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特別編2:神様はじめました
続 恋話
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──〔human side〕──
私は良いけどテュケ君には普通に恋愛とかしてもらいたいなぁ。アフターギフトの所為であの子の人生は狂ってしまったんだから。
眷属だからと言って私に遠慮なんてして欲しくないなぁ。
マサキさんと話しているテュケ君を見ながらそんな事を考えていたら、テュケ君が視線に気付いてこちらにやって来た。
「どうしたんだよねーちゃん」
「うーん…テュケ君は好きな子とか居ないの?」
「な、何で急にそんな事を聞くんだよ?」
「テュケ君だって男の子だし、気になる子の1人や2人はいるかなぁって」
おや?この反応はいる感じじゃない?
「ハナちゃんはどうなの?私が寝てた半年はマサキさん一家とダンジョン潜ってたんでしょ?」
「パーティ組んでた時のハナは頼れる相棒って感じだっただけだよ」
「じゃあソラちゃんは?よく話してるよね」
「あれは揶揄われてるだけだって」
そうなんだ。じゃあ…。
「ユキさんは優しいし美人だし…」
「…なんでそんなにくっ付けたがるんだよ?」
お?ユキさんの時だけ反応が違う。
「やっぱりユキさんなんだね?」
「ちげーよ!バカ!」
「あーバカって言ったー!バカって言う方がバカなんだよ?」
「ねーちゃんの方がバカだよ!バーカバーカ!」
そう言ってテュケ君は出て行ってしまった。
うーん…ちょっと強引過ぎたかな?
テュケ君があんなに怒るなんて…反省。
「どうしたのよ?」
「リオさん…。」
何事があったのかとリオさんやソラちゃん、ユキさんも集まって来た。
テュケ君とのやりとりを説明する。
リオさんは飲んでいたジュースを吹き出しそうになり、ソラちゃんは食べながら話を聞いていたけどピタリと止まって私を見ていた。
「ミナ…アンタって子は…」
「テュケ可哀想」
「それは…ミナさんが悪いと思います」
3人に責められた。
「やっぱり年頃の男の子に聞いちゃいけない事でしたよね…謝らなくちゃ」
「はぁーっ……とりあえずミナ、今すぐ謝りに行くのはやめなさい」
リオさんは大きく溜め息を吐いてからジト目で言われた。
「時間をおいた方がいいですか?」
「違う違う」
「ミナは分かってない」
ソラちゃんも呆れた様な顔で言ってくる。
「ミナさんは自分が人に何か言われて傷付いた時に、見当違いの事を謝られたらどう思いますか?」
「多分傷付くかな」
「そう言う事です」
うん?ユキさんの話だと私が謝らなくちゃいけない内容が違うって事?
「とりあえず今の話を他の人にも聞いてみなさい。私達は答えは教えないから自分で見つける事」
そう言ってリオさんは手をヒラヒラと振っていた。
うーん…誰に聞いてみようか。
男の人の視点だったらどうかな?
恋愛に詳しそうな人は…既婚者?
マサキさん、ネネさん、ハナちゃん、ウェスターさんが話をしている所に聞きに行ってみた。
「それはミナが悪いな!」
「そうね」
「テュケ…不憫だな」
いつもの調子でマサキさんに言われ、それに同意しているネネさん。
ハナちゃんは自分を引き合いに出した事について何も思っていないらしく、むしろテュケ君に同情していた。
「俺、ちょっとテュケ少年を励まして来ますよ」
ウェスターさんはお酒の入ったグラスを空けると食堂から出て行く。
やっぱり私が悪いんだ…。
「何だ?どうした?」
私の様子を見てだダキアさんとアリソンさんが来てくれた。
「実は──」
「おおう…俺からは何も言ってやれねぇな」
「ミナちゃん…わざとやってるんじゃないよねー?」
「え?何がですか?」
聞いてくるアリソンさんに聞き返すと、アリソンさんも溜め息をついて「テュケ君の事は放っておいていいよー」と言ってダキアさんと離れて行った。
むむむ…みんな反応が少しずつ違うんだけど。
辺りを見回したらサチさんとマリさんを見つけたので同じ事を話してみる。
「私はこういうのは男がグイグイ来ないといけないと思うんだ。だからミナは悪くないぞ」
「サッちゃん古い~。今時そんな考えだと婚期逃しちゃうよ」
「む、私はダンジョンマスターだから結婚などせんのだ!」
サチさんは私は悪くないと言う。
余計に分からなくなってきた…。
「さっきから何やってるんだい?」
「ルーティアさん…実は──」
「そういう事か。まああれだ、ミナはテュケの為にやっただけなんだろう?それならあまり気にする必要はない。出来るだけ早くにテュケに、『変な話をしてゴメン』って謝って来ると良いぞ」
ルーティアさんは優しく笑い掛けながら私の肩に手を置いてそう言った。
そうだよね。テュケ君は私の言った事で怒っちゃったのは間違い無いんだし、やっぱりすぐに謝ろう。
「ありがとうございます!」
ルーティアさんにお礼を言うと食堂から出てテュケ君を探す。
どこに行っちゃったのかな?眷属として同期して探せばすぐに見つかるけど、不用意にやらないって決めてたし、使わないで探そう。
テュケ君の部屋に行ってみたけど居ない。私の部屋に居る訳はないけど行って、バルコニーから中庭を見渡してみる。
いた!
ウェスターさんと何やら話をしている。
今行って大丈夫かな?
自室を出て階段を降りて中庭へ。
私が着くとウェスターさんが戻ってくる所だった。
「俺の励ましなんて必要なかったかも」
そう言いながら屋敷に戻って行った。
どんなやり取りをしたんだろう?
まあそれはいいとして、テュケ君に謝ろう。
「テュケ君」
庭の隅で背を向けていたテュケ君に声を掛ける。
「ねーちゃん…さっきはゴメン。ねーちゃんは俺の事を思って色々言ってくれたんだろ?」
「私の方こそゴメン。無神経だったよね…」
テュケ君は振り返って私の方に歩いてくる。その足取りは力強い。
「え、えっとね…その、突然変な事言ってゴメンね。テュケ君にはテュケ君の考えがあるよね」
「もういいよ。気にしてないから」
そう言いながらも歩く速度は速い。やっぱりまだ怒ってるよね…。
と思ったら私の目の前に来て両腕で抱きしめられた。
「ちょっ…!テュケ君?」
「俺は誰かを好きになったりしないよ。俺はねーちゃんの眷属なんだから。これからもずっと一緒にいさせてくれよ」
思い切り抱きしめられるとちょっと苦しい…。でもテュケ君の気持ちは分かったよ。
「勿論だよ。これからもずっと一緒だよ」
そう言うとようやくテュケ君は力を緩めて放してくれた。
アフターギフトの治療をした事で随分と大人びた体格になっちゃったけど、この子はまだ12歳なんだ。私が護ってあげないと。
「ねーちゃん…やっぱり何か勘違いしてるよな」
「何が?」
テュケ君は小さく溜め息を吐くと私の頭をクシャクシャと撫で始める。
「ちょっと、私の方がお姉さんなんだから」
「いいや、ねーちゃんはお子様だよ!」
そう言って撫でるのをやめてくれなかった。
私は良いけどテュケ君には普通に恋愛とかしてもらいたいなぁ。アフターギフトの所為であの子の人生は狂ってしまったんだから。
眷属だからと言って私に遠慮なんてして欲しくないなぁ。
マサキさんと話しているテュケ君を見ながらそんな事を考えていたら、テュケ君が視線に気付いてこちらにやって来た。
「どうしたんだよねーちゃん」
「うーん…テュケ君は好きな子とか居ないの?」
「な、何で急にそんな事を聞くんだよ?」
「テュケ君だって男の子だし、気になる子の1人や2人はいるかなぁって」
おや?この反応はいる感じじゃない?
「ハナちゃんはどうなの?私が寝てた半年はマサキさん一家とダンジョン潜ってたんでしょ?」
「パーティ組んでた時のハナは頼れる相棒って感じだっただけだよ」
「じゃあソラちゃんは?よく話してるよね」
「あれは揶揄われてるだけだって」
そうなんだ。じゃあ…。
「ユキさんは優しいし美人だし…」
「…なんでそんなにくっ付けたがるんだよ?」
お?ユキさんの時だけ反応が違う。
「やっぱりユキさんなんだね?」
「ちげーよ!バカ!」
「あーバカって言ったー!バカって言う方がバカなんだよ?」
「ねーちゃんの方がバカだよ!バーカバーカ!」
そう言ってテュケ君は出て行ってしまった。
うーん…ちょっと強引過ぎたかな?
テュケ君があんなに怒るなんて…反省。
「どうしたのよ?」
「リオさん…。」
何事があったのかとリオさんやソラちゃん、ユキさんも集まって来た。
テュケ君とのやりとりを説明する。
リオさんは飲んでいたジュースを吹き出しそうになり、ソラちゃんは食べながら話を聞いていたけどピタリと止まって私を見ていた。
「ミナ…アンタって子は…」
「テュケ可哀想」
「それは…ミナさんが悪いと思います」
3人に責められた。
「やっぱり年頃の男の子に聞いちゃいけない事でしたよね…謝らなくちゃ」
「はぁーっ……とりあえずミナ、今すぐ謝りに行くのはやめなさい」
リオさんは大きく溜め息を吐いてからジト目で言われた。
「時間をおいた方がいいですか?」
「違う違う」
「ミナは分かってない」
ソラちゃんも呆れた様な顔で言ってくる。
「ミナさんは自分が人に何か言われて傷付いた時に、見当違いの事を謝られたらどう思いますか?」
「多分傷付くかな」
「そう言う事です」
うん?ユキさんの話だと私が謝らなくちゃいけない内容が違うって事?
「とりあえず今の話を他の人にも聞いてみなさい。私達は答えは教えないから自分で見つける事」
そう言ってリオさんは手をヒラヒラと振っていた。
うーん…誰に聞いてみようか。
男の人の視点だったらどうかな?
恋愛に詳しそうな人は…既婚者?
マサキさん、ネネさん、ハナちゃん、ウェスターさんが話をしている所に聞きに行ってみた。
「それはミナが悪いな!」
「そうね」
「テュケ…不憫だな」
いつもの調子でマサキさんに言われ、それに同意しているネネさん。
ハナちゃんは自分を引き合いに出した事について何も思っていないらしく、むしろテュケ君に同情していた。
「俺、ちょっとテュケ少年を励まして来ますよ」
ウェスターさんはお酒の入ったグラスを空けると食堂から出て行く。
やっぱり私が悪いんだ…。
「何だ?どうした?」
私の様子を見てだダキアさんとアリソンさんが来てくれた。
「実は──」
「おおう…俺からは何も言ってやれねぇな」
「ミナちゃん…わざとやってるんじゃないよねー?」
「え?何がですか?」
聞いてくるアリソンさんに聞き返すと、アリソンさんも溜め息をついて「テュケ君の事は放っておいていいよー」と言ってダキアさんと離れて行った。
むむむ…みんな反応が少しずつ違うんだけど。
辺りを見回したらサチさんとマリさんを見つけたので同じ事を話してみる。
「私はこういうのは男がグイグイ来ないといけないと思うんだ。だからミナは悪くないぞ」
「サッちゃん古い~。今時そんな考えだと婚期逃しちゃうよ」
「む、私はダンジョンマスターだから結婚などせんのだ!」
サチさんは私は悪くないと言う。
余計に分からなくなってきた…。
「さっきから何やってるんだい?」
「ルーティアさん…実は──」
「そういう事か。まああれだ、ミナはテュケの為にやっただけなんだろう?それならあまり気にする必要はない。出来るだけ早くにテュケに、『変な話をしてゴメン』って謝って来ると良いぞ」
ルーティアさんは優しく笑い掛けながら私の肩に手を置いてそう言った。
そうだよね。テュケ君は私の言った事で怒っちゃったのは間違い無いんだし、やっぱりすぐに謝ろう。
「ありがとうございます!」
ルーティアさんにお礼を言うと食堂から出てテュケ君を探す。
どこに行っちゃったのかな?眷属として同期して探せばすぐに見つかるけど、不用意にやらないって決めてたし、使わないで探そう。
テュケ君の部屋に行ってみたけど居ない。私の部屋に居る訳はないけど行って、バルコニーから中庭を見渡してみる。
いた!
ウェスターさんと何やら話をしている。
今行って大丈夫かな?
自室を出て階段を降りて中庭へ。
私が着くとウェスターさんが戻ってくる所だった。
「俺の励ましなんて必要なかったかも」
そう言いながら屋敷に戻って行った。
どんなやり取りをしたんだろう?
まあそれはいいとして、テュケ君に謝ろう。
「テュケ君」
庭の隅で背を向けていたテュケ君に声を掛ける。
「ねーちゃん…さっきはゴメン。ねーちゃんは俺の事を思って色々言ってくれたんだろ?」
「私の方こそゴメン。無神経だったよね…」
テュケ君は振り返って私の方に歩いてくる。その足取りは力強い。
「え、えっとね…その、突然変な事言ってゴメンね。テュケ君にはテュケ君の考えがあるよね」
「もういいよ。気にしてないから」
そう言いながらも歩く速度は速い。やっぱりまだ怒ってるよね…。
と思ったら私の目の前に来て両腕で抱きしめられた。
「ちょっ…!テュケ君?」
「俺は誰かを好きになったりしないよ。俺はねーちゃんの眷属なんだから。これからもずっと一緒にいさせてくれよ」
思い切り抱きしめられるとちょっと苦しい…。でもテュケ君の気持ちは分かったよ。
「勿論だよ。これからもずっと一緒だよ」
そう言うとようやくテュケ君は力を緩めて放してくれた。
アフターギフトの治療をした事で随分と大人びた体格になっちゃったけど、この子はまだ12歳なんだ。私が護ってあげないと。
「ねーちゃん…やっぱり何か勘違いしてるよな」
「何が?」
テュケ君は小さく溜め息を吐くと私の頭をクシャクシャと撫で始める。
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「いいや、ねーちゃんはお子様だよ!」
そう言って撫でるのをやめてくれなかった。
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