これが本当の異世界スローライフ!巻き込まれたり魔王と戦ったりはしない生活

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元昭お城へ行く

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この街で一番大きい屋敷。そこがホロス商会だ。クロニスと一緒に中に入るとメイド達と執事達が
サイドに列を並べて待っていた。

そこから案内されて入った部屋には三人がいた。一人はここの主である男、バンデラ。その妻のルイと
娘のクロアが待っていた。

商売を始める時にクロニスから紹介されてこの人達と共同する事にした。最初は疑われていたが
日本の道具をこっちに合わせて作ったのを見せるとすごく気に入りすぐに一緒にしようと言われた。

「モトアキ様。今日は何を持ってきてくれたのですか?」
「こらクロア。すいませんね。あれ以来ずっとあなたの商品が気に入ってしまって」
「いえ、うれしい事です。今日はこちらをお持ちしました」

持ってきた商品を渡すとすぐにクロアは気に入った。それはルイも同じだ。

「モトアキ様。今日お呼びしたのは他でもありません。是非一緒に考えてほしい事が
ありまして」
「何か作ってほしいとかですか?」
「はい。それは街で売る物ではなくお城に献上する品物になります」
「お城に?」

元昭の商品が人気なのは街だけでなくお城の方にまで届いていた。なのでそれを是非売ってほしいと
言われたようだ。

「わかりました。検討します」

話が終わり帰る前にここでクロニスと一緒に食事をしていった。そのあと妻のルイから
誘われて部屋に行く。

「モトアキ様!」
「クロアさん!なぜそんな格好を」
「それはこういう事ですよ。モトアキ様」
「ルイさん!クロニスさんも」
「モトアキさん。今日誘ったのは先ほどの話もそうですが、こちらの事が本命でして」
「いつももらってばかりだからモトアキ様にお礼をしたくて」
「クロアさんまで。いいんですかこんなおっさんで」
「素敵ですよモトアキさん」
「うん。私も大人の男性が好きです。私の初めてをもらってください」
「ルイさんがいるのに」
「かまいませんよ。そのかわり私も気持ちよくしてくださいね」

そのまま三人に攻められた。モトアキは日本に居た時はモテないタイプで経験もなかった。それが
こっちに来ていっきに経験が増えた。しかもルイもクロアもナイスバディだ。

結局帰ったのは次の日も朝だった。

「昨日はすごかったな。あんな美人達から誘われるなんて。こっちに来てよかった。さて
お城に持っていく物を選ばないと」

バン城に持っていくのは三日後。それまでに決めないといけない。品数は少なくても三つ。元昭は
誰に献上する物かを聞いた。

一人はこの国の王妃ソニアとその娘、つまり第一皇女になるアズナ。最後の一人はその国の
騎士団で全隊員の隊長をしている女性、スイナだ。

つまり女性用の物なのでそれが元昭を悩ませていた。なのでクロニスにも相談した。
店の仕事を終えてからクロニスに家で話し合っていたがクロニスがすぐに脱ぎだし
モトアキを押し倒した。

「王妃様と第一皇女、それに騎士団長ね。二人なら日用品でも良いけど騎士団長さんが
いるとなるとちょっと悩むわね」
「それなんだよな。まぁ二人でもおっさんじゃわからないなからな。クロニスさんが
居てくれてよかったよ」
「うれしい。やっぱり私はあなたと一緒にお仕事するのは楽しいわ。ねぇあなたが
よかったらうちと一緒にならない?」
「いいですね。俺も楽しい方がいいですから」

そうして元昭はクロニスと一緒に店を始める事になった。それからお城へ行く日になり
クロニスとバンデラに妻のルイも一緒に馬車に乗って向かった。

元昭は初めて城に行く。なので緊張しているがクロニスが落ち着かせてくれる。中に入り
ここからは歩いて城内に行く。

そして案内されたのは王の間だ。元昭は自分も作った事があるゲームのお城を思い出した。

(本当にデカい扉だ。城も兵士もメイド達も本当にゲームみたいだな)

扉の前で考えているとクロニスに話しかけられた。そのまま進み中に入ると奥に王様と王妃が
座っていた。その前には騎士団達も並んでいた。


「そなたが街で噂のモトアキだな」
「ハイ。初めまして。モトアキと申します。この度は私の品をお気に召してもらえて
光栄です」
「うむ。真面目そうな者でよかった。こんな珍しい品を売ってるので少し疑っていた」
「当然です。私も実はわけありです。悪い方ではありません。なので私は自分の生活の
為に自分の国の技術を使って作っています。それが気に入っていただけたのは本当に
喜ばしい事です」

こんな風に話ができるのも社会人としての礼儀をしっているのとゲームやアニメで
散々こんな情景をみてきたからだ。

「モトアキさん。これは大量生産できませんか?」

話してきたのは王妃ソニアだ。美人でおとなしい感じで大人の女性という感じの人だ。
その王妃が持っているのは手鏡だった。姿見などはあるが手鏡はあまりない。

どこでも身だしなみが見えるので王妃や貴族、女性達には人気だった。それに合わせて
化粧水と宝石のついたネックレスだ。それも魔法で作れるが大量に作るにはまだ元昭の
魔力が足りなかった。

その事を説明しつつ持ってきた商品も見せて手渡した。それは王妃と皇女が使うと思った
女性にあった帽子だ。騎士団長のスイナにはピアスを渡した。それには魔力が込められて
いて普通にしても女性ようの可愛いデザインなのでスイナは手に取った瞬間顔を赤くした。

「本当にこれが強化アイテムか。か、可愛いすぎるのだが」
「大丈夫ですよ。ちゃんと効果はりますから」

スイナは騎士団なのでおしゃれをする機会はないのだが実は普段は普通の女の子みたいに
したいので攻めてこういうのでおしゃれをしたいと仲のいい皇女と話していた。

それからあとは食事会に誘われそこでも色々話をした。主にソニアとアズナが隣に来て
話をしていた。

そのあとクロニスやルイ達は先に帰り元昭は後から帰る事にした。それは皇女のアズナが
元昭を呼び止めたからだ。


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