらっておいて治療からやってしまおう。
「まずは欠損部位の再生ですね。」
《アドラステア》を作動させてオーバーブーストを掛けて《レナータ》を使用する。
「なんだ…これ…」
「痛みが消えて…」
「お、俺の腕が…治った…!?」
欠損部位が生えてきたり持病が治ったりで大騒ぎになってしまった。
騒ぎが治るまで少し時間がかかったけど、みんな私の方を向いていた。中には手を合わせている人もいるけど…拝まれても困ってしまう。
「拗れてますねぇ。」
「あの3人を毎晩抱いてるんですかねぇ?ありゃ相当なお方だ。」
笑いながら奴隷商の3人の男が話をしている。
「しかしあの貴族娘売れねぇな。」
「やはり値が高すぎるんじゃないすか?幾らなんでも1000万は吹っ掛け過ぎでさぁ。」
「いくら付加価値を付けても貴族潰しにやられた家の娘を買い取るのはリスクがあるからでは?」
「さっきの何も知らない旦那になら売れると思ったんだがなぁ。」
「あの旦那は…」
「特殊な性癖でもあるんだろう。」
楽しそうに3人が会話をしている。
ええと…あの女の人、リオさんの潰した家の娘さんって事?
それは……よくない。
でも国内で定められた法律に則って奴隷にされているのなら力で助け出す訳にはいかないし。
うん…よし、買おう。
そうと決まれば一度ここから出て買いに来たという形にしないと。
扉をそっと開けて見るけど3人とも気付かない。
外に出て《ステルス》を解除して扉を開けて中に入る。
「なんだ?お嬢ちゃん、ここは子供の来る所じゃあないぜ。」
「ええと、私は冒険者です。奴隷を買いに来ました。」
3人は顔を見合わせてニヤリと笑った。
「そうかそうか…それで、欲しいのは戦闘奴隷かな?この町に仲間になってくれる仲の良い人はいないのかい?」
商売相手だと認識してくれたみたい。出来るだけ素性は分からない様に適当に返事をしてあの人を売ってもらおう。
「いません。でも欲しいのは戦闘奴隷じゃありません。」
「そうなのかい?それじゃあまさか愛玩奴隷を?君、家族はいないのか?」
「いません。」
あの人は愛玩奴隷っていう分類なのかな?
「分かった。案内するからついておいで。」
「お願いします。」
ダキアさんに話しかけてきたおじさんが私を案内してくれる。さっき入った部屋の方だ。2人の男の人もついてくる。
良かった。話が通じたみたい。
お金は随分と貯まっているし、1000万くらいすぐに払える。解放した後はどうしようか…。一度孤児院に保護しようか?いや、元とはいえ貴族のお嬢様を連れて行く所じゃないか。メリッサさんに相談してみようかな。
考えながらついて行く。
「捕まえた!」
「ひゃあっ!?」
突然後ろから抱きつかれた!
「ここはお嬢ちゃんみたいな子が来る所じゃないんだよ~。こんなところに来ると売り物にされ…っふげっ!!?」
両腕でガッチリと抱きつかれていたので足を絡めて払うと、もう片方の足で下腹部を蹴りながら後ろに倒れる。
「ほぁごっ!うげぇ……」
打ち所が悪かったのかそのまま動かなくなる男。
ヤバっ…やり過ぎた…?
「お前…なんて事を……」
もう一人の男は私に縄を掛けようと準備をしていたらしいけど、倒れた様子を見て青くなって固まっていた。
私は倒した男の人の股間を踏んでいた。
「そ、そっちが悪いんですからね!私はただ貴族のお嬢様を買いに来ただけなのに!」
「ムスコの仇は必ず討ってやるからな!」
「捕まえろ!」
まさかの家族経営!?
じゃなくて、仇って仕掛けてきたのはそっちじゃない!
勢いよく突進して来るけど動きはまるで素人だ。これなら簡単に制圧できる。
縄を持ったまま襲い掛かってくる男の人は足を払って転倒させたら気絶して、おじさんは鳩尾に一発拳を入れたら動かなくなった。
はぁ…どうしよう…取引の現場を押さえるつもりだったのに…。
絶対みんなに怒られる…。
これを挽回するには力技しかない。
《アドラステア》を発動させて《レナータ》を使って3人を回復させる。
「起きてください。あなた達には聞きたい事があります。」
「うぅ…」
「な、にぃ…?天使…?」
「傷は癒しました。私の質問に正直に答えてください。」
「ほ、本当だ!治ってる!」
ズボンの中を確認する男の人。
いや、お願い話を聞いて……。
「もう一度言います。質問に正直に答えてください。さもないと…」
うーん…どうしよう。そうだ!
「あなた達を奴隷に落とします。」
「喜んで!」
「お願いします!」
「宜しくお願いします!」
「は?えぇ!?」
ダメだ…私この人達と分かり合える気がしない…。
誰か助けて……。
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「まったく、次から次へとやらかして…面白かったけど。」
程なくしてリオさん達がやって来た。
《クレアボイアンス》で様子を見ていたらしい。
「見てたなら助けに来てくださいよ。」
「何か出て行くタイミングを逃しちゃって…ごめん。」
笑いながら言うリオさん。
助けにくる気なかったですよね?
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「私達はミナ様の奴隷です!何でもします!」
えぇ…何でだろうこの人達に名前を呼ばれると鳥肌がたってしまう。
この人達の反応って《アドラステア》の効果じゃないよね…?
[違います。]
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アウラさんにお願いしてアブレスの人達が使っていた街を使えるように準備してもらっておく。
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何も言わずにこちらを見る人、見ようともしない人、反応は様々だ。
「まずは全員移動します。」
部屋単位でダンジョンの街に送り込んでいく。街の中央広場に集まってもらっておいて治療からやってしまおう。
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《アドラステア》を作動させてオーバーブーストを掛けて《レナータ》を使用する。
「なんだ…これ…」
「痛みが消えて…」
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