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特別編2:神様はじめました
一ノ瀬京子
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次の日、ルーティアさん達はこのまま温泉街周辺の観光をするらしい。
私達はユキさんを迎えに行く。
「雪紀の事、よろしくお願いします」
「お世話になっているのはこちらの方ですけど、ユキさんは大丈夫です。また近いうちに来ます」
「それじゃ、お父さんお母さん深雪ちゃん、行ってきます」
ユキさんは3人に挨拶をして、ご両親は手を振って見送ってくれた。
「ユキさん、久しぶりの家族水入らずはどうだった?」
「懐かしくて温かくて、嬉しかったです。ミナさんありがとうございました」
「また来ようね」
「はい!」
ユキさん、良かったね。
転移でリオさんの実家近くに移動する。
都心から離れた閑静な住宅街だった。
「ねーちゃんのトコはそうでも無かったけど、こっちの家ってビッシリ立ってるよな」
テュケ君が周りを見渡しながら言っている。
まあウチの方は田舎だからね。リオさんの実家は都会だし。
少し歩くとリオさんが足を止めて一軒の家を見上げている。
表札には『神崎』と書いてあった。
「とはいえこの時間だと誰もいないかもしれないわね」
弟さんは学校、両親は共に仕事をしているらしい。
インターホンを押してみるけど反応はなし。
「ほらね。さてどうしようか」
「お友達はどうですか?」
「そうね…一応連絡をとってみようか」
そう言って公衆電話を探す。
こっちに飛ばされてきた時にお世話になったキョーコさんの電話番号を聞いているそうなので、仕事かは分からないけど電話してみるとの事。
ーーーー
「やっと見つけた…」
ケータイが普及しているから公衆電話って殆ど見ないんだよね。
まさか駅にも無いなんて思わなかったよ。
交番で電話を借りようかと提案もあったけど、見た目外国人の私達は身分証の提示を求められるかもしれない。
そうなったら面倒なので諦めて公衆電話を探す事にした。
お金を受け取ったリオさんが電話を掛ける。
メモも無く普通に掛けているけど、知力が振り切れてると記憶力も良くなるんだろうね。
『はい、もしもし』
「あ、京子?リオだけど」
『莉緒!久し振り!!元気だった?』
「ええ、京子も元気そうね。今何処にいるの?」
『今ねー…』
楽しそうに話をしている。キョーコさんとは本当に仲良しなんだね。
「リオ、キョーコさんは近くにいるの?」
「何か今、富士山が一望出来る温泉にいるらしいわ」
ソラちゃんが聞くと受話器を押さえて答えてくれた。
あらら。旅行中だったんだね。
「一人旅だし何となく来ただけだからすぐ戻るって言ってるけど、向こうに行ったらダメかしら?」
「いいと思いますよ」
「ありがと。京子?今からそっちに行くわよ。大凡でいいから場所を教えて」
リオさんは京子さんから居場所を聞いて電話を切る。
人目につかない所へ移動して《ハイパークレアボイアンス》と《テレポート》で移動。
小高い山にある温泉施設だった。
天気も良く富士山がよく見える。
駐車場を歩いていたらこちらに走ってくる女性が1人。ジーンズ姿でスタイルが良く、黒い長めの髪を後ろで束ている女性、キョーコさんだ。
「莉緒!」
「京子!」
そのまま抱き合っている2人。再会を喜んでいた。
「何処から電話してきてたの?」
「実家の近くよ」
リオさんが転移で来たと話したら「何でもアリね」と笑っていた。
「それで、どうするの?」
「家族に会おうと思って来たんだけど、みんな仕事とか学校で居ないから、京子が休みだったらと思って」
「私に逢いに来てくれたんじゃなかったか~。まあ、家族優先が正しいし当たり前よね。私、今からここの温泉に入ろうと思ってたんだけど、一緒にどう?」
そうキョーコさんは私達に聞いてくる。
「私達もいいんですか?」
「当たり前じゃない。向こうでのリオの事、聞かせてよ」
「はい。あ、でもテュケ君1人になっちゃう…」
「じゃあテュケを女の子に変身させて…」
「イヤだよ!ヤジマから教わったから1人で入れるし、ねーちゃん達はゆっくりして来いよ」
ソラちゃんがトンデモない事を提案したけどテュケ君が拒否した。
「ホントに大丈夫?」
「大丈夫だよ。たまには静かにのんびりさせてもらうから気にすんなよ」
そう言ってくれるならお言葉に甘えさせてもらおう。
タオルとかは貸し出しがあるそうなのでそれを利用する事に。
少し古い感じの造りだったけど、身体を洗って露天風呂に行くと富士山が見える絶景が広がっていた。
広い露天風呂にみんなで入って暫くお湯と景色を堪能する。
「そういえばちゃんと自己紹介もしてなかったね」
そう言って改めて自己紹介をしてくれるキョーコさん。
名前は一ノ瀬京子。リオさんとは小学校の頃からの幼馴染みで、高校まで一緒だったそう。今は運送関係の仕事をしているらしい。
私達もそれぞれ自己紹介をしていく。
「それで、莉緒は向こうではどうなの?彼氏とかいるの?」
「ん、いるよ~」
「ウェスターは彼氏なんかじゃないわよ」
「あれれ~?おかしいな~?ウェスターの事を言ったつもりじゃないんだけどなー」
「なっ…!ソラ…!」
リオさんはソラちゃんの誘導尋問に引っかかっちゃったね。
「へぇ。ウェスターっていうの?どんな人?」
「よれたオッサン」
「えぇ…莉緒、趣味変わったわね…」
ソラちゃん、それはちょっと酷くない?
京子さんも引いてるよ。
「でも本当はマッチョ好き」
「莉緒の隠れた性癖が明らかになっていくわ」
「性癖言うな!」
すかさずツッコミを入れているリオさん。息の合ったコンビって感じだね。
「昔は清楚系女子なんて言われてたのに…すっかり染まってしまったのね」
「へー意外。昔は今と違ったんだね」
「おしとやかなお嬢様だったよ。ねえ?」
「そんな事ないわよ」
京子さんに言われて恥ずかしそうにそっぽを向くリオさん。
「それがいつからオタクになっちゃったの?」
「フリーター始めた時よ。喪女やってたから」
もじょ?魔女の聞き間違いじゃないよね。いや、アスティアじゃないんだから魔女な訳ないか。
「アンタが喪女だったら女性の7、8割は喪女になるわよ。そもそも喪女は夜道で襲われたりなんか…ゴメン、失言…」
最後の方は勢い無く、湯船に顔を半分沈める京子さん。
「いいわよ。今は楽しく暮らしてるから。それより京子はどうなのよ?」
「え?私?見ての通りよ。彼氏居たらこんなトコまで1人で温泉入りにこないわよ」
元気を取り戻して話し出す京子さん。
その後もアスティアの事、地球の事を沢山話す事が出来て楽しかった。
私達はユキさんを迎えに行く。
「雪紀の事、よろしくお願いします」
「お世話になっているのはこちらの方ですけど、ユキさんは大丈夫です。また近いうちに来ます」
「それじゃ、お父さんお母さん深雪ちゃん、行ってきます」
ユキさんは3人に挨拶をして、ご両親は手を振って見送ってくれた。
「ユキさん、久しぶりの家族水入らずはどうだった?」
「懐かしくて温かくて、嬉しかったです。ミナさんありがとうございました」
「また来ようね」
「はい!」
ユキさん、良かったね。
転移でリオさんの実家近くに移動する。
都心から離れた閑静な住宅街だった。
「ねーちゃんのトコはそうでも無かったけど、こっちの家ってビッシリ立ってるよな」
テュケ君が周りを見渡しながら言っている。
まあウチの方は田舎だからね。リオさんの実家は都会だし。
少し歩くとリオさんが足を止めて一軒の家を見上げている。
表札には『神崎』と書いてあった。
「とはいえこの時間だと誰もいないかもしれないわね」
弟さんは学校、両親は共に仕事をしているらしい。
インターホンを押してみるけど反応はなし。
「ほらね。さてどうしようか」
「お友達はどうですか?」
「そうね…一応連絡をとってみようか」
そう言って公衆電話を探す。
こっちに飛ばされてきた時にお世話になったキョーコさんの電話番号を聞いているそうなので、仕事かは分からないけど電話してみるとの事。
ーーーー
「やっと見つけた…」
ケータイが普及しているから公衆電話って殆ど見ないんだよね。
まさか駅にも無いなんて思わなかったよ。
交番で電話を借りようかと提案もあったけど、見た目外国人の私達は身分証の提示を求められるかもしれない。
そうなったら面倒なので諦めて公衆電話を探す事にした。
お金を受け取ったリオさんが電話を掛ける。
メモも無く普通に掛けているけど、知力が振り切れてると記憶力も良くなるんだろうね。
『はい、もしもし』
「あ、京子?リオだけど」
『莉緒!久し振り!!元気だった?』
「ええ、京子も元気そうね。今何処にいるの?」
『今ねー…』
楽しそうに話をしている。キョーコさんとは本当に仲良しなんだね。
「リオ、キョーコさんは近くにいるの?」
「何か今、富士山が一望出来る温泉にいるらしいわ」
ソラちゃんが聞くと受話器を押さえて答えてくれた。
あらら。旅行中だったんだね。
「一人旅だし何となく来ただけだからすぐ戻るって言ってるけど、向こうに行ったらダメかしら?」
「いいと思いますよ」
「ありがと。京子?今からそっちに行くわよ。大凡でいいから場所を教えて」
リオさんは京子さんから居場所を聞いて電話を切る。
人目につかない所へ移動して《ハイパークレアボイアンス》と《テレポート》で移動。
小高い山にある温泉施設だった。
天気も良く富士山がよく見える。
駐車場を歩いていたらこちらに走ってくる女性が1人。ジーンズ姿でスタイルが良く、黒い長めの髪を後ろで束ている女性、キョーコさんだ。
「莉緒!」
「京子!」
そのまま抱き合っている2人。再会を喜んでいた。
「何処から電話してきてたの?」
「実家の近くよ」
リオさんが転移で来たと話したら「何でもアリね」と笑っていた。
「それで、どうするの?」
「家族に会おうと思って来たんだけど、みんな仕事とか学校で居ないから、京子が休みだったらと思って」
「私に逢いに来てくれたんじゃなかったか~。まあ、家族優先が正しいし当たり前よね。私、今からここの温泉に入ろうと思ってたんだけど、一緒にどう?」
そうキョーコさんは私達に聞いてくる。
「私達もいいんですか?」
「当たり前じゃない。向こうでのリオの事、聞かせてよ」
「はい。あ、でもテュケ君1人になっちゃう…」
「じゃあテュケを女の子に変身させて…」
「イヤだよ!ヤジマから教わったから1人で入れるし、ねーちゃん達はゆっくりして来いよ」
ソラちゃんがトンデモない事を提案したけどテュケ君が拒否した。
「ホントに大丈夫?」
「大丈夫だよ。たまには静かにのんびりさせてもらうから気にすんなよ」
そう言ってくれるならお言葉に甘えさせてもらおう。
タオルとかは貸し出しがあるそうなのでそれを利用する事に。
少し古い感じの造りだったけど、身体を洗って露天風呂に行くと富士山が見える絶景が広がっていた。
広い露天風呂にみんなで入って暫くお湯と景色を堪能する。
「そういえばちゃんと自己紹介もしてなかったね」
そう言って改めて自己紹介をしてくれるキョーコさん。
名前は一ノ瀬京子。リオさんとは小学校の頃からの幼馴染みで、高校まで一緒だったそう。今は運送関係の仕事をしているらしい。
私達もそれぞれ自己紹介をしていく。
「それで、莉緒は向こうではどうなの?彼氏とかいるの?」
「ん、いるよ~」
「ウェスターは彼氏なんかじゃないわよ」
「あれれ~?おかしいな~?ウェスターの事を言ったつもりじゃないんだけどなー」
「なっ…!ソラ…!」
リオさんはソラちゃんの誘導尋問に引っかかっちゃったね。
「へぇ。ウェスターっていうの?どんな人?」
「よれたオッサン」
「えぇ…莉緒、趣味変わったわね…」
ソラちゃん、それはちょっと酷くない?
京子さんも引いてるよ。
「でも本当はマッチョ好き」
「莉緒の隠れた性癖が明らかになっていくわ」
「性癖言うな!」
すかさずツッコミを入れているリオさん。息の合ったコンビって感じだね。
「昔は清楚系女子なんて言われてたのに…すっかり染まってしまったのね」
「へー意外。昔は今と違ったんだね」
「おしとやかなお嬢様だったよ。ねえ?」
「そんな事ないわよ」
京子さんに言われて恥ずかしそうにそっぽを向くリオさん。
「それがいつからオタクになっちゃったの?」
「フリーター始めた時よ。喪女やってたから」
もじょ?魔女の聞き間違いじゃないよね。いや、アスティアじゃないんだから魔女な訳ないか。
「アンタが喪女だったら女性の7、8割は喪女になるわよ。そもそも喪女は夜道で襲われたりなんか…ゴメン、失言…」
最後の方は勢い無く、湯船に顔を半分沈める京子さん。
「いいわよ。今は楽しく暮らしてるから。それより京子はどうなのよ?」
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