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特別編3:異世界
隠れ住む者達
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咥えていたルルさんを首を振って勢いよく投げ捨てる狼。
「ルル!何でこんな事を…!」
こちらに転がるルルさんの所に駆け寄り助け起こすザクスさん。
「犬に成り下がった元同族め。人間に媚を売ってまで生き長らえるとはとんだ恥晒しだ」
狼の姿でも喋れるんだ…。
いや、それよりもルルさんは?
[生命反応が微弱。意識を失っていますが付与効果で回復中。まもなく意識を取り戻します]
良かった…。
「ま、待つんだムド!この人達は悪い人間じゃない!」
「お前も人間に飼い慣らされたのか!忌々しい首輪を掛けられる前に息子共々始末してくやる!」
取り付く島もない。
ロドムさん達も標的にされてしまった。後ろに下がってもらおう。
「人間、俺達を裏切ったな!」
「気が変わっただけだ。俺もお前らと同じでクルエナールの人間は大嫌いだけどな」
ルルさんを咥えていた狼、ムドさんが牙を剥きながら言うけどザクスさんは平然と答える。
「裏切るとはどう言う事だ?」
「俺は騎士様達と合流する前に街に入り込んでいたコイツらと会ってるんです。騎士様達を彼らの待ち伏せている所に連れてくれば報酬を出すってね」
マークさんに聞かれて素直に話すザクスさん。
やっぱり引き受けたフリをしていたんだね。
…ん?今、気が変わったって言わなかった?
「始めはコイツらの所に連れて行くつもりだったんですがね、そんな事をするのも馬鹿馬鹿しくなっちまいまして。それにミナを裏切りたくないと思ったんだ」
…それは私の能力を見て判断したのかな。
[騎士については取るに足らない者と判断したのでしょう。ミナはルルに優しく接していた事が大きかったのだと推測します]
へぇ…。
「俺達を裏切った以上お前もその恥晒しも纏めて血祭りにあげてやる!」
そう言うとムドさんは激しい唸り声をあげる。
後ろにいた者達も少しずつ私達を包囲する様に動き始める。
「…マズいですね」
「こんな数の獣人族を相手にするなんて…」
マークさんとニールさんは怯んでいる。
「こうなったらやるしかねえ…!」
ゴードンさんは槍を構えて前に出る。戦闘態勢の取れていないザクスさんの前に出てくれた。
2人を庇ってくれてる?それだけでも嬉しく思えた。
「話しても無駄な様なので制圧しますね」
「ミナさん、彼らは強い。気をつけて」
マークさんはそう言って心配してくるけど、私が心配なのは加減を間違えて殺してしまわないかだよ。
さっきみたいに《デスペラシオンラディウス》で全員撃ち抜いてもいいけど、当たり所が悪くて死んでしまう可能性もある。ここは見た目が派手で威力を抑えた魔法で無力化しよう。
うーん…まあ、このくらいなら多分耐えれるよね。
「《エアロボム》!」
[《エアロボム》が使用不能になりました]
真正面に1発、左右にも1発ずつをほぼ同時に放つ。小さな空気の塊が弾けて大爆発を起こす。
木々を吹き飛ばし包囲しようとしていた獣人族達も纏めて吹き飛んだ。
…生きてるよね?
[生命反応有り。ムドを除き昏倒しています]
「ぐっ……連邦の魔術師か……」
爆風と地面に叩きつけられた衝撃で身動きが取れない状態のムドさんはグッタリとしたまま眼だけを動かしてこちらを睨んでいた。
「私はクルエナール連邦の者ではありません。この森を抜けたいだけです」
[多数の獣人族がこちらに接近中]
まあ、そうだよね。その中に話の分かる人がいればいいんだけど。
[警告、悪神エルナギータが高速で接近中]
えぇ…!?
「悪神…魔神が来ます!今すぐここから逃げてください!」
倒れている獣人族全員に《スターヒール》を掛けて回復する。みんなすぐに目を覚ましてくれた。
「おい!どういうつもりだ?」
「だから、魔神が来るんです!ここはもうじき酷い戦場になります。早く逃げてください!」
ムドさんに言い返して戦闘態勢をとる。
ディエスエグゼクリシオンを構えて空を見上げると、小さな黒い点が次第に大きくなってくるのが見えた。
今の私は空中浮遊しか出来ないから空で戦うのは不利だ。何とかして地面に降ろさないと。
エルナギータ様は一直線に私目掛けて飛んでくると、無数の羽根を飛ばして攻撃してくる。
〈攻撃範囲が広いです。周りの人にも当たります〉
騎士さん達もザクスさんやムドさん達ですら逃げられていない。
防ぐしかないね。
[使えなくなる可能性があります。いつも使用しない魔法を選択してください]
うん、じゃあ…ピクシーハンズで教わった魔法を使おう。
《高速言語》で詠唱を一瞬で完成させて《グレイシアバースト》を発動する。
冷気の塊が目の前に現れて周囲の気温が一気に下がる。それを空に向かって発射すると、飛んでくる羽の前で炸裂。羽根は全て凍り付いて砕け散った。
[《グレイシアバースト》が使用不能になりました]
やっぱり一度使うと使えなくなるんだね。考えて魔法を使わないとその内魔法で戦えなくなってしまう。
一気に決めないとマズい。
地面に叩き落として確実に仕留めるにはこれしかない。
「全員今すぐ離れてください!巻き込まれたら死にますよ!」
再度警告をしてからオーバーブーストを使って魔法を発動させる。
「《グラビティヘイズ》!」
[《グラビティヘイズ》が使用不能になりました]
超重力がエルナギータ様を地面に落下させて減り込ませていく。地面全体が大きく振動し、世界が悲鳴を上げている様だった。
今ならやれる!
ディエスエグゼクリシオンに《ソードコントロール》を掛けて刀身を分離。エスカトンディザスターにオーバーブーストを掛けて一気に間合いを詰めるとエルナギータ様の喉に突き込む。それと同時にディエスエグゼクリシオンを首の後ろ側から突き刺した。
そのまま渾身の力で剣を横に引いていくと首が裂けて巨大な頭が地面に落ちた。
「ルル!何でこんな事を…!」
こちらに転がるルルさんの所に駆け寄り助け起こすザクスさん。
「犬に成り下がった元同族め。人間に媚を売ってまで生き長らえるとはとんだ恥晒しだ」
狼の姿でも喋れるんだ…。
いや、それよりもルルさんは?
[生命反応が微弱。意識を失っていますが付与効果で回復中。まもなく意識を取り戻します]
良かった…。
「ま、待つんだムド!この人達は悪い人間じゃない!」
「お前も人間に飼い慣らされたのか!忌々しい首輪を掛けられる前に息子共々始末してくやる!」
取り付く島もない。
ロドムさん達も標的にされてしまった。後ろに下がってもらおう。
「人間、俺達を裏切ったな!」
「気が変わっただけだ。俺もお前らと同じでクルエナールの人間は大嫌いだけどな」
ルルさんを咥えていた狼、ムドさんが牙を剥きながら言うけどザクスさんは平然と答える。
「裏切るとはどう言う事だ?」
「俺は騎士様達と合流する前に街に入り込んでいたコイツらと会ってるんです。騎士様達を彼らの待ち伏せている所に連れてくれば報酬を出すってね」
マークさんに聞かれて素直に話すザクスさん。
やっぱり引き受けたフリをしていたんだね。
…ん?今、気が変わったって言わなかった?
「始めはコイツらの所に連れて行くつもりだったんですがね、そんな事をするのも馬鹿馬鹿しくなっちまいまして。それにミナを裏切りたくないと思ったんだ」
…それは私の能力を見て判断したのかな。
[騎士については取るに足らない者と判断したのでしょう。ミナはルルに優しく接していた事が大きかったのだと推測します]
へぇ…。
「俺達を裏切った以上お前もその恥晒しも纏めて血祭りにあげてやる!」
そう言うとムドさんは激しい唸り声をあげる。
後ろにいた者達も少しずつ私達を包囲する様に動き始める。
「…マズいですね」
「こんな数の獣人族を相手にするなんて…」
マークさんとニールさんは怯んでいる。
「こうなったらやるしかねえ…!」
ゴードンさんは槍を構えて前に出る。戦闘態勢の取れていないザクスさんの前に出てくれた。
2人を庇ってくれてる?それだけでも嬉しく思えた。
「話しても無駄な様なので制圧しますね」
「ミナさん、彼らは強い。気をつけて」
マークさんはそう言って心配してくるけど、私が心配なのは加減を間違えて殺してしまわないかだよ。
さっきみたいに《デスペラシオンラディウス》で全員撃ち抜いてもいいけど、当たり所が悪くて死んでしまう可能性もある。ここは見た目が派手で威力を抑えた魔法で無力化しよう。
うーん…まあ、このくらいなら多分耐えれるよね。
「《エアロボム》!」
[《エアロボム》が使用不能になりました]
真正面に1発、左右にも1発ずつをほぼ同時に放つ。小さな空気の塊が弾けて大爆発を起こす。
木々を吹き飛ばし包囲しようとしていた獣人族達も纏めて吹き飛んだ。
…生きてるよね?
[生命反応有り。ムドを除き昏倒しています]
「ぐっ……連邦の魔術師か……」
爆風と地面に叩きつけられた衝撃で身動きが取れない状態のムドさんはグッタリとしたまま眼だけを動かしてこちらを睨んでいた。
「私はクルエナール連邦の者ではありません。この森を抜けたいだけです」
[多数の獣人族がこちらに接近中]
まあ、そうだよね。その中に話の分かる人がいればいいんだけど。
[警告、悪神エルナギータが高速で接近中]
えぇ…!?
「悪神…魔神が来ます!今すぐここから逃げてください!」
倒れている獣人族全員に《スターヒール》を掛けて回復する。みんなすぐに目を覚ましてくれた。
「おい!どういうつもりだ?」
「だから、魔神が来るんです!ここはもうじき酷い戦場になります。早く逃げてください!」
ムドさんに言い返して戦闘態勢をとる。
ディエスエグゼクリシオンを構えて空を見上げると、小さな黒い点が次第に大きくなってくるのが見えた。
今の私は空中浮遊しか出来ないから空で戦うのは不利だ。何とかして地面に降ろさないと。
エルナギータ様は一直線に私目掛けて飛んでくると、無数の羽根を飛ばして攻撃してくる。
〈攻撃範囲が広いです。周りの人にも当たります〉
騎士さん達もザクスさんやムドさん達ですら逃げられていない。
防ぐしかないね。
[使えなくなる可能性があります。いつも使用しない魔法を選択してください]
うん、じゃあ…ピクシーハンズで教わった魔法を使おう。
《高速言語》で詠唱を一瞬で完成させて《グレイシアバースト》を発動する。
冷気の塊が目の前に現れて周囲の気温が一気に下がる。それを空に向かって発射すると、飛んでくる羽の前で炸裂。羽根は全て凍り付いて砕け散った。
[《グレイシアバースト》が使用不能になりました]
やっぱり一度使うと使えなくなるんだね。考えて魔法を使わないとその内魔法で戦えなくなってしまう。
一気に決めないとマズい。
地面に叩き落として確実に仕留めるにはこれしかない。
「全員今すぐ離れてください!巻き込まれたら死にますよ!」
再度警告をしてからオーバーブーストを使って魔法を発動させる。
「《グラビティヘイズ》!」
[《グラビティヘイズ》が使用不能になりました]
超重力がエルナギータ様を地面に落下させて減り込ませていく。地面全体が大きく振動し、世界が悲鳴を上げている様だった。
今ならやれる!
ディエスエグゼクリシオンに《ソードコントロール》を掛けて刀身を分離。エスカトンディザスターにオーバーブーストを掛けて一気に間合いを詰めるとエルナギータ様の喉に突き込む。それと同時にディエスエグゼクリシオンを首の後ろ側から突き刺した。
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