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アスティア
宙間戦闘
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ようやく姿勢の制御ができて来た頃、本体のいるであろう方角から凄い数の船がやって来ていた。
「ドゥームアンヘルってどんだけ居るのよ…」
ウンザリした顔をしながらリオさんが呟いた。
「面倒いけどやるしかない。思い切りいくよ」
ソラちゃんは石を取り出していた。ハルバードで斬り込むには距離がありすぎるだろうし、貯留石ならかなりの威力がでるからね。
「アスティアにはミナさんがいます。普通の星ならあっという間に占領されていたかも知れませんけど、アスティアは陥させはしません」
ユキさんは大盾を構えてみんなの前に出る。
「まさか空の上がこんな風になってるなんて…俺も全力で戦うぞ!」
テュケ君は最後まで姿勢制御がうまくいかなかったけど、今はもう大丈夫。
多分私とのリンクを強くして対応したんだろう。驚く事ばかりかも知れないけど覚悟は出来てるみたいだ。
「それじゃみんな、船を破壊しながら本体に向かって進みます!なるべく多く倒しながら行くけど、討ち漏らした船を深追いはしないで。アスティアのみんなに任せよう!」
「分かったわ!」「了解~」「はい!」「おう!」
鑑定を使いながら距離を測る。
見えているけどまだまだ魔法の射程距離外だ。
と、船の先端が一斉に光出した。あの高エネルギーを私達にぶつけるつもりだ。
オーバーブーストを付与した《カタフィギオ》を展開。更に結界の中、先頭でユキさんが大防御。ユキさんにもオーバーブーストを付与して一斉射撃に備える。
エネルギーが収束して、一斉に放たれた。真っ白な光の帯がこちらに向かって迫ってくる。
鑑定で威力を計測してみたけどユキさんと結界の防御力の方が僅かに上回っていた。
私は防御をユキさんに任せて攻撃の準備をする。
射程距離が足らないなら伸ばせばいい。
オーバーブーストを距離に付与してオーバーブースト《レイブラスター》を高速言語を使って構築していく。
光の帯が結界に接触してあたり一帯が真っ白になる。
「攻撃が止んだら一斉攻撃よ!まだ距離があるから近接攻撃は禁止」
「あい」「おう!」
リオさんが指示を出し、ソラちゃんとテュケ君が返事をする。
高エネルギー攻撃を防ぎきって私達が前に出る。
溜めていた《レイブラスター》を解き放ちそのまま縦横にスイングする。
近くにいた8隻を斬り裂いて撃沈した。
「次は私ね!《マナエクスジベイト》、《レイブラスター》!」
リオさんにも同じ様にオーバーブーストを付与する。
今度は4隻を破壊した。
「私もやるよー!」
さっきからずっと貯留石をグルグルしていたソラちゃんは勢い良く石を投げつける。
それは目で追えないほどの速さで一隻の船に命中すると、船は動きを止めた。
効いてるのかな?
「貫通した」
ソラちゃんは満足げに頷いている。
見ると船はゆっくりとバラバラになっていった。
[あの船の様なものの組成は岩石とドゥームアンヘルです。ソラの攻撃でコアが破壊されました]
つまり全体を破壊しなくても一箇所を攻撃すればあの船は壊せるんだね。
「それならわざわざ大火力魔法を使わなくても良さそうね。ミナ、鑑定で船のコアとドゥームアンヘルの位置を教えて」
「はい!」
位置を全員に伝達する。
「いくわよ!《デスペラシオンラディウス》!!」
リオさんの合図に合わせてオーバーブーストを射程距離に付与。
近くにいた20隻近くに光が飛んで行って次々と突き刺さっていった。
船は動きを止める。どうやら倒したらしい。
「数隻に突破されました」
「あれくらいならみんなに任せても大丈夫でしょう。先に急ぎましょう」
ユキさんとリオさんの話を聞きながら遠くを見る。
更にドゥームアンヘルがこちらに向かって来ていた。
[数は5。質量が例の人型より大きいです]
5人だけ?
「あれは…!」
1番に反応したのはソラちゃんだった。
…なんで嬉しそうなの?
頭、胴体、両手、両足の色が全て違う。
あーなるほど。あれが合体した姿なんだね。
…初めから合体して来れるならそうすればいいのに。
「何で嬉しそうなんですか…」
「合体はロマン。テュケならきっと分かってくれる」
「え、俺?」
ユキさんが呆れながらソラちゃんに聞いているけど、テュケ君も話に巻き込まれていた。
「まあ…分からなくもないかな」
分かっちゃうんだ。
「何をのんびりしているの?来るわよ」
1人1体相手にすればいいね。向こうもその気みたい。
私と対峙した合体ドゥームアンヘルは両手から高エネルギーの塊を刃のように発生させて斬り込んでくる。
後ろに下がりながら攻撃を躱して様子を見る。
合体しただけかと思ったけど速度が上がってる。
単純に5倍なのかな?
手にしたディエスヘレスブリンガーで斬り返すけどエネルギーの刃で受け止められた。
凄い力だ。5倍どころじゃないみたい。
跳ね返されて距離を取らされる。
今度は両手を合わせてエネルギーを飛ばして来た。
《ヴェンデッタ》で跳ね返そうとしたけど跳ね返らなかった。
ギリギリで避けて距離を詰める。
ちらりとみんなの様子を見るけど、互角に戦っている様に見える。
「コイツ…戦艦並みの砲撃を?」
「冗談やってないでサッサと倒しなさい!私は近接だと不利なのよ!」
「リオねーちゃん!俺が引き離す!」
ソラちゃん、リオさん、テュケ君は3対3の戦いになってるみたいだ。
ユキさんは1体と激しくぶつかり合っている。
早く倒して応援に行こう!
オーバーブーストを掛けた《ヒュブリスブレイカー》で両腕を斬り裂いて、至近距離から《ルインブレイザー》を胴体にぶつける。
頭と両手両足が分離して襲いかかって来た!
簡単に分離できるんだ…。
全部倒さないといけないのは面倒だ。
5人が一斉に襲いかかってくるので後ろに下がりながら攻撃を受け流す。
連携がしっかりしていて反撃する隙がない。
「《ソードイメージ》、《レイブラスター》!」
ハナちゃんのやっていた魔法を剣に変えるのをやってみる。
取り敢えず4本出して各個に攻撃を指示。
攻撃を止めたところでまず1人、黒いのを剣で斬り捨てた。
各個で攻撃を繰り返していた魔法剣達もそれぞれでドゥームアンヘルを撃破する事ができた。
4本を別の意識で操るのって結構大変だ。ハナちゃんは一度に16本出せるんだっけ?
考察は後にしてみんなの援護に行こう!
「ドゥームアンヘルってどんだけ居るのよ…」
ウンザリした顔をしながらリオさんが呟いた。
「面倒いけどやるしかない。思い切りいくよ」
ソラちゃんは石を取り出していた。ハルバードで斬り込むには距離がありすぎるだろうし、貯留石ならかなりの威力がでるからね。
「アスティアにはミナさんがいます。普通の星ならあっという間に占領されていたかも知れませんけど、アスティアは陥させはしません」
ユキさんは大盾を構えてみんなの前に出る。
「まさか空の上がこんな風になってるなんて…俺も全力で戦うぞ!」
テュケ君は最後まで姿勢制御がうまくいかなかったけど、今はもう大丈夫。
多分私とのリンクを強くして対応したんだろう。驚く事ばかりかも知れないけど覚悟は出来てるみたいだ。
「それじゃみんな、船を破壊しながら本体に向かって進みます!なるべく多く倒しながら行くけど、討ち漏らした船を深追いはしないで。アスティアのみんなに任せよう!」
「分かったわ!」「了解~」「はい!」「おう!」
鑑定を使いながら距離を測る。
見えているけどまだまだ魔法の射程距離外だ。
と、船の先端が一斉に光出した。あの高エネルギーを私達にぶつけるつもりだ。
オーバーブーストを付与した《カタフィギオ》を展開。更に結界の中、先頭でユキさんが大防御。ユキさんにもオーバーブーストを付与して一斉射撃に備える。
エネルギーが収束して、一斉に放たれた。真っ白な光の帯がこちらに向かって迫ってくる。
鑑定で威力を計測してみたけどユキさんと結界の防御力の方が僅かに上回っていた。
私は防御をユキさんに任せて攻撃の準備をする。
射程距離が足らないなら伸ばせばいい。
オーバーブーストを距離に付与してオーバーブースト《レイブラスター》を高速言語を使って構築していく。
光の帯が結界に接触してあたり一帯が真っ白になる。
「攻撃が止んだら一斉攻撃よ!まだ距離があるから近接攻撃は禁止」
「あい」「おう!」
リオさんが指示を出し、ソラちゃんとテュケ君が返事をする。
高エネルギー攻撃を防ぎきって私達が前に出る。
溜めていた《レイブラスター》を解き放ちそのまま縦横にスイングする。
近くにいた8隻を斬り裂いて撃沈した。
「次は私ね!《マナエクスジベイト》、《レイブラスター》!」
リオさんにも同じ様にオーバーブーストを付与する。
今度は4隻を破壊した。
「私もやるよー!」
さっきからずっと貯留石をグルグルしていたソラちゃんは勢い良く石を投げつける。
それは目で追えないほどの速さで一隻の船に命中すると、船は動きを止めた。
効いてるのかな?
「貫通した」
ソラちゃんは満足げに頷いている。
見ると船はゆっくりとバラバラになっていった。
[あの船の様なものの組成は岩石とドゥームアンヘルです。ソラの攻撃でコアが破壊されました]
つまり全体を破壊しなくても一箇所を攻撃すればあの船は壊せるんだね。
「それならわざわざ大火力魔法を使わなくても良さそうね。ミナ、鑑定で船のコアとドゥームアンヘルの位置を教えて」
「はい!」
位置を全員に伝達する。
「いくわよ!《デスペラシオンラディウス》!!」
リオさんの合図に合わせてオーバーブーストを射程距離に付与。
近くにいた20隻近くに光が飛んで行って次々と突き刺さっていった。
船は動きを止める。どうやら倒したらしい。
「数隻に突破されました」
「あれくらいならみんなに任せても大丈夫でしょう。先に急ぎましょう」
ユキさんとリオさんの話を聞きながら遠くを見る。
更にドゥームアンヘルがこちらに向かって来ていた。
[数は5。質量が例の人型より大きいです]
5人だけ?
「あれは…!」
1番に反応したのはソラちゃんだった。
…なんで嬉しそうなの?
頭、胴体、両手、両足の色が全て違う。
あーなるほど。あれが合体した姿なんだね。
…初めから合体して来れるならそうすればいいのに。
「何で嬉しそうなんですか…」
「合体はロマン。テュケならきっと分かってくれる」
「え、俺?」
ユキさんが呆れながらソラちゃんに聞いているけど、テュケ君も話に巻き込まれていた。
「まあ…分からなくもないかな」
分かっちゃうんだ。
「何をのんびりしているの?来るわよ」
1人1体相手にすればいいね。向こうもその気みたい。
私と対峙した合体ドゥームアンヘルは両手から高エネルギーの塊を刃のように発生させて斬り込んでくる。
後ろに下がりながら攻撃を躱して様子を見る。
合体しただけかと思ったけど速度が上がってる。
単純に5倍なのかな?
手にしたディエスヘレスブリンガーで斬り返すけどエネルギーの刃で受け止められた。
凄い力だ。5倍どころじゃないみたい。
跳ね返されて距離を取らされる。
今度は両手を合わせてエネルギーを飛ばして来た。
《ヴェンデッタ》で跳ね返そうとしたけど跳ね返らなかった。
ギリギリで避けて距離を詰める。
ちらりとみんなの様子を見るけど、互角に戦っている様に見える。
「コイツ…戦艦並みの砲撃を?」
「冗談やってないでサッサと倒しなさい!私は近接だと不利なのよ!」
「リオねーちゃん!俺が引き離す!」
ソラちゃん、リオさん、テュケ君は3対3の戦いになってるみたいだ。
ユキさんは1体と激しくぶつかり合っている。
早く倒して応援に行こう!
オーバーブーストを掛けた《ヒュブリスブレイカー》で両腕を斬り裂いて、至近距離から《ルインブレイザー》を胴体にぶつける。
頭と両手両足が分離して襲いかかって来た!
簡単に分離できるんだ…。
全部倒さないといけないのは面倒だ。
5人が一斉に襲いかかってくるので後ろに下がりながら攻撃を受け流す。
連携がしっかりしていて反撃する隙がない。
「《ソードイメージ》、《レイブラスター》!」
ハナちゃんのやっていた魔法を剣に変えるのをやってみる。
取り敢えず4本出して各個に攻撃を指示。
攻撃を止めたところでまず1人、黒いのを剣で斬り捨てた。
各個で攻撃を繰り返していた魔法剣達もそれぞれでドゥームアンヘルを撃破する事ができた。
4本を別の意識で操るのって結構大変だ。ハナちゃんは一度に16本出せるんだっけ?
考察は後にしてみんなの援護に行こう!
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