転生少女、運の良さだけで生き抜きます!

足助右禄

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特別編3:異世界

繋がる世界

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──〔human side〕──

分身体が転移してからは目の前の合体した神様を退治する。魂を持ってないなら生かしておかなくてもいいからね。
悪神になったら助ける事は出来ないのだからこのまま一思いに楽にしてあげたほうがいい。

増援も加わって過剰なまでの攻撃で跡形もなく消滅する合体神様。

その後は負傷者の手当と状況の確認をしながら待つ事に。

「この人達がミナさんの仲間ですか…」
「はい。私の世界の人達と交流している世界の皆さんです」

ヘッジホッグセレイラが着陸して、出てきたマークさん達にみんなを紹介する。

「しかし驚いたな…ミナ達の世界にはこんな凄まじい兵器があるんだな」
「いやいや、ここまでの物は無いさ。ミナが手を加えたから悪神と戦える様になっただけだ」
「なるほど…ミナさんが非常識なんだね」

ゴードンさんとニールさんはエリザベートさんから話を聞いて納得した様に頷いていた。

結果的にみんな無事だったんだからいいよね?

「分身体のミナが3人の魂を見つけてくれるといいね」
「ええそうね。中にいるウルドベルズが何もして来なければ上手くいく筈よ」

そう話していたのはソラちゃんとリオさん。
分身体の事を信じてくれたんだね。

「そりゃそうと俺たちの世界の神様ってのはまだいるのか?」
「多分全員悪神になっちゃったと思います」

ルルちゃんを連れて私の所にやってきたザクスさんが聞いてくる。

「この世界はどうなるんだ?」
「ええと…どうなるんでしょう?」

少し離れた所にいた虚空の覇者ヴォイドマスターさんに聞いてみる。

「神が居なくとも世界が無くなるわけじゃない。だが今までこの世界を管理していたものが不在になったのだから少しずつ異常が起こるかもしれん。或いは突然世界が崩壊するかもな」

こればかりは何とも言えん。と虚空の覇者ヴォイドマスターさんは肩をすくめる。

「誰かが神様になる事は出来ないのでしょうか…?世界を管理する人がいれば…」
「君たちの世界で適任者がいるのかい?」
「それは…わからないです」
「まあそうだろうね。大体の者は私利私欲の為に世界を動かしてしまうだろうし、易々とは決められない事さね」

ルルちゃんが聞くとルーティアさんが近くにやって来て答えてくれた。

取り敢えずこの世界を守る事は出来たけど、この先のことを考えたら神様はいた方がいいよね。とはいえ簡単には決められない事だから、暫くは誰かが代理をするとかが妥当かな?

「残念だが私はやれないぞ」

そんな事を考えながら虚空の覇者ヴォイドマスターさんの方を見てたら心を読まれてしまった。

じゃあアスティアから誰か派遣する?
いやいや、私達にそんな権限はないよね。まあでも他の世界に対しても神界側では随分と関わってきてるし、いざとなればその手段も考えるべきかな。これも神様側に提案しておこう。

「ミナさんはこのまま帰ってしまいますか?」
「急がなくても良さそうなら報告までやりますよ」
「それは良かった。我々だけでどう説明したものかと思っていました」

安堵するマークさん。
受けた依頼はちゃんと最後までやらないとね。色々あったけどマークさん達にもお世話になったんだし。

ーーーー

報告について騎士さん達と話を詰めていたら分身体が戻ってきた。

「どうだった?」
「中でウルドベルズ様を倒したよ。だけど3人の魂はオラクルの奥底にあった穴から何処かに行っちゃったみたい…」
[解析結果を踏まえて私が説明します]

分身体側のアウラさんが全員に聴こえる様にしてから話してくれた。

分身体の言っていた穴というのは他の世界のオラクルに繋がっていたらしく、ほぼ間違いなくその世界に3人の魂は行っているみたい。

「それで、その世界が何処にあるのかは分かってるの?」
[確認済みです。世界の名前はアンドレイア。ドゥームの襲来を受けてミナ達が和解するまで独自で戦い抜いた世界です]

リオさんが聞くとスラスラと答えてくれる分身体アウラさん。

自力で持ち堪えたのなら凄いね。

「そんなに強い人がいるの?」
[能力的にはアスティアの者よりも劣ります。この世界は神の力によって人間を強化改良した事で戦う術を見出しました]
「強化改良…?」
「ああ、そこならば知っている。ドゥームに対抗する為に人間に加護を与えて勇者の大量生産で対抗したそうだ。現在何やら揉めているそうだが」

虚空の覇者ヴォイドマスターさんが知ってる世界だった。
詳しくは神界側の私に聞いてもらおう。

──〔god side〕──

私、リオさん、ソラちゃん、テュケ君でアンドレイアに行って話を聞く事になった。
事前に連絡したら主神さんは快く了解してくれて神界で歓迎してくれた。

「ようこそアンドレイアへ。僕は主神のジアスト。聞きたい事ってなんだい?」

出迎えてくれたのは金髪の優しそうな少年。見た目はエルムンドのヴェスタル様と同じくらいだね。

「改めまして、アスティアの主神のミナです」

全員自己紹介をして本題に。

「──つまり、アスティアとヌスクァムの者の魂がこっちに飛ばされてきちゃって、それを取り戻しに来たんだね?」
「はい。それと、世界の深い位置で繋がっていたアモルエトールという世界との関係を聞こうと思いまして」
「まずアモルエトールという世界は聞いた事がないよ。魂の件なんだけど、少し厄介な事になっていてね…アンドレイアは僕ともう一人の神が管理しているんだけど、彼女と連絡が取れないんだ」

困った顔で話すジアスト様。

「連絡が取れないとマズい事があるのですか?」
「うん。実は僕のワールドコアのアクセス権限が失効してしまって、彼女がいないと大した事が出来ないんだ」

アクセス権限の失効なんて有り得るんだ?

[通常は当人が消滅しない限り有り得ません]

という事は何かイレギュラーがあったんだね。

[オラクルに空いていた穴に関係があると推測します]

そうだね。それで、もう一人の神様についてなんだけど…

「名前はアストレイア。僕と同等の力を持つ女神だよ。これまで何でも話し合って決めてきたし仲が悪くなる様な事も一度たりともなかったんだけどね」

連絡が付かなくなる様な事は今まで無かったと。
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