転生少女、運の良さだけで生き抜きます!

足助右禄

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特別編2:神様はじめました

新たな生命

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──〔human side〕──

ムニエルちゃんの所にもう一人の私とケロちゃんが住む事が決まった。
今はレッサーセイノールの集落のある海の上、正確にはケロちゃんの上だ。

「ミナが2人ってどうなの?」
「どうなのって言われても…」

リオさんがそう言うけど、私は別に気にならないよ。

「見た目で違うのは服装だけだし名前も一緒。ややこしいよ」
「そんな事言われたってどうしようもないよ?」

そう言ってきたのはソラちゃん。
服装は…まあ海で暮らすなら水着姿だよね。ウェットスーツを作ってあげようか。

[それならば神の力を行使して作り変えてみましょうか]
「え?神様側とは分離したんじゃないの?」

アウラさんが何かスゴい事を言い出した。

[魂の分離で神と人間に分かれてはいますが完全に別々になった訳ではありません。今の状態でも神の力は使用できます]
「それで何をするの?」
[クリエイトアバターリングで作成した擬似生命を本物の生命に置き換えます]

それは確かに神様の力じゃないと出来ないね。でもそんな事をして大丈夫なよかな?

[ミナが認めれば可能です]
「ミナはアスティアの主神だから何でもアリだよ」

まあ、ソラちゃんの言う通りだけど…それって簡単にやって良い事なの?

[それならばミナの魂の欠片を入れて生命とするのはどうですか?]
「それならいいかも…」
「こればかりは倫理観の問題よね。ミナがどこで妥協できるかじゃない?」 

リオさんの言う通りだ。最後は私が納得できるかだね。

「それってミナさんの魂を更に分けるのですよね?大丈夫なのですか?」
[普通の人間では無理ですが、ミナなら問題ありません。]
「流石ミナ。人間辞めてるだけの事はある」

言い方…。

「ソラちゃんだって神様なんだから同じだよ?」
「そうだった。『私は人間をやめたぞー!』って言いそびれた」
「ティターニアが何言ってるのよ…」

リオさんがツッコミを入れているけど、それも何かの話なんだよね?

「地球に行ったら見せてあげるよ」
「そうだね。色々教えてね」
「あい。ミナにありとあらゆるオタ知識を詰め込んで究極のヤバい奴にする」
「それはちょっと嫌かな…」
「ミナさんが学ぶなら私も一緒に覚えます」

ユキさんも一緒に覚えてくれるらしい。

大丈夫かな…?

まあ冗談もそれくらいにして、アバターの私に魂を分け与えて生命にしてしまおう。

[ミナが自分で創造しますか?]

うーん…失敗しちゃったら申し訳ないし、アウラさんにお願いするよ。

[承りました。魂の分離と肉体の改変を開始します]

アバターの私の身体が輝き出す。

[魂の分離に成功。続いて肉体の改変開始…]

輝く身体が少し大きくなった。
少しずつ光が弱くなっていき、現れたのは私より背の高い女性。髪は伸びて腰まである栗色。年齢は20位かな?
水着姿なのは変わらないけど、スタイルが変わったので作り変えられていた。

…これって私が成長した姿だったりするのかな?

「おぉー!大人ミナ超美人」
「本当、大人っぽくて魅力的です」

ソラちゃんとユキさんが褒めてくれる。
何か恥ずかしい…。

「…スタイルいいわね」

リオさん何で残念そうなの…?

「これが…私?」

アバターの私も自分の変化を触って確かめている。

[仕上げです。名前を付けてあげて下さい]

あ、え?私が?

みんな当然と言った顔でこちらを見ている。

ええと…どうしよう?

「こうやってミナがドンドン増えていく。神様側と人間側がミナ、ミナツー。じゃあ彼女はミナスリー?大人に成長するのは12人目がいいんだけど」

ソラちゃんは腕を組んで頷きながら言っている。

「そんなに増えないからね」

魂が細切れになっちゃうよ。

「どうしよう…何かいい名前ないかな…?ユキさん」

最近ユキさんに頼ってばかりだけど、良い名前を付けてくれそうだから頼ってしまう。

「そうですね…アニマなんてどうでしょう?」
「アニマ?」
「ミナさんのお名前をアルファベットにして反対から読んだだけなんですけど、ラテン語で魂って意味です。変でしょうか…?」
「ううん!スゴくいいよ!」

流石ユキさん。キレイな名前を付けてくれた。

「ステキな名前だね。私はアニマ。ありがとうユキさん」
「い、いえ…」

そう言って微笑みかけるアニマさん。
…自分にさん付けはおかしいか。

ユキさんは顔を赤らめて恥ずかしそうにしている。

[アニマはレッサーセイノールやアスピドケロンと暮らしていくので、種族をセイノールにしました]

あ、ホントだ。鑑定してみたら種族はセイノールになってる。因みに年齢は18歳。

「つまりあの姿はミナの将来の姿ではないと…」

そう言うリオさんは何処か安心している様に見える。

自分で言うのもアレだけど、あんな大人になれたら良かったのになぁ。

「ミナさんならきっと素敵な女性になりますよ」
「うん。ありがとうね」

アニマは私の能力の大半を使う事が出来るみたいで、自分の服も生成していた。

「ミナおねーちゃんじゃなくなったの?」
「ううん。根っこの部分は一緒だよ。区別するために姿が変わっただけ」

戸惑うムニエルちゃんのそばに行って優しく髪を撫でるアニマ。初めは少し戸惑っていたけどすぐにいつもの笑顔になってくれた。

「ミナー?」

ケロちゃんが頭を近づけて来る。

「うん、私だよ。新しい名前と身体をもらったの。アニマだよ」
「アニマー?」
「うん。改めて宜しくねケロちゃん」

そう言ってケロちゃんの鼻先を撫でるアニマ。ケロちゃんはそれで元の私だと分かったみたいで嬉しそうに目を細めていた。

「私も何かあったら駆けつけるから何時でも連絡してね」
「うん。もしもの時は連絡するから宜しくね」

私はアニマと握手を交わす。

魂で繋がっているから何時でも連絡がつけられる。

レッサーセイノールの集落は神国の管理の届きにくい位置にあるから、ここの守護をアニマとケロちゃんに任せることもできる。何かあればあちらから連絡も出来るし安心だ。

「じゃあ私達はそろそろ行くね」
「おねーちゃんまた会える?」

海から顔だけを出しながら寂しそうに聞いてくるムニエルちゃん。

「アニマがいるから大丈夫だよ」
「おねーちゃんともお話ししたいの…ダメ?」

あーもう、カワイイなぁ…。

「ダメじゃないよ。またお話ししようね」
「やったー!またね、おねーちゃん!」

笑顔で手を振って見送ってくれた。
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