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竜人族の島
改革
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各地に潜伏していた人間や奴隷として扱われていた人達を一つの島に集まってもらった。
これからはここの人達だけで生活してもらわなければならない。漁業に農業、その他生活に必要な物を作る産業。人の割り振りに代表者の選定。やる事は竜人族側よりも多い。
困ったのは、その人間達の中に主戦派がいるという事。
「今こそ憎き竜人族達を根絶やしにする好機だ!」
ここは町の中央部にある大会議場。
各グループの代表を集めての会議をしている時に1人の中年の男性が立ち上がってそう言った。
因みに私達は全員で参加している。
「レア皇女とミナ殿がいる今ならば奴らに勝てる!」
いやいや…私達は竜人族とは戦わないよ。
「この際ハッキリと言わせていただきますが、私は帝国の利益に繋がると判断したからエジダイハンの改革に協力しました。竜人族を滅ぼす事に価値を見出せません」
レアさんは冷たく言い放つ。今まで温和に話をしていた彼女の豹変ぶりに全員が固まってしまった。
「で、では…竜人族を滅ぼすのを協力して下されば奴らの所有する鉱山を全て帝国に差し上げましょう」
何を言い出すかと思えば…こういうのを何て言うんだっけ?絵に描いた餅…じゃないか、取らぬ狸の皮算用かな?
「正直に申し上げますと、私達帝国にとって、取引相手が変わるだけで他に意味はありません」
「いや、鉱山の所有権を渡すと…「そんな大事な事をあなたの一存で決められるのですか?無理でしょう。そして話し合った結果、結局所有権の譲渡は不可能になりますよ。エジダイハンの唯一のカードをタダで渡すなんて出来るわけありませんから。それともそこまで考えて私達を利用する為に出任せを言ったのでしょうか?だとしたら竜人族よりもタチが悪い」
男性はレアさんの迫力に負けて萎縮している。
「あのー…宜しいですか?」
私も一言言っておこう。
「私もレア皇女と同じ意見です。これまでの事を水に流せとは言いません。でも折角自分達の島を手に入れて、これから再出発なのだから態々戦いを起こさなくても良いと思うんです。この先竜人族達とどう付き合っていくかは皆さん次第です。だけど、争うのは今じゃないですよ。今は生活を安定させて、豊かに暮らせる様に力を注ぐべきです」
「あんた達には俺達の苦しみが分からないからそんな事を言えるんだ…!」
座って俯いていた青年が声を上げる。
「分からないわよ。私達はよそ者だから」
リオさんが口を開く。
「だからよそ者に頼らないでもらえるかしら?やりたければ自分達で勝手にやりなさい。私達を巻き込むんじゃないわよ」
「薄情者め…」
「本当に薄情なら島の整備なんてしないわよ。何でも与えてもらえると思ったら大間違いよ」
何だか良くない雰囲気になってしまったので一旦休憩をする事に。
帝国関係者の私達は別室に移動して休憩をとる。
「まあ、あの人達の言いたい事は分かるのですが、私達はこれ以上戦争に加担するつもりはないですから」
お茶を入れてみんなに配りながら言うレアさん。あの場での立場上、ああ言うしかなかったのだろう。
「まあ、私達はやるべき事をやって帰ればいいんじゃない?ここまでやったんだからさ」
珍しくリサさんが意見している。
「それがですね…私達は当分の間エジダイハン駐留になりますよ」
「マジかよ…」
レアさんの言葉に絶句しているナオトさん。
「畜産の導入にはかなり時間がかかりますからね。人間と竜人族の関係も上手く結び付けないといけませんし」
現状エジダイハンは人間と竜人族の2つに分かれている。そのどちらもが足らないものが有り、それを補い合える間柄にしたいというのがレアさんの考えだ。
主戦派を何とか抑えたい所だけど現状では難しい。とにかく時間が掛かるのだとマサルさん達に説明していた。
「あ、ミナさん達はもう依頼達成で大丈夫です。あとは私達でやりますから」
そうは言ってもこのまま別れるのは気が引ける。何か良い手が見つかればいいのだけど…。
「まあ、レア達が残って色々するなら私達ももう少し残ってもいいけど、ねえ?」
リオさんの問い掛けに全員が頷いている。
「ありがとうございます。追加で報酬が出せる様に手配しますね」
そういえば私達はレアさんの護衛で来てるんだったね。戦争に参加していたから忘れてたよ。
お茶を飲んで一息ついて、会議を再開だ。さっきの話は置いておいて、町の自治管理について具体的に詰めていく。
意外と順調に話が運んで、夜までには大体の事を決める事ができた。
私達はメルドガルビルの町に戻って人間達の様子を報告した。
「まあ、当然だろうな。我ら竜人族は今まで散々な事をしてきたのだから。今更対等にと言っても人間は納得せんだろう」
「こればかりはどうしようもありませんね。時間が和らげてくれる事を期待しましょう」
屋敷で夕食をいただく事に。半竜人族の3人の首輪がなくなっていた。
「あれは他の町の者に疑われぬ様にする為の飾りだからな。もう必要あるまいて」
メルドガルビルさんは何だか嬉しそうだった。
「所で、だ。私達が譲渡した島の一つにダンジョンがあるのだが、行ってみたか?」
「え?本当ですか?」
「うむ。ただ、何も無い所だがな」
何も無いダンジョン?
「昔は魔物が出たりしたそうだが、もう随分昔にパタリと何も出なくなってしまってな。今は誰も寄り付かんのだよ」
「それってもしかして…」
リソース切れなんじゃ…?
リソースが無くなったらダンジョンマスターが戦うしか無い筈だ。
「ダンジョンマスターに会った竜人族は居ないんですか?」
「ダンジョンマスター?そんな者に遭ったと言う話は聞いた事がないが…」
「調査してみてもいいですか?」
「勿論だとも。あそこは人間達に譲った島なのだから」
明日のやる事が決まった。ダンジョンを調査してマスターを探してみよう。
上手くすれば味方に出来るかも知れない。
これからはここの人達だけで生活してもらわなければならない。漁業に農業、その他生活に必要な物を作る産業。人の割り振りに代表者の選定。やる事は竜人族側よりも多い。
困ったのは、その人間達の中に主戦派がいるという事。
「今こそ憎き竜人族達を根絶やしにする好機だ!」
ここは町の中央部にある大会議場。
各グループの代表を集めての会議をしている時に1人の中年の男性が立ち上がってそう言った。
因みに私達は全員で参加している。
「レア皇女とミナ殿がいる今ならば奴らに勝てる!」
いやいや…私達は竜人族とは戦わないよ。
「この際ハッキリと言わせていただきますが、私は帝国の利益に繋がると判断したからエジダイハンの改革に協力しました。竜人族を滅ぼす事に価値を見出せません」
レアさんは冷たく言い放つ。今まで温和に話をしていた彼女の豹変ぶりに全員が固まってしまった。
「で、では…竜人族を滅ぼすのを協力して下されば奴らの所有する鉱山を全て帝国に差し上げましょう」
何を言い出すかと思えば…こういうのを何て言うんだっけ?絵に描いた餅…じゃないか、取らぬ狸の皮算用かな?
「正直に申し上げますと、私達帝国にとって、取引相手が変わるだけで他に意味はありません」
「いや、鉱山の所有権を渡すと…「そんな大事な事をあなたの一存で決められるのですか?無理でしょう。そして話し合った結果、結局所有権の譲渡は不可能になりますよ。エジダイハンの唯一のカードをタダで渡すなんて出来るわけありませんから。それともそこまで考えて私達を利用する為に出任せを言ったのでしょうか?だとしたら竜人族よりもタチが悪い」
男性はレアさんの迫力に負けて萎縮している。
「あのー…宜しいですか?」
私も一言言っておこう。
「私もレア皇女と同じ意見です。これまでの事を水に流せとは言いません。でも折角自分達の島を手に入れて、これから再出発なのだから態々戦いを起こさなくても良いと思うんです。この先竜人族達とどう付き合っていくかは皆さん次第です。だけど、争うのは今じゃないですよ。今は生活を安定させて、豊かに暮らせる様に力を注ぐべきです」
「あんた達には俺達の苦しみが分からないからそんな事を言えるんだ…!」
座って俯いていた青年が声を上げる。
「分からないわよ。私達はよそ者だから」
リオさんが口を開く。
「だからよそ者に頼らないでもらえるかしら?やりたければ自分達で勝手にやりなさい。私達を巻き込むんじゃないわよ」
「薄情者め…」
「本当に薄情なら島の整備なんてしないわよ。何でも与えてもらえると思ったら大間違いよ」
何だか良くない雰囲気になってしまったので一旦休憩をする事に。
帝国関係者の私達は別室に移動して休憩をとる。
「まあ、あの人達の言いたい事は分かるのですが、私達はこれ以上戦争に加担するつもりはないですから」
お茶を入れてみんなに配りながら言うレアさん。あの場での立場上、ああ言うしかなかったのだろう。
「まあ、私達はやるべき事をやって帰ればいいんじゃない?ここまでやったんだからさ」
珍しくリサさんが意見している。
「それがですね…私達は当分の間エジダイハン駐留になりますよ」
「マジかよ…」
レアさんの言葉に絶句しているナオトさん。
「畜産の導入にはかなり時間がかかりますからね。人間と竜人族の関係も上手く結び付けないといけませんし」
現状エジダイハンは人間と竜人族の2つに分かれている。そのどちらもが足らないものが有り、それを補い合える間柄にしたいというのがレアさんの考えだ。
主戦派を何とか抑えたい所だけど現状では難しい。とにかく時間が掛かるのだとマサルさん達に説明していた。
「あ、ミナさん達はもう依頼達成で大丈夫です。あとは私達でやりますから」
そうは言ってもこのまま別れるのは気が引ける。何か良い手が見つかればいいのだけど…。
「まあ、レア達が残って色々するなら私達ももう少し残ってもいいけど、ねえ?」
リオさんの問い掛けに全員が頷いている。
「ありがとうございます。追加で報酬が出せる様に手配しますね」
そういえば私達はレアさんの護衛で来てるんだったね。戦争に参加していたから忘れてたよ。
お茶を飲んで一息ついて、会議を再開だ。さっきの話は置いておいて、町の自治管理について具体的に詰めていく。
意外と順調に話が運んで、夜までには大体の事を決める事ができた。
私達はメルドガルビルの町に戻って人間達の様子を報告した。
「まあ、当然だろうな。我ら竜人族は今まで散々な事をしてきたのだから。今更対等にと言っても人間は納得せんだろう」
「こればかりはどうしようもありませんね。時間が和らげてくれる事を期待しましょう」
屋敷で夕食をいただく事に。半竜人族の3人の首輪がなくなっていた。
「あれは他の町の者に疑われぬ様にする為の飾りだからな。もう必要あるまいて」
メルドガルビルさんは何だか嬉しそうだった。
「所で、だ。私達が譲渡した島の一つにダンジョンがあるのだが、行ってみたか?」
「え?本当ですか?」
「うむ。ただ、何も無い所だがな」
何も無いダンジョン?
「昔は魔物が出たりしたそうだが、もう随分昔にパタリと何も出なくなってしまってな。今は誰も寄り付かんのだよ」
「それってもしかして…」
リソース切れなんじゃ…?
リソースが無くなったらダンジョンマスターが戦うしか無い筈だ。
「ダンジョンマスターに会った竜人族は居ないんですか?」
「ダンジョンマスター?そんな者に遭ったと言う話は聞いた事がないが…」
「調査してみてもいいですか?」
「勿論だとも。あそこは人間達に譲った島なのだから」
明日のやる事が決まった。ダンジョンを調査してマスターを探してみよう。
上手くすれば味方に出来るかも知れない。
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